?-!-!-?-!-?-?-?

面談記録 ████KO-AXX-5

面談日時: 2020年 10月 2日
面談者: 玻璃内栄土 研究員
面談代償: ジェイムズ "ベストウェイ" ジェイムズ

面談情報: ジェイムズさんはSCP-████-KOが運営していたインディアナポリスの不法療養所から救助された人員で、ベッドにかかっていた名札の他には身元情報を確認することができなかった。 ジェイムズさんは積極的に意思疎通をこころみ図ってきましたが、 誰も彼が使う言葉が何かわからず、 SCP-████-KOによってずいぶん前から両腕を失ったため、筆談も不可能だった。



<記録開始>

玻璃内 研究員:
— お会いできて嬉しいです。ちょっと話しましょうか?

ジェイムズ:
— うううん?!!!!??! うううん?!!??!?! ううん?!!!??!! うん??!?!!!?

玻璃内 研究員:
(面談室の外に通信でささやきながら) これ本当に言語で合ってますか? 子音もないけど?

アクトス博士:
(通信に) 知らないから君を呼んだんだ, 力をちょっと使ってみろ。

ジェイムズ:
— ううん?!!!?!!! ううん?!!?!??? うううん?!!????! ううん?!!!?!?? うん??!!!!!!

玻璃内 研究員:
(通信に向かって独り言で) どうしよう、おかしくなりそうだね、本当。 いいよ。ジェイムズさん。何か悪いことがあるか分かりませんが…。 ジェスチャーは分かりますよね? (首をこくりとお手本を見せる。) できますか?

ジェイムズ:
(うなずいて) うううん?!!!!??! うううん?!!??!?! ううん?!!!??!! うん??!????!

玻璃内 研究員:
— それでは少しましですね。 今から首振りでYes, Noで答えてくれますか?

ジェイムズ:
(うなずいて) うううん?!!!!??! うううん?!!??!?! ううん?!!!??!! うん??!????!

玻璃内 研究員:
— ジェイムズさん, ただ静かに頭だけ動かしてくださってもいいです。

ジェイムズ:
(首を激しく横に振りながら) ううん?!!?!!!? うううん?!!?!!!! うん??!????!

玻璃内 研究員:
— ふぅ…分かりました。 頭を動かしさえすれば他のことは気にやりません。 さあ、ジェイムズさん、まずはあなたの身元をもう少し正確に把握することが必要だと思います。 そうしてこそあなたが何を言うのかもう少し手がかりが得られますから。 分かりましたか?

ジェイムズ:
(うなずいて) うううん?!!?!!!! ううん?!!?!?!! うん??!?!!!?



<約8時間経過>



玻璃内 研究員:
((疲れた表情で) ほおおおんとにいいですよ、ジェイムズさん。 たくさん来ました。 今、私たちは、あなたがアメリカ人で、イリノイ州のシカゴ人で、この病院の近くに住んだし、このチャートに書かれている通り、職場から引退後ここに来ていたのは確かだが、自発的に来ていたわけではなく、元気で平凡な人で、正常に公教育を受けていたということまで知った。合ってますか?

ジェイムズ:
(激しくうなずいてほとんど泣いている) うううん?!?!!??! うううん?!???!?! うううん?!?????! うん??!????!

玻璃内 研究員:
— もう…短答式でもっと知ることができるのが… うむ…

ジェイムズ:
(くたびれて息抜きほっとしている)

玻璃内 研究員:
— ううう…うううん? ジェイムズさん、公教育受けたとおっしゃいましたよね?

ジェイムズ:
(うなずいて) うううん?!!!!??! うううん?!!??!?! ううん?!!!??!! うん??!????!

玻璃内 研究員:
— 英語はできますか?

ジェイムズ:
(強くうなずきながら) うううん?!!!!??! うううん?!!??!?! ううん?!!!??!! うん??!????!

玻璃内 研究員:
— ????

ジェイムズ:
(瞬きをして意図を伝えようと必死の表情)

玻璃内 研究員:
— … (そうかそうでないかとしてながら) …A?

ジェイムズ:
— うううん?!?????!

玻璃内 研究員:
(携帯電話を取り出して何か検索しながら) …B?

ジェイムズ:
— ううん?!????!?

玻璃内 研究員:
— 疑問符?

ジェイムズ:
— うん??!!!!!!

玻璃内 研究員:
— 感嘆符?

ジェイムズ:
— うん??!????!

玻璃内 研究員:
(絶叫) なんでモールス符号もじゃなくてバイナリコードなんだ!!

ジェイムズ:
— ううん?!!?!??? (うれしそうで身軽な表情.)

<後略>

備考: ジェイムズさんは1960年代からコンピュータープログラマーとして勤務していたことが明らかになった。 彼の舌は見た目は普通だが、下顎にくっついたまま固定され、正常な発話が不可能であったことが後になって確認された。


特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。