SCP-496(記録用: A Sunken Relic / 水没した遺物)
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SCP-496とのコミュニケーションを試みるエージェント・█████

アイテム番号: SCP-496

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-496はサイト-77のSafeクラスSCP棟の水生収容設備に収容されています。収容設備は回収地域の海水と一致または近い成分の水で満たされています。職員はSCP-496の生物箇所を維持するために、2週間毎に濾過システムを通じて水に栄養を供給します。Level2以上のクリアランスの職員はSCP-496収容設備への直接の出入りは禁じられています。直接SCP-496の業務に従事するLevel1の職員は毎週と接触から2ヶ月後に精神鑑定を受けなければなりません。

説明: SCP-496は死亡した珊瑚から成る炭酸カルシウムが主成分の人型の像です。高さは1mで重さ296kgです。放射性炭素年代測定法により最低でも1200年経過していることが示されています。分析により内部は死亡状態であり、外部の殆どは新しい層と生きた珊瑚、その他生物で覆われていることが示されています。これら生物はSCP-496が収容されて██年の間、長期間現在の状態で存在しました。SCP-496が発見された時、数体のSCP-1104個体がその中で生活しているところが発見されました。

人間の対象がSCP-496に接近すると、彼らの地域に対する認識が変化します。対象は大きな都市部に居て、人型の物体が生息していると報告します。地域は全体が珊瑚で出来ており、中心には飾り立てられた大きな柱があると報告されました。珊瑚で出来た人工の屋根が海水に反射により対象の頭上に見られます。しかし、これらの反射は星座、都市の中の人々または大きな海洋生物と戦う神のような物体1に変化します。

SCP-496は動くことが可能ですが、水中に存在するためにコミュニケーションを行なう試みは限られてきました。水中にインタビューエリアを建築する案は高額な費用のために却下されました。

SCP-496に露出した後のD-9987の証言

そこはこんなにでかい家で……貝とかで出来ていた。決まったパターンは無いようで、それらは通りを作っているようだった。その通りもまたサンゴで出来ていた。俺は歩き続けて、ここが何処だか尋ねようと人を探した。別に驚いたりはしなかった……いつもなら混乱したんだろうが、その時はならなかったんだ。安全だと感じた。

そこには中央に天井までグーンと続く馬鹿でかい柱があった。たくさんのルーン文字やシンボルが彫られていて、釘のようにねじれた階段があった。人々がそこを昇り降りして、サンゴの籠や食べ物なんかのありとあらゆる物を運んでいた。天井を見上げるまで、俺はそれをしばらく眺めていた。
最初に水の反射から見えるものは何か、わかるか? 周りを動く小さな白線と形だ。だけどしばらくしてそれは変化した。そこには顔が現れた、人間の。サメやカニと戦う戦士がいて、そいつらは力強い皇帝のように着飾っていた。俺はしばらく座って見ていたが、あんたたちは俺を引き揚げた。

これに加えて、SCP-496は様々な異なる材質の12体の像が置かれた神殿の中心にあったと被験者は報告しました。都市の中にいる被験者は度々儀式や特定の像に対して供物が捧げられているのを目撃しています。これらは道徳、宗教または文化に対して重要性を持っていると現在推測されています。

SCP-496はカイコス諸島で見つかった変わった遺物の報告を調査した現地エージェントによって発見されました。発掘中、SCP-496は進行中の考古学調査の一部として発見されました。この他に地域に変わった異物や残骸は発見されませんでした 補遺466-6を参照してください。1976/08/19にSCP-496は収容され、Safeとして格付けされました。

補遺496-2: 1999/11/14にSCP-496に露出したD-9087

私は全12体の像の側に座っていた。私の周りに居る人々は皆、像を崇めたり、食べ物を捧げたり、台座を研磨していた。しかし、それから大きな裂け目ができ、誰かが頭で岩を破壊したようだった。皆、上を見上げると、そこにはこの……裂け目が天井にできていた。反射の模様はそこから動き……大きくなっていった。

人々は像の側に跪き、命乞いをしていた。だが水が入り始めると、彼らは逃げていった。水は最初に像に当たり、そして全ての物と人を押し流していった。この時、私は水中にいて、全ての像が流されるのを見た。1体を除いて。その像の台座に1人の男はしがみつき、像は彼を見ていた。その男は流れていった。人々は像の側に跪き、命乞いをしていた。だが水が入り始めると、彼らは逃げていった。水は最初に像に当たり、そして全ての物と人を押し流していった。この時、私は水中にいて、全ての像が流されるのを見た。1体を除いて。その像の台座に1人の男はしがみつき、像は彼を見ていた。その男は流れていった。

そこからは何も見えなかった。崩れ落ちる音が聴こえたが、周りには何もなかった。それから大きな水音が聴こえると、強い水圧が私に掛かった。そこで私は目が覚めた。

補遺496-6: SCP-496が発見された地域の追加調査により、浜辺に埋没した巨大な柱が発見されました。さらなる研究が進行中です。

補遺496-9: エージェント・█████の溺死事案の調査は偶発的であったと確定しました。

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