プログラム・ラスアノド-1
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どこで?

プログラム・ラスアノド-1はソマリア、スール地域の都市、ラスアノドのはずれで実施されます。現在ソマリランド、パントランド、チャツモ国間の領土紛争が存在するこの地域は、スール-3ミッショングループにより1997年、1999年、2006年、2007年に調査が実施されました。

なぜ?

  • 緊急の食糧不足、およびとりわけ児童における高レベルの急性栄養失調。
  • 不十分かつ低品質な基本サービス。
  • スール地方における緊急の伝染病。
  • 民間人に対する人権侵害。
  • 現在の紛争に関連した小規模な避難。今後の数カ月で10%~30%以上に上昇と予想。

いつ?

[ミッションカレンダーは未完成です] - さらなる情報についてはMCF大陸資産に問い合わせてください

ミッション資料: プントランドとラスアノド

ソマリアの北東の角に位置するプントランドの人道的状況は、近年地域における大半の戦闘の停止により向上した。しかしながら、紛争およびプントランド・ソマリランド両軍間の散発的な戦闘によって生じた国内避難民(IDP)により、最近状況は再度悪化した。

スールの首都ラスアノド(Laascaanood. Las AnodないしLaas Caanoodとも)は地域を横断して進行中の戦闘から逃れようとするIDPらにとって必須の停留地となっており、ソマリランドとの未解決の国境紛争の対象である。地域の非都市圏においては現在の地域紛争、氏族内外の衝突および盗賊行為が継続しており、ソマリランドによる大規模な軍事行動の報告があった。

これとソマリア領土全域に影響する既存の人道的問題が併せて脆弱な集団(IDP、都市の困窮・貧困層)を一層弱い立場に置き、確実にさらなる人権侵害を招くことになる。

さらに、急速に蔓延するであろう新たな感染性の実体であるルパート病(Rupert's disease)の最近のアウトブレイクがMCFミッションウォッチに到達した。地元民には"酸いサワー(Sour)"病、あるいは"乳搾り蛆"病として知られるこの実体はミッションウォッチによって優先事項とみなされた。感染したIDPがプントランドないしソマリランドに入る前に治療されるか予防手段を施されるならば、危険な伝染病の拡散を防ぎ、数千人の生命を救う可能性がある。

サワー病についてのさらなる情報は、この区切り線以下のミッションウォッチレポートを参照のこと。


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技術的情報

ミッションワークグループ

オパール-1ミッションワークグループがこのプログラムに割り当てられている唯一のMWGです。このグループの構成は以下の通りです。

  • エグゼクティブメンバー6名。
  • 年別輪番制の訓練済みボランティア13名。
  • 年別輪番制のボランティア31名。
  • 保健・予防スペシャリスト3名。1
  • インフラ・開発スペシャリスト4名。2
  • レスキュー・介入(セキュリティ)スペシャリスト3名。

装備は以下の通りです。

  • 改造輸送・多目的セミトレ-ラー3台。
  • 専用MSU33基。
  • ピックアップトラック6台、および異なる型の四輪駆動車2台。
  • 使い捨てでない医療器材および装備品。
  • 予測される活動の度合いに合わせた2カ月分の医療資材、使い捨て品および正常-異常資材を含む。
  • 住民1人当たり作物2単位分の正常-異常ミールミダンクロップ(Myrmidon Crop)の種。
  • 全身型生物災害防護スーツ3着。
  • 対生物災害装備。
  • 訓練資材(文献目録、練習素材; 装備一式の目録に記載された正常・異常資産)。

異常資産

次の異常資産3点がオパール-1ミッションワークグループに供給されています。

  • ヴェスタ第3寄贈品、当該地域における迅速な建築開発の提供、およびワークグループへの地域拠点ならびに医療施設供給のため。
  • CETRes第1寄贈品、現地のMCF施設とIDPキャンプ双方への清浄・飲用可能な水の継続的供給のため。

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ミッションウォッチ追加レポート - 健康上の懸念: "サワー"

懸念事項: 健康上の懸念、新興疾患、感染症、異常の可能性、アフリカヒトへの感染性、地方、流行病、治療可能、致死

懸念の概要: ルパータイン(Rupertine)病に関する記事の結論、保健・予防フィールドエグゼクティブメンバーであるサラ・デジュー医師による。

サワーはニジェールの IDP キャンプで最初に確認された新興伝染病であり, そこでの初期遭遇者は UN-OCHA ワーククラスタであった. 地元当局の承認およびアフリカ連合4, GOC5 ならびに UN-OCHA6 のサポートにより, ルパーツ-1 ワークグループに所属する MCF 職員が現地の調査-医療プログラムを確立した. 以降, 当疾患は地元のメディアや GOC・MCF 両者が発行する学術的報告においてしばしば 'ルパータイン' ないし 'ルパート病' と呼ばれてきたが, 本来は影響を受けたコミュニティの与えた名称 — そちらの方がはるかに説明的であるため — で呼ばれるべきである.

サワー (乳搾り蛆病とも呼ばれる) は感染したヒトから伝染するウイルスにより起きる. 主要な感染経路は皮膚接触である. 病原体 (おそらく Herpesviridae 科に関係するウイルス) は汚染された水の中において, ごくありふれた自由生活性原生動物である Giardia lamblia に感染することにより生存可能であると推測されている. この性質は被影響地域に派遣されるあらゆるミッションに対し清潔な水の供給を優先事項とし, また懸念マネジメントを極めて複雑なものとする.

