SCP-122-D(記録用: Large Canine / 大型犬)
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アイテム番号: SCP-122

オブジェクトクラス: Neutralized (旧Safe)

特別収容プロトコル: SCP-122-Dはサイト██内を自由に歩き回る事を許可されています。SCP-122関連の予算は制限されているため、毎日AM6:03とPM5:05に低品質ドッグフードを給餌されます(文書-122bを参照)。SCP-122の糞は必要に応じて、なるべく焼却炉で処理されます(文書-122aを参照)。

説明: SCP-122は大型のイヌで、体高およそ1.5m、体長およそ2mです。肩甲骨に沿っておよそ0.5mほどの長さの(少なくとも体全体と比べれば)小さい翼があります。この翼は黒い毛皮に覆われており、コウモリの翼と似た構造をしています。サイズが小さいため、これは翼として機能しません。SCP-122は非常に高い知能を持ち、文字によるコミュニケーションが可能であることが研究チーム(入念な分析により、彼らの正気が確かめられました)により証明されました。対象は自身をその犬種の若いオスであると主張し、その生物種としては体が小さい方で、”ちびすけ(runt)”であると形容します。SCP財団の知る限りこの生物種は対象ただ1匹しか存在しないことを対象は知らず、これを伝える試みは対象からの悪意ある報復を招きます。SCP-122のDNAは63.5%がイエイヌのDNAと一致することが実験により示されています。SCP-122は自身の食事についての不満を幾つか述べています(文書-122bを参照)。

文書-122a:

To:SCP-122担当の全職員へ

From:ティボル(Tibor)博士

SCP-122のフンの臭いについて苦情が数件寄せられたため、排泄物の処理に焼却炉を使用する事を許可します。

文書-122b:

To:SCP-122担当の全職員へ

From:ロス将軍(Gen. Roth)

サイト-██の予算の50%を、Safeクラスのオブジェクトに与えるロブスターやらステーキやら、輸入ワインやらウイスキーやらの贅沢品に費やすことは、全く不適当だと言わざるをえない!もし奴がこの手の要求を取り下げないのなら、私は奴の終了を進言するつもりだ!

文書-122c:

ロス将軍はSCP-122スタッフ各員に送った覚書の報復として、本日数名のDクラス職員に襲撃されました。私は他のスタッフと同じくらいにSCP-122のことが大好きですし、再分類なんて良くないアイディアだって事を上層部に知らせてあげましょう。122には超能力なんて無いし、人の心を操ることもできないってO5-6に教えてあげないといけません。ロス将軍は別のサイトに異動されたので、彼のことで頭を悩ませる必要はありません。落ち着いて行きましょう。
-ティボル博士

補遺122-事件239-B:
事件239 B クレフ-コンドラキにおいてSCP-122はSCP-244-ARCによって固体結晶へと変化させられ、ケイン・パトス・クロウによって殺害されました。SCP-122は事件発生区域に閉じ込められ、おそらくは群れの序列の優位を得るため、クロウ教授との接触時に彼に攻撃しました。対象は無力化されるまで攻撃を止めませんでした。

最終補遺122
これまでの分析と評価を元に、SCP-122に抱いた愛着とそれによる不可避の死についての関連性を発見しました。先日のティボル博士の癌による死去は、ロスを襲ったDクラスと同様、この可能性を明確に裏付けるサンプルとなりえます。もっとも私自身理解しているとおり、この事実に大した重要性があるわけではなく、クロウの行動のために証明も不可能です。というか、水晶なんか使わずトランキライザーで良かったんじゃないでしょうか
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