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こちらではリサイクルコンテストに使用する記事原案を掲載できます。このページはWikidot IDがI~Pから始まる方のアイデア掲載ページです。対応する見出しの下に自身のアイデアをのせてください。
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<ここに記事原案>
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記事のタイトル:
付与する予定だったタグ:("人型""Euclid""ゲーマーズアゲインストウィード"など)
主要な異常性:("このオブジェクトは人を襲って、キャンディーに変えてしまいます"など)
記事の簡単な要約、オチ: ("三度も収容違反を起こし、その度に大慌てで対処しますが、最後には財団に従順になります"など)
その他アピールポイントなど:("コメディ調の作品です、笑えるネタが書きたい人はどうぞ!"など)
I
Ikkeby-V
この場所にあった没案は、リサイクルコンテスト2019のアイデアハブに移動させました。
J
K
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその発生を未然に防ぐことはほぼ不可能です。そのため、SCP-XXX-JPの発生から収容まで平均して1ヶ月ほど時間を要します。
異常な事故・事件・災害が発生した場合、異常によって遅刻を免れた生徒1を出席簿データベースよりリストアップしてください。リストアップされた生徒の内、SCP-XXX-JPの疑いの強い生徒は収容施設に輸送されます。
収容施設では異常性判定テスト(文書XXX-JP-Testを参照してください)を収容時と月に一回行い、異常性が確認されない場合は記憶処理の後開放してください。
SCP-XXX-JPはサイト-81██内の標準職員寮を改装した収容室に記憶処理を施して収容し、財団内特別学校に登校させてください。SCP-XXX-JPが登校時刻までに登校しなかった場合、事件などが発生している場合を除き、特別学校を休校としてください。
サイト-81██内で発生した事件や事故は、それにより収容違反が発生しない限りはできる限りゆっくりとした解決を行うよう指示してください。
SCP-XXX-JPには医学的・精神的治療を行い、できる限り登校時刻に、少なくとも午前中には登校できるような体調を維持し続けてください。
ヒューム測定を利用した鉄道網などの監視計画はカント計数機の製作数の限度により凍結されています。
説明: SCP-XXX-JPは、日本で発生する現実改変イベント(以下、SCP-XXX-JP-Aと表記。)を発生させる現実改変者です。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPが家を出た時間が学校に遅刻するであろう時間の場合、一般的に予測不可能であると判断される事態が発生することでSCP-XXX-JPが遅刻と判定されることを避けようとします。
年に1度、4月上旬ごろに1~4人が一般人の中からSCP-XXX-JPに変化します。変化の条件としては「過去に皆勤賞をとったことがある」が挙げられています。SCP-XXX-JPの特異性は今まで確認されている限り高等学校または高等専門学校を卒業すると同時に消失します。
SCP-XXX-JP-Aは他のSCPオブジェクト捜索中にヒューム値の異常から偶然発見されました。発見当初はSCP-XXX-JP-Aを収容対象としていましたがSCP-XXX-JP-Aの影響で遅刻を免れている生徒の存在に財団が気づき、SCP-XXX-JPとして収容されました。
SCP-XXX-JP-Aはその多くが朝の通勤・通学時間帯と重なっており、その影響で多くの通勤者や通学者に影響が出るため、封じ込めや記憶処理はあまり有効ではありません。ですが、これらのイベントは最も実現可能性のあるイベントを選んでいると思われるために多くの人は特にSCP-XXX-JP-Aに対する疑問や興味を抱きません。
SCP-XXX-JP-Aリスト(抜粋)
発生時刻 | 遅刻理由 | 改変内容 | 被害状況 |
