何者でもない者と何者でもない者と何者でもない者と何者でもない者の白服を纏う男との遭遇

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1953年の朝鮮戦争中にアメリカ軍兵が戦場で回収した日記より抜粋。

1945年3月10日

今日またあいつを見た。町の広場の廃墟にあるベンチに座って、ハトに餌でも与えようとしているような様子だった。ドレスデン中に1メートルの灰とすすがこびりついているが、その中でもあいつのスーツは雪の中でも特別純粋なところを彫って作ったようだった。周囲のがれきに黒ずんだ死体が散らばっているのを見ると、ある種冷笑的と思わずにいられない。

あいつは、ひねくれたやり方で私に会話を仕掛けた。天気について尋ねたと思ったら、爆弾の雨とかいう趣味の悪いジョークをくりだしてきた。あいつの無神経さには何かあるのだろう。経験か。あいつは前にこういう虐殺を見たことがある。何かを知るには何かを犠牲にする必要がある、といったところか。

だがすぐにそれを中断した。私の時間切れが近い、間もなくあいつは行動に移ることを余儀なくされると警告してきた。私は彼の邪魔をしないか、あいつの仕事を楽にできるよう弾丸を私に撃ち込ませてやるか、とのことだ。

言うまでもなく、私は出ていった。

あいつのゲームには疲れた。何年も私の名前は神に見捨てられて呪われ、あいつだけが変わらない。あいつは街から街まで、クソ溜めの村から爆破された城まで付いてくる。あいつは知っている。何を知っているかは知らないが、たぶん私の苦痛についての何かだろう。同類かもしれない。全くの別物かもしれない。あいつの話し方、コロコロ変わる顔色…… 連合軍のスパイで、私があいつを尾行してると勘違いしている可能性だって十分にある。

また会ったときには接触してみようと思う。私のルガー1は油が塗られている。もしあいつが私の友というより敵側であったなら、あいつを処理しよう。あいつが私に警告したことで死ぬことになった最初の男かは神のみぞ知る。

何でこれを書き続けてるのかもわからない。上辺だけの正気にしがみついてるのかもしれない。私は普通の人にとって認識できない、恐ろしい存在になってしまった。元々完全に標準の人だったわけでもないが。戦争は人の心を破壊するから、思考をまとめなければならない。ここもどこも良さは一緒だ。

明日はドレスデンの残りかすから出ていく。赤軍が迫ってくる前にさっさとベルリンに行かなければ。歴史には私が果たすはずだった分の役割も問題なくやってくれないと困る。白服を着た男との以降の交流も記録する予定。

進めること

  • アメリカ人将校の遺体を処分 - 服を脱がせて集団墓地に放りこむ。遺体が多すぎて一つ増えたところで気付かれないだろう
  • ドレスデンを脱出
  • 食べ物を見つける。ベルギーワッフルが恋しい……
  • どうやってあいつがスーツをあんな白く保ってるのか解明する
  • ベルリンに到達する - 防衛増援に同乗するかも?

1989年にアトランタの橋の下で発見された、捨てられた包みに入っていたノートより抜粋。

'70年5月2日

糞が、オハイオは大嫌いだ。

犬の糞みたいな州だ。この国中を行ってきたけど、こんなへどが出るほどなんもなくて退屈な場所は見たことがない。アメリカーナの温水だ。

少なくともワッフルはあった。唯一の救い。

インディアナポリスからトラックの運転手にヒッチハイクで送ってもらうことになった。おっさんはクリーブランドに向かってたから、俺は高速道路の端っこ辺りで降りて残りは歩いてった。またヒッチハイクしてケントまで行こうとしたが、オハイオの奴らはみんな互いのことが嫌いらしくて、誰一人停まりすらしなかった。ゴミどもが。

市の端っこから数マイルずっと歩いた。デカい農場があって、田舎によくあるおもてなしに頼って腹を満たせると思った。

そこでフェンスの穴をこじ開けて野菜をいくつか掴んだんだが、古典的で馬鹿なミスをやらかした。油断してた。

ショットガンが俺の数インチ横をかすめた。馬鹿だったんだが、俺はパニックになってトウモロコシの穂を放り投げた。何が起きてるのか理解するのに少し時間がかかった。

白服の野郎がそこにいた。

奴は全身着飾ってた。白いローブ、とがったフード、赤十字のパッチ。だが確かに奴だ。あの野郎はどこからでもわかる。

俺はそいつにタックルして泥の中で格闘した。ショットガンを落としたから、それを掴んでもう一発を撃ってやった。当たったかどうかは見えなかった。わかるまで待ってる時間はなかった。

ここで俺を出し抜いて俺がどこで停まるか正確に知ってたことと、セントルイスから気付かれることなくずっと俺についてきてたことのどっちがより悪いのかはわからん。こっから二重に注意しないと。

俺は今現金で支払ったゲロちっさなモーテルにいる。安全だといいんだが。道の先にダイナーがある。起きたらワッフル買おう。

オハイオは死ぬほど大っ嫌いだ。

やること
食いもんゲット
ケント州へヒッチハイク
何が起きてもそこにいる
ゴミ白服野郎には死んでも撃たれるな!!!

