SCP-1549(記録用:Anti-Empath / 逆方向共感者)
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アイテム番号: SCP-1549

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1549は自動化された清掃、食品供給機能を備えた標準ヒト型生物収容セルに収容されます。対象にはウルドゥー語の本が5冊与えられており、これは要求に応じて交換されます。さらに、対象はウルドゥー語訳付きのアラビア語コーランと、標準的な礼拝用敷物の利用が許可されています。セル内にはメッカの方角を示す矢印が彫られています。1名のDクラス職員(D-1549と指定)を隣接するセルに留めおきます。D-1549は常にSCP-1549から25メートル以内の距離を維持してください。ただしSCP-1549とD-1549の接触は禁止されます。D-1549-1と指定される第2のDクラス職員を、D-1549のセルと隣接するセルに留めおきます。SCP-1549の収容セルはいかなる財団職員からも60メートル以上離してください。知覚力を持つ、または感情に関連するSCPはSCP-1549のセルから30メートル以内に近づけてはなりません。事件1549-17eを受け、SCP-1549は日に15 20 25gの抗精神病薬を経口投与されます。

説明: SCP-1549は30歳前後のパキスタン人女性で、未知の手段によって感情を「投射」する能力を有します。対象は、対象から最も近い意識を持つ人間(SCP-1549-01と指定)の感情状態を上書きして新たな感情を刷り込みます。この作用はSCP-1549-01がSCP-1549に最も近い意識を持つ人間である間のみ継続します。財団職員が共感することで問題が発生することを防ぐため、D-1549と指定された1名のDクラス職員を常に対象から最も近い個人として配置します。D-1549が死亡した際に発生する潜在的な研究者の汚染を防ぐため、第2の個人であるD-1549-1を対象から2番めに近い位置に配置します。実験とインタビューはビデオ接続を介して行われます。SCP-1549の異常特性は本質的には有害ではありませんが、対象の心理状態が悪化しており、妄想型統合失調症の発症も見られたため、中-長期的な曝露は強く推奨されません。

SCP-1549はいかなる刺激に対しても感情的反応を示しません。しかし、SCP-1549-01が対象に気付いているかどうかにかかわらず、SCP-1549-01は対象の状況に同情的な気分となります。エリクソン研究員は、SCP-1549-01は対象の感情を対象の代わりに感じているという仮説を立てています。さらなる実験が進行中です。

SCP-1549は当初、アフガニスタン、████████のイスラム・アーティファクト開発事務局(ORIA)が運営する収容施設で財団職員に発見されました。対象は後に、19██/██/██の財団による手入れの際に成功裏に押収されました。任務に混乱を齎すことを避けるため、SCP-1549を確認した財団職員はその場で対象を鎮静しました。対象に関する情報は全て、手入れの際にORIA職員によって破壊されました。明白な異常性質は見られませんでしたが、財団の規定に従い対象への尋問が行われました。

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