---|---|---|---|
19██/██/██ | 寝坊 | 鉄道事故 | 公遅刻扱い |
19██/██/██ | 忘れ物 | 信号機の故障 | 公遅刻扱い |
19██/██/██ | 定期券の紛失 | 自動車10台以上の追突事故 | 公欠席扱い |
20██/██/██ | 骨折による通院 | 最大震度6弱の地震 | ██県立███高等学校の休校 |
20██/██/██ | 風邪 | サイト81██内でのSCP-███-JPの小規模な脱走 | 財団内特別学校の休校 |
20██/██/██ | 交通事故 | 事件記録XXX-JP-██を参照 | 交通事故の回避 |
事件記録XXX-JP-██ 日付20██/██/██
未収容だったSCP-XXX-JPが交通事故に巻き込まれ、少なくとも一週間は登校ができない状態になったと考えられます。これにより小規模なCK-クラス:再構築シナリオが発生したと予想され、█████航空████便の消失、サイト81██の大規模収容違反、███名の人間の異常な死、19██年に██████が開発されたとするなどの改変が起こったと見られます。これらはヒューム値の変動から起こったと推定される出来事です。
この事件を受け特別収容プロコトルの改定が行われ、未収容のSCP-XXX-JPが引き起こすCK-クラス:再構築シナリオが危惧されるためオブジェクトクラスがKeterへと変更されました。
人為的に通行止めなどをした場合はヒューム値の変動が確認され、SCP-XXX-JP-Aは発生したことになります。 現在どこまで現実改変の影響があるのかは不明です。
SCP-XXX-JPに関する物理的な異常性は今のところ観測されておらず、記憶処理はほぼ正常に機能します。SCP-XXX-JPは精神的・肉体的問題で学校に通常通り登校するのが困難である傾向が見受けられます。しかし、SCP-XXX-JPは一貫して学校に行く意欲と遅刻に対する強い嫌悪感、皆勤賞を授与されたいという強い欲求を見せています。多くはSCP-XXX-JP変化前よりこの状態が確認されており、SCP-XXX-JPに変化する条件の一つとして考えられています。今までにこの精神的問題を治療する方法は記憶処理を含め発見されていません。
現在、SCP-XXX-JPは██体収容されています。現時点で約█体のSCP-XXX-JPが未収容だという報告が統計学的見地から指摘されています。
補遺: 財団フロント企業に勤めていた元SCP-XXX-JPが電車に飛び込む事件が発生し、███線を始めとする各列車の遅延が発生しました。ヒューム値はSCP-XXX-JP-Aの影響での自殺を示唆しています。
記事のタイトル: 皆勤賞
付与する予定だったタグ: Keter scp-jp 強制力 人間型
主要な異常性: 遅刻をしない生徒。
記事の簡単な要約、オチ: 遅刻をしなくないという生徒の願いは、過去にそう思った大人の犠牲の上に立つ。
その他アピールポイントなど: 自分の経験(多遅刻無欠席)をベースにしたオブジェクト。ヒューム値については代用も考えていた。自分が遅刻しそうなときに電車の遅延でも発生したら思い出してほしいよう作った。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが記録されている記録媒体はサイト-81██の標準収容ロッカーに収納してください。SCP-XXX-JPによる実験はレベル3職員の許可のもと、Dクラス職員を用いて行ってください。
未収容のSCP-XXX-JP記録媒体が存在する、あるいは新規に出現する可能性があるため、日本支部各サイトはエージェントによる捜索と、プログラムによるインターネットのリアルタイム巡回を実施し、速やかに確保・収容・保護してください。
説明: SCP-XXX-JPは████百科事典日本語版の████年に発行された█~█項を扱っている巻の乱丁部に記された、████という異世界の概要です。
