SCP-6187(記録用:From Space With Love / 宇宙より愛を込めて)
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アイテム番号: SCP-6187

オブジェクトクラス: Keter

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メシエ4球状星団。地球からは7.2キロ光年離れており、SCP-6187の既知の最大の密集地である。

特別収容プロトコル: 財団異常宇宙望遠鏡1 (FAST) は現在、既知の全てのSCP-6187個体の活動を監視しています。SCP-6187は現在、非異常な方法で検出できないため、現段階では更なる収容プロトコルは必要ありません。

説明: SCP-6187は巨大宇宙生命体の一種であり、地球から12.5キロ光年以内にある7,500以上の星系で確認されています。財団異常宇宙望遠鏡 (FAST)2 によって2002年に発見されたSCP-6187は、成体の全長が25~40kmに及び、オリオン座-ペルセウス座超生態系3 (OPES) における既知の最大の生物種です4

地球から遠距離に生息するため、SCP-6187の生物学と生化学の多くは憶測の域を出ていません。SCP-6187は回遊性で、未知の手段を介して自己推進し、最高速度0.12 c で飛行した記録があります。SCP-6187個体は典型的に5~10頭の群れで移動し、電磁波の放出による遠距離コミュニケーションが可能です。SCP-6187は雑食性で、専らダイソン・ツリーのような天然の巨大宇宙植物相を食べています。

SCP-6187は有性生殖が可能で、最大18ヶ月に及ぶ複雑な交尾儀式を行うことが確認されています5。不確定な期間の後、雌のSCP-6187は直径1.5kmの卵を1個産みだします。卵は通常、最も近い恒星から0.4~2.5天文単位 (地表の温度次第) の範囲内に配置されます。SCP-6187の卵は2,000個以上発見されていますが、現在までに孵化したのは100個以下です。全ての孵化事例はFASTの開発以前に産卵された卵であるため、SCP-6187の卵が孵化までに20年以上の期間を要することが示唆されています。

現在、最も地球に近い既知のSCP-6187の群れは、72キロ光年離れたはくちょう座イプシロン星の惑星系に存在します。地球から300光年以内で観測されたSCP-6187個体はごく僅かであり、これは局所泡における真空環境生物の生息数が比較的少ない6ためだと推測されます。しかしながら、小惑星帯から回収された古糞サンプルは、SCP-6187が遅くとも3,500万年前までは太陽系で活動していた可能性を示唆します。

補遺: 2023年6月9日、FASTは地球から約0.8光年離れたオールトの雲の内側に、1頭の孤立したSCP-6187個体を検出しました (SCP-6187-CETUSと指定) 。当該個体は現在0.1 c で飛行しており、観測を通して、高い性的興奮状態を示す顕著な背部隆起の突出が認められました。SCP-6187-CETUSは地球からの電波を受信し、同種が発したものと誤認した可能性があると仮定されています。

仮に現在の速度と軌道を維持した場合、SCP-6187-CETUSは2034年2月14日に地球と衝突し、XK-クラス世界終焉シナリオを引き起こします。現在の軌道上兵器プラットフォームは衝突を阻止するのに不十分であるため、財団と世界オカルト連合は、必要外の資金を全てプロジェクト・エイハブに転用することで合意しました。

この共同作戦では、50メガトンの原子爆弾を1発搭載した自動航行型宇宙船の建造が求められており、現時点では2028年12月に打ち上げられ、地球から少なくとも5000万km離れた場所でSCP-6187-CETUSを迎撃、無力化する予定となっています。SCP-6187-CETUSは2026年までに民間の天文学者にも発見可能になると予測されるため、財団とGOCは現在のあらゆる世界的な指導者たちにSCP-6187-CETUSが呈する脅威を説明しています。

SCP-6187の生化学については信頼性の高い情報が乏しいため、SCP-6187-CETUSが核爆発に耐性を有するか否かは現在不明です。


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