ゴルゴタの丘ではSCP-012にまつわる広大な世界を含んだ物語のシリーズです。これはwikiの古くシンプルなアイデアの力を、現在の記事の水準まで引き上げて深みを加える計画のコレクションです。この際何がそれらに力強さを与えたのかを忘れはしません。
ここには陰謀、恐怖、ロマンス、妄念、秘密、堕落、優雅さと甚だしい狂気があります。
そして、もちろん、音楽が。
音楽は感情と時間の交差です。これはつかのま存在だけの芸術ですが、その影響力は重大で、本能的ですらあるでしょう。音楽が生命を吹き込まれるために必要なものは才能と音楽家の意志-そして彼らの感情です。音楽は魂のための食事ですが、もちろん、音楽もまた自身を養うために魂の迸りを要求します-音楽は魂を糧とするのです。
これらすべてが-音楽の雄大さと力のすべてが-ゴルゴタの丘でを形作るでしょう。
以下のテーブルはゴルゴタの丘での主要なストーリーライン、エマ・スタークとSCP-012についての彼女の研究を、読む順番に並べたものです。鍵となるSCP記事と関連するtaleが推奨される順番通りに並べられています。
プレリュード
第一組曲
幕間
第二組曲
下級研究員エマ・スターク
エマ・スタークは最近大学を出たばかりで、最初の仕事としてSCP-012の収容と分析に配置されました。しかしながら、彼女が単なる初心者と考えるべきではないでしょう。彼女の両親はどちらも財団の研究者であり、彼女は廊下の歩き方や、指示の聞き方を知っています。
彼女は創造的で自身家であり、好奇心が強く分析的ですが、それは彼女が命じられたときに使われます。通常、これは彼女の音楽性と自身への洞察を保ち続ける結果となっていますが、彼女は密かに、自分の才能を失うことを何よりも恐れています。
前任エージェント・ロジャー・アンダーソン
ロジャー・アンダーソンはSCP-012との接触から最初に生還した財団職員です。彼と彼のパートナー、レオン・スピッツァーは1966年SCP-701の写しを洪水から回収するためにフィレンツェへ向かいました。彼らはSCP-012を扱う準備をしておらず、エージェント・スピッツァーは自身の命を支払いました。それから、エージェント・アンダーソンは認識災害、その媒介者、それが日常生活に及ぼす影響を理解することに人生を捧げました。
ですが今の時代は彼の後にやってきたものです。今、彼は80代であり、いまだに財団に残っています。なぜなら彼はもう二度と記憶処理を受けないと誓ったからです。彼の記憶を失うことは大変な苦痛ですし、現在、彼は多くを学習しています。失うには惜しいものです。
スチュアート・ファーソン博士
ファーソン博士はSCP-012の第一研究者です。収容の必要性と、オブジェクトがどうやって作用しているのかについて学びたいという明白な好奇心をつりあわせ、彼は自身を認識災害から防御する方法を生み出しました。それらはソクラテス・メソッドです。彼はほかの人々の思考のプロセスを正確な結論へと構成するのを手助けする-あるいは明らかな矛盾を生み出すために、彼らに質問することを好みました。しかし彼は彼自身に正しい質問をしているでしょうか?
