生き物プロフィール: マーウ!

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生き物プロフィール: マーウ!

概要!

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名前: マーウ

種族: Felis catus (イエネコ)

主要世話役: 陸生チーム、アレハンドロ・ビクーニャ

食事: サーモン、鶏肉、ミルクとおやつ (必ずカップ1杯のミルクとおやつをあげよう! そうしないと機嫌を損ねる!)

居住区 ウィルソンズ・ワイルドライフ陸生センター、5号囲い場

生物の特徴!

“マーウ”はボーリングで発見されたイエネコに私たちが付けた名前だ。当時、私たちはひっきりなしにネコ関係の通報を受けていて、それぞれ違うネコなのに内容は全く同じだった。「アパートの入口のそこら中にネコがいる!」 「このネコどもを追い出してくれ、ゴミをそこら中に撒き散らしてる!」 私たちはそのネコ軍団を探しに出て、代わりにマーウを見つけた。何故なのか知りたいかな? マーウの体色や外見は一人一人違った風に認識されるんだ! つまり、ある人が筋肉ムキムキの怪物的なネコを見る場所に、またある人は大人しくて可愛らしい子ネコを見る。他人の視点からマーウを見る唯一の手段は写真だ! 残念だが録画やカメラ越しの映像では上手くいかない… しかし、それでも彼は完璧な子だよ!

私たちが彼を見つけた時は、誰もが同じネコを見ているのに、同時に沢山の異なる姿で認識していた。他の野良ネコと間違えずに捕まえるには幾つもの違う戦略を試す必要があって、実にイライラさせられたが、最後にはめでたしめでたし、私たちの下にはまた新しいお世話すべき生き物がやってきた。私たちはマーウを色々違う方向から見て異常性を理解しようと努めたが、全員が正面から直視するまでは大いに混乱していた。彼が全員の目に同じ姿で見えた瞬間は、皆とても驚いたよ!

アレハンドロはマーウの囲い場をスタイリッシュかつ居心地良い環境に整えて、ビスケットとミルクをあげた — 彼の反応は一見の価値ありだった! 彼はすっかり落ち着いて、たった数分で自宅にでもいるように寛ぎ、私たちが彼の友達であるように感じていた。こうして、マーウも私たちの仲間入りを果たした! 周りに慣れさせるのにはそう長くかからなかった… もっとも、他の皆は彼が何色のどんな猫なのかまだ困惑しているけれど…

マーウは気立ての良い猫で、ご覧の通り、私たちととても仲良く付き合っている! しかし… 時々、身体を触る人を引っ掻こうとする。世話役のアレハンドロにもそうなんだ! 水浴びや食事の時間でも、マーウは人を傍に寄せ付けようとしない。撫でるなんて以ての外だ! それと、理由は分からないが、彼はマルチュル・カルテル&ドゥークMarchull, Kerter and Durkとかいうよく分からない会社の製品や、フェドーラ帽に興味を惹かれているらしい。私はこれをどうも怪しいと思う… 監督者たちはよく彼らの宣伝広告やフェドーラ帽を押収しているんだ。

経歴!

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アレハンドロとの散歩中、写真撮影に臨むマーウ。可愛いと思わないかい?

私たちはマーウの過去と異常な能力についてかなり調査を進めている。彼はどうも相当ないたずらっ子らしい! 様々な高級レストランで、実際とは全く違う恐ろしい怪物の姿で認識され、大勢のお客を震え上がらせたことが分かっている。何故ボーリングの町の立派な人々がそんな風に彼を見たかはよく分からない。しかもマーウの所業は高級レストランに留まらず、ファストフード・レストランでも遺憾なく発揮された… どう説明すればいいか… 電話をかけてきた全てのお客が“レストランにネズミが蔓延している”と信じているのは珍しいだろう? 彼らはマーウを様々な姿のネコとして見ていたから、それだけ沢山ネコが集まるには理由があるに違いないと考えていた。こんな小さな子ネコなのに、これほどの騒動が引き起こせるとは!

これと、他のまだ上手く説明が付かない理由のせいで、ボーリングの町は一時期、野良ネコが非常に多い地域だと思われていた。何しろ、誰でも外食する人は、毎回見た目の違うネコが後ろについて来るのに気付く。仕事に行っても、朝ごはんなり昼ご飯なり、何でも手持ちの食事目当てにネコが追ってくる。当時の町はそんな深刻な状況だった。マーウの姿を見分けるのがほぼ不可能なのは理解できる。しかし… “町にネコが多すぎる”と評判が立つのはいささか飛躍し過ぎじゃないだろうか? それに、監督者たちさえもこの“些細な”問題に気付いていなかったんだ。

今のボーリングは遥かに平穏に思える。姿を変えるネコに怯えて家に引きこもる理由がなくなったから、そこかしこの店が営業を再開し、新しい店舗もオープンしている。何にせよ、私たちの可愛い子ネコ君がこんな不始末をしでかしたと知って胸が痛い。生き物への拒絶と憎悪を煽るようなこの手の事件はもう起きてほしくないものだ。それはウィルソンズでは許されざる罪だぞ!

特殊要件と居住空間!

マーウは体調を自己管理できるが、アレハンドロはいつも小さなお友達のために色々な備品を残し、場を清潔に整えている。マーウが何か特別なお世話を必要とするたびに、アレハンドロがそれを探しに出て、どんなものでも見つけ出すぞ! しかし、アレハンドロが周囲にいない時のマーウは落ち着きがなくなり、そこら中を引っ掻き始める。彼はアレハンドロにとても強い愛着を抱いているらしい。そういうのを見るといつも私の胸は尊さに満たされる… 最高の気分だ!

マーウについての注意!

私たちは非常に、非常に驚くべき発見をした。自分の目が信じられなかったよ。今までずっと、マーウの身体には例のマルチュル社のフェドーラ帽が縫い付けられていた! これが分かったのは、食べ物と、排泄物と、そして勿論マーウ自身が絡んだとある事件が切欠だった。汚物を通して、私たちはマーウが全く別種の、今まで見たことの無い生物だと気付いた。可哀想に、真の姿を見られたマーウは怯えて緊張していた。フェドーラ帽が何処から来たのかは不明だが、一つ確かなのは、その悪党どもが私たちの可愛い子ネコを実験台にしていたことだ!

どうもこの帽子は、被っている者を“自分はこう認識されている”と考えた姿に変身させるらしい。今回の場合、マーウは大人しい子ネコとして対処され、自分でもそうだと信じていた。そしてムラのある性格を上手く反映して体色が変化していた… まぁ、監督者たちから得た情報だがね。彼らが回収した広告や別のフェドーラ帽がどんな騒ぎを起こしていたか知りたいところだ。

マーウを在るがままの姿で受け入れようじゃないか! 見た目や昔の行いで判断すべきじゃない! 彼は自分が何をしていたかを知らなかったし、私たちも彼をどう見るべきかを知らなかった。それでも、マーウは依然としてウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズ・センターの愛しい生き物なんだ!



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