QBLeviの提言
評価: +11+x

アイテム番号: SCP-CN-001

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-001は既に本ドキュメント中に収容されています。

説明: SCP-CN-001は固定的物理キャリアを持たない情報です。

CN支部が設立し、コンピュータシステムのメインデータベースが初めてネットワークに接続した際、本オブジェクトは全ての個人端末内、SCPオブジェクト索引番号001のページに自然発生しました。サーバのハードディスクデータに対する逐一の分析では対応するデータを発見できませんでした。それにより一連の実験が行われ、オブジェクトの異常性がデータベースの媒体と関連がないこと、オブジェクトは除去不能であることが証明されました。


SCP-CN-001の情報の内容は以下の通りです。

すべての関係する者へ:

お前達がこの情報を読んでいるということは、今お前達が異常オブジェクトを捜索する組織を設立しているということだ。

どうかすぐにその事業を止めてくれ。

実物のみが異常性を持っているわけではない。お前達がそれを予想すらしていないのなら、この警告自身がその証拠だ。

だがこれはお前達が警戒すべきものではない。警告の内容こそ警戒すべきものだ。

ある異常性を持つ、極めて危険な概念を我々は発見した。その内容がまさに「異常オブジェクトを捜索する組織」だ。

その異常性は生物的特徴を持っており、「その実体化した存在の生存、成長、繁殖を維持する」と要約される。これによってそれは必要な要素を創造することもできる。

異常オブジェクトはますます増える。永遠に止まることはない。

我々は発見するのが遅すぎた。確認したときには、文明はすべて手の打ちようもなくなった。資源の9割以上も異常オブジェクトの収容と破壊のために用いられた。

一般大衆は精鋭の逃亡を実行する者、終末を狂喜する者、時の変化を待つ者という3つの派閥に分裂した。どの派閥も私の提案に反対した。ならば、彼らの存亡は私と何の関係があるというのだ?

私の同志は少なく、支配できる資源も極めて限られている。検証方法の同封さえできない。お前達が信用するのを願うことしかできない。

それを考えるな、それに応えるな、それを“生み出させる”な。

たとえお前達の事業がどれほど崇高に見えても、それは原因であって、結果ではないと覚えておけ。

追伸: できることなら、我々を覚えてくれ。我々の文明の名は[変換不能な文字化け]。

本ドキュメントの設置後、SCP-CN-001が再度出現することはありませんでした。順序と内容が本ドキュメント内に完全に包含されていたためであると推測されています。セキュリティクリアランスによる制限のため、本部及びその他の支部、並びにGOC等要注意団体において本オブジェクトに対応したバージョンが存在するかは確認できていません。


最初の類似組織の設立を促進した要素は解明済オブジェクトによる説明が可能であるため、SCP-CN-001の内容に論理的な一貫性があると考えられています。しかしながら、その内容の真偽は既存の手段で検証することはできません。いずれにしても、CN支部の日常業務に一切の影響を与えることはありません。内容が偽の場合は当然であり、内容が真であったとしても、現在獲得している全ての異常オブジェクトの総合危険度評価は我々ももはや止めるわけにはいかない虎に騎りては下り難しことを示しています。
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。