アイテム番号: SCP-5057
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-5057は冷凍保存してください。SCP-5057に接触するには、サイト管理官の承認を得る必要があります。
説明: SCP-5057は██████████ブランドのチョコレートケーキです。対象がケーキに接触した時に異常性が発生します。接触した対象はその直後に平行世界の子供の誕生日パーティーに転送されますが、パーティーの詳細は報告ごとに異なります。パーティでは ██████████ブランドのチョコレートケーキが出されていたことが一貫して報告されています。パーティーの参加者は対象にチョコレートケーキを食べるよう促します。対象がケーキを1切れ完食すると、対象は平行世界から帰還します。
██████████レストランの調査では、異常性は発見されていません。
補遺 5057.1: 発見
SCP-5057はマイケル・███████ (以下SCP-5057-1と呼称)の10歳の誕生日パーティーにおいて、SCP-5057に接触して、行方不明になったのをきっかけに財団が管理下に置きました。全ての目撃者にはクラスA記憶処理と、行方不明に関するカバーストーリーが適応されました。SCP-5057-1は全ての並行世界に存在していません(補遺 5057.2参照)
補遺: 5057.2: 事件記録
201█/██/██、SCP-5057-1が彼の誕生日パーティーの開催場所に再出現しました。ローカルニュースを監視していた財団エージェントがこれに気付き、SCP-5057-1を回収しました。カバーストーリーが流布され、それに基づいて記憶処理が適用されました。遺伝子検査により、回収された人物がマイケル・███████と同一人物であると確認されました。特筆すべきことに、2█年もの間行方不明だったのにもかかわらず、生物学的には10歳のままでした。
補遺:5057-3: インタビューログ
対象: SCP-5057-1
インタビュアー: ███████博士
前書: インタビューは対象が行方不明時に経験した事を聞き出すために実施されました。対象は行方不明だった間も意識があったと証言していますが、彼は未だに典型的な10歳児と同程度の知能と言語能力しか持っていません。
<ログ開始>
███████博士: やあ、マイケル。君がとても怖がっていて、何が起こっているかわからずとても困惑しているのはわかっている。けど、だからこそ君にここが安全だとわかってほしいんだ。今からいくつか質問するよ。君は10歳の頃の誕生日パーティーを覚えているかい?
SCP-5057-1: うん。すごく前のことなんだけどね、僕のいとこと、おばあちゃんと、それとおじいちゃんがそこにいたんだ。
███████博士: 君が持っていたケーキについて教えてくれるかい?
SCP-5057-1: パパとママに██████████のチョコレートケーキをお願いしたんだ。とっても美味しいんだよ。ロウソクを「フーッ」ってした後、ケーキを1切れ貰って食べたんだ。そうしたら周りにあった物が全部変わった。まるで誰かの誕生日パーティーみたいだった。
███████博士: その後はどうなったんだい?
SCP-5057-1: 怖かった。ママもパパも見つけられなかった。そこの大人達は助けてくれなかったし、僕にケーキを食べさせようとしてた。
SCP-5057-1が恐る恐る座り位置を変える。
SCP-5057-1: 僕はとても怖かったからそこから逃げたんだ。そしたらよく似た別の誕生日パーティーにいた。僕はずっと走り続けたしケーキは食べたくなかったんだ。
███████博士: どれくらい長くそうやって走っていたか覚えているかい?
SCP-5057-1: とっても長い時間だったよ。しばらくしたら真っ暗な部屋に着いて、本当に長い間そこにいたんだ。そしたらチョコレートケーキが急にお皿の上に出てきて、僕は長い間美味しいものを食べてなかったから、それを食べたんだ。そしたら僕は僕のお家に戻って来たんだけど、そこにママとパパはいなかったんだ。
███████博士: わかったよ。私の質問に答えてくれてありがとうマイケル。君はよくやったよ。
<ログ終了>