実験報告書005-FR-1並び2、付録インシデント005-FR-1
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実験005-FR-1:胞子の吸引:
SCP-005-FRの胞子吸引の効果を正確に研究することを目的とするヒディアス博士の指示の下の実験。

D-9568は通常の健康状態で、いかなる精神的不安定も示さないコーカサス系の28歳男性で、恐らく生きて戻れないことを知りながら、実験に志願した。

- ヒディアス博士: D-9568、エアロックに入り、私の指示を待ってください。
D-9568は声を発さずにエアロックへ入る。扉が閉まり、彼は指示を待つ。
- ヒディアス博士: よし、扉を開けて、私に感じたことを説明してください。
D-9568は扉を開く、部屋には入らない。
-D-9568: さしあたって、何も感じないよ先生。
-ヒディアス博士: 通常のことです。これから部屋へ入り、自動でロックされる扉を閉めてください。一度そうなさったら、換気を止めます。するとSCPの影響を感じ始めるでしょう。
D-9568が部屋へ入り、扉を閉め待つ。10秒後、換気が止まり、換気口が閉じる。
-ヒディアス博士: すぐにオブジェクトの効果を感じるはずです。
-D-9568: ああ、感じたよ、先生。いい匂いがして…うーんD-9568はオブジェクトに近づき始め、大きく息を吸う。これに続いて、対象は意味不明な言葉もしくは暴言を怒鳴りながら短く喚き始め、56秒後に倒れこんで終わる。ヒディアス博士は換気の再稼働を命じ、1分待つ、続いてガスマスクを装着したエージェントチームがD-9568を回収する。D-9568はヴァイタルサインをまだ示しており、彼はサイトの収容室へ運ばれる。
実験終了 11時間の深昏睡の後、D-9568は意識を取り戻し、水を求める。収容セルの前の交代制警備員が直ちにヒディアス博士を呼ぶ。23分後に到着。
-D-9568: クソ喉が渇いた!聞いてんのか?!
-ヒディアス博士: 聞いていますよD-9568、水を持ってきましょう。
ヒディアス博士が収容セルへ入り、コップ一杯の水をD-9568に与える。彼は水をすぐさま飲み干す。
-D-9568 : ありがとう、先生。元気になったよ。
-ヒディアス博士: 良かったです。今からいくつか質問をします。
D-9568は聞いているように頷き、博士の質問に答えようとする。
実験終了
ヒディアス博士のメモ: D-9568は48時間32分後に死亡した。

実験005-FR-2:昏睡の深さ
SCP-005-FRの胞子の大量の吸引による昏睡の深さを測ることを目的とするヒディアス博士の指示の下の実験。

D-8457はコーカサス系の34歳の女性で健康状態は通常で、極めて不作法で、反抗的。ヒディアス博士を罵りながら部屋へ入ることを拒絶し、武装した警備員に脅され、入室を決意した。
SCP-005-FRの胞子を吸引した後、D-8457はヒディアス博士並びに彼女の家族を罵ることをやめ、怪物が追いかけてくると喚きながらあちこちへ走り始め、躓き、地面に落ち着いて座り込む。4秒後、D-8457は昏睡する。
換気システムの再稼働させた後、警備員がヴァイタルサインを未だ示している対象の体を探しに来る。刺激に対する脳の反応を示すため、D-8457は脳波図を取り付けられる。初め、ヒディアス博士は四肢をつねり手足の伸長反応を研究する。脳波図は頂点を記録するが、いかなる反応も観察されない。対象は明らかに呼吸困難に苦しみ、呼吸は不規則になるが、電脳図は脳活動の高低を全く記録しない。
光に対する対象の目の反応の試験のに対し、対象の瞳孔は収縮しない。ヒディアス博士はD-8457は深昏睡と呼ばれるレベル3昏睡、つまり目覚める確率が低い深い昏睡状態にあるとの結論に辿り着く。
しかしながら、昏睡の13時間後、いかなる変化もなく、D-8457が目覚める。

-D-8457ヒディアス博士を見ながら:この[検閲済]野郎!どうして私は生きてるの?!何をしやがった?殺してやる!
ヒディアス博士に襲い掛かろうとするD-8457を武装した警備員が取り押さえる。D-8457は極めて乱暴に暴れ、彼女の頭に鉄拳を食らわせていた警備員の片目を危うくつぶしかける。D-8457は気絶し、地面に倒れる。
-ヒディアス博士: ありがとう。この狂った女を収容セルに閉じ込めてくれ、私は彼女の目覚めから情報を引き出してみよう。
警備員がD-8457をセルへ移動させ、6分後、対象は目覚める。
-ヒディアス博士: D-8457、落ち着きましたか?
-D-8457未だに明らかに衝撃を受けている :クソ…畜生…頭が…
-ヒディアス博士: まあまあ、なんでもありませんよ。どのように感じたか教えてください。
-D-8457: [検閲済]頭が痛い、この[検閲済]警備員のせいで…
-ヒディアス博士: いくつか質問に答えられると思いますか?
-D-8457 すっと立ち上がり、怪しい光が目の中に移る :彼女が呼んでる…支えてください ! 早く !
実験終了

実験005-FR-2に連続するインシデント005-FR-1:

D-8457は走って部屋から出る。収容棟から脱出し、エアロックの廊下へ立ち入る。走ってくるヒディアス博士に気づいた警備員が彼女止めるために進み出て、若い女性のアッパーカットを食らって気絶する。二人目の警備員は拳銃を抜き、エアロックの扉に必要に襲い掛かるD-8457を制止する。
-警備員: 動くな!
D-8457は少しの間彼をじろじろ見る。次いで、壊れ始めた扉を開こうと再び試みる。
-ヒディアス博士 息を切らし :撃ち殺せ!今すぐ!
躊躇することなく、警備員が4回引き金を引く、D-8457の胸部に4発の弾丸が撃ち込まれ、すぐさま崩れ落ちる。
インシデント終了

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