4000コンテスト終了
シリーズV解放 新たな歴史へ

Zhange4000labelled.jpg ©Zhange 2018
8月15日、7月からENで開催されていた「SCP-4000コンテスト」が終了した。
記念すべき4回目のX000コンテストであるこの企画。最終的な総投稿数は70作で、前回のSCP-3000コンテストの42作を上回った。上位5位の作品は以下の通りで、うち2作は既に日本語に翻訳されている(9月1日時点)。
1. Taboo - Taboo by PeppersGhost
2. SCP-4444 - Bush v. Gore by djkaktus
3 (タイ). SCP-4999 - 私たちを見守るもの by CadaverCommander / 訳:
Fennecist
3 (タイ). SCP-4960 - Kedesh-Nanaya, Or: Why The Foundation Published Hentai to Awaken a Mesopotamian Love Goddess by DrClef
4. SCP-4100 - Future Imperfect by Ihp
5. SCP-4500 - ソクラテス式収容プロトコル by MathBrush / 訳:
Fennecist
また、4000コンテストの終了により、シリーズVのSCP-4000からSCP-4999までのスロットが開放され、SCP Foundationは新たな一歩を踏み出すこととなった。4000コンテスト作品のシリーズVへのナンバー振り分けは終わっており、既に一般の記事も投稿されている。
アートワーク-JP ルール変更
評価対象外制度撤廃
8月18日、アートワーク-JPを評価対象外作品として投稿できるルールが撤廃された。
元々アートワーク作品は、投稿時に評価モジュールを設置しないことで評価の対象外として投稿することが可能となっており、低評価による削除の対象となることもなかった。
しかし、評価対象から評価対象外への変更やその逆に関する規定が存在しなかったことから、低評価削除の対象になった後に評価対象外作品にすることが可能だった。また、削除も行われないためクオリティコントロールも難しいという問題があった。この状況を解決するべく評価対象外投稿に関するルールの撤廃が提案され、可決された。
これに伴い、「non-rate」カテゴリが新設された。このカテゴリは、元々評価対象となっていた作品を、何らかの事情により一時的・恒久的に評価制度から退避させるためのもので、「non-rate」の名が示す通りサイトメンバーはそのページに対してvoteが行えない。今回のルール変更以前に評価対象外となっていたアートワーク作品は、法の不遡及に則りこのカテゴリに移動される。
なお、アートワーク作品の評価対象外制度が撤廃されたことで、「アートワーク-JP」タグ単体の作品をSCP報告書・Tale・GoIフォーマットと同様に著者ページの作成要件に含めるかどうかは、現時点では決まっていない。
多重折り畳み機能 正式導入
簡易な構文での実現
多重折り畳み、つまり折り畳みの中に折り畳みを入れる機能「Colmod」(Collapsible Modification)が、SCP-JPwiki・サンドボックス2・サンドボックス3に正式に導入された。
今回のColmodはBoyu12氏によって作成されたものだ。元々折り畳みの中に折り畳みを入れる機能自体を求める声はしばしば挙がっており、それを実現する構文も有志によっていくつか生み出されていた。しかし今回のColmodは、ラグが存在しない・何重にも折り畳みができる・実装が楽という点で、それまでの多重折り畳みとは一線を画していた。その完成度がサイトスタッフの目に留まり、正式導入に至った形だ。
Colmodは、通常の折り畳み構文である
[[collapsible show="開く" hide="閉じる"]]
例文
[[/collapsible]]
の代わりに以下の構文を用いることで利用できる。
[[include component:coltop show=+ 開く|hide=- 閉じる]]
例文
[[include component:colend nohide=true]]
Colmodについての更なる詳細は難解Wikidot構文を参照されたい。
IRCチャンネル 避難所と連携
DiscordとIRC間での会話が可能に
8月11日、Discordサーバー「SCP-JP避難所」とIRCチャットルーム「#scp-jp」を連携するbotが試験導入された。
前号でも触れた通り、公式チャットの場がIRCからDiscordへと移行する流れができつつあり、既にIRCよりもSCP-JP避難所の方が活気があるというのが実情だ。しかしながら、現時点では公式のチャットルームは「#scp-jp」であり、#scp-jpには定例会も存在する。移行の過程でのこの状況は、2つのチャンネル間での利用者の分断を招きかねなかった。
そこで、「#scp-jp」とSCP-JP避難所の「#ircテスト」チャンネルにて先述したbotが試験的に導入された。これにより、#scp-jpと#ircテストの両チャンネルでの発言を中継することができ、SCP-JP避難所サーバーからでも定例会への参加が可能となった。botは現時点では概ね円滑に運用されている。
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一般通告001-JP-J-アルファ: ようこそ!財団データスロット:81縺ゅ>縺へ!ここでは説明:さんが中心となって、みんなで報告書を作っていきます!本部の方も支部の方も、お気軽にご参加下さい!
