〈オヤクニン、ダイセンセイ、サムライ、シノビ〉ハブ
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拙者は次の如く、権をば思案し候。

即ち、幕府は将軍の持つその征夷権に拠り天朝より権を委ね賜り、

天下六十余州を統治いたすべく預かり御座候

 
 

 
 

世界観


 

概説

〈オヤクニン、ダイセンセイ、サムライ、シノビ〉カノンは、幕府とその機関、朝廷、諸大名・商人らが、太平の世の中の陰でその自らの利を狙い争い合う政治劇です。

第二次オオサカ戦争以後、将軍家や朝廷・諸大名その他の諸勢力が様々な超常機関を持ち、国政を動かし続けてきました。太平の世の守護者を自称する将軍配下の諸幕府組織は、絶大な存在感を持っています。幕府は多数の奉行などの機関を連携させ、将軍家の揺るがぬ権力維持を図っています。しかしその構造は諸大名や旗本・御家人の意志が絡み合って複雑であり、将軍や老中すらすべてを把握することはできていません。諸大名も幕府には劣るものの、各地の統治者としての優位と幕府内での地位を活かし、それぞれ複雑な組織構造を作り上げています。

朝廷は予算・人員・能力のすべてにおいて幕府組織に劣りますが、権威上の統治者としての立場を使いうまく立ち回っています。大名や有力商人たちを敵に回す行動を取る際には、彼らは幕府に同調していますし、その逆もしかりです。幕府と朝廷は名目・実力上相反する従属関係にありますが、ときにお互いを利用し合っています。

幕府と朝廷は、日本における二大統治者の扱いを受けています。すくなくとも互いの方針や訴えに対してはその権力勾配はともかく異論を唱えることができますし、二大組織間で対立があった場合には(少なくとも表面上は)合議が行われています。ここに諸大名や商人・寺社、或いは豊臣家の残党や海外勢力が付け入ることもあり、密約が結ばれることもあるでしょう。

各組織は互いに、自らの利権獲得と維持を狙おうとしています。しかし過去の反省によって、彼らは政局をみだりに乱し天下を荒廃させることに警戒感を覚えています。彼らはいつでも互いを出し抜こうとしており、自らの存在感を増すためのあらゆる方策を練っている一方で、太平の世の中を破局させることは避けようとしているのです。

各組織に属するサムライ・シノビたちは、この大いなるゲームに翻弄されながら自らの任務を果たそうとしています。それはときに書類を集めて叩きつける政治劇であり、剣戟が響く時代劇のようでもあります。世界を滅ぼしうる妖鬼の類もこの場においては一つの駒として扱われ、その奇妙さは取引材料としての価値を高めるに過ぎません。

無数の組織と人物、そしてそれらをつなぐ複雑な無数繋がりが、いかに手をつなぎそして切るのか。〈オヤクニン、ダイセンセイ、サムライ、シノビ〉の世界は薄暗いけれども、ときに派手な見世物オオブタイにもなりうる、さまざまな可能性を秘めたカノンです。

 

年表

1690年代末 東西対立が激化
1600年 セキガハラ戦争による徳川家の勝利
1602年 徳川家による異常存在研究調査活動が活発化
1603年 幕府の成立
1605年 秀忠の即位
1608年 幕府・朝廷が密約を起草
1609年 密約の決定、イノクマ・インシデントの解決。
1615年 第二次オオサカ戦争、豊臣氏の滅亡。禁中並公家諸法度の発表。
1643年 [編集済]
1███年 A.西塔、出島へ赴く
1███年 12月 東海道奉行与力殺人事件
1███年 1月 幕府、夜鷹への捜査を開始
1███年 2月 星鳥事件

 

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