映像記録, 2018.6.20実施インタビュー（SCP-1328-JPのアートワーク）

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タイトル: 映像記録, 2018.6.20実施インタビュー（SCP-1328-JPのアートワーク）
著者: ©︎Kota-2
作成年: 2021

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「ミズタニさんの姿を明確に出さない」という自主的な縛りを設けて制作しました。和ホラー的で幽霊的な恐怖には、姿がしっかりと見えてしまうことは余分であると考えたためです。また、普通の漫画形式とは違い、画像を並べていく形になるので、視線誘導も普段とは異なる意識で行いました。ただ、Agt,中村とりおちゃんの向き合い構図と左右は徹底しています。本来「敵役」「悪役」が置かれるべき左側にAgt,中村を置いているのは、りおちゃんから見たとき、インタビュー序盤の非協力的態度から、完全には心を許すことのできない存在であると思っているように感じた点から、りおちゃんを主人公と置いたときの敵として構図を作ったためです。雰囲気作りのために使っているトーンの他に用いられている水が滲んだような表現は、インクや絵の具を薄めたものです。これは、明確に姿を描くことのできないミズタニさんを表現しています。
キャラクターとしてのデザインは、Agt,中村、丸山補佐、りおちゃん共に情報がかなり少なかったので、多分に個人的イメージを含んでいます。Agt,中村は、丁寧そうな口調と、子ども相手のインタビューにプロフェッショナルである財団があてがう人事であること、「おばさんとお姉さん」と自分で言っている=おそらく自分を指して「おばさん」と言っており、またそれについて抵抗がなさそうであることから、40代半ば、若くても30代後半程度の保母さんのイメージ。少し胸を大きく描いているのもこのイメージからです。丸山補佐は、インタビュー中に一言も話さないことや、研究員やエージェントではなく補佐官という役職であること、「おばさんとお姉さん」の「お姉さん」の方であると考えられることから、おとなしくて地味めな新卒というイメージで描いているので、髪の毛がまとまっていない20代前半くらい。りおちゃんは普通の5歳児と言う感じで、特殊な要素は含めていませんが、髪の毛は子どもらしく細く柔らかい感じにしています。また、あれくらいの年頃の子どもはよく動くイメージがあったので、ボディランゲージを他二人より大きくしています。Tシャツの模様は、SCPとは何も関係のない連想ゲームでデザインしたものなので割愛します。
明確に「安曇野警察署」と場所が指定してあったので、資料を集めやすかったのはある程度助かった点でもあります。

SCP-1328-JP-ミズタニさん
by rkondo_001
2020
http://scp-jp.wikidot.com/scp-1328-jp
CC BY-SA 3.0