ネレイドのニキシー
我らが
魅惑の
海の
セイレーンを
ご覧
あれ!
彼女
は
美しく
も
危険な
種族
だ!
この海原の乙女を畏敬の念を持って見つめよ!彼女は歌で魅了し、アクアバティック1で驚かせ、艶めかしき手管で誘惑するだろう!
多くの不幸な船員達のように、彼女が深みまであなたを引きずり込まぬよう、彼女の水にはあまり近づかぬこと!
以下は、"サーカスの誕生: ハーマン・フラーの酔狂な動物園"と題された出版物のページです。 発行者と著者の身元は確定されておらず、散逸したページが世界中の図書館にあるサーカスをテーマにした書籍に挿入されています。 この伝播活動の背後にいる人物は未確認です。
ネレイドのニキシー
To the Circus Born
私の姉妹達と私はマーメイド。ネレイドじゃないし、セイレーンじゃない、海のニンフでもない。マーメイドよ!それをこのサーカスはといえば、時折私へこんな呼び名の羅列を押し付けるように執着して –
ごめんなさい、少し整理させて。私の姉妹達と私が故郷を出て、カリブ海のネクサス、ファントム諸島に向かうことに決めた後のことを私は言っていたの。暖かい水、たくさんの魚に食べ物、エッシーピーが私たちを追い立てることもなく日光浴ができるところ。
見世物になることは決して私たちの意思じゃなかった、だけど明らかに人間達はマーメイドというものに心を奪われていた。マーメイドを見るために、小型船が集まりはじめた。最初は、私たちはそれらをほとんど気にしなかった、いつも通り生活したわ。 狩りや水遊びをしたり、キー2に上がって暖まったり、歌ったり、髪を結って時間を過ごした。
それはかなりありふれたマーメイドとしてのふるまいで、私が思うに、群衆はそれこそを好んでいたのでしょうね。彼らは喝采と歓声を上げ、時には私たちに贈り物を投げた。それはまさにディズニーのお姫様のようで、私の姉妹達と私は人間が持ち込むエキゾチックなものに少し夢中になっていたの。私たちは、私たちの儲けを増やすために実際にショーをすることを決めた。私たちはアクアバティックの振り付けを開発し、私たちの歌を調和させて、さらに船には演技のためのリングや他の小道具を付けたりしたわ。
私たちの人気のピーク時には、"マーメイドと一緒に泳ごう"というツアーボートを提供したものね。それは人々と近くで触れ合える、一種の楽しみだった。私は、いつだって本物のマーメイドに出会ったことに驚く、小さな女の子が一番好きだった。 不幸なことに、それこそが苦難の始まりだった。
想像できるでしょ、私たち、私の姉妹と私は全く同じくらい溜息をつくほどに、男共は度々私たちに言い寄ってきたわ。水は私たちの明らかな独壇場だったし、いつも水の中では機嫌を取り戻せたから、言い寄り返したり、少しからかったりした。だけどある日、一人の男をエレーヴが少し遠くへ連れ立って、彼を溺れさせるふりをしたの。
それはうまくいかなかった。 実際に、少しパニックも起きたわ。その後彼らは"マーメイドと一緒に泳ごう"の開催を取りやめさせ、私たちを見にくる人の数はとても減少したわ。
私たちは荒れに荒れた。 私たちは本当に、注目されることとそれに付随するすべてを愛していたわ。 私たちが望んだのは、万事元に戻ることだけだった。
そんなとき、マニーが現れた。
私たちは異常コミュニティにとても注目されていると思っていたから、ハーマン・フラーのスカウトが来て、お仕事を提供しようとしていることに私たちは気付いた。マニーは私たちのためのテントを - それはもともと別のアトラクションに属していた「海の中心」と呼ばれていたものだと言っていた - 提供し、私たちを特別なアトラクションにするつもりだった。私たちは予定された公演を行い、そしてその間人々は私たちマーメイドをただ見守った。 私たちが望めば、彼らと話すこともできたわ。
私たちは最初、水槽に住むという見通しに対して消極的だったけど、マニーはそれを見せてくれた。ピエロ達とともに中に入ると、中は思っていたよりも大きかったの。泳ぐのに十分なスペースもあったし、加えてサンゴ礁に、洞窟、日光浴する場所まであったし。そして素晴らしいことにサメがいないの。
私たちは、再びスターになるために内陸で生きるのは安いものだ、と決めたわ。私たちはサーカスのオファーを受け入れ、そしていまやボートツアーのときの10倍も、私たちのパフォーマンスを見るために観客が集まるの。私は大テントでも演技をしているもの。そしていまや、エレーヴと彼女のファンによる波乱が起きた時よりも上手くやれているわ。何よりも私は毎日、私を驚きながら見つめる小さな女の子を見れるの。
それがサーカスの全てよ、えっとね、人々はヴェールを覗いて魔法が本物であることを知るの。 それは永遠にあなたとともにある経験よ。私はその一部になることを誇りに思うわ。
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