SCP-809-D(記録用: Self-Insert Boyfriend for SCP-808 / SCP-808とイチャつくための自己投影用彼氏)
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アイテム番号: SCP-809-D

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-809はテーブルと二脚の椅子のみを備えた5m四方の部屋に収容されています。全てのインタビュー、テスト及び研究はこの部屋内で行われます。また、█████博士の書面による同意が無い限り、SCP-809が前述の備品以外のものと共に単独で置かれる状況を作ることは許されません。

説明: SCP-809は20歳、身長165cm、体重63kgの白人男性のような姿をしています。収容当初のSCP-809は何の反応も見せませんでした。Dクラス人員がSCP-809を移送する際には、自ら歩くことで移動を支援しました。SCP-8081と引き合わされるまで、SCP-809は「アクティブ」状態になりませんでした。詳細については下記のドキュメント#809-1を参照して下さい。

X線スキャンにより、SCP-809の内部構造は全て「時計仕掛け」及び電子部品から造られていることが判明しました。財団の人員によって移動を促されない限り、SCP-809の構造のほぼ全ては休眠状態におかれます。おそらくは記憶回路と推定される、頭蓋の奥深くの小さなループ回路のみが活動を続けます。

ドキュメント#809-1: 実験809/808

SCP-808の導入に際し、彼女は直ちにSCP-809の意図を拾い、SCP-809に対する無制限のアクセスを求めました。エージェント███████による承諾が下ると、SCP-808は直ちにSCP-809を修繕し始めました。数分ののち、SCP-808はエージェント███████に対し、この後SCP-809が自身の位置を理解するまでの数分間、著しく活発かつ攻撃的になるだろうと警告しました。彼女はまた、それがおそらく一時的なものであると表現しました。

SCP-808によって予言された通り、それが起動して彼女が部屋を去った数分後、SCP-809は急に活気を見せ、おびえる有角動物のように部屋中をきょろきょろ見て回りました。以前よりSCP-809の前腕に認められた未使用らしき金属片が突然飛び出し、肌を貫通して射出されました。SCP-809は家具への攻撃を始め、やがてそれらを部屋の向こう側へ投げつけると部屋の隅で縮こまりました。SCP-809は頭を腕で抱え、怯えた子供のように前後へ揺すりました。

SCP-808は再びSCP-809への接触を求め、エージェント███████による承認を得ました。彼女はSCP-8082が接近するまで部屋の入口に留まり、彼女のテクノパシー3を使用してコミュニケーションを試みるよう指示された。SCP-809は直ちに揺れることを止め、SCP-808の目を見つめながら脅すように接近してきました。SCP-809は恐れを抱き、部屋からの退出を要請しました。SCP-808が去ると即座にSCP-809は動きを止め、部屋の隅へ戻りました。

実験809/808に関する取り調べ記録

Dr. ████████: 808、そこで何が起きたのかを教えて下さい。

SCP-808: ごめんなさい、彼があんな風に反応するとは思わなかったの、お願い-

Dr. ████████: ただ質問にだけ答えて下さい。それと、SCP-809のことはSCP-809と呼ぶように。

SCP-808: わかったわ。ごめんなさい。あなたが私達を引きあわせたとき、SCP-809は休眠状態だったの。私はそれを起動して、それから会話を試みた。私の…うーんと…「テクノパシー」を使って。

Dr. ████████: 何がいけなかったのでしょう?

SCP-808: あれはある種の保護機構を持っていたの。私が挨拶をしたとき、あれはシャットダウンしたの。それから次に、私を殺そうとした。

Dr. ████████: あなたはエージェント███████に対し、SCP-809は無害であると言いました。

SCP-808: 確かにそう言ったし、事実その通りよ。けれど彼は「侵入される」ことが好きじゃないように思う。彼はそう思ったみたい。

Dr. ████████: SCP-809は知的なコミュニケーションを取れる、と言っていますか?

