シルク・ドゥ・ソレイユ ACパフォーマーの募集開始を発表
公開日: 2017年8月13日17時30分

公開されたパフォーマー募集ポスターのイラスト(公式Twitterから)
日本時間12日午後10時、カナダ モントリオールのシルク・ドゥ・ソレイユ本社は、来月1日より異常性保持者(通称AC)のパフォーマーの募集を開始すると発表した。これは現在運営されているサーカスでは初の試みであり、各方面からの注目を集めている。
募集人数は現在の所94名を予定しており、審査は実際に能力を披露するオーディション形式で行われる。また、異常性保持者の中でも動物特徴保持者(通称AFC)に分類されており、一般的基準よりも動物的特徴を色濃く有している応募者に対しては、共通で行われる身体検査とは別に知能テストが行われ、一定以上のスコアを出した人物のみオーディションに参加できるとの事だ。
現在、世界各地で異常性保持者に対する権利問題が叫ばれているが、反対派によるデモ行為や国会での反発によって世界的に法整備が遅れているというのが現状だ。カナダは現在、来年米国にて「アメリカ・アニマリー法」の施行が予定されているのを受け、同様の法案が纏められている最中であり、今回の発表はその真っただ中で行われたものとなった。
今回の発表に関してシルク・ドゥ・ソレイユは「我が社は過去の"普通"という価値観を捨て、彼らを受け入れることを決定した。このご時世、快く思わない人も少なくないだろう。しかし我々は、今回の行動が世界中の企業や国家に対して少しでも働きかけとなることを願う」とコメントし、今後はパフォーマーに限らず、社員としての雇用形態の確立を目指すとしている。また、今回のシルク・ドゥ・ソレイユの発表を受け、木下大サーカスやボリショイサーカス、中国雑技団など他の団体がどのように対応していくかも注目すべきポイントとなるだろう。
財団は語る
「今回の発表は、多くの国や企業に多大な影響を及ぼすと見て間違いないでしょう。しかしそれと同時に、彼らがパフォーマーの異常性をしっかりと把握し、完璧に制御することが、今後の大きな課題になると思われます」と財団職員、影内陽介氏は語る。影内氏が言うように、この発表以降、SNSやシルク・ドゥ・ソレイユ公式HPにおいて安全面に対する疑問や不安の声が殺到している。これに対し経営陣は「異常性保持者を雇用した場合、パラサーカスの先駆けであるリングリングサーカスと一時的に提携を結び、異常性の管理体制を確固たるものとすることで合意している」とコメントした。
リングリングサーカスは、正式名称をリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスと言い、かつて世界最大のサーカスとして知られていた団体である。同サーカスは2010年に所属しているパフォーマーの約半数が異常性保持者であることを公表し、パラサーカス(異常性を有する人物、物品を使用したサーカス)として新たなスタートを切った。
現在、パラサーカスとして活動している団体はこのリングリングサーカスと、名前以外の素性がほぼ一切不明の都市伝説的サーカスである「ハーマン・フラーの不気味サーカス」の2団体のみである。リングリングサーカス名誉会長にしてサーカス最初期の形である「バーナムのアメリカ博物館」創設者であるP・T・バーナム氏(217歳)は不気味サーカスとその団長であるハーマン・フラー氏について「世界で最も魑魅魍魎が集まる場所と顔を思い出すのもはばかられる忌々しい盗人」とコメントしている。
不気味サーカスはこれまで、ハーマン・フラー氏を始めとした全ての関係者が一切メディアに露出していないことで知られている。そのため今回のシルク・ドゥ・ソレイユの発表を受け、不気味サーカスが何かしらの声明を出すのではないかと密かに期待が寄せられている。
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