機動部隊イータ-11("獰猛な獣たち")
機動部隊イータ-11は音波、聴覚、音楽に関するアノマリーを専門に扱います。これは財団の最初期の機動部隊の1つとして設立され、本来は機動部隊イータ-10("悪を見るな")の聴覚版でした。しかしながら、部隊の能力にも関わらず、長年イータ-10のようには見なされることなく、聴覚ミームの収容における部隊の役割はミーム学部門に組み込まれてしまいました。そして聴覚的なアノマリーの他と比較した数の少なさが、スペシャリストチームの必要性を減少させています。
このカノンが始まったとき、部隊にはごく少数の永年勤続者と、2人の奇妙な新人がいるだけでした。
サミュエル・リチャード指揮官
長年イータ-11の隊長を務めています。50代後半のリチャードは冷笑家で、彼が監視するチームの堕落に敏感な厳格なベテランです。彼は部隊が不適切である、または不真面目であるという認識をより強固にするような振る舞いをさせないために強硬な手段を取ります。これには彼らがニックネームを使わないという好みも含まれます。リチャードは指揮官に適任であり、計画立案と戦術の達人であり、予期せぬ試練に十分な対応をします。表面上の態度と異なり、彼は自身のチームの幸福にも注意を払っていますが、チームは彼の過酷なトレーニング計画に基づくそれに気づいていないでしょう。
エージェント・ヘレン・チョウ
もう1人のベテランであり、チャオは財団に参加する際音楽教師とピアニストという経歴を持っていました。教会の聖歌隊をして育ちましたが、財団での経験後はチャオはあまり信仰心を持っていません。ですが彼女の受けた教育はいまだに性格の大きな因子です。彼女はある程度の範囲で"チームの母"として振る舞いますが、任務時にはそのスイッチは消えます。
エージェント・ヘネシー
イータ-11で生き残っているメンバーでもっとも古株であり、ヘネシーはすべてを見てきました。しかしすべてを聞いてはいません-チームでの初期の任務が彼を完全な聾にしました。幸運なことに、耳が聞こえないことは聴覚的アノマリーを扱う際に利点となります。これはヘネシーがチームの鍵となるメンバーだということです。チームの他のメンバーは簡単なコミュニケーションのために手話を学び、ヘネシーは穏やかな、人を元気づける存在です。ですが穏やかさと運命への諦観には境界線がきちんと引かれています。
エージェント・"サンドラ・ディー"
ディーは彼女の本名ではありません。彼女の職員階級です。本来はイータ-11にSCP-092の被験体として配置されたエージェント・ディーは、チームが初期の警戒から経緯、友愛とある程度の信頼を持つようになるくらい長い時間を過ごしました。彼女は機動部隊の半公式メンバーです。これはチームがエージェント・ディーのような能力を欠いていたことから起きた先例のない事件です。刑務所とD-クラス待遇を通じて、彼女はチームとの関係とそこでの彼女の役割についての複雑な感情をタフな仮面の裏に隠しています。彼女が財団に来るまでの経歴は不明です-エージェント・ディーは個人的な事柄について極度に防衛し、本名をいまだに明らかにしていません。
エージェント・マイク・カーター
若く無限にやる気のあるエージェント・カーターはイータ-11唯一の新人です。彼のプログラミング技術のために財団が接近してから、彼は世界を守ることを実行しないAIチームにやりがいを感じず、活動的な役職への異動を希望しました。配属されて18ヶ月間、現実世界での活動を何も見ていないにも関わらず、エージェント・カーターはアノマリーとの実地経験が持てる可能性と、彼の専門的なスキルを磨くことを楽しんでいます。誰もそれと気づくことなしに、彼はチーム全体に楽観的な空気をもたらしています。
ヴィラン
泥棒たち
ゴルゴタの丘は長年存在し、そこでは多くの物事が起こってきました。2人の泥棒の処刑について、何度も書かれてきました。悔い改めた泥棒、ディスマスは彼の罪を後悔し、その恩赦が認められました。ゲスタス、頑固な泥棒は慈悲を拒絶し、死にました。
彼らの両方が悪だったのでしょうか?彼らは丘に上がる前何者だったのでしょうか?私たちはそこに2人しかいなかったと断言できるでしょうか?パターンは繰り返されます。
パトロンたち
秘密の存在です。間接的な存在です。強力な存在です。彼らは偉大な作品の完成に興味があり、それを実現させるために彼らの影響力を使うでしょう。彼らの究極的な目的は不明ですが、彼らは何年もSCP-012への執念を増長するように振る舞い、それの実現を確実にするためならあらゆるものを犠牲にするつもりです。
部外者たち
ジェイダン・ウィリアムズ、別名"プロフェティックス"
SCP-2992としての方がよく知られています。ジェイダンは彼と接触した人々に働く、いくつかのミーム的影響を持っています。人々の頭の中で流れる歌を止めることができないのもその影響に含まれます。不明瞭な音楽に対する強力な耐性も持っています。彼は音楽について、この世界ではない場所からやってきた音楽についてすら優れた見識を持っている"友人"がいます。
D-7294
SCP-2458に最初に引き合わされたとき、D-7294は反社会的人格障害の傾向がある伝統的な技術を持つコンサート用のチェロ奏者でした。財団は彼が見せた演奏により人を喜ばせる技術のリスクを認識していますが、彼の音楽能力は自身を他の被験者から孤立させています-財団が彼にSCP-012を演奏するよう依頼するまであとどれくらいでしょうか?