2010年にディズニー・マジック・キングダムのゴミ箱から回収された日記帳より抜粋。

日記さんへ

今日は13日の金曜日!2007年の6月もだね。13日の金曜日がほんとにあるなんてわすれてたけど、それはそんなに大事なことじゃない。もっと大事な心配ごとがある。

わたしは今フロリダにいるよ。なんでかわからないけど、今までとちがう感じ。いろんなとこ行って、わたしがなんのためにいるかがわかるんだ。

もっと悪くなるかも!大人がいないっていいね。だれもどなったりああしろこうしろって言ってこない。でもだれか話す人がいたらいいんだけど。書くのもいいけど人に話すのとはちがう。けどわたしにはその選たくしはないみたいだけどね、ハハハ

今日、またあの人を見た。あの人は何か変。わたしに… わたしを思い出させる?ほんとに変なのかはわからない。どこかであの人を知ってる感じ。そしてあの人は悪い知らせ。つまり、わたしは前からあの人が悪い知らせだって知ってたみたい。あの人は街をこえて追いかけてくる。

今回は話しかけてきた。初めてのこと。声も聞き覚えがあった。番組で俳優さんを見たときに、別の番組で前に見たって知ってるみたいな感じだけど、周りはさっぱりわかんないくらいちがう。知ってるはずなのに知らないみたい。

でもあの人は何か話しかけてきた。わかんない、あんまり聞いてなかった。どうにかしてそこからぬけだす一番速い方法を探してた。でも何か非営利団体がわたしをさがしてるって言ってた。何かの財団だって。少なくともトラックがある理由はわかる。それからわたしたちには「歴史」があるとも言ってた(どういう意味かはわかんない)けど、「小さな女の子を傷つけない」でいいように待つつもりだって。

そこでわたしはそのすねをけってにげたの!

また会うかはわからないけどそうじゃないといいな。すごくこわい。

🦋 予定 🦋
♥ 食べるものを見つける - さっきワッフルハウスを見た!
♥ オーランドに向かって進む
♥ ディズニーワールドにしのびこんでスプラッシュマウンテンに乗りたい(ビッグサンダーマウンテンかも?)
♥ もう一回白い服の男の人のすねをける
やるべきことを見つける!!!!


2077.02.05


なんてこった。

私の財団のクリアランスがまだ機能していてよかった。私が存在したことを全員忘れたときに、私の資格の存在も忘れたのだろう。ささやかな恩恵だ。

だが真剣に、これは不安だ。あいつは確執か何かでも持った超常犯罪者だという被害妄想を私が抱いているものだと考えていた。こいつはそれより遥かに常軌を逸している。

他の何者でもない者たちからのファイルによれば- こいつは、なんだ、第二次世界大戦からこっちをストーキングしているのか? とすればこいつは100歳を優に超えることになる。今でこそ簡単だが、当時は…… こいつは普通じゃない。

だが、外見は更新しているらしい。奴はスリーピースを捨てて、新しい戦術装甲スーツを手に入れた。だからこのイカレ野郎を捕まえるには、脛を蹴るくらいでは足りないだろう。

だが抜けている部分がある。これらのファイルを徹底的に見たが、どうしてこいつが私たちの尻を追いかけているのか、どれ一つ間接的にさえ示されていない。奴の望みを解明する必要がある。そうすれば使えるものが増えるかもしれないし、やがて一体何が起きているのか解明できるかもしれない。

ハッ、私を見ろ。「私たち」、か。多分今言ったことが、私が新しい何者でもない者だと裏付けている。全く奇跡的な悪運の持ち主だ。だがほんの少し強みもある。私は財団がほとんど何も知らないただ一人の人物だ…… こっち側もまた同じ船の乗員なんだとは思うが。

タスク

  • SCiPnetの歴史を掘り下げ続ける。こいつについてもっと何かあるはずだ。「何者でもない」の目撃に関係するエージェントの行動後レポートを確認する。
  • トミーがどこに割り当てられるか調べる。優先度は低いが…… 知っておいて損はないだろう。
  • 交通手段の手配。昨日ニュー・ポートランドに行かねばならないと何かが告げていた。恐らく他のものたちが言及していた感覚と同じものだ。
  • 良い日記をつけ続ける。前任者のアドバイスがなければ私は既に死んでいただろう…… 私の後に誰が続くにしても、それに適任の仕事ができるようにしなければ。
  • 食べるものを手に入れる。ハイ・トーキョーを歩けばラーメン屋台に当たる。故郷を思い出せるものが欲しい。ワッフルとか。

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