ぜんいん、しゅうごーう。 by snoj
ここにはない。そちらの世界にしか、救済は、神の慈悲は存在しないのだ。頼む、我々を、殺してくれ。
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唯一SCP-1155-JP-Aに有効な終了手段は、本人の意思による自殺です。
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これを書いている今も、頭が割れるように痛い。動悸も止まらない。心臓にヒビが入っているみたいだ。たぶん、俺はここで死ぬんだろう。俺みたいな人殺しの魂は、きっとこの海の中には行けない。でも、ここにユミがいるとわかっただけでもいい。俺の魂がこれからどこに行こうとも、最後に目指すべき場所はここなんだ。
エンジンにヒビが入ってしまった車 by crow_109
ここ財団で働く限り、死はさまざまな姿で私たちの前に横たわっている。[データ削除済]の中に何人の死が押し隠されているのか、私にはわからない。
[データ削除済]への追悼 by notyetDr does not match any existing user name
財団世界 隠蔽事件記録
忍び寄る足音に気が付くものは少ない |
2017年██月██日、サイト-8104 超常事件記録保管庫 神路紙 管理員
結局のところ、彼女が話した内容はにわかには信じがたいものだった。異常現象を伴う殺人者に日常と切り離された領域、それに惨たらしい末路……それらを神妙そうに語った上で彼女は言うのだ。
「まだ、あの場所には異常な何かを見つける手掛かりがある。私と才村さん以外にもう二人殺されている。そのうちの一人、あの場所に隠された死体に私は手掛かりを隠したの……だから」
だから私をその場所に連れて行って手掛かりを再び暴かせろ、彼女はそういうのだ。彼女は自分の”宿った”カセットテープをその場所まで持っていけば教えるという。何年も前に時効にされた事件だ。言った所で誰がいるという訳もない。
心の悪魔が囁く。
「連れて行け」
良心が静かに諭す。
「それはだめだ、規則違反になる。」
私は十秒間、じっと考え……そしてカセットテープと再生用の機器を鞄に放り込み立ち上がった。
2017年██月██日、サイト-8104 メインエントランス 朝夕 検査員
いつも通りの朝だった。出入ゲートの金属探知機の横に立ち出入りする物品や職員のチェックをする。
どんよりと沈んだ気分を灰色に変わった髪の毛に感じつつ、黙々と業務をこなしていく。
そして午前の業務が終わる少し前、雑に束ねた髪をしっぽのように揺らしながら水筒のお茶を飲んでいるとき彼は来た。こう、秋に鳴いていそうな名前の少し猫背気味に歩く印象の管理員だ。何故だか背筋が少し伸びていて歩幅が大きい、何かに急かされているようなそんな歩き方をしている。
悟られないようにゆっくりとスキャナーの透過画像を見る。財布、スマートフォン、車の鍵にちょっとした小物……ウォークマン?
