企画案2008-041: “世界を燃え立たせる火花”
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名前: ルーカス・ワイス

タイトル: 世界を燃え立たせる火花The Spark to Raise the World Ablaze

必要素材:

  • 観客を入れる余地がある広いパフォーマンス空間 (屋内が望ましい)
  • ICSUT召喚学講師 ハンス・フォーゲル (所有済)
  • 椅子 1脚 (所有済)
  • 頑丈なロープ 20m
  • 電源コンセントとスクリーンが付随するプロジェクター 1台 (所有済)
  • 機能するUSBメモリに保存された、現代奇跡術社会の不純な慣習に関するプレゼンテーション (所有済)
  • 電源コンセントが付随するノートパソコン 1台 (所有済)
  • ICSUTの全学生に必須の標準奇跡論関連用品Standard Thaumatological Apparatus (STA) 1セット (所有済だが中古。新品が入手可能ならばその方が望ましい)
  • ICSUT召喚学講座 EVO101、EVO210、EVO211、EVO301、EVO403、EVO502の必読書セット

要旨:世界を燃え立たせる火花”は、約1時間のパフォーマンスとして、バックドア・ソーホーの芸術・奇跡術コミュニティの観客たちの前で行われる予定である。多数のプレゼンテーションを通して、これは20世紀以降の世界における芸術と魔法の嘆かわしき真実を世界に知らしめるであろう。これが現体制から既存のあらゆる欠陥を取り除く革命の炎を起こす、小さな火花となることを期待している。

フリーポート界隈が最も活発化する21:00頃、本パフォーマンスは事前に準備され、進行に必要な道具が全て揃った舞台に私が入場することで始まる。最初のうちは見に来る者もそう多くないだろうが、時間が経つにつれて、大勢の観客が私の宣言の周りに集まるという強い確信がある。彼らが私のメッセージを街中へ、そして外界へと広めてくれれば嬉しい限りである。

十分な観客が周囲に集まった後、私は上部照明の半分を点灯して舞台の左半分を照らし出す。私と、私が操作する機器の位置だ。私は自らの純粋な姿を観客たちに見せ、自己紹介し、観客たちが私の素性を十分に理解するまで数多の業績と才能を説明する。その後、私はノートパソコンに近付き、その中に記録されたプレゼンテーションを公開する。これは事前に設置されたプロジェクターで背後の壁に投影される。

それから数時間、私は簡潔な魔術史を観客たちに教育する。アーリア人種による魔術の創造から始めて、それが各オカルト戦争に続いて非ゲルマン共同体に盗用されたことを示す。第7次オカルト戦争におけるアーネンエルベ・オブスクラ軍団の魔術救済計画と、本来あるべき魔術の原則に対する連合の追剥ぎどもの悪辣な背信による失敗の説明で、本エッセイの第1部は最高潮に達し、私のパフォーマンスの最後の瞬間に直接結びつく第2部への導入の役割を果たす。

第2部では、ユダヤ人の陰謀と文化が奇跡術に及ぼした影響と、それによる奇跡術全般の衰退に着目する。ソロモンがアーリア人の儀式を盗み、支配民族から魔術を奪うために悪用したことから始めて、魔術の品質・純度双方の猛烈な汚辱を、これらの行為がイスラエル工作員の裏工作によって国際社会に守られていることも含めて解説する。

続いて、私はこの忌まわしい計略の直接的な首謀者たちを明らかにする予定である。魔術とは斯くも恥ずべきものとなる運命だったのだと宣うプロパガンダを現在主導する全てのユダヤ人の身元、所在地、犯罪を公開する。20枚のスライドを表示する中で、連合とICSUTが過去60年間続けてきた偽情報活動の関係者について詳細な情報を提供する。最後のスライドは、詐欺師ハンス・フォーゲルと、私が前日に予定している彼への辱めを撮影した写真である。

パフォーマンスの締めくくりとして、私は舞台の残り半分の上部照明を点灯し、前述した背信者が椅子に縛られ、黙らせられているのを照らし出す。フォーゲルはここで初めて姿を現すのだが、プレゼンテーションの全てを聞いており、彼自身と彼の民族が犯した真の罪をその小さな脳で思い知っているだろう。

その後、フォーゲルには選択肢が与えられる — 男らしく名誉を持ち、自分の罪を理解して命を絶つか、或いは女々しい臆病者として私に決闘を挑むか。彼が後者を選んだ場合、私はSTAと、ICSUTの召喚学受講生の必読書を彼に提供し、それらが与える歪曲した不純な力を好きに使えるようにする。しかし、彼の不完全なユダヤ魔術が必然的に失敗し、私が彼を打破して純粋なる奇跡術の優位性を証明する時、私は相応しき喝采を受けながら舞台を去る。そしてその喝采は波紋のように街に広がり、革命の始まりとなるのだ。

意図: 西洋文化の理想像の涙を誘う凋落ぶりは、歴史上の2つの瞬間に起因する — 第6次オカルト戦争後の超常活動の爆発的増大と、第7次オカルト戦争でドイツの遺産を破壊した国際連合・世界オカルト連合による、かつてアーリア人種のみのものだった奇跡術理論の吐き気を催すような雑種化である。

この2つの出来事以前にも、多くの人種が混ざり合ってはいたが、互いの文化の奥底に根付く奇跡術の秘密を穢すことは決してなかった。これは各文化圏で発展した魔術の“型”が、その作成経緯によって大幅に異なっていたのが主たる要因だった。この状態では、下層民族が使う全ての暴力的な魔術の衝動が、必然的にアーリア人種によって抑止されたため、魔術社会は極めて安定していた。本来のドイツ魔術師たちとの血縁関係による高い効率性と純度から、アーリア人種はあらゆる魔術実践の最高指導者層という正当な地位に就いた。そして何世紀もの間、その支配を維持し続け、必ずや世界大戦に繋がるであろう一般社会への穢れた魔術の流出を防いでいた。

