ネクサス番号: Nx-33
民間呼称: ドレイク、インヴァネスシャー、スコットランド
人口: 759
エリアクラス: Camelot
対ネクサス・プロトコル: Nx-33は物理的及びデジタル上両方の民間の地図から削除されます。非職員のNx-33への出入りは監視され、必要に応じて制限されます。
サイト-127には、標準的な職員要件に加えて、Nx-33 と財団との積極的な関係を維持する目的で、異常交流・交渉部門の現場代表者が最低3人必要です。
Nx-33内の一般市民は、居住地域の異常な性質を十分に認識しており、町内の異常に関する事項について財団職員と協力することが奨励されています。 Nx-33の住民の多くは友好的であり、財団活動に関するE-職員-クラスレベルの知識を有しています。
SOLLEMNITASイベントへの参加を希望する職員は、最低3週間前にT615Jフォームをイベントに提出し、そのフォームに応じて承認を受ける必要があります。SOLLEMNITASイベントへの参加は有給休暇に算入されます。参加する個人は、復帰時に経験の完全な説明を記録する必要があります。
収容施設: サイト-127
説明: 他のネクサスに存在する異常と比較して、多数の人的誘導/操作が主な異常であることが、Nx-33の特徴です。具体的には、これらの人的誘導異常の大部分は現実、周囲の環境、人間の解剖学的構造の短期的な改変に専念しています。これらの異常及びその他の異常は住民の日常生活、農業、建設、レクリエーション活動に組み込まれています。
また、Nx-33に存在する異常の大半は、ネクサスの普遍的な違反の平均レベルよりわずかに高いレベルであるにもかかわらず、超普遍的起源の兆候を示すという事実も注目されます。██個の別現実の上方からの異常が特定されているのにもかかわらず、存在する大部分の超普遍的異常はタイムライン-12-7-████に由来すると考えられています。
大部分の大規模な異常は不定であり散発的にしか活動していませんが、それらのいくつかは常に存在し、予測可能な程度に活動的であるか、1939年のイベント33-Betaにて自然に中和され、残されました (詳細は補遺33-1を参照) :
- SOLLEMNITASイベントの発生。
- 町とその周囲にはSCP-936の異常に大規模な集団が生息している。
- 町の地下に存在する無人の洞窟。洞窟の現実性フレームの低さから、超越普遍性の違反及び重複の可能性が高まっている。
- Nx-33のネイティブの住民は、間接的に (例として、鏡、写真、またはフィルムを通して) 観察すると、様々な形態の植物から構成されているように見える。写真による証拠はこの現象が次第に大部分の住民へと影響していき、1939年の時点で全住民が影響されたことを示している。
- Nx-33は、1798年から1939年にかけて、異常に高い出生数と作物収穫量を記録した。また、この期間における冬季のSOLLEMNITASイベントの間、異常に多数の未解決の行方不明者と原因不明の死が発生した。
- Nx-33の墓地にある遺骨のおよそ█.██%は、SCP-2615-Aと一致する多様な生理学または遺伝学的性質を有しており、その領域に存在する可能性があることを示している。この理論は現在検討中であるが、さらなる研究はサンプルの自然的に進行した腐食の影響により阻止されている。
SOLLEMNITASイベント (Nx-33の住民には「家の祭典」と呼ばれています) は、春分の日と秋分の日にそれぞれ執り行われます。住民は通常、1日のうちに大量のアルコールと乳製品を消費します。SOLLEMNITASイベント中、Nx-33の各家は単一の異常の原因となります。住宅には通常、そこに居住する2〜4人の住民が在宅しています。各SOLLEMNITASイベントの終了時、ほとんどの異常な改変がNx-33、住民、影響を受けた人物、及び周囲の環境から除去されます。異常のいくつかの不完全なリストには、以下が含まれます。
説明 |
建造物内に留まっている間、被験者は、衣服、宝飾品、または他の個人的な物品を、1〜5分ごとに物質化または脱物質化を介して紛失するか、もしくは取得する。物品の追加と剥奪、及び物品の選択の基準は現在不明。物品の位置の特定及び回収の試みは失敗している。 |
屋内は半透明の、幻覚性のガスに満たされ、各部屋にはいくつかの鏡が出現する。被験者は身長、体型、髪と目の色、民族性、生物学的性別や、動物的な尻尾、枝角、目、耳などの身体的特徴の変化といった幻覚を知覚する。建造物からの退出時、被験者が自分自身に起こったと知覚した変化が物理的に現れる。 |
被験者の髪は平均0.3cm/sという速いペースで成長する。髪はそれ自身でスタイルを形成し、大抵の場合、非ユークリッド空間を必要とするパターンに配列する。 |
屋内は緊張状態にある住民で満たされる。正面玄関から屋内に入室すると、被験者はなぞなぞが書かれた紙片を渡される。なぞなぞの解答は緊張状態の住民の一人である。正しい住民との直接的な物理的接触がなされた場合、住民の非緊張状態のコピーである実例が付近に出現し、残りの日程、被験者に同行する。他の緊張状態の住民のいずれかと直接的な物理的接触がなされた場合、被験者は約3時間に渡り緊張状態になる。 |
補遺33-1: 続行するにはセキュリティ資格情報を入力してください。
Username: jfujimoto
Password: ●●●●●●●●●●
夕焼けは
船乗りの歓び。
朝焼けは
船乗りの警告。
海に沿って
太陽は踊る
そして全ての彼らの愛は
赤き血に染まる。
クリアランスが確認されました。ようこそ、藤本研究員。
過去にNx-33内にSCP-2615が存在したことに加えて、証拠はそれらがネクサスに存在する最初の、異常または異常群の1つである可能性を示しています。これを裏付けている証拠には、SCP-2615の起源時間流 (タイムライン-12-7-Zeta) のものと同様の方法で利用されていること、SOLLEMNITASイベントは、相対的、地理的および時間的に同様の領域からのSCP-2615の祭礼の適応であると思われるという事実、Nx-33住民の現在の状態といった、多数の人為的な異常があります。
秘密裏のテスト、観察、分析により、Nx-33のネイティブの住民は、人工構築ヒューマノイド (HAC) または人工起源人類 (HAO) のいずれかであり、HACがより可能性の高いシナリオであることが確認されました。同様のHACおよびHAOがタイムライン-12-7-Zetaで確認されていますが、進展は芳しくなく、大抵の場合、数日後に生物学的機能を停止します。
SCP-2615-Aは、二つの理由の一方または両方のためにHACを使用した可能性が高いです。一つめの可能性は、潜伏エージェントとしての偵察または使用、二つめはHACコピーによってSCP-2615-Aを顕現させ、住民を労働力として拉致する、または単に、SCP-2615-Aに対し注目する人口を増加させるといった目的であることが考えられます。HACの寿命が人間の平均寿命であるように設計されている場合、一つめである可能性が高く、当初は使い捨てとして設計されていた場合、二つめの可能性が高いです。HACはNx-33に継続的に導入され、1939年まで複製によって総数が増加したと考えられており、その時点でHACはNx-33の全集団を構成していました。この時点以降、Nx-33におけるSCP-2615の形跡は全く存在せず、範囲内の通常の人間は全て統合されるか、もしくは終了された可能性が高く、ネクサスとしての性質上、Nx-33外に存在する異常の限界のために、Nx-33以外の我々の宇宙と意義のある相互作用ができないことが原因だと思われます。
ページリビジョン: 3, 最終更新: 10 Jan 2021 17:23