SCP-XXX-JPの異常性は、精神汚染によるミーム拡散効果です。SCP-XXX-JPを理解した人間(以下SCP-XXX-JP-A)は、SCP-XXX-JPに対する好感を持つと共に、SCP-XXX-JPを真実と信じ、他者に伝播しようとする使命感を持って行動します。この好感、信念、伝播の意思は、SCP-XXX-JPの理解度が高いほど強くなります。SCP-XXX-JP-AによってSCP-XXX-JPを理解した人間(以下SCP-XXX-JP-B群)も、SCP-XXX-JP-Aと同じ性質を持ちます。行動には、口頭での伝達、文書伝達、webサイトへのアップロード、脅迫による理解の強要、[編集済]、[データ削除済]など多様な種類があります。
上記性質から、SCP-XXX-JPは一部の理解でも精神汚染効果を持つと判明していますが、1回伝播するごとに理解度が下がり、精神汚染効果も低減していき、全内容の10%以下までSCP-XXX-JPの理解度が下がった場合、精神汚染効果は消失することが判明しています。また、SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-B群にAクラス記憶処置を施すことで、彼らからSCP-XXX-JPを取り除くことが可能です。ただし、SCP-XXX-JPの収容違反が発生した場合、SCP-XXX-JP-A並びにSCP-XXX-JP-B群は社会不安を起こす可能性があります。
SCP-XXX-JPが記載されている████百科事典日本語版は、199█/█/██に██県██市の古書店で発見されました。発見された経緯は次の通りです。発見██日前、古書店主████が最初にSCP-XXX-JPに暴露し、SCP-XXX-JP-Aに変化、妻████にSCP-XXX-JPを伝播し、妻はSCP-XXX-JP-B1に変化しました。二人は知的ではあるものの内向的な性質でしたが、SCP-XXX-JP暴露後、古書店に訪れる客や周辺住民にSCP-XXX-JPを積極的かつ熱心に伝播し、発見1日前にはSCP-XXX-JP-B群は周辺住民██名、全国███名まで拡大しました。
この段階で、SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-B1は、当時実家へと帰省したばかりの娘████にSCP-XXX-JPを伝播しようとしましたが、娘は途中でSCP-XXX-JP-Aの前から脱出。その後SCP-XXX-JP-B群とも複数回接触し、異常事態を察知して、当時在籍していた██大学の指導教官██教授に「模倣子としてひとつの物語が急激に広がっています。急激な人格変化をもたらす類の模倣子です、どうしましょう」と相談しました。
教え子の相談を受けた██教授が財団潜入エージェントであったことから、財団は事態を察知。「ミーム汚染である」と判断し、ミーム拡散対策の専門機動部隊████を派遣、SCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-B1、周辺地域のSCP-XXX-JP-B群██名を収容しました。その過程で起きた混乱は「集団ヒステリー」のカバーストーリーを用い隠蔽しました。その後、█日をかけた収容作戦により、全国に散在していたSCP-XXX-JP-B群███名をも収容しました。
以下は、SCP-XXX-JP-1-Aと接触してなお、SCP-XXX-JP-B群に変化しなかった████へのインタビュー記録です。
対象: ████(SCP-XXX-JP-Aの娘)
インタビュアー: ██博士
付記: 当インタビュー記録は初期収容2日後に行われた第2回のインタビューです。インタビュー後、████はAクラス記憶処置を受け解放されました。
<録音開始, 19██/██/██**>
██博士: それでは録音を開始します。
████:あっはい、お願いします……。
██博士: 事態の推移については以前お聞きしましたね。今回はあなたが何故異常事態に巻き込まれなかったかを、聞かせてください。
████: え……? たしかに異常でしたけど、巻き込まれるようなものだったんですか?
██博士: 今回の異常事態の原因は、情報要素以外の何らかの理由で強い伝染性を持つ模倣子です。
████: ありえません! そんなこと! 非科学的です! ……すみません、主観的すぎました。ごめんなさい。
██博士: 話を続けます。強い伝染性を持つ模倣子に暴露して、あなたが何故影響を受けなかったかが疑問です。
████: それはその……多分……。
██博士: 何でしょう?
