特別収容プロトコル: SCP-1507は標準保安手順のもとで野生観察房‐1bに収容してください。SCP-1507は人間の活動に対し寛容で、スタッフと遊ぶのを好みます。スタッフ・メンバーが保安要員を伴わずにSCP-1507と接触するのは認めないものとします。囲繞に入るスタッフ・メンバーは頭部および胴部を覆う防護服を着用しなくてはいけません。入場が認められるのは檻の検査および調査目的の場合のみです。もしSCP-1507の発声が普段通りと考えられるものより頻繁になるのが見られた場合には、備えつけの消音スピーカーを起動し、発声が止むまで動かしていなければいけません。
説明: SCP-1507は1526体のピンクのプラスチックでできたフラミンゴの庭飾りで、製造元はフロリダ州コーラル・スプリングス社(Coral Springs)です。SCP-1507は普通のPhoenicopterus ruber ruber種と同様の行動パターンを持ちますが、食事は必要としません。SCP-1507は通常のプラスチックなら痛むであろうような外力、たとえば熱や圧力などに対して、同じように傷付きやすいものです。テストしたところ、これらは複雑な知性は持たないことが示されました。
SCP-1507は一般に人間に対し敵対的であり、囲繞に入ってきた職員を攻撃することが知られており、その手段はというと職員の上に落ちてきて、金属製のスタンドを使って犠牲者の顔や目にひっかき傷や刺し傷を作ろうというものです。SCP-1507は攻撃に入るまでは従順に見えることが頻繁で、そのせいで幾つかのケースで研究スタッフが深刻な負傷をする結果となりました。

当初の収容プロトコルのもとでのSCP-1507
SCP-1507が発見されたのは1991/09/18、フロリダ州ジャクソンヴィルでのことです。最初に財団の注目下に入ったのは、フラミンゴの庭飾りに襲われたと主張する911通報を財団が追跡した際のことです。発信元の家を調査したところ、財団の捜査員が刺し傷で死んだ男の死体を発見し、そこには家に住みついた15体のSCP-1507もいました。すべてのSCP-1507がその場で、問題なく収容されました。収容以来、大きな事件は発生しておらず、そのようなわけでSafeに分類されています。修正、事件1507-AおよびBを参照。
補遺: SCP-1507が関与した事件。
事件1507-A
関与SCP: SCP-1507
場所: 野生観察房-1b
概要: 2011/04/12に、ボイド研究員が休憩中にSCP-1507-8と遊んでいました。そのときのことですが、SCP-1507-8が戯れに彼から食べ物を取ろうとしました。これを攻撃的行動と捉えたボイドがSCP-1507-8を床に叩き落としたところ、そのプラスチック製外殻にヒビが入りました。この事件以降、SCP-1507のすべてがスタッフ・メンバーに対し極めて攻撃的になりました。収容プロトコルの改定が予定されており、改定までの間は、どの職員もSCP-1507の囲繞に入るときにはよく用心しなくてはいけない、としておきます。
事件1507-B
関与SCP: SCP-1507
場所: 野生観察房-1b
説明: 2011/05/06に、SCP-1507がより頻繁に発声し始めました。加えて、この鳴き声は記載済みの鳴き声と比べ独特なものでした。新しい鳴き声が初めて観察されてからおよそ45時間後、11体の新たなSCP-1507(以後、SCP-1507 16-26とします)がサイトにやってきて、SCP-1507すべての収容を侵犯しました。続けてそれらはサイト職員に襲いかかりましたが、その行動や振る舞いの攻撃性の水準は今まで見られたことがないほどのものでした。
侵犯中、それらはスタッフ・メンバーに対し敵対的であり、再収容に至るまでに11人の負傷者と4人の死者が出ました。このことから、他のSCP-1507が財団の収容外にいるということ、SCP-1507は仲間を呼び得るのだということを認識させられたので、野生収容房は防音設備を備えたものにアップグレードされました。それからSCP-1507はEuclidに格上げされました。
補遺2: 現在、SCP-243またはそれと類似する異常実体がSCP-1507の起源である仮説が立てられています。SCP-1507が生物化していない理由、および今後のSCP-243の挙動如何で生物化するか否かは現時点では不明です。調査は続行中です。