この財団ではカラーコピーが許されない - まずしいざいだんより引用
このカノンでは、財団の財政状況は破綻しています。オブジェクトは財政の穴を潜って逃げ出し、それを見た財団職員もその多くが明日の暮らしのために逃げ出してしまいました。
どの程度の財政破綻かは著者の手に委ねられています。明日にも破綻しそうなほど財政状況が悪い場合もあれば、多少困窮している程度で、十分に運営が行えている場合もあるでしょう。もしくは、既に解体された後の職員を描いてみるのもよいかもしれません。
これほど困窮していても、それでもなお財団に残り続ける彼らの目的は何なのでしょうか?
財団の上席弁護士のシェルドン・カッツの親戚です。善人であることが災いし、財政破綻を起こした財団から逃げ出すことができず、今の立ち位置に至りました。複数の役職を兼任しており、常に仕事に追われています。
非常にツキのない人間で常に不運に見舞われています。物語を動かすキーマンとしても活躍できるでしょう。また、多くの親戚が存在し、彼らも大体同じ人生を歩んでいます。
このカノンにおける財団やそれを取り巻く環境については、こちらの記事を読んでいただければおよそ掴めます。ここではそれを踏まえたうえで、この世界について少しだけ詳述します。
財団がなぜ貧しいのか?という明確な回答は用意していません。その原因については著者各々のヘッドカノンに任せられます。ただし、そのヒントとして「嘆きの給料日事件」というインシデントの発生、財団労働組合の結成などの周辺情報が各記事に用意されています。これらの情報から各々が好きなように財団をまずしくして構いません。
このカノンにおいて、唯一どのような世界においても存在しうる人物です。彼は著者の倫理の範囲内においてはどのような状態に置かれていても構いませんし、また彼の親戚も本カノン内に無限にいると考えていただいて構いません。
言うまでもないことですが、この世界の財団は財政的問題から運営と存続の危機にあります。そのため本カノンの財団職員は、理念に忠実で善良な者がひたすら損し、目鼻のきく者はその多くが蜘蛛の子を散らす如く財団を去っています。沈みゆく財団の泥船と心中しつつある職員がどのように収容の体裁を保っているのか、逃げた者はどのように生き現状をどう見るのか。崩壊してもなお、このカノンの主役は彼・彼女らです。
財団の地位の低下によって、相対的に各GoIが何らかの形で復権を遂げているでしょう。例えば世界オカルト連合は、本カノン内では財団に代わって異常性の対処について最も影響力を持った組織と考えてよいでしょう。アノーマリーの生産や販売を生業とする組織は、その業態を更に発展させていることも考えられます。このことから、およそ本カノンは所謂『ヴェールのめくられた世界』であると言えます。
財団は保有するオブジェクトの収容管理を十全に出来ているとは言えません。意志あるオブジェクトが収容を破ることは容易ですし、敢えて脱走しない者はむしろ何か収容下に留まる別の目的があってもおかしくないでしょう。一方で、財団はその運営を継続させるために、己の職務倫理と戦いつつも、何らかの利益を得るためにその異常性を利用することもあります。いずれにしても、収容下ならば考えられないほどにオブジェクトに自由な行動が許されているのも、このカノンの特徴の一つでしょう。
先述の通り本カノンはヴェールのめくられた世界であり、一般人もアノマリーの存在を認知していると考えて構いません。この世界の一般人の間では、財団を「運営のためには募金の協力が不可欠な組織」とする認識がうっすら共有されています。財団に向けられるその視線に込められた感情が、憐憫・侮蔑・使命感・義務感の何であってもおかしくはありません。
ここまで書いてきましたが、繰り返す通りこのカノンの大前提は「カラーコピーが許されない」、「財団はまずしい」という2点のみに集約されます。この世界で何を起こすかは、全て著者の倫理観とアイデアに任されます。ここだけ押さえていただければ大丈夫です。
まずしくなった財団の財政状況や労働環境を少しでも向上させるために日々活動しています。しかし、古い知識に基づいて活動を行う彼らは時々あまり効果的ではない節約を、必要以上の負担を強いて行ったりします。
MC&Dが運営するアノマリーを取り扱うフリマサイトです。ベールの剥がれたこの世界では、財団や一般人がこのアプリを用いてそれほど危険ではないオブジェクトを取引しています。
オブジェクトの収容を満足に行えなくなった財団がウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズと協力する形で民間にオブジェクトを委託することを目的に設立した施設があのまりがーど。あのまりがーどから委託される形でオブジェクトの引き取り手を探す民間の施設が保護アノマリーカフェです。これによってオブジェクトの流出は加速しています。
収容できなくなった財団が知性のあるオブジェクトを対象に行っている収容制度です。一定の知識と、健全な収容態度が認められることで在宅での収容に切り替えることができます。これにより財団は収容費用を削減しています。一部のオブジェクトは実家に帰省しているようです。
もう一度言います。
この財団ではカラーコピーが許されない - まずしいざいだんより引用
後にも先にもあなたが守るべきことはこれだけです。それ以外は本当に自由です。笑いを取ることも可能ですが、これはシリアスをやってはいけないということではありません。
例えば資材の配達をテーマにとれば、資材不足に悩む管理官を描くことも、資材を一から手作りしているシェルドン・カッツカツの悲哀を描くこともできます。
例えば壁のヒビ割れをテーマにとれば、修繕のため駆けずり回るスタッフを描くことも、修繕前の執務室で隙間風に凍えるシェルドン・カッツカツの悲哀を描くこともできます。
例えば空腹と飢えをテーマにとれば、エージェント・カナヘビの野草グルメ論評を描くことも、シェルドン・カッツカツの1か月野草生活伝説の悲哀を描くこともできます。
上記のように、このカノンは必ずしもジョークをやらなくてはいけないわけではありません。むしろ、シリアスを書くことにも適しているカノンと言えるでしょう。
まずしいざいだんカノンには参加者が集まるDiscordサーバーがあります(無料で利用できます。もしあなたがカッツカツでも安心して利用できます)
このサーバーではアイデアや世界観について話し合うことができます。まずしいざいだんに興味がある方はぜひお越しください。
https://discord.gg/aP8S8bpvD3