████: その……私がその話を理解しようとしなかったからじゃないかと思います。普段のお父さんとは全く変わった様子でしたから、最初から警戒してました。そしたら、いきなり熱心に変な話をするんですよ。聞く耳持てるわけないじゃないですか? どっちかというと怖いですよ! ……いえ、ごめんなさい。
██博士: ありがとうございます。
<録音終了, 19██/██/█**>
終了報告書: 聞く耳を持たなければ伝播しないとの仮説が立てられる。実験申請をしてみよう。――██博士――
補遺
伝播するごとに精神汚染能力を減じていく弱いミームだと言って油断してはいけない。初期収容の成功は、SCP-XXX-JP-A及びB1のコミュニケーション能力の低さと偶然によりかかったものだ。SCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JPを完全に理解し、なおかつ世界中のメディアが注目し、数百万人の支持者を持つカリスマであった場合を考えよう。SCP-XXX-JP-Aは一度の伝達努力で数百万人をSCP-XXX-JP-B群にしてしまうかもしれないのだ。それがもたらす混乱は極めて大きなものになるだろう。最悪の事態に備えて行動せよ。確保・収容・保護。
――サイト-81██管理者――
補遺2
SCP-XXX-JPには序文として以下の様な文章が書かれています。
我々の世界は消滅しようとしています。その存在の記録だけでも残したいと考え、このような形になりましたことをお詫び申し上げます。
記事のタイトル: 伝言ミーム
付与する予定だったタグ: Euclid scp-jp 精神影響 ミーム 知識
主要な異常性: 百科事典の乱丁版にだけ存在する、人に存在しない異世界の記憶と好感を植え付けるオブジェクトです。曝露者が語り聞かせることによるミーム的情報汚染力はありますが、世代を重ねるごとに理解度が希釈され、最終的には喪失します。
記事の簡単な要約、オチ: オブジェクトに曝露したものは情報汚染を広めようとしますが、中途半端に終わります。しかし潜在的な世界に与える影響が大きいと財団は判断しています。また、このオブジェクトが想起させる世界は平行世界の現実であったが滅びようとしているため、ミームによる情報災害手段を取って記録だけでも伝達しようとしたことの謝辞が書かれています。
その他アピールポイントなど: 平行世界が存在を記録だけでも残すためオブジェクトを作り出したというのはパンチに欠けるので、全くの架空世界を現実に上書きする形にしても良いかもしれません。その他のアイデアや展開も全ていじって構いません。新しい何かのインスピレーションのもとになれば幸いです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPが存在する██山は一般人が立ち入らないようにしてください。財団職員が立ち入る際は、必ず三名以上で行動するようにしてください。循環器(特に心臓)に疾病がある人物の立ち入りは如何なる立場でも禁止です。
説明: SCP-XXX-JPは██県██山中にある、幅約1.5m、全長約5mの吊り橋です。
見かけの材質は一般的な檜とサルナシと違いはありませんが、あらゆる物理的破壊は無効化されます。
SCP-XXX-JPの異常性は、二人の人間が同時にSCP-XXX-JP上に存在した状態で発現します。一人、または三人以上では発現しませんが、後から渡りきるなどして最終的に二人であれば発現します。対象がSCP-XXX-JPの中心付近まで到達すると、突如として風が吹き出し、SCP-XXX-JPは揺れ動きます。多くの場合はそのまま何事もなかったかのように風は止みますが、不定期にSCP-XXX-JPが落下し、対象はそのまま500m下の谷底に転落します。
██山での死亡事故が多発していたことが██県警から報告されましたが、異常性が見られなかったために当初は単なる事故の多発であると考えられていました。その後、直下の谷底に無数のSCP-XXX-JPが発見されました。500m上から落下しているにもかかわらず元の形を保っていることから、財団は何らかの異常性が関与していると判断しました。
以下は、異常性の発覚後、SCP-XXX-JPの出現パターンを捉える目的で行われた実験の記録です。
実験記録5 - 日付20██/██/██
対象: D-4180(3█歳・男)、D-4181(2█歳・女)
実施方法: SCP-XXX-JPを渡らせる。