SCP-808:ええ。私が話しかけようとしたとき、それは「侵入ヲ検知。出所: 近距離テクノパス。電子回路ヲシャットダウン。LocoMechanics4ヲ適用。」と言ったわ。

(SCP-808はあからさまに頬を赤くする。)

SCP-808: もしくは…そんな感じ。

Dr. ████████: 我々が実験を再開したとき、SCP-809は同様の反応を返すと思いますか?
SCP-8095: いいえ。はっきり違うと言えるわ。私がかろうじて拾った言葉によれば、彼は明らかに自身を止めようとしていた。
Dr. ████████: SCP-809をSCP-809と呼んで下さい。いずれ実験を再開します。
SCP-808: そうね。ありがとう。
(████████博士が部屋を去る。 SCP-808 が残される)
SCP-808: ヤなやつ。
記録終了

ドキュメント #809-2: 実験 809/808

SCP-808はSCP-809の部屋に入ると、いかなる恐れの兆候も見せずにSCP-809のそばまで歩み寄りました。SCP-809は彼女の注視に怯えた視線を返し、彼女はそれに対して純粋な関心を持っているように見えました。会話の記録は以下のようなものです。

SCP-808: こんにちは、私の名前は808。この前はごめんなさい、あなたがあんな反応を返すとは思わなかったの。

(SCP-809の反応は無い)

SCP-808: 気分はどう?私はあなたを傷つけるためにここに居るわけじゃないわ。

(SCP-809 は未知の言語で返答する。監視にあたっていた研究者は、その音声を3つの声が重なって発話されたものと表現した。)

SCP-808: 本当に申し訳ないのだけれど、英語で話すことはできる?エージェント███████はあなたが今なんと言ったのかを知ることができないの。

SCP-809:僕の構造的完全性は100%。だけどほとんどのシステムは保護機構によって不活性化されていて、僕はそれを自分でオフにすることができない。第三者による不正な改竄ってことだ。君はそれに関わっている?

SCP-808: いいえ。財団があなたを見つけたとき、あなたは既にこの状態だった。えーと…そのシステムがどういうものなのか教えてもらえないかしら?

SCP-809: 君は音声診断を要求している?

SCP-808: ええ。

SCP-809:
ジャミングフィールド: 無効。
DMPエミッター: 無効。
時間測位システム: 無効。
テクノパス抵抗: 有効。
近接武装: オンライン。
遠距離武装: 無効。
臓器システム: 有コ$p$g%8006ERROR: 臓器システムノ重複ヲ検出。パージ。
パージ失敗。以前ノ正常ナサブルーチンニ戻ル。
SCP-809: 僕の診断ルーチンは誤動作しているようだ。
SCP-808: エラーが出る前、臓器システムについて何かを言っていた…あなたが恐れていることってそれ?
SCP-809: その通り。臓器アルゴリズムが標準機械的プロシージャと干渉してるんだ。なにか助言を貰えないか?

(SCP-808はエージェント███████を見てアドバイスを求めるが、彼は肩をすくめた)

SCP-808: うーん、試しにその…「標準機械的プロシージャ」をオフにして、臓器システムにコントロールを与えてみて。
(SCP-809は中空を見つめて数回まばたきをし、やがてSCP-808を見つめながら以前と同様に恐れを示してすすり泣きを始める)
SCP-809: 奴らは僕をばらばらに引き裂いた!僕のチクタク音の原因を見たがった!やがて彼らは君を送り込んで、君は僕の頭のなかに道を切り開いた…僕の秘密を引きずり出して、蹴っ飛ばしては叫んだ。奴隷!囚人!傭兵!
(SCP-808は明白に苦しみの表情を見せたが、しかしSCP-809へのスキンシップを試みはじめた。SCP-809はSCP-808を掻き抱く反応を見せた。SCP-809の前腕上の、以前に金属製のスパイクが射出されたポイントから血が滴りはじめた。SCP-808が彼女の所持するレコードの音楽を口ずさみながら髪を漉いてやると、SCP-809はすぐに眠りへ落ちた。数分ののち、SCP-808はSCP-809を離すとエージェント███████の元に帰ってきた。彼らは部屋を封鎖し、立ち去った。)
記録終了

SCP-809は後日心理評価を受けることになっています。

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