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十文字槍計画、令和六年
著者: demolitionderpy
本作は人種差別、大量殺人の描写、性的暴行への言及を含みます。
タイトル: 十文字槍計画、令和六年
翻訳責任者: C-Dives
翻訳年: 2025
著作権者: demolitionderpy
原題: Project Jūmonji Yari, 2024
作成年: 2025
初訳時参照リビジョン: 7
元記事リンク: ソース
目的
異常事例調査局第一青年師団の創設は、あらゆる手段を尽くして大日本帝国に往時の威光を取り戻すための、大胆かつ新たな一歩である。戦争は未だ終結しておらず、私たちは戦い続ける。腑抜けの隠将軍は陰の中に身を潜め、呪術や妖怪を弄ぶばかりで、決然たる行動を起こそうとしない。こうした怠惰な老害どもの血を引きながらも、私たちは日本国に求められる変革を担うことを自らに課した。
私たちの初陣は、日本国の文化的衰退に対する三方からの攻撃となる。和花松高等学校という教育機関を、今後予定している数多くの作戦の焦点試験の場として利用する。かつて規律と秩序の殿堂であったこの教育機関は退廃し、西洋社会が“価値観”と言い張るものの掃き溜めと化している。祖父の世代は人非人と評され、女が理不尽な特別待遇を受け、平和主義が説かれ、異国人は諸手を挙げて歓迎される。これはまさしく日本社会全体の縮図である。
現在掌握している、或いは間もなく掌握することになる超自然資産を活用して、私たちは和花松高校に対する大規模な偽旗作戦を敢行し、可能な限り多数の犠牲者を出す予定である。
目標は次の通り。
- 学生間における軍国主義、帝国主義、国粋主義への支持を高める。
- 日本国と敵国との間の緊張を煽る。
- 留学生に対する憎悪と不信を醸成する。
襲撃が必然的に成功に終わった時点で、趣旨を同じくする今後の作戦に向けた準備を開始する。
資産
私たちの一員である尾島中尉は、今回の作戦に必要不可欠な資産である。彼は生来の変身能力で支那人留学生の寒三明ハンサンミンに化け、身元を偽装して襲撃を実行する。尾島中尉の他、安達軍曹と不肖私が、超常的な手段に頼ることなく他二人の外国人生徒に変装する。
作戦開始前に、隠将軍の活動拠点から猟銃、拳銃、弾薬、睡眠薬を奪取し、襲撃当日に備えて各人の自宅で保管する。これらの銃器と弾薬には呪術による改造が施されているため、出所が追跡不可能であり、かつ指紋やその他の遺伝的証拠が残らない。銃器に加え、既に所持している刃渡りの多様な一般的刀剣類の使用を予定している。
私たちが蓄積した力と物資を用いて、本作戦の致死性と規模を最大限に引き出す。
結果
十文字槍計画は驚くべき成功を収めるに至った。
作戦の開始に先立って、私たちは前述の通り、拠点への侵入を試みた。不運にも、その最中に一人の隠将軍、それも安達軍曹の父に見咎められてしまった。彼は私たちを説教し、叱責し、“ジライ”という蔑称で罵倒した。私たちが彼自身の一族と同じように手をこまねいていないのに憤っているのは明白だった。邪魔は入ったとはいえ、どうにか拳銃一丁、ごく少量の弾薬、睡眠薬の調達に成功した。
拠点で入手した拳銃。弾倉に記された漢字はその超常特性を表すものである。
資産を確保した後、私たちは襲撃前夜まで待った。夜闇に紛れて三明と他二人のハーフ (黒人と朝鮮人) を各々の家から拉致し、学校へと連行してから、使用頻度が低い四階のトイレに閉じ込め、盗んだ睡眠薬を飲ませて服を剥ぎ取った。その後、私たちは夜を自宅で過ごした。
令和六年五月十七日の朝、第一青年師団は和花松高校へと侵入した。尾島中尉が拳銃と短刀を携行して三明の容姿に化け、安達軍曹と私はマスクとサングラスで顔を隠し、日本刀で武装した。午前9時、襲撃は実行に移された。襲撃を指揮した尾島中尉は、本作戦の経緯を自らの視点から次のように記している。
一時限目の開始と同時に、私は一階の生徒らに発砲し始めた。廊下にいた数人の生き残りは近場の教室に逃げ込んだが、そこで簡単に片付けられた。計画通り、私は襲撃全体を通して諸々の反日スローガンを叫ぶように努めていた。佐藤将軍と安達軍曹はすぐ後ろに付き従い、逃げ遅れた連中に刀でとどめを刺し、生き残りの女たちに狼藉を働いた。最初の階段付近で若干の抵抗に遭い、二人の教員が椅子で私を鎮圧しようとしたが、速やかに始末した。
二階に辿り着く頃には、標的を見つけるのは困難になっていた。教室は全て封鎖され、トイレと備品倉庫に隠れた生徒はごく僅かしかいなかった。それでも先へ進み、三階と四階で着実に犠牲者数を重ねた。この時点で警察当局が到着し、突入の準備を整え始めたので、止む無く私たちは撤収作業に移った。
私は本来の姿に戻ると - あれ以上あの犬畜生に変化していたらきっと吐いていただろう - 外人どもを監禁したトイレに引き返し、素早く服を着替えてから処刑した。ハーフは両方とも刺殺し、格闘の跡を残して、勇猛果敢なる学生の私たちが自力で襲撃者を打ち負かしたように見せかけた。この話の信憑性を補強するため、安達軍曹は敢然として自らの肩に銃弾を受けた。チャンコロは拳銃自殺らしく側頭部を撃って、私たちが書いた偽の犯行声明文を持たせておいた。その後、各自所定の位置に付き、発見されるのを待った。作戦が果たして成功するかどうかは、いずれ時が経てば明らかになる。
三十一人の生徒と六人の教員が殺害され、犯人に仕立て上げた外国人を含む総死者は四十人に達した。
十文字槍計画の目論見は達成されたばかりか、予想以上の成果を上げた。襲撃事件に対する世論の反発は、私たちの期待を遥かに凌駕し、日本国全土が憤怒を露わにした。外国人留学生らは綿密な調査もなく襲撃の責めを負い、私たちは正義の味方として頭角を現した。無論、私たちのような秘密結社にとって世間の注目が若干の脅威であるのは承知の上だが、計画の遂行には必要不可欠だった。
和花松高校、ひいては日本国全体における国粋主義の気風は十倍に膨れ上がり、私たちの日本第一同好会には既に五十人以上の新入部員が加入した。国民は猛烈な義憤に駆られ、外国人と反日言論の取り締まりを求めてデモ行進を繰り広げている。愚昧なる米国政府は襲撃事件を非難し、必要とあらば日本国への軍事支援を行うとさえ申し出た。支那朝鮮の両国が領海周辺で軍備を増強するという噂も流れている。私たちは今まさに戦争の瀬戸際に立っている。
未熟な (しかし熱意溢れる) 集団である私たちでさえ、これほどの反響を呼び起こせるのならば、より多くの銃、より多くの怪物、より多くの妖術を手にした時、どれほどのことが可能になるだろうか。次回の作戦に向けた準備は着々と進行しており、同胞たる他の調査局分派との接触も試みられている。日本国が必要とするのは、あとほんの数回の後押しだけなのだ。
第一青年師団本部、佐藤将軍の机にて記す。


