茜刺財団新聞 11号 平成31年 2月
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SCP-JP ファイルサイズ制限

100kb以下のみアップロード可能

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現在、SCP-JPにアップロードできるファイルが、将来にわたって100kb以下のサイズのものに制限されている状態だ。

2月14日、サイトメンバーから、ページに画像ファイルがアップロードできないという報告があった。スタッフが確認したところ、SCP-JPのストレージ上限が300MBまで減少していることが判明。ファイルの容量上限に達しており、ファイルのアップロードが不可能な状況に陥っていた。

WikidotはProアカウントの購入によってサイトのファイル上限を増やす事ができ、サイトの最高管理者のアカウント情報がWIKIに反映される。しかし、SCP-JPの最高管理者であるCheshireCheeseCheshireCheese氏のProアカウントは既に失効しており、同氏とはSCP-JPからもWikidot側からも長らく連絡がつかない状況だった。そのため、Wikidotの特別措置によって、現在までサイト管理者のアカウント状況によってサイトの容量が確保されていたが、今回これが無効になった形だ。

2月15日、SCP-JPのサイト管理者がWikidot側に交渉を行った。その後18日頃、SCP-JPのストレージ上限が2GBまで上昇。しかし、この容量回復の件についてWikidot側からのアナウンスは無かった。これに伴い、将来にわたって100kb以下のファイルのSCP-JPへのアップロードが暫定的に許可され、現在もこの状態が続いている。

2月20日、Wikidotからの返信があり、SCP-JPをコミュニティサイトとして運営する提案を持ち掛けられた。コミュニティサイトはサイトのステータスであり、最高管理者が存在せず、あらゆる管理者の権限が平等になる。これにより、最高管理者の失踪や通常の管理者では対処できない事態の発生等を防ぐことができるという。それとは別に、任意の管理者に最高管理者の権限を付与することも可能だと述べた。

また、このタイミングでWikidotからSCP-JPの今後についての相談があった。

SCP-JPは、通常のPro契約ではWikidot側の資産が間に合わないレベルの通信量になっているとのこと。つまり、サイトのシステムの維持とインターネット上への公開には費用がかかり、それはアクセスが多ければ多いほど高くつくもので、SCP-JPはWikidotの好意でその問題を回避していたが、限界がきているということだ。この解決策として、Wikidotは2つの案を提示した。「SCP-JPをWikidotコミュニティ契約する」案と「SCP-JPの最高管理者を移譲する」案だ。

コミュニティ契約の案は、最高管理者不在および容量不足に対する解決策でもある。SCP-JPをコミュニティ契約した場合、SCP-JPは「Wikidotにログインしていないユーザーに、記事最下部タグ上部に広告が表示される」ようになる。これは、SCP-EN, CN, ES, IT, FRの5支部と同様の形式だ。ただし、コミュニティ契約により広告が表示されるとしても、SCP-JPへの金銭の利益は無く、広告収入は全てWikidotが受け取り、Wikidotの運営費に充てられる。

最高管理者委譲の案は、維持費さえあれば、これまでと変わらない環境が続くことになる。しかし、SCP-JPの莫大な通信量のために、Wikidotのプラン外の契約を結ぶことも視野に入れざるを得ない状況になってくる。これはSCP-ENと同様の処理だ。そして、ENは「Wikidotにログインしていないユーザーに、記事最下部タグ上部に広告が表示される」形式となっている。SCP-JPの運営がそれだけの維持費を払えるならば問題はないものの、現実的な落とし所としては、SCP-JPに広告を表示することだろうとSCP-JP管理者は述べている。

どちらの案を採るにせよ、SCP-ENからのアドバイス、あるいはSCP-ENとの合意が必要となる。今後ENとこの件について協議を行うため、問題の解決にはまだ時間がかかるとのことだ。また、これらの案はいずれにせよSCP-JPに広告が表示される蓋然性が高い提案であり、SCP-173の取り扱いに関する問題が浮上してくる。これに関して、SCP-ENのライセンスチームと協議をするとのことで、SCP-173の取り扱いについてはサイトスタッフも結論を出せない段階だ。

SCP-JP避難所 公式化

ガイドライン制定 名称変更も

2月23日、SCP-JP避難所のガイドラインが正式に制定され、サーバーがSCP-JP公式のものとなった。

1月31日にガイドライン草案のブラッシュアップが行われ、2月13日に本提案があり、可決された。公式化に伴い、サイドバーにDiscordガイドラインへのリンクが追加され、また、サーバー名を「SCP-JP避難所」から変更する投票が行われる予定だ。

なお、旧IRCチャンネルはしばらく存続する見通しで、毎週土曜日の定例会は未だIRCで行われており、定例会についての説明はDiscord側のガイドラインには記載されていない。IRCが廃止されるとしても、Discordと定例会との擦り合わせの後になるとのことだ。

