アイテム番号: SCP-1831
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1831は現時点では収容が不可能です。SCP-1831の三次元投影はサイト-19の標準的な収容室に封じ込めされており、娯楽の提供のためにDクラス職員1名が恒久的に割り当てられています。SCP-1831との相互作用を楽しんでいるDクラス職員を選択することが推奨されています。
説明: SCP-1831は肉体的組成の不明確な、知覚力を有する十次元上の構造物です。SCP-1831は十次元における本来の容姿を三次元上に投影した、通常は球体の姿を取っています。SCP-1831は“リトル・ミスターズ®の一員、ミスター・シャピー by ワンダーテインメント博士”を自称しています1。
SCP-1831を構成している材質の決定的な特定はできていません。投影は通常、ポリエステル/綿/レーヨンが混ざった状態ですが、変動も確認されています(ポリエステル/綿、ポリエステル/レーヨン、絹/綿、レーヨン/絹、絹/ポリエステル/綿、綿/ポリエステル/絹、レーヨン/コットン/ポリエステル/絹、リネン/絹、リネン/レーヨン、リネン/コットン、リネン/綿/レーヨン/ポリエステル/絹など)。SCP-1831の一部がこれらの材質で構成されているのか、SCP-1831が実際の姿の特異な一断片としてこれらの材質を作り出しているのか、或いはSCP-1831が何らかの不明な手段で自身の構成要素を変化させられるのかは分かっていません。織物以外の構成物は観察されたことがありません。
SCP-1831は自らの三次元投影を操作し、記号表現(英数字またはイラスト)や、発声のための音響振動を生成することによって意思疎通を行います。SCP-1831はあらゆる人間の言語を理解しているように思われます。
SCP-1831は財団職員に対して好意的であり、しばしば彼らとの交流を試みます。この相互作用は普遍的に非致死的ですが、このような形式で交流を行った職員は、楽しみから軽度の不安まで幅広く異なる反応を報告しています。これらの感情は、密接な交流に対する個々人の心構えや傾向によって決まるようです。
SCP-1831は恐らく標準的な“リトル・ミスターズ”のコレクションリストと共に作成されたと思われますが、リストは発見されておらず、SCP-1831と同様に異次元に存在するものと考えられています。SCP-1831はそのリストの所有に関して何も知らないと主張しています。
SCP-1831は他数名のミスターズ2に個人的な不満を抱えていると主張し、そのうえ収容済のミスターズと同じ施設に居住することを拒絶するとともに、彼らと区別して扱われることを希望しています。SCP-1831の収容への従順さと、収容違反リスクの全般的な低さに鑑みて、この要求は承認されています。
SCP-1831は日常的に、自身の収容に積極的に携わっていない様々な研究者との交流を要求しています。セキュリティ侵害のリスクがあるため、これらの要求は即時却下されます。
SCP-1831はサイト-19の一時拘留房に顕現し、自身の収容を要求するという形で発見されました。この裏にあるSCP-1831の動機はまだ特定されていません ― インタビューにおけるSCP-1831の証言は一貫して漠然としており、話題を収容以前の経歴まで広げる事を拒否しています。この理由は現時点では不明です。