アイテム番号: SCP-698-KO
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-698-KOは、現在財団による直接の収容が不可能です。機動部隊シグマ-69("西遼")は、現在までに発見されていない渤海関連資料を捜索し、対象との関連性が疑われる資料のすべてを隠蔽します。
説明: SCP-698-KOは朝鮮民主主義人民共和国(以下北朝鮮)咸鏡南道咸興市に存在する時空間変則現象です。現在財団では対象を収容できていないため(SCP-1427参考)、以下対象の説明は北朝鮮側が提供した記録に依存します。
SCP-698-KOは謎の力によって維持されるワームホールの片端です。対象が何故地球に相対的な一定の位置を維持するかは判明していません。対象と相互作用した人物の歴史的知識の希薄及び言語の異質と残った資料の不充分ということにより詳しくは分かりませんが、もう一方の端は進入口とほぼ同位置の1100年~1300年前の過去と接続したと見られています。 これは反対側の端が渤海南京南海部(渤海の5京の中の一つ)と接続していることを意味します。
SCP-698-KOの詳しい大きさは流動的であり測定することが難しいですが、概略'成人の人間1人が通過できる程度'と描写されています。対象は人間(対象が人間の定義をどのようにしているかは判明しておらず、これを知るための実験は推奨されない)とだけ相互作用し、他の生命体や物体(例:猫、衣服類)は対象と相互作用せずその場に留まります。
SCP-698-KOの時間および因果変則性により、対象とのすべての相互作用は現世界に甚大な脅威になることが考えられます。 対象とのすべての相互作用は局所的CK-クラス世界再構築シナリオを起こし、特に変更点が大きい相互作用が発生した場合(例:機密情報の漏洩)には遡及XK-クラス世界終焉シナリオの発現も可能です。 逆に、対象との相互作用で得たすべての情報もまた、潜在的因果影響の可能性が今なお残るためレベル5機密事項として扱われます。