
SCP-024-KOによる口部損傷で死亡した子供の遺体。199█/██/██、撮影者██████研究員。
アイテム番号: SCP-024-KO
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-024-KOは鋼鉄製の隔壁で封鎖された収容房に常に隔離されるべきであり対象に対するいかなる接触も禁止されており、一般的な金属刃に耐えうる強度の強化硝子製レンズが取り付けられたカメラで常に遠隔監視されています。対象が隔離区域を離脱した場合、肉桂含有の飴と蓖麻子油を用いて隔離区域に誘導してください。
説明: SCP-024-KOは外套とマスクを着用した年齢不詳の東洋人女性と見られる姿をした対象SCP-024-KO-1と、決まった形を持たない凶器SCP-024-KO-2で構成されます。対象は耳の下まで裂けた口部を持つにもかかわらず、いくつかの日本語文章を通常のしっかりした発音で話すことが可能です。しかし、対象の発話可能な文章の限定性から、確実なコミュニケーションは困難です。対象は一般的な人間を超越した身体能力を持ち、財団による測定の結果によると667.3kgの握力と、100mを6秒で駆け抜ける脚力を持ちます。
SCP-024-KO-1は外套の内ポケットから医療用メス、鋏、包丁などの凶器SCP-024-KO-2を取り出すことが可能です。如何なる手段によっても、財団が押収した凶器は一定時間経過後に消失します。押収した凶器は消失を経て外套の内ポケットから再出現しますが、この原理は依然判明していません。
他者が口部周辺を撮影しようとした場合、SCP-024-KO-1は強い脅迫症状を示します。対象が非武装状態の人間個人と対面した場合、対象は目の前の人間個人に質問を投じます。この際、どのように回答したか、或いは回答しなかったに依らず、対象は対面した人間個人の口部を凶器によって引き裂くことを試みます。対象によって口部に裂傷を負った人間は出血によりショック死します。止血や縫合手術などの措置の試みは須らく失敗しました。
SCP-024-KO-1はポマードと呼称されるヘアケア製品に含有される化学成分に対して、強い拒否反応を示します。
補遺: 024-KO-A回収記録
対象は日本██████県の海岸で財団に確保されました。確保当時、対象は日本人の少年の口を裂くためにメス型のSCP-024-KO-2を保持しており、機動任務部隊████-3によって制圧されました。攻撃対象となっていた少年は、Bクラス記憶処置を施した上で解放しました。
SCP-024-KO-1の外套から発見された██████の内容から、24-KO-1と同様の実体が未だ複数体存在している可能性が示唆されており、現在財団の総力を挙げて追跡中です。
凶器SCP-024-KO-2は、一見ステンレス合金製であると思われましたが、如何なる手法でも破壊できず、また保持する人間の込めた力に関係なく、有機物に対して非常に優れた切削能力を示します。
補遺: 024-KO-2実験記録
実験024-KO-2 A
対象の形状: ステンレス合金製のメス
実験方法: 高濃度塩酸溶液に浸漬した。
実験結果: 40分の間対象に変化無し。45分頃、消失。
実験024-KO-2 B
対象の形状: ステンレス合金製の骨切包丁
実験方法: 刃部分に槌で強い衝撃を与えた。
実験結果: 対象の刃には如何なる損傷も確認されず。槌を振り下ろすDクラス職員が疲労により倒れる頃、消失。
実験024-KO-2 C
対象の形状: ステンレス合金製の台所用鋏
実験方法: 工具を用いて分解を試みた。
実験結果: 分解は失敗し、20分経過後に消失。
これ以上の実験で得られるものはもう無いでしょう。結果の分かり切った実験を継続する意味はありません。 - Hums研究員