商人の三宅
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黒の女王・ストークス、準備完了。

こちらは黒の女王、クロンカイト。どうかよろしく。

黒の女王・ミカサです!皆様よろしくお願いします!

黒の女王・ゲルタここに。


ベースライン

便宜上「商人の三宅」と呼んでいますが、より正確には超常的な存在との関わりを持つ「三宅」という日本人もしくは日系人の男性ですね!超常的なものを扱う営利企業に勤めているか、もしくは経営しているかのどちらかってのもあるな。だから単なる三宅さんじゃなくって商人の、という単語がくっついてる。大多数は商社や小売業に勤務もしくは経営。製造業や建設業等に従事している場合もあるが、営業職か内部事務、もしくは経営者として従事。技術者等であった事例は皆無。で、そんな三宅さんが生半可なレベルでない大損したり職を失ったりすると「商人の三宅」に分類されうる、と。つまりこうだ。日本人か日系人の三宅という男がとんでもない大損こいたり結構な経緯で失業したりすると超常的なものを扱うところに勤めたりする可能性が結構高い。超常的な存在との関わりは前後することもあるようですが。なお、何を持って「生半可なレベルでない」とか「とんでもない」とするかは基準が曖昧です。

必須条件

当然ながら人類が存在していて、なおかつ資本主義が成立している点ですね。それに限らず資本主義国家が存続している点も必須。資本主義国家としての日本の存在も必須だな。ただし、一時期存在していれば十分なようだ。仮に日本が無くなったとしても、他の資本主義国家に逃れた移民やその子孫が「商人の三宅」になるわけですね!

実用性

正直なところケースバイケース、だろうな。いやまあ、財団やGOCの連中と仲良くしてはいないだろうが…敵の敵は味方、とは必ずしもいかないものですからね。MC&D、有村組フロント企業等に勤務しているケース多数。これらは財団及びGOCに対し敵対的なれど、我らに対しても同様に敵対的。でも、そうでなければ手を組めたり、そこまで行かなくても私達にとって有利に使えるケースもありそうな気もします。なお、財団フロント企業にて勤務しているケースも確認。そうか、確かにちょいちょいあるもんなあ、財団やら何やらのフロント企業。本人が財団を知ってるかどうかはさておくとしても。

傷つきやすさ

彼は普通の人間ですからね。まさしく人並みとしか言えません。MC&Dなどに勤めているなら、拳銃みたいな護身用の武器を持ってたり、もしくは護衛がくっついているかもしれんな。実例有。O-627の商人の三宅こと三宅航一郎はMC&Dの日本支部におけるNo.3だったが、横流しされたと思しきGOCのブラック・スーツを着用の上、武装した護衛複数人の常時の配置を確認。思ったよりごついのがいたな。でも、護衛がいたり、ごつい装備をしてたりしても人並みではあるんですよね?その通りです。当然急所を撃たれたり首を刎ねられたりすれば死にます。実例有。L-398の商人の三宅こと三宅寿男は有村組フロント企業の幹部であり組そのものの運営にも関わっていたが、警視庁公安部特事課による強襲作戦で死亡。胸部に非異常性9mmパラベラム弾を7発、うち2発は心臓に命中。ついでに、今の所はパラテックをはじめとする超常技術や、カルノマンシーなどのような奇跡術などを使って肉体を強化した者は見られていません。


実例:タイムライン G-076

それでは、タイムライン G-076の商人の三宅こと三宅誠について。組織名やその詳細は不明ですが、それほど大きくはない規模の密輸・密売組織の下っ端として活動しています。元々の浪費癖のせいで破産した上、覚醒剤にまで手を出していた末路らしいです。で、三宅本人は何をやっている?組織がよそから仕入れてきた盗難車の密売を行っているようです。確認された事例ですと、ボリビアやアフガニスタンなどで現地人に対し日本で超常的な手段で盗難されたトラックを販売していたようですね。どうもこの男、語学力だけはやたらあるようで、変な言い方営業をしています。財団やGOCは彼のことは認識しているんでしょうか?認識済。財団は三宅誠をPOI-867-JPとして指定、ただし身元の特定には失敗。まあ、こっちみたいな裏技やチートは財団やGOCにはないからな、そりゃ仕方ない。なお、日本におけるトラックの窃盗の拠点は財団により封印された模様です。トラック窃盗のあてはそこしかなかったようなので、彼や彼の所属する組織にとっては結構痛手のようですね。ハッ、自業自得だ。とりあえず、この人には近寄らない方がいいですね。その通りですね。ここ最近は随分荒れてるようですから。どのくらい?わざわざトラック窃盗の拠点まで行って、財団宛の恨み言書き記すくらいには。ははははは。

