優れた"知能"、探しています。
優秀知能選別法 第2次実験
番号 | 個数 | 報酬 |
---|---|---|
ろ-A-552 | 1回 | ¥ 3,000,000 - |
特徴
- 負担0。貴方の複製体を治験に利用。
- 優れた知能大募集! 高額報酬が魅力。
- 貴方の知能が新人類の標準に! 真なる思想の継承を。
- 友達紹介キャンペーン実施中。 日創研カタログで使えるクーポン!
実験内容
- 優れた知能を選別するための実験を行います。
- 実験参加者の複製体に対して複数の試練を課し、その成績を記録します。
- 優秀な複製体を提供した人物へ報酬を支払います。
- 優秀な複製体の脳は、将来発売されるクローン人間の標準搭載知能として採用されます。
説明: 優秀知能選別法は、クローン技術の発展を目的とした実験です。実験参加者を広く募集し、参加者の思考までコピーしたクローンを製造、その複製体を利用して実験を行います。
実験は複数のフェーズに分かれており、各フェーズで複製体に試練を課し、試練を合格できる優秀な複製体を選り分けます。この試練の多くは過酷なものであり、銃火器を利用したバトルロワイヤル、凶暴な合成キメラからの逃亡サバイバル、対人デスゲーム、極限環境での監禁などを繰り返すことで選別を進めます。
全ての試験を合格し、選別された複製体の大脳は記録され、今後開発されるクローン人間に標準搭載される大脳として採用されます。
注意①
試練に合格できなかった複製体は、多くの場合試練中に死亡し、生存していた場合も廃棄されます。複製体の返却等の対応は行いませんのでご了承ください。
注意②
試験内容の詳細をお伝えすることは出来ません。思考を完全に複製してしまう関係上、試練から公平性が失われることを防ぐ目的がございます。予めご了承ください。

研究者コメント
クローン研究にはいくつかミッションがあります。それは特定個人の複製を用意することであったり、臓器提供のためのストックとしての複製であったりするわけです。そして数あるミッションの中でこの実験に関係するミッションは、大量人員の確保というミッションです。大量の人間を複製し、労働力なり兵隊なりに利用するわけですね。
我々はそんな大量人員に搭載する「優れた知能」を探しています。大量生産するということはある程度パッケージングされた規格が必要であり、標準的に搭載する知能についてはより優秀なものであることが望まれます。自分こそが優れた人間であると思われる方には、挙ってこの実験に参加して頂きたいです。是非ともよろしくお願いします。 ──Bエリア第3研究所 ヒト科生物研究主任 凍霧 陽
≪凍霧研究員の実績紹介≫
19██年 - ████████大学卒業。日本生類創研入所。
19██年 - 霊銀式ヒューマノイドの開発に参画。年度優秀日創研新人賞受賞。
20██年 - オルタナティブエストロゲンを発見。
20██年 - ヒト生物研究主任に就任。
実験参加者の声:
- 学者として私程の人物が存在するとは思えず、自分の優れた知能を後世にそのまま継承する方法を探していました。この実験に参加することで願望を叶えることできました。 ──39歳男性 大学教授 合格判定
- 自信の有る無しは兎も角として、とりあえず参加することに損がないですよね。自分が寝ている間に、複製体が試練を勝ち抜けば金がもらえるし、ダメでも別になんかある訳じゃないわけで。これはやり得ですね。 ──40歳女性 政治家 不合格判定
- もう1人の自分がどんな目にあってるか考えると気の毒ですが、決めたのは自分なんで仕方ないですね。 ──28歳男性 自衛官 不合格判定
お詫び
定期点検により、複製体を製造する工程に不備が発見されました。複製体の製造は問題なく行えるものの、行程中に実験参加者と複製体に、取り違えが発生していました。結果として、実験参加者が試練に参加し、複製体は解放されているケースが存在します。
この取り違えがどの複製体で発生していたかの特定は難航しています。試練参加中の複製体の殆どは、自身が苦役から解放されるために、自分こそが本物の自分であることを主張するため、確認が困難なのが実情です。取り違えに関して、お心当たりの方がいらっしゃいましたら、当研究所までご連絡ください。誠心誠意対応させて頂きます。
以降、このような事態が発生しないよう、対策の実施に努めて参ります。ご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。