150000人

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神々は人類がどれほど進歩するか予測していなかった。神は人類は一世代、運が良ければ数世代ほどは続くだろうと予想していた。神は亡くなった人類のために、温かい邸宅と、何一つ不自由のない死後の世界を創った。それは永久に続くかのように見えるが、重要なのは“かのように”と付くことである。



横に約30km、縦に約40kmにわたり、家屋はもちろん、紛れもなく巨大である。ただ無限と言ってしまうのは大げさだった。



しかし、死んだ者は誰であれ邸宅へ送られた。最初の世代は満足していたし、次の世代もそうだった。



だが数百年後、少し窮屈に感じるようになってきた。部屋は一人ひとりには足りなくなっていた。もちろん住むことはできたが、彼らはこの件に関して選択肢は無かった。



やがて満員となり、動く余裕や一人で考える場所すら足りなくなった。死後の世界であるために死ぬことはないにも関わらず、より多くの魂で溢れかえった。ついには動くことすら不可能となった。



神々は我々を見てはいなかった。神は人類が成長し、世界を拡大させることができるよう、見捨てたのだ。そうして、我々はそのようにした。



飢餓。戦争。征服。それらはますます死を齎した。世界は成長した。人口は爆発した。生者は繫栄し、死者は苦しんだ。



骨が折れようと、肉が溶けようと、神経が擦り切れようと、絶えず魂は運ばれてくる。




これまでも、そしてこれからも、それは永遠に続くだろう。





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