実例:タイムライン H-651

それともう1件の商人の三宅についても説明しましょう。H-651の商人の三宅は日本人ではなく日系アメリカ人です。フルネームはウィリアム・ジェレミー・ミヤケ。第3次世界恐慌の影響で全財産を失い、紆余曲折を経て現在はMC&Dニューヨーク支部に勤めているようです。親、というか先祖は単なる移民か?いえ、このタイムラインにおいては第二次世界大戦前に中国共産党はソビエト連邦に吸収され、最終的には汎ユーラシア社会主義人民共和国連邦となり、より強大で広大な社会主義国家となりました。その影響で国外へ亡命した日本人の子孫です。日本はどうなったんですか?日本は第二次世界大戦での敗戦後、その衛星国の新日本社会主義人民共和国となりましたが、その際汎ユ連を除く連合国による大規模な亡命支援作戦が行われ、多数の日本人がアメリカやヨーロッパへ亡命しています。ウィリアム・ミヤケの父方の祖父もこの中にいたようです。類似事例を共有。日本国の共産化、大震災などの災害による日本列島の壊滅等の理由による亡命者の子孫が商人の三宅になったケースは私が認識している限りでは他には27件。うち11件がアメリカ。ゲルタが提示した事例を加えると12件。他にも亡命者の子孫がいるのか。残り16件中5件はイギリス。ほかはベクソンが4件、幻島同盟とカナダ、ブラジルが2件ずつ、メキシコが1件。

実例:タイムライン F-658

ではタイムライン F-658の商人の三宅こと三宅勲について共有しよう。彼はパラテック企業・七福造船所の本社第一営業係長だ。まあ将来有望なエリート君だな。七福造船所というと、確かアルマダとも繋がりのある…そう、その七福造船所だ。より正確にはF-658のタイムライン…アルマダの言うところの「閉鎖海面第1546・A・5800」に存在する七福造船所だな。連中もこっちと同じくいくつものタイムラインを跨いで活動してるから、連中から見て異世界にあたるタイムラインにある企業ともつながりを持ってる。直近のケースでは、アルマダによる財団艦誤爆への損害賠償としての代艦建造業務を落札したと記憶。F-874の東弊重工やT-648のNMS…ネレウス・マリーン・システムズも噛んでた件だな。アルマダともなると、艦の建造ひとつからしていくつものタイムラインに関わってきますね。さすがの規模です。それでもなおその本拠地、というか本拠タイムラインは不明瞭。問題はそこなんだよな。めちゃくちゃスケールが大きい割に謎が多すぎる。この入札説明書を見る限りじゃ連中の本拠地はおそらく永続海面とやらなんだろうが、そいつはいったいどのタイムラインなのやら…とまあ話が逸れたが、こいつの落札も彼による努力が大きかったようだ。前例の調査、技術部門との綿密な打ち合わせ、その他諸々…予定価格スレスレを見事にぶち抜いた落札額だった。予定価格と七福造船所の落札額が公表された時、東弊重工やNMSの担当者はその場で崩れ落ちたそうだ。アルマダ、ですか…なんか複雑です。ミカサの出身タイムラインに限らず、幻島同盟はいくつものタイムラインでアルマダに侵攻されてますからね…複雑な気分になるのも無理はありません。いえ、気にしないでください。別に、私や私の家族が何かされたわけじゃありませんから。ところでさっき将来有望なエリートって言ってましたけど…ああ、なんと弱冠27歳だそうだ。随分若いんですね?そんなに優秀な人がなにか大損を…何があったんでしょう?ちなみにビジネスの時には一切出さないが、極度の女性不信だそうでな。だから色仕掛は通用しないぞ。女性不信?なんでも学生時代に悪い女に文字通りパンツまで全部騙し取られたとかでな?ミカサが気にしてた大損ってのもそれのようだ。おおう…わーお…しかもやられたのがちょうど外、しかも繁華街を歩いていた最中だったそうでな、つまり町中で…そ、そこまでで!オチはなんとなく想像つきますが正直聞きたくないです!…合掌。でもそんな人生終了級な目にあっても復活してるあたり、すごい人ではあるんですね…いろんな意味で。