聖アラガッダ
ここに答えを期待しましたか?人知を越えた物を理解できるようにようになるものが書いてあると?必要なのは崇拝だけです。あなたの魂だけです。
"ゴルゴタの丘で"世界は古典的なワインスコット・ホラーの設定です。ほとんどの人々にとって、世界はまさしく正常に作用しています。ごく少数だけが、現実の境界線を切り裂くアノマリーのことを知っています。
財団はこの境界線を保とうと振る舞い、社会を崩壊させるだろう知識から大衆を安全に遠ざけています。これは基本的に日常的なものです-はい、いくつか技術的な発展はありますが、それらは科学的な研究を基本としたものです。財団は"魔法"を使いません。財団は超常的な存在を職員としていません。
この財団で働く人々は本物の人間であり、毎日悩み、願い、望み、挫折を味わっています。彼らが自分の理解を越えた事件や発見にどう反応するのか、明かりを持った人間とその背後の暗闇との緊張関係、それが物語を動かすのです。
それぞれのキャラクターはリアルに感じられ、全体が広大な物語の中で相互に関連づけられるべきでしょう。それぞれの記録が大きな残響を持っています-すべての物事が何か別の物の象徴となる可能性があり、それゆえすべての物事はダブルミーニングや大きな暗示を持つ可能性があります。互いにリンクすることが奨励されます-このカノンの作品の影響力は財団宇宙の多くの場に広がり、単独に見える物事や人々は、より巨大な事象の一部となるでしょう。この繋がりは、私たちが気づいていないところにもあります。そして、時折多くの場所で同時にそれぞれ独立して同様の事象が立ち上がるでしょう。時間と感情-音楽はこの両者なしでは存在できません。
以下のドキュメントはカノンの中ではっきりと言及されています。もしあなたがこれらの作品から何かを見つけたら、遠慮なくあなたの物語の中に組み込んでください!
SCP報告書:
SCP-012: 不吉な曲。これがスタートです。これが何なのか、どうやって使えるのかを知りましょう。
SCP-2402: 私を引き戻すもの。エタ-11のためのスコアであり、悲しみのヒントになります。
SCP-1638: 静寂。チャールズ・マースのための意味深長な場所です。
SCP-2458: 音楽は魅力を持ちます。ゴルゴタの丘の背後にある歌のための最初のヒントです。
SCP-2519: Cry me a river. Music can move the blackest, most unfeeling of hearts.
SCP-1841-EX: リストマニア。いくつかの音楽の危険性について調査されたものです。
SCP-701: 吊られた王の悲劇。話の途中ですが、アラガッダの大使は何を知っているのでしょう?
SCP-1668: 知識から私達に伝わるもの。音楽は決定論的ですが、あらゆる時間のあらゆる魂が参加するとき何が決定論になるのでしょう?