結果: 10km/sの風が吹き始め、SCP-XXX-JPは揺れ出した。風は██秒で止まった。異常性の観測に初めて成功したと考えられる。被験者に精神鑑定を行うが、実験前と変化は見られなかった。
実験記録7 - 日付20██/██/██
対象: D-4182(2█歳・男)、D-4183(2█歳・女)
実施方法: SCP-XXX-JPを渡らせる。
結果: 15km/sの風が吹き、SCP-XXX-JPが揺れ動いた。██秒後、風が止むのと同時にSCP-XXX-JPが落下。被験者はそのまま[データ編集済]が、SCP-XXX-JPは損傷を受けていなかった。
被験者の安全を考慮し、安全用ネットを設置することを決定した。
実験記録8 - 日付20██/██/██
対象: D-4184(2█歳・男)、D-4185(2█歳・女)
実施方法: SCP-XXX-JPを渡らせる。
結果: 実験記録7と同様の結果が起きた。被験者に精神鑑定を行ったところ、両者はお互いに強い恋愛感情を抱いていることが確認された。恋愛感情の発生とSCP-XXX-JPの落下に関する因果関係は不明。
実験記録9 - 日付20██/██/██
対象: D-4186(2█歳・女)、D-4187(2█歳・男)
実施方法: SCP-XXX-JPを渡らせる。
備考: 彼らは夫婦である。
結果: 異常性は発現しなかった。
実験記録10 - 日付YYYY/MM/DD
対象: D-4188(2█歳・女)、D-4189(2█歳・男)
実施方法: SCP-XXX-JPを渡らせる。
備考: 彼らは毎日のように喧嘩をしており、他の職員から苦情が寄せられていた。
結果: 33km/sの強風が吹き荒れ、SCP-XXX-JPは大きく揺れた。██秒後にSCP-XXX-JPと被験者は落下した。その後の精神鑑定の結果、実験記録8の被験者よりも激しい恋愛感情を抱いていた。SCP-XXX-JP発現前の人間関係が険悪なほど風速は大きくなり、その後の関係が親密になると推測される。
補遺1: 20██/██/██、D-4681がDクラス職員に対し突然暴行を加え、そのまま乱闘騒ぎになりました。特筆すべき点は、騒ぎの直前にD-4682がSCP-███-JPの実験中に死亡していたことです。対象に記憶処理を施したところ、攻撃性は治まりました。
この事から、SCP-XXX-JPに曝露した二人は、一方が死亡すると凶暴化する可能性が浮上したので、過去の曝露者全員に記憶処理を施しました。また、検証の実施が収容チーム内で検討されましたが却下されました。
記事のタイトル: 吊橋降下
付与する予定だったタグ: 未定
主要な異常性: 吊り橋の上に二人いる状態だと突風が吹き荒れ、吊り橋が降下する。
記事の簡単な要約、オチ: 実験から異常性に見舞われると激しい恋愛感情を互いに抱くことが分かる。そして、想い人が亡くなるとその感情は狂気へと変貌する。
その他アピールポイントなど: タイトルのまま。この記事の根幹は「焦り、緊張を恋愛と勘違い」です。そのドキドキは恋(コイ)ではなく怖い(コワイ)。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 各地の駅前で、後述する定型文を含んだ質問を用いて街頭インタビューを定期的に行ってください。SCP-XXX-JP発症者と確認された対象にはAクラス記憶処理を施してください。
説明: SCP-XXX-JPは普通の精神疾患です。
SCP-XXX-JPの異常性はその普通さにあります。発症者の価値観は、元の人格にかかわらず「普通」であることを強く意識したものに変化します。全ての発症者において「普通」の基準は統一されていることが確認されています。その価値観及び普段の発症者の言動に特殊な要素はありません。実験結果より、Aクラス記憶処理を施すことで症状が回復することが判明しています。
████/██/██、SCP-███-JPの実験を行っていたレベル3職員が、突然奇妙な発言を繰り返しました。直ちに身柄を確保し、調査した結果SCP-XXX-JPが発見されました。その後、財団外のSCP-XXX-JP発症者を判別する方法が課題として協議されていました。発症した財団職員██人に行った実験から、特定の趣旨の質問をした際に前述した職員の発言と一言一句違わない回答を得られることが判明したので、現在の収容プロトコルが設定されています。
以下が、収容プロトコルで指定されている定型文と、発症者の行う返答文です。
定型文: もし、普通ではない存在に遭遇したらどうしますか?