旧世代の忘れ形見のような古ぼけたそれは、確か昨日彼が入ってきた時には持っていなかった気がする。少なくとも所持品に対して一つだけ際立って見える。
「すいません、少しよろしいですか?」
そう声をかけようとした時だ……何故か声を出しているのに喉から声が出ない。代わりに何か別の違和感の塊が喉から吐き出される。
「駄目よ、彼は今から私と久方ぶりのデートなの、邪魔されちゃあね」
自分の声で誰かが喋る。慌てて支給された非常ブザーを押そうとポケットに手を伸そうとするが肝心の右手は私を嘲笑うのかのように顔の前に上がっていく。体が身体検査用の鏡に向き直り人差し指を振って私をコケにする……髪の毛全体が徐々に赤く脈動し侵食されるようにゆっくりと黒く染めあがっていくのが見える。毛先から始まりゆっくりと色が変わっていく。そして数十秒後、遂に髪の毛が漆黒に飲み込まれ染まり切ったその時、私は私を失った。
2017年██月██日、サイト-8104 地下駐車場 神路紙 管理員
私は冷や汗をかきながらサイト-8104の駐車場に駐車した自分のシボレーに向かって早足で進んでいた。後ろからは自分の体の調子を確かめるかのようにぴょこぴょこと彼女が跳ねるようについてくる。彼女曰く影響を”受けやすい女性”だった検査員を乗っ取った彼女は、からからと笑いながら私を自分の殺された現場に連れて行くように急かす。
私は間違った行動をしている。本来ならこの非実体の女性は収容されるべきだし、規則にのっとって私も処罰を受けるべきだ。だがもう手遅れだろう……今戻れば下手すればDクラスだし、終了の可能性すらある。
重要な情報を引っ張って何とか始末書か……ともかく未来へと命をつなぐためにも、私は彼女の謎を暴かないといけない。時間的な猶予はそんなにないだろう。エントランスホールで職務中の検査員が管理官を伴ってどこかに消えるのだ、どうせすぐに居場所がばれて追手がかかる。
「本当に、本当に異常な何かが残ってるんだろうな?」
彼女は小首をかしげながらゆっくりと肯定するような言葉を吐く。胃が裏返りそうな気分の中、車を見つけると乗り込みエンジンをかける。”神様お願いします” より ”神様のおかげです” と祈れることを信じるしかないらしい。
特集
ワルコン 中間報告
決選投票の結果や如何に
8月1日から開催されている悪のコンテスト(ワルコン)の投稿期間が昨日31日をもって終了となり、これで全てのエントリー作品が出揃うこととなりました。現時点でのRate+1以上のエントリー作品は61作。これは前回の死のコンテストの最終的な投稿数である28作を大幅に上回る数字です。
それぞれの参加者が自らの考える「悪」をぶつけ合う今回のコンテスト。現在の部門ごとの優勝条件到達記事はどうなっているのでしょうか?
SCP部門
- SCP-1374-JP - 大団円 by
KanKan
- SCP-1970-JP - 13サーティーン by
Fennecist
- aihe-s-proposal-ii - 剥奪 by
AiliceHershey5
- SCP-1573-JP - 最愛の事故物件と無辜なる人々 by
locker
- SCP-1450-JP - プロトコル・アップグルント by
k-cal
- SCP-884-JP - チェンジリング by
hannyahara
- SCP-201-JP - ざんごのハイウェイ by
AiliceHershey6
- SCP-1979-JP - たけのこの山 by
WagnasCousin
- SCP-1078-JP - 低罪悪感実験生物 by
izhaya
Tale部門
GoIフォーマット部門
9月7日23時59分の第1集計期間終了までまだまだ時間はありますが、現在のところ15作の記事が優勝条件ラインに入っています。今回初の試みであるGoIフォーマット部門での優勝作無しが懸念されたのも昔のこと。逆にGoIフォーマット部門の作品が最も早く決選投票ラインを超える結果となりました。
既に各部門では+100以上の評価を持つ作品が1つずつ以上出てきており、エントリー数と併せてコンテストの盛況ぶりが窺えます。今回の上位陣の多くは開催から1週間以内に投稿された作品で占められており、現在それぞれの部門で暫定首位となっているSCP-1374-JP、英雄、などではなく、SPC-796-JPはいずれも初日に投稿されています。そんな中、コンテストも終盤に差し掛かった8月27日に投稿され、僅か3日で+100以上の評価を勝ち取った作品であるSCP-1970-JPは、今大会のダークホースと言えるでしょう。
しかし単純なRate数だけで順位が決まらないのが今回のコンテスト!昨年のデスコン同様、この後9月8日0時0分には第1集計期間が終了し、悪のコンテストは決選投票フェーズへ突入します!各部門ごとに、どの作品が最も優勝に相応しいか?どの作品が最もコンテストの趣旨である「悪」に相応しいか?サイトメンバーの投票によって並み居る記事の中から選ばれ、その結果(Vポイント)と記事ごとの通常のRateを合計した数値が、最終的な得点となります。通常のRateが高くとも、Vポイントの結果が振るわないといったこともあり得ますし、当然その逆もあり得ます。コンテストの結果が確定するのは9月15日。今後の展開に注目です!
