chacha-Kalimba 2022/10/10 (月) 08:42:45 #20169821
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今日は満月。※写真撮ってみたんですが、全然うまく撮れませんでした(-_-;)。小っちゃ!
こんな日は、旦那の祖父が亡くなった時の事を思い出します。気さくで明るくて、旦那の祖母が病気なので看病もしながら、毎日畑仕事をするくらい健康で元気で。
自分は孫の嫁っていう立場だったわけですが、その祖父の事が大好きでした。だから、祖父がこう話した時、とても悲しかったのを覚えています。
「月がどろどろに見える」
月が大きくなって、ぐにゅぐにゅと柔らかく歪んで溶けだしているように見える。そんな事を毎日のように言うようになりました。
ほどなく、身辺整理と挨拶をキッチリ終えた上で、祖父は急な心臓発作が原因で死んでしまいました。
chacha-Kalimba 2022/10/10 (月) 08:50:07 #20169821
具体的に祖父には何が見えていたのか。自分の状態をどのように感じていたのか。それは分かりません。でも、きっと自分の死期を悟っていたって事なのだろう。そう私は確信しています。
皆さんも一度は、似たような不思議な話をネットで見かけたりはした事あるんじゃないでしょうか?
桂男
それに月。月がおかしく見えていたっていうのも、確たる証拠の一つだと思ってます。
江戸時代の奇談集『絵本百物語』にも、月に居る妖怪・桂男の伝承があるのですが、こんなことが書かれています。
「月をながく見いりおれば、桂おとこのまねきて命ちぢむるよし、むかしよりいひつたふ」
ザックリ言うと、月に居る桂男は手を出して見る者を招く。招かれた者は、命が縮まると昔から伝わっている。という内容ですね。桂男は月の兎と同じように中国を経て伝わり、日本神話に登場する月の神・ツクヨミ様が持つ死のイメージが足されて出来上がった存在だそうです。
この子供の頃から何度も聞かされていた話を思い出して、まさに旦那の祖父が招かれてしまったのだなと、そう思いました。
それに、月は日本だけじゃなく、外国でも不思議な魔力を持つものとしても扱われます。例えば、アメリカでは普通の夜に比べ、満月の夜に凶悪犯罪が起きやすいという傾向が統計的事実としてとらえられています。
加えて、Lunatic(気がおかしな)という単語があるように、月は人を惑わす何らかの力を秘めている。それは本当なんだと、私はこの出来事を通じて深く理解できたんです。
sakuramoti 2022/10/10 (月) 08:54:48 #08114562
ほえ~、怖くは無いけど不思議な話だな。
月を通して死期を感じ取り、家族に迷惑をかけないよう自ら準備を終えて、ぽっくり大往生したわけだ。俺も、そんな感じで死にたいもんだな。
chacha-Kalimba 2022/10/10 (月) 08:55:59 #20169821
う~ん、ごめんなさい。私の書き方が悪かったみたいです。どっちかと言うと逆ですね。ちゃんと準備が出来て良かったねっていう話ですね。
sakuramoti 2022/10/10 (月) 08:57:40 #08114562
ん?何か、噛み合ってないね。俺が何か勘違いしてたかな。
chacha-Kalimba 2022/10/10 (月) 09:01:36 #20169821
まず、旦那の祖父は大往生じゃないですね。畑に向かうために車を運転中に心臓発作になってしまい、そのまま事故で大怪我をしてしまって。幸い誰も巻き込まなかったものの、人気が無かったために逆に病院への搬送が遅れ、手当もむなしく亡くなりました。正直、ぽっくり安らかにとは言えないと思います。
でも、両親や祖母とか、私の親族が中心になって手伝って終活を済ませていたので、その後の遺産管理や葬式まで本当にスムーズに進んだんです。旦那の祖父の月がどろどろになったその日の内から、準備してましたから。
もう死ぬから急がないといけないって、皆が張り切っていました。
旦那の祖父は本当にいい人だったので、私だけでなく色んな人から慕われていたんだなぁ~って、嬉しく思った事を覚えています。田舎っぽい思考ですけど、貸し借りを返さないとっていうのもありましたしね。亡くなる日の朝も、
「いつでも、私がおばぁちゃんを世話をしますから!」って私が言うと、
「いいよ!いいよ!苦労かけちゃうし!まぁ、いつか俺の方が早く死んだらばあさんをよろしく頼むな!」って、笑いながら言ってくれて。
あぁ、この人は自分がもうすぐ死ぬのが分かっている筈なのに、月がどろどろしている事の意味を日本人として知っている筈なのに、苦しんで死ぬのが分かっている筈なのに、なんて強い人なんだろうって。
そう思いましたね。