返答: 日本人は「普通でない」という理由だけで、その存在を自分から隔離しようとする。しかし、それは賢明であると言えるだろうか。普通か否かの判断はあくまで当人特有の価値観によるものだ。すなわち、自分と差異を持つ存在を「普通でない」と形容する。それは間違った思考ではないだろうか。差異のあることこそ、「普通である」と言えるのではないか。私は、この世にあるもの全てが「普通である」と考えている。
SCP-XXX-JPの異常性に特別な力はなく、日常生活においても発症者と非発症者とに目立った違いはありません。SCP-XXX-JPを収容し続ける必要はないと考えます。 ー██研究員
彼らの言葉を借りれば、「普通」とは特有の価値観であり、また彼らの言葉を言い換えるなら、「差異のないことは普通でない」ということです。 ー██博士
記事のタイトル: 普通(仮題)
付与する予定だったタグ: 未定
主要な異常性: 普通に固執する精神疾患
記事の簡単な要約、オチ: 「普通である」ことは、普通でない。
その他アピールポイントなど: 「私の普通と貴方の普通は違うでしょ」というメッセージが込めたかったです。普通への固執をどう現象化するか、というところで頓挫してしまいました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは特別海洋生物収容ユニット内に深さ6mの水槽を設置し、収容を行ってください。ユニットは予期せぬ問題が発生した際の為、多重構造を用い、各構造部が破壊された際にアラートが発動するよう設計してください。水槽内には底部に砂と浄化装置を設置し、また、半径5mの陸上部分を水中と陸上への往来が可能になるよう設置してください。
SCP-XXX-JPへの物理的接触は禁止されますが、SCP-XXX-JPの精神衛生を考慮し、一日につき二時間以上はDクラス職員をユニット内に投入し、水槽外からのコミュニケーションを行わせてください。SCP-XXX-JPが要求した物品はSCP-XXX-JP外部研究顧問と協議を行い、必要最低限のものが支給されます、SCP-XXX-JP研究者はSCP-XXX-JPに対する文化的観点から、事前に精神検査を行うことが義務付けられています。
説明: SCP-XXX-JPは一般的に人魚と呼称される、ヒトと魚類両方の特性を持つ生物です。外見は30代のアジア人女性に類似しており、長い黒髪を持ちます。ヒトにおける鼠蹊部付近から魚類の尾部に類似する身体的特徴が現われますが、人為的な接合等は見られず先天的なものであると確認されています。同一の種は現在時点で確認されていません。また、物理的干渉に対し高い耐久性を持つため生体組織は確保できません。
SCP-XXX-JPは耳下部分に魚類の鰓と類似する器官を持ち、一般的な魚類と同様の方法で呼吸が可能です。また、陸上生物における肺に近い器官も獲得しており、陸上、あるいは水中に呼吸を依存していません。SCP-XXX-JPは遊泳に適した身体構造であることからか、主に水中を浮遊した状態で生活しますが、危険を感じる、食料を見つけるなどした場合は水中を15km/h程度の速度で泳ぐことが可能です。ただし、長期間の遊泳は行いません。
SCP-XXX-JPは常に表情を笑顔に保っており、収容に対しても友好的な態度を取ります。SCP-XXX-JPは1主に日本語と英語を理解することが確認されており、10~12歳程度のヒトと同等の知能の知能を持つと推測されますが、声帯が何らかの理由で負傷していると考えられることもあり、積極的なコミュニケーションは行おうとせず、受動的に応えるのみです。また、コミュニケーションを取る際は身振りのほか与えられた筆記具を用いて絵を描くなどして意思疎通を図ろうとします。その一方で、長期間他者の姿が確認されない場合、睡眠量、食欲の低下、手足の震え等、鬱病とみられる症状が確認されるため、定期的なコミュニケーションが必要とされます。
SCP-XXX-JPは玩具や工芸品、特に赤色のモノを好むことが確認されています。稀にこれらの物品を要求することがあります。要求については特別収容プロトコルを参考にしてください。
