SCP-972(記録用:Immunity / 免疫)
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アイテム番号: SCP-972

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-972は標準的設備を設置した標準的ヒューマノイド収容セルに収容することとします。追加設備の要求は█████博士に回付され、財団の保安プロトコルに違反しない限度で許可されます。SCP-972はサイトの食堂で食事を行うことができ、またサイト-██内の制限付きの移動が許可されています。ただし、SCP-972は常にレベル1保安職員の同伴を受けなければなりません。

収容措置補足: 以前の収容手順は協力の拒否および度重なる収容違反の試みのために取り消されました。対象は常に収容セル内に留置されます。室内は1つのツインベッドを設置し、リネン類は隔週を基本とした間隔で交換します。基本的な洗面・入浴施設として別室を設けます。その他の設備は追って通知があるまで許可されません。

主収容室は少なくとも4台のCCTV監視カメラを、別室は1台のCCTV監視カメラを設置して監視を行います。カメラは損傷が無いか週ごとに点検を行い、故障または損傷が発見された場合はただちに交換します。ビデオ映像は標準的な8時間シフトに就く保安職員によって監視してください。

2名のレベル2保安職員が常時、収容エリア外の入口近くに駐留することとします。対象が攻撃的になるか収容違反を試みた場合、非致死性手段のみを用いて鎮圧することとし、不必要な傷を負わせることは避けるよう注意してください。対象は平均的な人間以上の戦闘能力は有していないため、粘着泡弾もしくは一般的なテーザーガンで十分にこの目標の達成が可能となっています。

説明: SCP-972は以前は[編集済み]として知られていた地中海系のヒトの男性で、年齢はおよそ28歳、身長は立位状態で1.75メートル、体重はおよそ130キログラムです。SCP-972はその異常な免疫系反応を除き、一般的なヒトと同じ生理機能を有しています。

対象の血液が含む白血球は平均で血液1マイクロリットル当たり3000個ですが、このことによる悪影響はほとんどありません。白血球の数が少ないために、SCP-972は感染症や疾患を非常に罹患し易い傾向にあります。しかし、外部から病原体が侵入すると、SCP-972の体内で異常な免疫反応が引き起こされることとなります。

外部からのウイルスもしくはバクテリア類が検知されると、B細胞から産生される抗体が当該病原体に取り付き、現在のところ未知のプロセスによって対象の病原体を再プログラムし始めます。再プログラムされた当該病原体はもともとの、変質させられていない感染要因を攻撃し始めます。また、好中球は通常の免疫システムのように病原体を捕食・破壊するのではなく、侵入してきた病原体に取り付くとともに当該病原体を新たな白血球に変化させ、SCP-972の元来の免疫系の欠乏を補います。このプロセスの間、対象は以下のような感染症と同様の症状を患いますが、これらがすべてではありません:体温の上昇、食欲の増加、および無気力感。

すべての感染要因が破壊されるか変質させられると、それらは体内から排出されます。排出は感染症の種類や程度にもよりますが、もっとも一般的には[編集済み]によって行われます。

補遺A: 毒物および癌疾患に対する免疫反応の実験を行う要請が提出されました。承認は現在審査待ちです。

最近の心理評価の審査において、対象がストックホルム症候群の初期兆候を示していることが判明しました。実験は保留とし、対象の治療を行うよう提案します。 ~シャウブロッカー博士

提案は却下。この対象は繰り返し収容違反と脱走を試みてきた。君にはむしろこの兆候の進展を促進するよう命じる。それによってより抜本的な手段を講じることなく、より協力的な態度を引き出すことができるようになるだろう。 ~サイト管理官███████

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