実例:タイムライン N-738

タイムラインN-738の商人の三宅について共有。氏名、三宅正広。勤務先は滋賀セメント磁器。10年ほど前から営業職として雇用。なお当該人物は阪神淡路大震災に被災し、両親と住居を失っているのを確認。滋賀セメント磁器?滋賀、シガ…まさか、Saiga案件か?Saigaとは無関係。ただし当該企業は財団フロント企業。表向きは会社名通りセメントや磁器の流通・販売を行っている企業であり、信楽焼やその原料についても取り扱っているのを確認。オブジェクトの収容関係については、彼らの言うところのSCP-450-JPの排泄物処理の後始末などを担当。後始末って…埋め立てとかですか?あれ、でも産廃業者とかってわけじゃないですし…否。一般社会への販売。売り飛ばしちゃうんですか!?信楽焼などの陶器の材料として主にそれらの製造業者へ販売。ちなみに評判は大変良好。結構思い切ったことしてますね…そうでもないですよ。生成物が非異常性であれば、資金調達や節約のため一般社会に販売したり財団内部で利用したりするのは割とよくあるみたいですから。他、財団がフロント企業経由での販売で処理しているものは増える地蔵などが該当。内部での利用としてはピッグス粒子、と非公式に呼ばれる豚っぽいモノなどが該当。カツ丼などにして食用としている模様。それはさておき彼本人は自分の勤務先が財団ってのを知ってるのか?否。滋賀セメント磁器の社員でベールの向こう側を知るのは財団から出向している者のみと確認。彼は非該当。なんか、商人の三宅に当て嵌まるのか微妙だな?正直同感。だが財団が関わっており、非異常性なものとはいえ所謂オブジェクト由来の物品を扱っているのは事実ゆえ一応共有。

実例:タイムライン P-189

それでは私の出身地、幻島同盟アンソン多島海の偉人でもあり、商人の三宅でもある人について説明します!といっても、もうこの人自身はずっと昔に亡くなってるんですけどね。必ずしも黒の女王と同年代にいるとは限らないという実例、非常に重要と判断。お名前は二代目三宅屋利兵衛、元々は日本の備後国というところの商人だったそうですが、事業に失敗して相当な額の負債を抱えたため夜逃げしたところ、幻島同盟にたどり着きました。なんか結構経緯がひどくないか?ええ、まあ…でも幻島同盟に来てからは商売に成功しましたし、それに百鬼夜行の大亡命の一番最初の立役者でもありますから、アンソン多島海では偉人なんですよね。ちなみに私のご先祖様も二代目三宅屋利兵衛の船に乗って亡命してきたそうです。ホントかはわかりませんけどね。これまで出てきた中では初めての経営者側の商人の三宅ですね。やはり地元では存在は大きいんでしょうか?はい、彼のお店が前身になった三宅屋百貨店は今でもアンソン多島海有数のお店ですし、それに議員や役所、あと福祉団体なんかへの献金や寄付なんかも結構してるみたいです。彼本人は?はい、当時はまだ開拓が進んでなかったアンソン多島海の開拓に多大な貢献をしたそうです。アブレ・オジョス島の戦災復興記念公園には二代目三宅屋利兵衛の記念碑がありますし、他には三宅記念病院とかもあるんですよ。政治や行政にも一枚噛む商人の三宅もいるわけだな。そうなりますよね、確かアンソン多島海議会の議員の中には三宅屋百貨店関係の人もいたはずですし。情報を提供。私の記憶が正しければ、川島正巳議員は元三宅屋百貨店労働組合執行委員、カルロ・キミジマ・サントス議員は元三宅屋百貨店宣伝部長。影響力は死後もなお、ってところか。この辺は個人差だな…ストークスさん私よりお詳しい…!


あ、それとこれ、三宅屋百貨店のデパ地下で買ってきた鬼まんじゅうにグァバジャム、それからスコーンです。みなさん良ければどうぞ!これは美味そうだ、ありがたい!甘味、感謝…!時間も時間だし、このままお茶にでもしましょうか。賛成。異議なしです!いいなそれは…ふむ、このスコーン、グァバのジャムによく合う…鬼まんじゅうの素朴な甘味が大変好み。こちらのリンゴ入りの鬼まんじゅうもいいですね。実は私のお気に入りを選んでみたんです。私のお母さんもこれらは全部好きですし…それに、お父さんもそうでした。お茶で思い出しました、今日から売店で新しい味のマフィンが売り出すんです。実は結構気になってまして…それじゃあ買いに行きましょうか?じゃ、こっちで待ってる。こちらも新作マフィンは非常に気になる、期待しつつ待機。行ってきまーす!少し待っててくださいね。


どうした?変な顔して。マフィンの調達は成功?ええ、十分な数買ってきたのですが…実は、売店の店員さんが…

実例: 図書館棟 第3階層 Hフロア 売店(タイムライン P-298)

へ?店員さんの名札、こう書いてあったんです…「三宅康介」って。他に客もいなかったので話を聞いてみたら、P-298からの避難民だったそうでして…つまり、財産とかも全部失ってるみたいなんですよね…ということは…商人の三宅に該当。思ってたより遥かに身近にいたのでした、というお話だったのでした…!

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