SCP-4931(記録用: 知識は力なり / Knowledge is Power)
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回収時に撮影されたSCP-4931の写真。

アイテム番号: SCP-4931

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4931はサイト-81の特別収容棟に保管されます。クリアランスレベル3以上の職員による許可の下、オブジェクトの使用が認められます。

説明: SCP-4931は1930年代にろうそく製造用として使用されていた物と同様の外見を持つ、先細りしたろうそく製造機です。内部は数十の異なる時代の機構により構成されている為、実際の製造時期は不明です。いくつかは明らかに近代的なものですが、他の部品は数十年使われていないことによる重金属酸化を示している物もあります。この機構に見られる唯一の操作は[削除済み]。1

SCP-4931の異常性は嗅覚記憶を操作する能力を保持している点です。対象に特定の経験の記憶が[編集済み]を介して導入されると、SCP-4931は対象が記憶と結び付けている香りの注入されたろうそく(以下SCP-4931-A)を生成します。意識のある人間の周辺でSCP-4931-Aに点火すると、その人物の偏桃体と感覚皮質の活動が約172%増加します。この時、暴露者は呼びかけに対してほとんどの反応を示さなくなります。ですが、痛覚など他の刺激に対しては通常通りの反応を示します。SCP-4931-Aから火が消えると、暴露者は2~3分後に通常通りの反応を示すようになります。

SCP-4931-A暴露者は暴露中、SCP-4931-Aを生み出した記憶を体験する事ができます。この主張は当初懐疑的に受け止められていましたが、脳波の測定値と暴露後の分析は、被験者が実際にその記憶と同様の記憶痕跡と意識的記憶を示す新しいシナプス結合を形成している事を示していました。

以下の実験記録にSCP-4931の潜在的な使用用途を示します。

補遺 - 回収経緯: SCP-4931はノースカロライナ州ワックスホーの廃工場から回収されました。工場は解体される予定でしたが、█████ ██████氏が建物を作業場として使用している事が判明した為中止されていました。この時潜入していた財団の調査員により作業場の異常なデバイスや現象が報告された為、機動部隊イオタ-10 ("ポリ公")により工場の制圧、アイテムの回収が行われました。██████氏は収容房内で自己終了した為、財団の管理下に置く事ができませんでした。

██████氏に関する氏の友人や地域住民への調査が犯罪プロファイルの作成に偽装され行われ、氏は友好的であるが落ち着いた人物であり、主な職業は一般家庭の機械修理等の他者の支援を積極的に行う"便利屋"であった事が明らかとなりました。また、██████氏は2部屋のアパートを母親と共有しており、母親は神経変性認知症の後期にいることが判明しました。母親は通常の手順に基づきモンローの介護付き生活施設に移されました。監視は不要とみなされています。

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