404と翻訳予約ページ更新

翻訳予約衝突防止へ

2月9日、SCP-JPの404ページ(新規ページ作成時に表示されるページ)およびサンドボックス2の翻訳予約ページの更新が実施された。これはBoyu12Boyu12氏とテクニカルスタッフの共同によるものだ。

404ページのデザインが一部変更されたほか、ページごとの翻訳予約の有無が404ページに直接表示されるようになり、翻訳予約の衝突を避ける効果が期待されている。また、翻訳予約ページで予約をする際はこれまで手動でリストに追加していたが、今回の改修でフォーム入力によって半自動で追加されるようになり、404ページの翻訳予約表示機能とも連動して404ページ側で直接予約の確認が可能となった。

なお、今回の仕様変更以前から翻訳予約をしていた場合、訳了後のユーザーによる予約削除が行えなくなっている。予約の削除・編集がロックされる際にはスタッフまで連絡されたい。

アートワーク 共著ルール整備

サイトメンバー同士でのみ可能に

2月13日、アートワーク-JPにおける共著に関するルールが追加された。

今回の改訂はこれまで曖昧だったアートワークの共著に関するルールの明確化を目指したものであり、アートワークの共著はサイトメンバー同士でのみ可能であると明言された。また、非サイトメンバーがCC BY-SA 3.0のライセンスで公開している作品を素材として作成したアートワークを投稿する場合は、共著ではなく画像の引用と同じ扱いになる。

これは元々2018年8月にサイトメンバーから質問があった件で、以後サイトスタッフのWotaliaSDWotaliaSD氏の主導で協議が進められていた。SCP-JPフォーラムでの本件についての意見募集や、運営Discordやスタッフ用サイトでの意見交換を経て今回の形に落ち着いた次第だ。

スタッフ更新

niku_ume氏退任

2月27日、モデレーター(渉外スタッフ)として活動していたniku_ume氏が運営Discord上で辞任を表明。同日、各種退任手続きが行われ、同氏は正式にSCP-JPのモデレーターを退任した。

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総合部門

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SCP部門

 1. SCP-1699-JP - 去り行く者たちへの卒業証書 by Jiraku_MoganaJiraku_Mogana
 2. SCP-246-JP - 削り削られ by aisurakutoaisurakuto
 3. SCP-1638-JP - イタチごっこ by VideoGameMonkeyMONOVideoGameMonkeyMONO

Joke部門

 1. 投稿なし

Tale部門

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GoIフォーマット部門

 1. indonootokoの提言Ⅱ...きっとね。 by indonootokoindonootoko
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アートワーク部門

 1. rkondo_001による財団関連ロゴ by rkondo_001rkondo_001
 2. 財団出版 by Nanimono DemonaiNanimono Demonai
 3. プロトコル・アイドル-835 by Nika_NayukiNika_Nayuki

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 1. 生き物プロフィール: ニウニウ! by TnsbilwsTnsbilws / 訳: snojsnoj
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去年の今は


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愛する子肉 ███よ
ここ一年間は味気のない木の板ばかりが送られ、私は子肉らの忠誠を疑っていました。
しかし大供祭での供肉には大変満足しました。
我が内での平穏と栄養、[編集済]を確約し、大肉地師の称号を与えます。
大肉天師を目指し励むように。次の大供祭にも期待しています。
しるし by izhayaizhaya


本題に入る前に、まず始まりから話さなければならない。そう、パリの街路で毎年7月14日に起きている、あの小さな奇跡の始まりを。
パリの小路の不思議な事件 by ykamikuraykamikura


財団職員の意図を読み取って今サイトが形作られたのであるならば、既に既知、未知の脅威に対して決して逃れられはしないという諦観が我々の根底に存在しているのか……既に世界に対する諦めが我々財団職員に根付いてしまっているかもしれないとは、果たして私の杞憂でしょうか?
財団に限りなく近い村 by ShicolorkiNaNShicolorkiNaN


哀れな奴だ、だがこいつの気持ちはわかる。スピード、全てはスピードなんだ。せめて、こいつがバイクだったなら──エージェント██
現実改変車 by hey_kounoikehey_kounoike


捨てられた夢はこうやって消えていくんだ。だから、抱いた夢は責任を持って叶えてください。……ってね。
それは誰かが見た見果てた夢 by Souryuu0219Souryuu0219


神と人は闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのである。
医療改竄記録 by karkaroffkarkaroff


そして、私を産んでくれてありがとう、お母さん!
お母さんの外へ by amamielamamiel


SCP-591-JP-1はSCP-591-JPが食後概ね6~8時間の間に排泄する糞です。常時サイズは10cm前後、質量は20g前後であり匂いや触感、耐久性は通常の犬のものと類似していますが、踏みつけられる、車等の重量物に潰されるなどの外的要因によってSCP-591-JP-1が接地面に静止した状態で瞬間的に5kg以上の重量が加えられた場合、一般的な対人地雷と同威力の爆発を起こします。
爆ックソ踏ント by New_waveNew_wave