SCP-2264: アラガッダの宮廷で。血の大都市の背後にあるものの最初のヒントです。
SCP-2992: 全ては韻律に向かって流れる。プロフェティックスは人類の美しい子供たちの世話役です。彼は全ての音楽が全ての人の心の中に相応しい場所を確保することだけを願っています。この一曲を除いては。
他のSCPたちも重要性と有用性が認められていますが、まだこのカノンでは扱われていません。
SCP-1301
SCP-1687
SCP-1758
SCP-1981
SCP-1012
SCP-2890
SCP-043
SCP-2137
WrongJohnSilver: ゴルゴタの丘では他の一般的なものよりも装飾過多の表現が歓迎される場所になるでしょう。私はよりゴシックな性質のホラーを期待します。私はよりダ・ヴィンチコードのような陰謀を期待します。ルネサンス期のイタリアに端を発する繋がりと時間と場所の類似はより大きくなるでしょう。歴史の観念、オペラの豪華さ、教養のある洗練された者のための場所、上流階級の虚飾に隠れた怪物。これは幅と高さのある数学的パズルです。これはヴィクトリア朝の精神病院に期待されるような類の美しさを持った、暗い誘惑と妄念の王国です。
財団にこのような種類の物語を求める人々を、ゴルゴタの丘では知恵の実を差し出して誘惑するでしょう。
psul: 私にとって、ゴルゴタの丘では財団が謎とグランギニョルの両方と衝突するところです。財団の理性的アプローチと、その表面化に横たわる陰謀の迷宮や迷宮の壁の裏の滑らかな血と内臓の間には緊張関係があります。タマネギの皮を向き始めるように、あなたは無限に思えるほどの数え切れない多くの階層を見つけるでしょう、そしてそこに突然切り裂かれた人間の舌が現れるのです。何もない銀色の部屋を赤いライトに照らされながら歩き、複雑な金庫のダイアルを回し、ぼろぼろの羊皮紙を取り出しながら"これはインクに見えないな"、と考えるようなものです。
なぜなら最終的には、すべては血に還るからです。SCP-012は私たちを、答えを見つけることを許さない事実で悩ませるからです。なぜこれは血で書かれなければならないのでしょう?なぜ何者かは存在するために身体切断と死を必要とする物を創造したのでしょう?不協和音は計画的なものなのか、それとも恐ろしいアイロニーなのか?このオブジェクトの裏の目的は何なのでしょう?
質問の本質はこうなります。SCP-012はより大きく、より複雑なデザインの一部として血を要求するのか、それともただ無差別に暴力と死の酒池肉林をもたらすだけなのか?
ゴルゴタの丘でにおいて、答えはこれです。"両方"。
このストーリーラインを書いてもいいですか?
はい!何か質問があるときはチャット、PM、もしくはこのページのディスカッションに私たちを尋ねに来てください。
私はこのストーリーラインに使えるアイデアを持っています。どこで提案出来ますか?
このハブのコメント欄で提案してください!私たちは新しい解釈をいつも楽しんでいます!
確立されたキャラクターやSCPを使ってもいいですか?新しいキャラクターについては?
はい、まったく大丈夫です!このカノンの裏にあるアイデアの部分は、この世界で相互に影響しあっています。あなたのキャラクターが含まれることは歓迎されます!他の人の作品を使いたいときは遠慮なく聞いてください、ですがその人に対する激励は報いる手段になります。
書く以外のことで貢献できますか?
どうぞ!アートワークはいつも歓迎されます(それに、Scorpion451はロゴで素晴らしい仕事をしました)。そしてもしあなたが音楽や音声を加えられるなら…それは、私たちがもっと必要としているものです。音楽はこれらの物語のあちらこちらに散りばめられ、にじみ出るものです。
どうやってこのハブに物語を加えられますか?
何人かの主要なゴルゴタの丘ライターがそれを承認します(あなたは私たちをチャットかPMで見つけることができます)し、あなたはいつでも加えられます。しかしながら、私たちを門番のように見ないでください。私たちはここで主に物語の批評の手伝いと物語の連続性のアシストをします。私たちはあなたのアイデアに説得力をつけるのを手伝いたいだけなのです。
このカノンにおける年代を定める主なライターとしてWrongJohnSilverとpsul、とLadyKatie, CumaeanSibylと、Smaptiが貢献します。
でもSCP-012はくだらない!なんでこれを使うの?
WJS: ええ、私の正直な意見を言いましょう:SCP-012はくだらないです。
しかしながら、にもかかわらずこれは世界中でとても有名なSCPです。これはContainment Breachが理由だと思われます。あなたが記事を読んだとき、確かに、その後書かれた記事と比べて弱いです。ですが、記事には明白に魂があり、感動を引き起こす感情的な底流があります。
これが重要です。
ゴルゴタの丘ではどのように感情が私たちに感銘を与えたか、どのように思考が実現されたか、どのように物事が時代遅れであると同時に時間を超越しているのか、についてです。これは私たちの衝動、情熱、私たちが世界で価値を持つために必要としている芸術や記号論や愛や苦痛への探検です。これは私たちの衝動が私たち自身を食い尽くし、過去の資源へと拡張し、最初の種からアイデアやコンセプトへと成長したものがどれだけかけ離れているのかについてです。
そしてあなたがそれに気づいたとき、その種の実際の質は取るに足りない物だと気づくでしょう。