「僕は、連中にやるなと言っておいたよ」
ブライト博士は、振り向きざまにそっけなく言った。
「それはわかっている。」
ブライト博士は破片を掃除しながら答えた。その巨大な塊を始末するために、追加の手を左右に2本ずつ付けておいたから助かった。その追加の手が、彼のものであったことが、それまた便利だった。年取った彼にでさえ、手伝いが出来たほど。
「だけど、あいつらは僕の話を聞こうとしないんだ!」
ダラダラとコンピュータの方に向かいながら、ブライトは言い続けた。チャットプログラムを起動し、ウェブカメラを付けて……どいつからのメッセージなんだ……おいおい、ブライトかよ、ああびっくりした。ブライトはシャツを引っ張って、若いグラマーな胸を見せびらかしながら、どなり立てていた。
「そうだ、あいつらは聞きっこない、あいつらはアホだ。」
ブライトは、ほうきに体重を乗せながら、ウェブカメラの愛おしい若い彼をジロジロと見ていた。
「いいだろう、僕のめっちゃイカしたおっぱい。」
ブライトは頭の上を自分で小突くと、例の破片のジェスチャーをした。
「僕はこれを掃除させられるつもりじゃなかったんだよ、僕が手伝わないならね!それに、僕は未成年だ。」
ブライトは、イスを回し、スクリーンをさらに睨みつけた。
「僕は未成年なのか?」
「そうだよ、完璧に。」
ブライトは胸をゆらしながら、答えた。
「たったの13。でもDDサイズ!スゲえだろう、うん?」
ブライトは、彼自身にため息を付いた。どうやって、彼はあんな体になることができたんだろう?しかもこんな時間に。まあ、それは彼のことだ。おっと、また別のウェブカメラからの呼び出しだ、今回は……大統領執務室!結構なこった。
「ハロー、ブライト、あんたもおっぱいを見るためか?」
ブライトは、悲しげに頭を振った。
「僕は連中に伝えたよ、僕がやったってわかっているだろう。」
「僕はあんたがやったってわかっている。そこにいたじゃないか。僕もあいつらに話したよ!」
「だが、僕は今ここに居る。」
「それと、いたるところに。」
「本当に、いたるところか?」
「本当さ。いたるところに。誰からも隔絶されたコミュニティにも居るよ。」
「まさか、信じられない。」
ブライト(モジャモジャのヒゲで、麦わら帽子をかぶっている)は、絵に凭れた。
「信じるよ。くそったれ、右の頬を打たれたら、左の頬を差しだしなってやつさ。(とんでも無い言葉でも受け入れろ)」
しかし、ブライトは全てを拒絶した。
「どうして、あいつらは、しなければならなかったんだ?あんたも、聞いただろう、一回だけだとしてもよ。」
同意の頷き。ブライトは、ぼんやりと、"赤い電話"を抱きかかえた。
「2つのSCPを混ぜあわせて、いい結果になったことなんてあったか?んなわけ無い!」
「3つのSCPを混ぜあわせれば、3倍悪いことになる!」
垂木の間から、ブライトが割り込む。おっと、いやいや、僕達は彼のことに触れていなかったな。誰かが明かりを付けないとな。
こそこそと階段を登りながら、ブライトは胴回りを調整するために立ち止まった。まだ二枚舌を使うのは難しいことだったが、だが畜生、彼はやっているだろう。
「違う、5つだって!本当に、5つなのか?何が起こるか分からなかったって言うのか?」
ブライトは一斉にため息を付いた。そして一同に語りだした。
「僕は言っておいたのに。」