SCP-6720(記録用:One Hundred Minus Four / 百引く四)
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アイテム番号: SCP-6720

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-6720はサイト-221の保安職員によって間断なく監視されており、あらゆる民間地図に標準的なドイツ軍の軍事施設として表示されています。SCP-6720に接近する全ての民間人には、直ちに当該地域を離れるように命じます。従わなかった人物は即時拘留し、尋問の後、クラスA記憶処理薬を投与して解放します。

説明: SCP-6720はセクター-019 (旧シュトゥットガルト、ドイツ) から約25分の距離にある、目的と起源が不確定の廃墟です。構造物は錆びた金属板で構成されており、多数の高速発射体の衝突による損傷の形跡が見られます。ドイツ語で“怪奇部門”と記されたプラカードが、北に面した構造物の一角に固定されています。

SCP-6720は内部にいる人物の視界を著しく阻害するように設計されており、ほとんどの廊下や壁が唐突に途切れていて、窓は事実上存在しません。SCP-6720の構築に用いられた金属の大半は、反射率を低下させる未知の物質で処理されたらしく、全般的な視認性への更なる悪影響を及ぼしています。人間の頭を包むのに概ね十分な大きさの古い布切れで飾られた数本の鉄筋が、各付属廊下の入口の近くに見られます。

SCP-6720の中心付近には、中央の部屋を円形に囲むように複数のテーブルが並んでおり、いずれもヒト型の姿が別な姿を拘束している様子を描写したシンボルが記されています。拘束されていない方の姿は、布または類似の素材で目を覆っているように描かれています。このシークエンスの最後のシンボルには、目隠しをした姿だけが、拘束された姿のいなくなった場所から歩き去る様子が描かれています。

中央の部屋は天井が異常なほど低く、入室者は常に下を向き続けることを強いられます。この例外は部屋の中心にある狭い仕切り区画で、ここの天井の高さは2.38mを僅かに上回ります。この区画は年代不明かつ大量の乾燥した血液で汚れており、成分分析で血液はヒト由来と特定されています。外部から持ち込んだ道具や装置を使用しない限り、部屋の他の場所から中心区画を見ることは非常に困難です。

中心区画を取り巻くように14枚の目隠しが置かれていますが、いずれも裂けているか血液で汚れています。目隠しは時計回りに配置されており、区画の中心に近いほど目隠しの損傷も激しくなっています。各目隠しにはドイツ語の名前と、所有者の年齢と推定される9から38までの数字が記されています。最後の目隠しは損傷があまりに激しく、名前も数字も判読できません。

区画の中心に位置する14枚目の目隠しは、他の目隠しよりも顕著に巨大です。目隠しには破れ目や鋭利な物体で穿刺した跡と一致する軽微な傷があります。目隠しの下には1枚の紙があり、長身で痩せ衰えた無毛のヒト型生物の僅かに滲んだ絵が描かれています — 生物は極度の精神的苦痛を受けている様子で、顎が部分的に外れています。

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