皆に起こされたとき、ぼくはあの車にはねられたせいで目が見えなくなったと思い込んでいましたが、皆が言うにはぼくはサワーで寝込んでいたんだそうです。その何日か前には兄弟たちと小川で遊んでいて、はじめはなんともないと思っていました。

ある日起きると周りにあの死んだ人たち — ひたすら白い書きつけだらけの死体みたいな人たちだらけで、その人たちはずっと'飲め、蛆の乳を飲め、やつらが仲間を食わせてやれるように'と唱えていました。その中の1人がぼくのお母さんに見えて、ぼくは彼女がお母さんだと思いました。兄弟たちもあの人たちのようだったので、ぼくは逃げて車に轢かれました。脚から血がたくさん出たけど痛くなかったので、あの人たちから逃げました。

しばらく隠れました、どれくらいの間かは分かりません。脚から白い血が出始めて、ぼくはお腹が空いてきたので、呪文が言う通りにしてそれを飲みました。うじ虫も食べました。くさった牛乳みたいな味がしておいしくなかったですが、でも同時においしくて、気分がよくなりました。

その後痛みが始まったので、外に出て助けてくれる人を探しました。村にいたのはMCFから来た、背の高い知らない男の人だけでした。男の人はぼくに走るのを止めて落ち着くように言って、それから痛みを止めるものをくれて、それからここ、診察所に連れてきてくれました。

皆ぼくは元気になると言うけど、村の他の人たちは今病気で、お母さんと兄弟たちもサワーにかかったんじゃないかと思っています。家族も脚を無くしていても気にしません、ただ会いたいです。


ダウダはニジェール、アーリット付近にあり、サワーの第3次アウトブレイクの被害を受けた小さな村にいた、多数の子ども達のうちの1人です。村は現在消滅したものの、人口の30%以上がジェラルディン-2ミッションワークグループにより安全に避難させられ、治療を受けています。

サワーに早発性の症状は存在しない. しかしながら感染後 10 ~ 12 日の潜伏期を過ぎると, すべての患者は突如として, 精神臨床的かつ急進的に変容した振る舞いを主とする急性の精神病性障害を呈する. 続いて, 自傷による創傷および / あるいは無謀な行動による外傷を頻繁に生じる二次フェーズが起こる.

サワー患者が示す重要な症候として, この時期に生じる負傷の大半が治癒も出血も示さず, 代わりにかすかな花の芳香のある, 伝聞によれば非常に酸味の強い, 膿汁様の白い物質を分泌する症状がある. 通常この症状は患者を脱水状態に陥らせ, 急速に発熱を伴うことのある受動性と譫妄の状態に移行させる. 血液分析は血流中に病原とみられる因子の存在を確証づけたものの, 刺鍼傷より大規模な外傷により血管から流出する際にみられる明らかな変異に対し, 満足いく説明は得られていない.

頻度はより下がるが例外的ではない症状として, 患者の外傷の辺縁部に小さいワーム様の腫瘍を認める; これらの特徴的な増殖物は, サワーが乳搾り蛆病の別名で呼ばれる所以である.

通常, これらの症状は患者が行動変容フェーズを生き延びた場合, 自然経過において 10 ~ 13 週で収束する. この後, 正常な治癒プロセスが再開する; しかしながら, 大規模な瘢痕創出と体内の創傷のため, 病の収束後も慢性疼痛および / あるいは健康の全般的な喪失が頻繁にみられる — 創傷があまりに複雑であるか, 広範囲に及ぶか, あるいはその両方であるために通常の治癒プロセスが不十分である場合が多い.

現在, 実験室環境へのアクセスを以てしてもこの疾患の早期診断は困難である. 感染予防措置と既知の患者の隔離への集中を全ワークグループの最優先事項とすべきである.

しかしながら, 病原体は後発薬アシクロビルおよびプロメテリン (Prometerine) による併剤療法に感受性を有することが知られており — 投薬量, 利用可能な投与経路, 接種に必要な資材および可能性ある代替科学の活用に関しては付属のフィールドマニュアルを参照のこと — また, 推定 98% の有効率で病の発症を完全に止め, 一次予防として用いることができるだろう. 最後に, 適切な対処と治療があれば, この感染症は初期段階で阻止可能である; 実際, 隔離と体液の喪失を補う支持手段の組み合わせにより, 衰弱期に入った患者であっても生存することが可能である!

簡潔に言えば, サワーは人命を脅かし, 犠牲者の親戚と並んで初期対応者やNGOワーカーにとっても注視に耐え難い現象である, 高度に感染性のプロセスである. マナによる慈善財団はこの保健衛生上の懸念に包括的かつ完全な収容力で対応するための手段, 経験および現地資産を保有している.

スールで新たに発生しうるアウトブレイクは, 我々を地域の人道的懸念状況の破局的悪化, そして既に問題を抱えた社会の永続的な不安定化の縁に立たせる. チームの全面的支持とともに, 筆者は即時の介入を提議する.

サラ・"オパール"デジュー医師は49歳の医療・予防フィールドエグゼクティブメンバーであり、31年間このポジションで働き続けています。マナによる慈善財団の最古参フィールドワーカーの1人です。3年間ボランティアとして、10年間ミッションワークグループ・オペレーションリーダーとして働いてきました。

プログラム優先度: 中-高。すべての展開された人員は新たなアウトブレイクを警戒しなければならない。ミッションウォッチはプログラム優先度を感染率および死亡率、ないし新たな臨床像に従って上昇させる。

保安懸念事項: 訓練を受けたボランティア、専門家および執行役員メンバーのみに厳格に制限される。最適な装備・展開状況でのみ関与せよ。検出の際は a) ミッションウォッチ、b) ミッション支部保健・予防理事会、c) 適切な大陸支部事務局および d) UN-OCHAに通告のこと。

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