プロジェクト [NULL] |
コードネーム "後見" |
プロジェクト責任者: "クビリア" |
筆者: "クビリア" |
送先: ジャンナ |
覚書083 | P1/2 |
2012年2月11日 |

極秘文書
イスラムアーティファクト開発総局
テヘラン州シェミーラーン
イラン・イスラム共和国
بسم الله | 差出人: | الرحمن الرحيم | ハタミ大使 |
بسم الله | 宛先: | الرحمن الرحيم | パーヴィッツ・ジャファリ局長 |
بسم الله | 件名: | الرحمن الرحيم | 革命防衛隊拘置所への捕虜の移送 |
بسم الله | الرحمن الرحيم | بسم الله | الرحمن الرحيم |
بسم الله | 参考: | الرحمن الرحيم | 1979年ORIA/革命政府間協定| 11条3節 |
بسم الله | الرحمن الرحيم | بسم الله | الرحمن الرحيم |
بسم الله | 同封: | الرحمن الرحيم | (1) 移送を必要とする捕虜の一覧 |
1. 革命防衛隊から送られてくる年間要求数一覧。平素の通り、彼らは無作法に介入し、容認し難い言動を行っている。我々の協定義務に照らし合わせ、各々の所属に見合った評価を行った。
革命防衛隊の要求捕虜移送数: 承認見込み
2. 国外の異常取締組織から捕虜15人。カーイダ-SCPへの忠誠を主張する捕虜が7人。捕虜は全員ORIAの指定する要注意領域 (トルコで3人、モロッコで2人、パキスタンで2人) において作戦実行中のところを捕捉した。この工作員達は自身らの活動がカーイダ-SCPを代表したものであることを否定しているため、境界線イニシアチブとの協定における救済の対象にはならない。世界オカルト連合より4人。全員ともORIAの指定する要注意領域 (アフガニスタンで3人、オマーンで1人) において作戦実行中のところを捕捉した。カオス・インサージェンシーより4人。全員ともORIAの指定する要注意領域 (パレスチンの東エルサレムで2人、イランのティクリットで2人) において作戦実行中のところを捕捉した。
考察: 全ての捕虜はあらゆる有益な知識について既に聴取を受けており、消耗人材とみなされている。
3. ロバート・ジェシファー・カリンシャン・ボイド、1人。アメリカ市民権の所持と連邦捜査局 (FBI) の下位部門にあたる「異常事件課 (UIU)」への所属を自称。対象はチュニジア・トズールのパルメライエにて捕縛された。聴取の際、対象は「特別引き渡し」の最中である当機構エージェントのムハンマド・フェキの聴取と処刑の責任者であることが判明した。事件課の他の人員は全員捕縛を逃れた。
考察: FBI-UIUはエージェント・ボイドの存在を否定している。対象の革命防衛隊管理下への引き渡しが強く推奨される。
4. 異教の伝導集団への忠誠を主張する捕虜3人。全員ともテヘランの市民団体に潜伏しているところを捕捉した。捕虜は"Are We Cool Yet"をスローガンに掲げ、イラン民間人に対し異教の伝導活動の扇動を試みていたと見られている。
考察: 捕虜は有用な知識を有していないことが判明しており、消耗人材とみなされる。協定義務の特記事項により、非アブラハム系異教文化の作品を振興する者は特に捕虜交換が必須とされている。
5. 異教信仰組織への所属を主張する捕虜5人。全員とも改宗を求める活動中に捕捉した。民間人に第五教会南方合衆国信仰教派への礼拝参加を薦めていた者が2人、より密に神と繋がるための手段として機械インプラントを埋め込むよう市民に説得していた者が3人である。
考察: 捕虜は有用な知識を有していないことが判明しており、消耗人材とみなされる。協定義務の特記事項により、非アブラハム系の異宗教を布教する者は特に捕虜交換が必須とされている。

極秘文書
プロジェクト [NULL] |
コードネーム "後見" |
プロジェクト責任者: "クビリア" |
筆者: "クビリア" |
送先: ジャンナ |
覚書083 | P2/2 |
2012年2月11日 |

