明日世界が滅ぶとしても、それでも今日リンゴを植えた方がよい - 定命種エミュレータ事例集
登録日:2349/1/12
タグ:農業 やった方がよいこと 長い余暇 趣味
5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者(不死者,再生能力型)が |
When(いつ) | 50年ほど前に |
Where(どこで) | 新世紀祝賀イベントの会場で |
Why(なぜ) | 友人(不死者,半神霊型)に勧められ |
How(どのように) | 住処の隣に畑を用意して |
What(何をした) | 手始めにリンゴの苗木を植えた |
Then(どうなった) | 暇を持て余さなくなったし、明日のことを考えられるようになった |
なぜやってよかったのか
- 果樹の育成には数年を要するため、暇つぶしの手段が増えた。
- 農家として人間と触れ合うことで、彼らの感覚について理解が深まった。
- ちょっとした定命種ブレイクポイントは「変わり者の時代錯誤的自然主義者ナチュラリスト」ということでごまかせた。
- 命を育むという生産的な行為が、ただ生き永らえてきた筆者にとって思いのほか喜びとなった。
やらなかったらどうなっていたか
- 2週間前に小惑星の衝突で地球が破壊されるという発表が出た時に「非現実的すぎて実感がわかない」という周囲の人間の意見に対して共感できていなかった。
- 上記の雰囲気が理解できていなかった場合、「自暴自棄になって暴れる」という創作物から学んだ浅い定命種エミュでスベるところだった。
- 「今あっさり死んでしまうかもしれないのに、なぜ定命種はいつも未来のことを考えているんだろう」という長年の疑問に答えが出ないままだった。
備考
- 農業を勧めてくれた友人は、自然保護区の大樹と融合して終わりの時を待つことにしたらしい。
- 筆者の再生能力で小惑星の衝突を生き延びられるかは五分五分である。
- 例え800余の年月を経たこの肉体がついに滅びを迎えるとしても、今日一日リンゴを育て、儚い命と共に在ることをうれしく思う。
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ページリビジョン: 2, 最終更新: 27 Sep 2024 12:53