リアリティ番組、ブランド物のペット、高級レストラン
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その時、突然世界はモンスターで一杯になった。世界は本当に理解しづらくなっていたにも関わらず、SCP財団が閉じ込めてきた恐怖ほど全てが恐ろしいわけではないということを思い出させてくれたのはうれしいことだった。愛らしい奇妙な動物の映像を見て心を落ち着かせることが出来たのは、貴重な慰めであり、ウィルソンセンターはそれを提供することが出来た。

最初はそのグループのウェブページに掲載された、ティム・ウィルソンがぼやけた犬と遊んでいるシンプルな動画から始まった。サイトは比較的無名で、ほとんどがボーリング市民、ポートランド市民、そしてサイト-64のGoI連絡係のロジャー・ターパンが訪れていた。恐らくディア大学の未確認動物学専攻の誰かが映像を見つけ、ソーシャルメディアで共有したのだろう。数日のうちに何十万という反響が寄せられ、様々なウェブサイトでミラーリングされ、最終的には主流のニュースになった。

財団はより良い広報活動を切実に必要としていたため、ティムに公人になることを求めていた。センターについて、そしてグループが動物の生活にどれほどの影響を与えたかについて、彼が熱心に語ることを彼らは望んでいたのだ。彼に、観客を引き付ける最も写真写りのいい生き物を連れてきて、トークショーツアーをすることを望んだ。しかし、最も重要なことは、SCP財団がいなければ彼が行ったことは何も実現できなかったということを彼自身に話してほしかったことだった。

いくつかのトークショーやイベントの後、ウィルソンズと動物たちはメディアのお気に入りになった。ポートランドから数マイル離れた小さな町の、かつては粗末な囲いと建物だった所が報道合戦となっていた。数十人のボランティアは数百人になり、10人未満だった運営スタッフは20人になった。センターは成長し、さらに急速に成長し、その間ずっと、財団は彼らの協力のおかげでイメージを和らげることが出来た。

すぐに、ウィルソンセンターとその従業員、ボランティア、動物たちは「ウィルソンのおかしな野生の生き物」という新しいリアリティ番組のスターになった。もちろん、これは大部分が財団の資金提供とプロデュースによるもので、平和的で友好的な組織として見られることを切望していたのだ。若い動物学者や生物学者の多くが、ティムとその娘フェオウィンが目に見えない蛇や炎を吐くタランチュラと交流しているのを見て、驚きと畏敬の念が生まれていた。

全体的に見て、異常な生き物にとって良い時期だったと思う。

まあ、大部分は。異常な生き物のコミュニティの台頭によって、家庭内での彼らの存在に注目されるようになった。そして予想されるように、金があるところには、その金を追いかける政党が存在する。

マーシャル・カーター&ダークは何年もの間、風変わりなペットの販売をしていた。彼らは既に飼育施設を所有していたから、公共市場への参入が容易だった。何度かの失敗と奇跡論的儀式が行われ、最初の『ぼかしブルドッグ(Blur-Dog)』はアメリカンケネルクラブによって登録された。子犬一匹の価格は2万ドルで、これはMCDの精巧なカタログを考えると控えめな値段だが、魚、猫、豚、鳥など他のペットの動物ショーは長年にわたって初演されていた。

これらのブランド物の異常なペットの法外な価格は、販売と創造のための闇市場を作り出した。『加速する未来(Accelerate the Future)』ほど風変わりなブランド物のペットの取引に広くいきわたっている怪しげなグループは他にはなかった。ATFメンバーは、ほら吹き、詐欺師、そして手っ取り早く金を稼ごうとするだけの全体的に望ましくない人々として知られていた。彼らが売った動物は、異常なものとして売られている非異常なペットがほとんどで、本当に異常だった数少ないものは不安定で、粗悪な奇跡論の結果の可能性が高かったのだ。

私はこの時期を起源として立ち上がったもう一つのグループを覚えている。

彼らは既にかなり前から存在していて、ポートランドに拠点を持っていた。チャズ・アンブローズが経営するアンブローズ・レストラン。財団が彼らをこれ以上拡大するのを阻止すること、異常な家畜をこれまで以上に簡単に見つけることを心配することなく、彼らは人気が爆発した。あちこちの場所にいくつかあって、それからヨーロッパ、アジア、オーストラリアにも。テキサスロードハウスのような場所になる前は、とても高価だったことも覚えている。

チャズは当時どこにでも見られた。レシピ本、トーク番組、料理番組とか。彼は『セレブリティ』ということに少しばかり熱心に取り組みすぎていたように思う。注目に値するショーマン、で- む?何だこれは?

何故私がこんなことを言っている?

分からない。何年も前の私のツイート1つがきっかけでなったのはおかしいと思う…こんなことに。

いや、冗談じゃない。

まあ、とにかく、ノーマン。


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