アイテム番号: SCP-PL-114
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: オブジェクトとの光学的および直接の接触は禁止されています。非活性状態のSCP-PL-114-2に対する救済策として、痛みを引き起こす可能性のある道具を利用することは禁じられています。禁則事項を遵守しないことは、検疫につながる可能性があります。
オブジェクトは、現在エリア33に保管されています。オブジェクトは、10cmのスポンジでできた壁、床、天井のある収容室に収容してください。その裏には、10cmのグラフェンの層があります。SCP-PL-114のケージには、モース硬度で1以上の物、および生中継が可能なカメラを入れることは固く禁止されています。実験は、クリアランスレベル3以上の2人の職員の同意によってのみ許可されます。SCP-PL-114-2と接触する可能性のあるすべてのDクラス職員は、実験の際に全身を覆うスポンジの服を着なくてはならず、研究者は1秒遅れの映像を監視することで対象を観察します。
説明: SCP-PL-114は、寄生虫(SCP-PL-114-1)と、人型の宿主(SCP-PL-114-2)の2つの要素で構成されています。
SCP-PL-114-1に関する説明: これらは550μmの微生物です。オブジェクトは、おそらく宿主に痛みを与えます。研究によればこれらは異常な突然変異を起こしたYarsinia Pestisの標本であり、おそらくその異常効果は強い突然変異現象を引き起こすであろうと示されています。オブジェクトは、宿主の神経系で生活し増殖します。オブジェクトが活性化すると宿主は痛みを感じ、宿主の半身のコントロールをこの細菌が引き継ぎます。細菌は大量の有毒ガスによってのみ死滅させることができ、最も効果的なのは麻痺を引き起こすガスです。宿主と生命体が直接接触した場合、SCP-PL-114-1はいかなる予防措置にも関わらず吸入によって生物に感染します。感染した人物は細菌を一生保持することになり、オブジェクトは生きている宿主に干渉しません。心停止の1ヵ月後、SCP-PL-114-1は身体の現在の状態、および身体の存在する環境に応じて、元の宿主の体を蘇生、変形させます。すべてのSCP-PL-114-1が死滅した時点で身体は死亡し、元の状態へと戻ります。SCP-PL-114の大半は、おそらく第一次大戦と第二次大戦の戦間期に死滅しました。現在、収容されているもの以外のSCP-PL-114は発見されていません。
SCP-PL-114-2に関する説明: 身長233cm、体重53kgの人型オブジェクトです。彼は思考し、意思決定をすることが可能です。全身を様々な大きさと色の目が覆っています。直接のアイコンタクト、または生中継によるアイコンタクトは、オブジェクトに物理的な痛みを引き起こします。このオブジェクトの肌はとても繊細で、硬い材質のもので擦ると損傷する恐れがあります。彼の頭部は、絞首刑用ロープで固定されたキャンパスの袋に覆われており、体のほとんどに粗末な服をまとっています。衣服全体がオブジェクトに不可欠な部分であり、身体に影響を与えずに除去することは不可能です。SCP-PL-114-2が痛みを感じた場合、材質不明の爪が5cm伸び、物理的な方法で周囲の物品を破壊しようとします。それらは、亜原子レベルで物質を破壊します。物質を貫通するのにかかる時間は、硬度に依存します。SCP-PL-114-1の影響下では、SCP-PL-114-2は3時間の休眠状態によってエネルギー需要を満たすことができます(正確には、1944136Jが必要とされます)。その時点では、オブジェクトは胎児の姿勢で地面に横たわり、受けた創傷を回復します。休眠状態のオブジェクトに危害を加えられる事ができるかは不明です。
補遺: オブジェクトは、2011/04/10にトゥーンの城の隠された地下遺跡で発見されました。そこで発見された[削除済]は殺人と盗難の罪で有罪判決を受け、対象は死亡前に[削除済]な精神状態によって引き起こされたと思われる、社会病的傾向を示しています。彼の衣服の断片は、彼の起源が14~15世紀のものであることを示しています。男は有罪判決を受けた後、絞首刑に処せられました。細菌は、城の地下にあるケースの中で見つかりました。発見場所には、その場しのぎの家具と寝具が見つかっています。これらに損傷が見られなかった理由は不明です。