財団世界 隠蔽事件記録

苦痛には限度あれども恐怖には限度なし

2017年██月██日、京都府長岡京市 美竹台住宅地 朝夕 まづめ

目の前の女は、死体と生者の中間の顔色で濁った眼をこちらに向け微笑んでいた。まるで私は何の悪意もない味方ですといった顔で立っているが、どう考えてもあのバカな研究員助手が罠にはめられたとしか思えなかった。

「あなたには悪いことをしたわね。こっちに戻ってくるのに準備が必要だったのよ。私が仮に名乗ってたあの女もそうだけど、彼女の顛末については後でしっかりと説明するとして、今は追ってくるアレについて対策しなくちゃならない」

彼女はそう言いながら棺の中に納まる何かを引きずり出す。それは真っ黒に焼け焦げて炭化した誰かの遺体だった。胸をかきむしるような体勢で固まっており、片腕はもう殆ど取れかかっている。ずっと埋葬されていた割には随分と奇麗な、それこそ最近の死体にも見える奇妙な遺体だ。

「彼女……いえ彼女だったこれが、本来あそこでめった刺しにされて死んでいたはずだった女。逃げ延びて何も話さず、誰にも知らせず、結果として見つかって殺された主婦Cの末路よ。正確にはモノとして扱っていいかは悩ましいところだけどね。なにせまだ生きてる」

そう言ってこの化け物女は身にまとったぼろきれのポケットから小瓶を出すと、とろりとした粘性のあるそれを死体の胸に垂らす。すると、黒焦げのそれがまるで生きているかのように胸をかきむしり、呼吸ともうめき声ともとれる声を出す。コヒューコヒューと空気が抜ける音と共に、指の動きが次第にゆっくりになりまた動かなくなる。

「これも私もあれに██されたのよ、私は反発してめった刺し、彼女は逃げて見つかって火あぶりに」

小瓶を再び懐に戻すと、化け物女はゆっくりとため息をつきながら空を仰ぐ。傍らの男は腰を抜かしたようにその場に座り込んでこの女を見つめたままだ。こんなところまで自分できたくせに情けないものだと思う。

「財団の中にいるあれ、私をめった刺しにして殺した挙句にこんな体にしたあの現実改変者、あれはこの辺りに似たような吸血鬼もどきをいくつも埋めている。私の体とこの半ば死んでる主婦Cが証言すれば、あなたたちも動くんじゃない?」

胃の中から勝手に摂取されたあれこれが酸っぱい液体になってこみあげてくるのを無理やり飲み下しながら、私は傍らの情けない研究員を男を引っ張り上げて聞く。


私は掘り出したその異常物品……異常存在たる彼女は、自分を財団に放り込んで現実改変者を炙り出せと、そういった趣旨の言葉をしゃべっていたように思う。頭では理解しているが、初めて見る異常な何かに体が付いてこない。ただただ傍らでひたすら嫌そうな顔をゆがめている検査員と彼女の双方を見比べてどうすべきか考えをめぐらすのが精いっぱいで、その場に立っている事すらできなかった。

ざわざわと木々が揺らめき、周囲の雑草がまるで群衆のように揺れる中で、自分がこの事態をどう持っていきたいのか、答えを急き立てられているような気がして、ちりちりと体に火がついたようだった。答えがまとまることもなくいくらかの時間が過ぎようとしたところで、横の検査員に引っ張り上げられる。

「さっさとどうするか決めてくれませんか?目の前の人型実体も、その関係物品もそうですし、財団の中に何かいるならそいつも確保しなくちゃいけないんですよ。そもそも意志も何もなしに勝手に連れ出しておいて、その場でポカンってなんですか!迷惑です」

あの検査員はまくしたてるように言うと、彼女の方にのっしのっしと大股で詰め寄りさらに何かを喚き立てる。何を言っているのかわかるのに頭に入ってこない。いや分かっている、すべき事なんて分かっている。財団職員の仕事は収容する事だ。確保して保護してそれで財団職員だ。

私は浅く何回か呼吸するとゆっくりと声を上げようとして…………そして気が付いた。

さっきまで聞こえていたざわめきが消え、風がやみ、喚き立てる声すらもなくなっていた。世界のすべての音が消え去り、そして……そして視線のずっと先、竹藪の先の先のどこかの空間から……それはじっとこちらを覗き込んでいた。

定例会予告

03/02「下書きを見てもらおう」

担当: kotarou611kotarou611


03/09「面白いギミックやデザインについて語ろう」

担当: apple3apple3


03/16「下書きを見てもらおう」

担当: amamielamamiel


03/23「SCP財団との馴れ初めⅡ」

担当: kotarou611kotarou611


03/30「下書きを見てもらおう」

担当: apple3apple3


※テーマは変更される場合があります。

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