Only Once Away My Son




2,500,001年


何も無い場所だったが、タローランは自分が正しい方向に走っているような気がしていた。習慣とでも、第六感とでも呼べば良い。硬く、傷ついた足裏が踏みしめる地面の存在だけが、彼が無限に落ちているのではないことを確信させた。





彼を追う者はいなかった。記者も、彼自身も、知人の亡霊も、裁判長も。彼、ただ一人だけだった。







どこへ向かっているのだろうか?良い質問だ。どこであろうと、あの場所よりはマシだ。どこであろうとこの場所よりはマシだ。この場所の外なら、どこでも良い。これが自由になる為の方法だったのかもしれない。離れられるまでひたすら走り続けること。









抜け出すことが出来たとして、何が待ち受けているだろうか?地球は破壊されたのかもしれない。破壊されたのと変わらない程、滅茶苦茶になったのかもしれない。もしかしたら彼はベッドの中で目覚めて、人生で最悪の夢だったと思うのかもしれない。それとも病院のベッドの中で…何かから回復して…ああ。それともこれは精巧な白昼夢で、素早く頭を整理して先を考えなければ、収容違反が発生してしまうのかもしれない。言ってしまえば、今の全てが間違っているかもしれない。











スクリーンの上には文字があるだけだ。

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