胸裏の炎は燃えている
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胸裏に炎が燃えている。消えない炎が揺れている。

ランプの炎が告げている。お前は殺してなどいない。

彼らは"終わった"だけなのだ。ただ終了しただけなのだ。

必要悪だとは詠う。炎は悔恨を許さない。

 

 

幾多の命を終わらせた。彼らの一部は"餌"だった。

真実を知るその時まで、彼らは甘さに酔っていた。

 

幾多の命を終わらせた。彼らの一部は狂わされた。

娘の幻影かげを抱きしめて、父は喜んで終了した。

 

幾多の命を欺いた。一月ひとつきだけだと偽った。

彼らは今もここにいる。月が満ちるのを待ちながら。

 

幾多の命を忘れ去った。一人は全てを終わらせた。

忘れ去られた"償い"は、一人の少女を解き放った。

 

幾多の命を使ってきた。一人は祈りを引き継いだ。

銀の弾丸に貫かれ、一つの異常が消え去った。

 

幾多の命を焼き尽くし、その輝きを灯火に、

幾らかの闇を切り拓いた。不条理に条理を導いた。

幾多の命を踏みつけて、未知なる恐怖を解き明かした《Explained》

 

 

胸裏に炎が燃えている。継がれた炎が燃えている。

炎はみちを照らし出す。埋もれたかばねも暴き出す。

幾多の罪を暴いても、炎は我らと共にある。

炎は停滞を許さない。立ち止まる事を許さない。

 

 

胸裏に炎が燃えている。二つの焔が燃えている。

 

もの-Iはもう"わかってること"と呼んでいい。

やり続けなければならない。我々は常に最善を尽くさなければならないのだから。

 

 

胸裏の炎は燃えている。消せない光はここに在る。

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