SCP-3051(記録用: Revenge of the Human Rights Lobbyists / 人権ロビイストの報復)
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SCP-3051事案の中心地、アメリカ合衆国キャピトル・ヒル。

アイテム番号: SCP-3051

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団Webクローラは世界中の政府役員のコミュニケーションを監視し、政策方針の唐突な変化を更なる調査のためにマークします。問題の役員に対するその後の調査において、見解が変化した短期間にマナによる慈善財団の既知のエージェント、もしくはその疑いがある人物に会ったことがあると判明した場合、推定される曝露時期からの時間経過に応じて、財団エージェントがクラスAまたはクラスB記憶処理を役員に施します1。以前の見解と矛盾する私的・公的な声明は可能な限り抑制または否認します。

ミーム学部門は、SCP-3051の効果に対する配布容易な接種の開発を指示されています。この目的に向けた研究が進行中です。

説明: SCP-3051は、マナによる慈善財団がその人道主義的アジェンダに反対する政府役員の人格を人為的に変化させる目的で運用している、兵器化された認識災害です。伝達ベクターは紙面に記されることが判明していますが、そのベクターが文章なのか画像なのかは現在不明です。

SCP-3051に曝露すると、影響者は突然1つ以上の問題に対する見解を変化させます。一般的な意見変化とは対照的に、SCP-3051事案は以前の見解の正反対である政策への唐突かつ説明不可能な許容姿勢によって特徴づけられています。影響者は急激に、対外援助支出・平等主義的な統治哲学・国際的人権規範の順守・その他様々な人道的または社会自由主義的イデオロギーに関連する見方に賛成の立場を示し始めます。

SCP-3051事案と疑われるケースのほぼ全てにおいて、対象者はある非政府組織(NGO)の代表者である1人以上のロビイストと会った経験があります。更なる調査の結果、問題の人物は実際にはマナによる慈善財団のロビイストであり、意見を変化させたい政府役員と接触するために異常でない慈善団体を隠れ蓑として使っていたことが判明しました。これらのエージェントは異常な手段を用いて民間人のロビイストに偽装することが可能なため、接触の直接的防止は困難であることが証明されています。

事案3051-01: 2017/██/██、SCP-████の調査を行っていた財団職員が偶然、レイバーン・ハウス・オフィス・ビルで進行中のSCP-3051事案を発見しました。マナ財団ロビイスト — 後ほど、上級対外関係理事のアドテイ・█████と特定 — はSCP-3051の活性ベクターと共に拘留されました。█████は48時間後、マナ財団および当財団の間に交わされた1995年度キガリ協定の条項に従って解放されました。

回答者: アドテイ・█████、このインタビューではPOI-5442と指定する。

質問者: エージェント ローレン・ディーツ

<記録開始>

エージェント ディーツ: こんにちは、█████さん。私はエージェント ディーツ、貴方と██████代表との会合について幾つか質問したいことがあります。

POI-5442: 好きに訊けばいい、実際に答えるかまでは約束できんがね。私には私の権利がある。

エージェント ディーツ: では率直に行きましょう。認識災害の件です — あれは何であり、どのように機能していて、何故マナはあのような兵器を運用しているのですか? 貴方のプロフィールと正確に合致するようなものとは思えません。

POI-5442: 回答は拒否する。

エージェント ディーツ: ごまかすのは止めてください。貴方は事実上、政府役員を洗脳していたんですよ。何故こんな物を貴方がたのマザー・テレサ的な行為に絡めるような真似をしているのですか?

対象は数秒間笑う。

POI-5442: 君らは私たちの行動をそう考えているのかね? 魔法の強制力で人を操り人形に変えていると? 私たちは人権NGOだ、B級ホラー映画じゃない。

エージェント ディーツ: 好きなだけ笑えばいいでしょう、しかし私たちは貴方がたが認識災害を用いていることにはっきり気付いています。あれが強制力を持つエージェントでないのなら、一体何を人々に使っているのですか?

POI-5442: 知っての通り、私はこの手のことを長らく務めてきた。私たちの世界では、裏で何をしていようと、最終的により多くの人生に影響を及ぼすのは常に、人目に付く場所で行われる人々や政府の行動だ。私はかつて特権階級にいる無関心な役員たちと数多く会い、彼らが人命を踏み付けにするのを見てきた。もし彼らが自らの選択の結果をその目で見ることさえできるのならば、世界はもっといい場所になるだろうと、私はいつもそう思っていた。

エージェント ディーツ: つまり、どういう事ですか?

POI-5442: 回答は拒否する。

<記録終了>

結: 対象はこれ以降の質問に回答を拒絶し、後ほど問題なくマナ財団側の管理下へ移送された。

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