極秘文書
イスラムアーティファクト開発総局
テヘラン州シェミーラーン
イラン・イスラム共和国
革命防衛隊の要求捕虜移送数: 否認見込み
6. 国外の異常取締組織から捕虜5人。カーイダ-SCPの人員から2人、ロシア連邦軍参謀本部情報総局精神工学部局の工作員から2人、身分不詳の者が1人である。5人は全員、境界線イニシアチブの人間と共に、多数の重武装サイバネティック生命体1を抱える倉庫への合同襲撃を実行しているところを捕捉した。サイバネティック生命体が襲撃の最中に自壊メカニズムによって破壊されたことで倉庫が激しく損壊し、3人のイニシアチブ工作員が死亡したことによって当機構の注目を引いた。2
考察: グループ全員の拘束は民間への広報目的でのみ必要とされる。これはイニシアチブとの協定が民間と政府双方の大多数から不評を買うものと考えられるためである。これらの人物は皆、協定の存在を認知しているため、革命防衛隊の留置下へと解放するべきではない。さらに私はモダレス教授とプロジェクト・マニキーは、我々が便宜的に「身元不明人物」と答えざるを得ない存在である「欠員者」との間に何らかの協定を結んでいるものと考えている。
7. 異教の資本主義組織の人間を主張する捕虜7人。マーシャル・カーター&ダーク株式会社を代表するセールスマンを主張する捕虜が2人。この2名は機構の人員への異常物品の販売を試みているところを捕捉した。「ドクター・ワンダーテインメント社」なる企業を代表するセールスマンを主張する捕虜が2人。この2名は機構の人員への異常物品の価格交渉中に同様に捕縛を行った。未確認の工場のために働いていると主張する者が1人であり、この人物は工場の製品を機構の人員に売り込んでいた。「プロメテウス研究所」なる企業を代表するセールスマンを主張する捕虜が2人。この2名は機構の研究所に潜入中のところを発見された。
考察: これらの人物は協定の条項に則り民間人と接触しておらず、したがって必ずしも革命防衛隊の管轄に引き渡す必要はない。また、捕虜らの雇用主側との良好な関係を維持することは投獄や聴取により得られるものよりも多くの利益を生む可能性がある。
8. 「蛇の手」なる組織への忠誠を主張する捕虜3人。3名は超常現象の文献証拠を収集している最中に捕縛された。これらの行為に関する情報について (優しく!) 聴取を行った。
考察: この3名は我々にとって無害であり、民間人と接触することもなかった。現在のハウス・アフセネとの契約および協定により、引き渡された図書館関連の人物は報告・送還の対象となると定められている。議定書に則り、捕虜らが監禁下から「脱走」したとする虚偽の報告をあなたがたの命令次第で作成する準備が整っている。
9. 非対立的な異教組織への忠誠を主張する捕虜5人。ハーマン・フラーの怪奇カーニバルの構成員を証明する書類を保有した状態で捕縛された者が2人。この2人は異常側への忠誠とは無関係の犯罪で拘留された。マナによる慈善財団の配給エージェントとしてボランティア活動に参加していることを証明する書類を保有した状態で捕縛された者が3人。この3人はマリにある村へ自己増殖性の食料品を配給しているところを確保した。
考察: 全員がイランに害を及ぼさない活動中に捕縛されており、またこれらの人物の所属組織は上述の協定締結より後に設立された組織である。
10. 未確認の忠誠を持つ捕虜3人。3人は別々に捕縛。3人共に不明の活動中に確保を行った。聴取は全員とも失敗している。私としてはこの3人 (1人はアメリカの証明書を持っており、「アリソン・チャオ」と判明。もう1人はアメリカの証明書を持っており、「ジョセフィン・アヴァロン」と判明。残り1人は完全に不明) はさらなる聴取のためにシェミーラーンに移送することを推奨する。
考察: 革命防衛隊はこの3人に対し、我々ほど興味や利用価値を見いだしていない。このような場合は何らかの協力的取引という形で終わることが多い。我々はこの3人全員が現実改変能力を行使可能であるため、標準的な強制措置を無効化可能であると推測している。
11. この覚書は2012年2月11日に送信
— ハタミ大使

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