企画案 2024-898:”爆発は芸術だ”
評価: +33+x
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名前: リオ・マキシマ
 
タイトル: 爆発は芸術だ
 
必要素材:

  • 気溶性昇華プラスチック 3kg
  • 衝撃吸収因子粉末 700g
  • トリニトロトルエンを主とした炸薬 7kg
  • 電気雷管 7箱 (遅延式)

 
要旨: 本作は、爆発の純粋な美しさを手軽に楽しんでもらうことを目的とした、体験型の芸術作品です。形状と構造は一般的な手榴弾と同様ですが、火薬に衝撃吸収因子を混合し、外殻に気溶性プラスチックを使用することで、爆発をそのただ中で鑑賞することができます。

使用方法は一般的な手榴弾と同様、安全ピンを抜くだけです。外殻は手榴弾の爆発と共に即座に昇華し消失するため、鑑賞の妨げにはなりません。本来ならば雷管も消失する素材のものにしたかったのですが、適する装置を見つけることができませんでした。

展示方法としては、展覧会の入り口等で観覧者が自由に手に取り、使用できる形で配布することを考えています。観覧者はそれを好きな時に、好きな場所で爆発させることができます。また、ご支援頂いた資金の回収のため、期間を限定した上で希望者への販売も考えています。
 
意図: 私は幼少の頃、海外で爆破テロ事件の現場に居合わせたことがありました。テロリストが投げた手榴弾は多くの人を殺傷しましたが、私はその時に見た空気の炸裂の美しさ、火薬の燃焼が起こした熱と衝撃の力強さに心を奪われました。握り拳程度の塊から、人を何人も吹き飛ばせるほどの強大なエネルギーが解放される瞬間の神々しさを、私はその時知ったのです。

私はその後、なんとかして爆破に関わる仕事に就くために勉強を重ねました。しかし、建造物の爆破解体や採掘用の発破は、私の求める爆発ではありませんでした。件のテロ事件で両親を失った私には満足な蓄えもなく、なんとかして爆発の美しさに触れ、広める方法がないかと考えていた時、Kさんと出会い、AWCYのことを教えて頂きました。それだけでなく、Kさんは私に資金的な援助を約束してくださったのです。

私はAWCYの人々と出会い、話をして、皆さんの芸術を追求する姿勢に感動しました。彼らには求める芸術の形がはっきりと見えていて、それを再現するためにどんな努力も惜しまないのです。私も、彼らと同じように、多少の決まりごとの壁を破壊してでも、あの日見た爆発の美しさを皆さんに知ってもらいたいと思いました。それが、この作品を考えた理由です。

私はこの作品を通じて、爆発は単なる暴力の手段ではなく、人間の技術が生み出した一つの芸術であるということを、皆さんに知っていただきたいです。
 
 


 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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