黝月闞吼
コラム: 「財団の夏」
八月も終わりを迎えようとしています。まだまだ残暑が厳しいですが、皆さんは今年の夏をどう過ごされましたか? 私は例年より2℃エアコンの設定温度を下げていました。
さて、SCP-JPにとって「夏」と言えばサイト開設記念日、そして記念コンテストの季節です。SCP-JPのメインページが設立された二◯十三年の七月八日から五年経ち、今年で実に六回目の夏が訪れています。全てのコンテストの記録はコンテストアーカイブ-JPから見ることができますが、特に「◯周年コンテスト」と題されたものを順に見てみたいと思います。
SCP財団日本設立一周年記念フォトコンテスト
一周年記念ということで、「記事の題材となりそうな写真を撮ろう」と開催されました。このコンテスト終了後に、SCP財団wikiと関係する写真保管用サイトであるSCP日本財団中枢資料室が設立されています。31点の作品が投稿されました。SCP財団wiki2周年企画「要注意団体コンテスト」
既存・新規問わず、要注意団体にフォーカスを合わせたコンテスト。要注意団体を使った作品を投稿した後、それぞれの団体についてまとめハブが作成され、投票が行われました。まとめハブの得点では「犀賀派」が1位を飾り、次点で「幻島同盟」「超電救助隊HERO」「如月工務店」「如来観光」の4団体が同率2位となりました。エントリー団体のうち、優勝した「犀賀派」を含む3団体が要注意団体-JPとして、6団体が準要注意団体-JPとして今では登録されています。3周年記念イラストコンテスト
「イラスト」を作品として募集した初のコンテスト。自由投稿部門、ストーリー部門、ギャグ部門の三つに分かれて作品が募集され、優勝作も三つあります。42作のイラストが投稿され、現在のアートワーク-JPのさきがけとなったコンテストです。四周年コンテスト
クロスコンテスト'17 The Crossroads Demon、4年目の死のコンテスト'17 La Danse Macabre、1600文字コンテスト、リサイクルコンテスト2017の四部に分けられて行われた大規模コンテスト。全体では実に95作が投稿され、サイト全体の躍進を見せたイベントだと思います。そして、今年の夏も五周年コンテストが行われています。休暇と重なることもあってか、夏は特にサイトが活発になる時期です。まだまだ暑い日が続きますが、SCP-JPにも皆さんが熱を与え続けてくれることを願います。
定例会予告
09/01「下書きを見てもらおう」
担当: kotarou611
09/08「収容違反インシデント大前哨戦Ⅱ」
担当: amamiel
09/15「下書きを見てもらおう」
担当: unReGret
09/22「収容違反 インシデント2018-002を終えて」
担当: kotarou611
09/29「下書きを見てもらおう」
担当: amamiel
※テーマは変更される場合があります。