しかし、壊滅的な第6次・第7次オカルト戦争の勃発と余波で、この秩序の均衡は崩れた。この世のものならざる策略や悪鬼妖魔の力を利用して (恐らくあの滑稽なほど偽善的な4Rが教授したのだろう) 、その後間もなく結成される世界オカルト連合はオブスクラの忠実な調停者たちを打倒し、彼ら自身の“秩序”を構築して全世界を支配下に置いた。

だが、彼らの新たな教理の中には、一際恐るべきものがあった。彼らが厚かましくも“統一奇跡論原理”と呼ぶそれは、あたかも魔法とは高級娼婦か何かであるように、多種多様な型の奇跡術を混合できる可能性にはっきりと言及していた。こうして、自然の摂理の破壊だけを目的に掲げる新たな指導者たちに耳を傾けた人々は、言われた通りの事をした。それまでは各民族が正当に独占していた人種的技巧をぶつけ合わせる実験を始めたのだ。

その結果、魔法を使える人々の圧倒的多数が実践している現在の“奇跡論原理”は、本来混ぜるべきではなかった型の組み合わせ以外の何物でもなく、かつての誇り高き遺産は破壊され続けている。昔の手法を実践し続ける僅かばかりの人々 — 私自身や、未だ正当な秩序への忠誠を誓う多くの者たち — は隅へと追いやられ、厳しく叱責される。GOCの世界的な暴政は、たとえどれほどアーリア人種本来の技の系統に近付こうとも、ドイツの技巧を残忍に凌辱した型以外の魔術を受け入れない。

これによって、社会はかつてないほど不安定になり、浮足立っている。横行する人種とその魔術の混淆が、世界を自然な道筋から放り出し、混沌に陥れている。第8次オカルト戦争の兆しが見えつつある今、まるで繁殖するウサギのような勢いに乗って、極めて強力な奇跡術が相応しからぬ者たちの手中へと広まっているのは危険なばかりでなく、世界を破滅させ得る現象であることが示され続けている。

私や兄弟たちがどれほど懸命に人々の — 例を挙げれば、GOCの傘下にない魔術学派の社会や、深刻な教化によって最早真実を見ることができなくなったドイツのフリーポート、アウター・リヒテンベルクの — 目を開かせようと努力しても、絶えず付き纏うGOCの教理は、迫り来る終末から社会を救済せんとする私たちを阻んできた。手を差し伸べようとしても、世界の高い地位は何かしらの非アーリア人種が不当に担っている。この傾向はとりわけICSUTの教授陣に顕著に見られる — この冒涜された形式の魔術に関する“専門知識”が最も豊富で、その実践を他者に教える力を持つ役職は、憂慮すべきことに、ほぼ全員がユダヤ人の奇跡術師で占められている。この者たちは破廉恥にも自らの“普通”とされている奇跡術を他者に教育しているのだ。しかし、その中でも特異なのが先程述べたハンス・フォーゲル“教授”、信頼のおける奇跡術師を装うばかりか、ある種の捕食者のようにドイツ人の名前を使うユダヤ人だ。

世界を燃え立たせる火花”は、私のプレゼンテーションで示される、魔術という芸術に宿っていた美の堕落という抽象的で恐らく捉えがたい分野を表現するのみならず、今や理解者となった聴衆にその真実味を証明するパフォーマンスとなる。私が確実に勝利を収める侵略者との決闘は、簒奪者たちの侮辱的な模倣に対する我が魔術の優位性を、物理的な証拠で表すだろう。否定しようのない真実の証拠を提示すれば、観客は自分たちが如何に忌まわしい世界で生きることを強いられているかを悟り、次々に行動を起こし、最後には私たちが身を置いているこのディストピアを元通りに戻すと、私はそう確信している。

消防士がどれほど頑健であろうと、森はたった一つの火花で焼き尽くされるのだから。






















































Trip Through the BackDoor

Step On Through

バックドア・ソーホー 2008年 3月12日 木曜日 5¢ - 返金不可

AWCY? "ARTIST" FOUND DEAD

AWCY?の“芸術家”が死亡

文責: ユーディ・ユング

自称AWCY?バックドア・ソーホー会員、ICSUTの中退者、またネオナチとしても知られるロバート・スミス (芸名“ルーカス・ワイス”) が、ICSUTスリー・ポートランド分校の召喚学教授、ハンス・フォーゲルの誘拐を試みて死亡した。
2008/03/11の夕方、スミスはフォーゲル氏宅に侵入し、約4時間にわたって潜伏した。フォーゲル氏が帰宅すると、犯人は教授に襲いかかり、極めて危険な奇跡術呪文で制圧しようと試みた。しかし、フォーゲル氏の自衛による反撃が数秒以内に誘拐未遂犯を無力化し、死に至らしめた。
スミスの遺体のポケットから発見された “企画案2008-041: 世界を燃え立たせる火花” というタイトルの手稿には、彼が次回公演に向けて計画していたと思しき、フォーゲル氏を犠牲者とする極めて人種差別的な“アート”パフォーマンスについて詳述されていた。その過激さと暴力性から、問題の手稿は未だ一般に公開されていない。正当防衛で長年の指名手配犯を無力化したことから、フォーゲル氏はその後まもなく正式に無罪放免となった。フォーゲル氏への本紙独占インタビューは…


















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