UIU覚書 — 超常法ブリーフィング

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覚書
作成: 連邦捜査局 異常事件課
受信者: 合衆国 国内安全保障顧問
送信者: UIU執行副局長

アークライト殿

昇進おめでとうございます。そして、心よりお悔やみ申し上げます。残念ですが、大統領があなたの以前の職責を私に与えたため、今さら復職はできません。それでも、選ばれたのがあなたであって、ゴーストファッカーどもの誰かでないことを喜ばしく思います。

覚えておいでとは思いますが、あなたは私に、公式には存在しない法律や政府の厄介な部分についての最新情報を次期国内安全保障顧問に伝えるためのブリーフィング資料の作成を依頼しました。もちろん、今となっては必要なくなってしまいましたが、会議の新メンバーに情報を伝えるのに役立つかもしれないと考え、少し内容を充実させた上で平均的な上院議員のレベルに合わせて簡略化したものを用意しました。それでもまだ難しすぎるという場合は、クレヨンででも書いてみるしかないでしょう。

— 執行副局長 リチャード・フロスト

ヴェールとは何か?

自然法則についての現時点での一般的な理解に反する、説明不能かつ非標準的な現象の実在を一般大衆から隠蔽するという国際的な合意が存在する。こうした現象は様々で、超常、秘奥、オカルト、超自然あるいは異常とみなされるようなものである。それらを隠蔽するための活動を「ヴェール」と呼ぶ。

ヴェールは、第六次および第七次オカルト大戦に続いて確立し、法的に制定された。この2つの大戦は、それぞれ19世紀と20世紀に勃発した世界規模の紛争であり、超常的な兵器と人員の広範な使用がなされたものである。その中では数回、人類、地球、そして合衆国の壊滅をもたらす恐れのある場面が存在した。

ヴェールは、超常的な知識や事物の広範な拡散は大衆のパニックを誘発し、不正な勢力に成長をもたらし、人類にとって有害であるとともに、国家安全保障上の脅威であるという信念に基づいている。この考えの正当性は前述のオカルト大戦により裏付けられている。

ヴェールは絶対的なものではない。民間伝承や個人的な体験により、超常現象について多少なりとも認識している民間人は数え切れないほど多く存在する。また、ヴェールの背後には複数のコミュニティが存在する。ヴェールの目的は、合意正常性を支配的な世界観として推進し、それに反する言論を最小限に抑制し、そうした議論の信頼性を低下させることにある。この目的のため、合意正常性の定義自体も、科学の進歩とヴェールの失敗に対応するために複数回の改訂を重ねてきた。

超常法とは何か?

超常法 (Paralaw) とは、ヴェールに関連する法体系を指す。この用語は、ヴェールや合意正常性を確立し定義付けるための基本法と、ヴェールの有効化および維持を目的とした個別の規制や禁止令の両方を含む。超常法は、その執行が秘密裡に行われる一方で、それ自体が秘匿された法ではない。超常法の重要な条項は、ヴェールの存在を明かさないために不透明または不明瞭な方法ではあるものの、公的な法に組み込まれている。

超常法は、その効力の範囲に基づいて大きく2つの分野に分けられる。

  • 一般超常法は、主にヴェールに関わりのない個人に対して適用されるものであり、合意正常性の維持を主目的とする。ヴェールに関する人、物、情報の移動を管理する連邦政府権限の大部分は、一般超常法から派生している。
  • 個人超常法は、ヴェールの背後で活動する個人および団体にのみ適用される。これは、刑法、規制法、民法の広範囲に及ぶものであり、合意正常性を撹乱することがないよう超常コミュニティを取り締まることを目的とする。

超常法の基礎

合衆国において超常法は連邦政府の専属管轄である。憲法上の権限は主に通商条項1、著作権条項2、定義・処罰条項3、必要性・妥当性条項4に由来する。

特定の条項に関する主要な出典には、以下の4種が存在する。

  • 国際条約 — ヴェールの基本的な性質と特徴は、複数の国際条約によって定義されている。そのうち最も重要なものが、4つのヴェール協定に関する条約、世界オカルト連合憲章およびケルン合意である。合衆国は、第1、第2、および第4条約の署名国として、ヴェールの遵守と支持に取り組んでいる。
  • 制定法 — ヴェールに関連する立法措置は稀である。その代わりに、超常法における法令のほとんどは、通常は国家安全保障法を口実として行政機関に広範な規則制定権限を付与する。必要な場合には、特定の政策を可決するため、無関係かつ目立たない法案に付帯条項が付けられる場合がある。現代におけるヴェールの法的枠組みの多くは冷戦中に確立されたもので、原子力法、発明秘密保持法、武器輸出管理法が特に重要である。
  • 行政による規則制定 — 超常法に関する規則や規制を制定する重要な権限は、行政機関に委任されている。この権限は様々な行政官や機関によって保持され、米国の超常法を独占的に担当する機関は存在しない。ただし、超常法に関する政策立案のほとんどは、現在、国内安全保障会議に集中している。
  • 判例 — 裁判所は、憲法制度における超常法の役割を管理する上で重要な役割を果たしており、行政による規則制定権限の限界に関する指針と境界を示してきた。司法の判決は、ロボットの市民権や人間の魂に対する課税可能性など、超常現象によって提起された予期せぬ憲法上の疑問を解決する上で特に重要である。連邦裁判所内には、超常法の問題を扱う訴訟のための専属管轄裁判所制度が設けられている。
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