君のSCPをフォトショする

クレジット

タイトル: 君のSCPをフォトショする
著者: ©︎Zatto13
作成年: 2021

原記事: Photoshopping Your SCP
原著者: 不明
原記事作成年: 2017

この記事は全く画像編集に慣れていない人や、SCP記事に使う画像作りにあまり労力を割きたくない人向けの手っ取り早く大雑把なチュートリアルです。画像編集に長けている人はページを閉じてしまって大丈夫です。

画像チームはバカ多い数の画像作成依頼を毎日受け取っています。ほとんどの場合は喜んで手伝いにいくのですが、人員も作業に割ける時間も限られています。基本的な画像編集ができる人が増えるということは、今画像編集を手伝っている人が自身のオリジナル画像をSCP記事向けに作成できるということでもあります。

このチュートリアルでは皆さんに短い作業をしていただきます。私がここ十年にわたって、ファウンド・フッテージ¹やgrainy²、クリーピーパスタ形式のSCPで用いる画像を作成するために使い続けた、いくつかの初歩的な写真加工ツールを扱えるようになるでしょう。

チュートリアル

ツール

1. 過去10年以内にリリースされたパソコン。特別なものは必要ないです。
2. Adobe Photoshop CS2
   1. 完全無料で使えるのでチュートリアルではAdobe CS2を使います。もし何か理由があってAdobe製品が気に入らないんだったら、GIMPみたいな他のデスクトッププログラムや、PIXLRみたいなブラウザープログラムがあるのでそれを使うこと。プログラムの機能はほとんど一致してますし、ちょっと調べればなんとなくで使える可能性が高いので。

1, コピースタンプ³、修復ブラシ⁴

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Photoshopを使って月面に象を乗っけるにはどうすればいいのか。

Photoshopでこの画像を開いてください。

この画像にはすでにいくつか問題点があります。まず、写真には月面着陸船や足跡が写っています。これを取り除く必要がありますね。そのために修復ブラシツールとコピースタンプツールを使っていきます。

では、まず足跡から見ていきましょう。

コピースタンプを選択してください。画像の上で右クリックをして、ソフトブラシ(見た目がぼやけてるブラシです)を選択したら、ブラシの直径を大きくします。

足跡がついていない砂の部分をAlt+クリック。それから、足跡がついている砂の部分をクリックしてください。別のところから砂をサンプリングして足跡に被せるように隠していきます。

もし地面の陰影がデコボコしているように見えたら、コピースタンプツールを使うのと同じように修復ブラシツールを使ってみてください。このツールはエリアを均一にしたいときによく働いてくれます。空中の十字に修復ブラシツールを使って取り除いてみましょう。

今回は、月面着陸機を取り除くのにコピースタンプツールしか使いませんでした。

仕上がりはこんな風になります。細かいところはあんまり気にしないで。最終的に、作った画像は300-350ピクセルの幅にしかなりません。

2, 切り抜き

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Photoshopでこの画像を開いてください。

マグネット選択ツールを選択します。ツールを象の縁に沿ってドラッグし、一周し終わったら出発点をクリックしてください。囲いを閉じる地点を指し示した、ちいさい丸があるはずです。

今、選択された象が必要ですね。選択範囲を右クリックし、そこから選択範囲をカットしたレイヤーを選んでください。そうすると、選択範囲だけに絞り込むことができ、象のみが新規レイヤーに移動します。こうしてギザギザした部分を発生させずに切り取ることができます。

画面右下にあるレイヤーパネルから、背景レイヤーの隣にある目のアイコンをクリックするか、背景レイヤーをゴミ箱アイコンへドラッグしてください。

削除部分を選択することもできます。消したい部分を選択したら、Deleteキーを押してください。

象の画像はPDSファイルとして保存しておきましょう。ファイル>別名で保存

3, 配置

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月面の画像を開いてみましょう。象を月面の画像に配置するにはファイル>配置を使用してください。もし、この時点で月面と象の両方を開いているなら、象を月のプロジェクトファイルへドラッグするか、コピーすることで同じ操作ができます。この時点で象がプロジェクトのレイヤーに乗っているはずです。

象のレイヤーで右クリックした後、グループを新しいスマートオブジェクト化する⁵をクリックしてください。⁶

象のサイズを小さくしてみましょう。まず、レイヤーを選択、CNTRL+T を押して、選択ボックスをドラッグします。シフトボタンを押しておくと縦横比を維持したままサイズを変更できます。

作業が終わると、画像はこのようになります。

象のレイヤーを左クリックし、ラスタライズレイヤーをクリックしてください。⁷

4, フィルター

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象には色がついていますが他の部分、つまり月の表面にはついていません。これを修正するためにイメージ>色調補正>彩度を下げるを実行してください。

まだ象は写真から浮いてるように見えますね。

もし象が背景と比べてはっきりしていないなら、フィルター>シャープを使い、他のオプションも検討してみてください。

覆い焼きツールを選んだら、月のレイヤーを選択してください。象の足の下あたりの地面に影をつけましょう。光源を考慮しながらやってくださいね。ブラシオプションはコピースタンプツールや修復ブラシツールを使うような働きをしてくれます。

まだ足りない？よさげに見えないって？安心して。ここにノイズフィルターを加えます。最初にレイヤーパネルを右クリックして、画像を統合 を選択してください。この操作でノイズエフェクトの影響を象か月かではなく画像全体に与えることができます。それでは、フィルター>ノイズ>ノイズを加えるを選択しましょう。

これを絵みたいにしたい？それじゃあ フィルター>フィルターギャラリーを確認してみましょう。そこからオプションを探してね。この作業の過程は次のようにしてください。「最終的な画像を2つに分けコピーする」「上のレイヤーにフィルターをかける」「そのレイヤーの合成モードを"通常"から"乗算"に変える」「そして同じレイヤーの透明度を50%に設定する」

その他メモ書き

画像についての一般論は画像利用ポリシーを参照してね。 求めるものに合致するようなオープンソースの画像の一部はほとんどの場合Wikipedia Commons、SCP Visual Records、それかGoogleのオープンソース画像を用いて見つけることができます。一般的に、オリジナルのものと判断できるような箇所の修正を施しても、版権画像から借用した画像を使用することはあまりよいことではないしょう。もし画像に CCNADが付与されているなら、修正や変更を加えることは一切できません。

Footnotes

1. 訳註: 映像のジャンルの一つで、撮影者が不明であり偶然第三者の手に渡ったという設定のもの。

2. 訳註: 写真の表現の一つで、あえてザラザラとした質感にするもの。

3. 訳注:原文「Clone Stamp」

4. 訳注:原文「Healing Brush」

5. 訳注: 現在同文の機能はなくなっていると思われます。

6. 画像の大きさを調整すると、データを失いぼやけて見えるようになってしまいます。そのため、象の画像はとても大きいです。スマートオブジェクトの場合プログラムがデータを保持するので、画像の質を損なわずに大きさの再調整が可能となります。

7. これにより画像が再度ラスター画像に変換され、編集が可能になります。もし失敗していても、ヒストリパネルから戻したいところを探して対処できます。