SCP-XXX-JPは発見時、左手薬指部分に"Andersen"と刻印されたリングをはめていたことが確認されています。ここから、SCP-XXX-JPは何者かによって作成された生物である可能性が指摘されています。調査の結果リング自体に異常性は認められませんでした。このリングは指に癒着しており、現段階で分離する試みは不可能に終わっています。
以下は様々な物品に対するSCP-XXX-JPの反応記録です。
<XXX-JP行動記録>
日付: 20██/██/08
担当者: ██博士
物品: ゴムボール
行動: 尾鰭を使い跳ね飛ばしたり、水面から打ち上げるなどの行動が見られた。
日付: 20██/██/08
担当者: ██博士
物品: 防水加工を施した雑誌数冊
行動: 数冊を手に取り、読むことが確認される。ファッション誌や児童誌を主に読んでいることが確認される。
日付: 20██/██/08
担当者: ██博士
物品: SCP-XXX-JPの体長に合わせた衣服数点。
行動: 興味を示さない。
日付: 20██/██/08
担当者: ██博士
物品: 玩具数点
行動: 当初、使用方法を理解していなかったが、担当職員により説明を受け使用。ままごとや人形遊びなどが目立った。
日付: 20██/██/08
担当者: ██博士
物品: 様々な工芸品数点
行動: 喜ぶような仕草を取り、担当職員が回収しようとしたところ、抱えたまま逃走を図った。最も執着したのは和蝋燭であり、最終的に破損したため回収に失敗した。
<映像記録XXX-JP 日付 20██/██/██>
<再生開始>
D-152101: おう、人魚さん、今日も来たぜ
SCP-XXX-JP: [D-152101に向かい微笑みに近い表情を向ける]
D-152101: 人魚さんも難儀だな、こんなとこでよ
SCP-XXX-JP: [D-152101に向かい首をかしげるようなしぐさを見せる]
D-152101: はは、気にしてねえってか。俺の言葉なんて聞こえてねえはずなのにな
SCP-XXX-JP: [D-152101から離れ、水槽中を遊泳する]
D-152101: おうおう、もう飽きちまったか? まあいいさ、ゆっくり泳げ。俺もお前が泳いでいるのを見るだけで楽しいからな。…いや、お前を見てると外の事を思い出すよ
[所定時間が経過。D-152101へ退出を命じる放送が流される]
D-152101: おう、もう終わりか。じゃあな、人魚さん
SCP-XXX-JP: [D-152101へ泳いで向かい、微笑みの表情を向けながら手を振る]
D-152101: ああ、また明日。いや、それにしても美人だなあ。気味が悪いくらいだ。…おっと、冗談だ、怒るなよ?
SCP-XXX-JP: [笑顔を崩さず、D-152101へ手を振り続ける]
<再生終了>
現状、SCP-XXX-JPは友好的かつ収容には協力的です。今後とも特殊収容プロトコルを徹底すれば半永久的にこの関係は続けられるでしょう。
現在SCP-XXX-JPの研究チームに対する転属依頼が多数出願されています。これらの出願は希望理由、経歴などを吟味したうえで逐次受理されます。出願に関し何か問題があった際は、SCP-XXX-JP外部研究顧問へ連絡をお願いします。
[[collapsible show="+ この情報は現在編集中の為、使用している端末、識別コードでは開示できない可能性があります" hide="- 非SCP-XXX-JP研究者コードを認識しました。情報を開示します。"]]
追記: SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPを目視した経験がある状態でSCP-XXX-JPに対し、負の感情を向ける、あるいは危害を加えようとするときに発生します。SCP-XXX-JPへ負の感情を向けた場合、数時間後に対象者は全身が徐々に蝋化し、死亡します。蝋化した人間には多くの場合、赤い絵の具で人魚が描かれていることに留意してください。感情の内容は現在時点で怒り、恐怖、苛立ち等が確認されています。これらの感情、行為はその意図が無い、あるいは一時的、瞬間的なものであっても発生します。
この異常性により、SCP-XXX-JPは収容当初、機械操作による自動的な収容体制が設定されていましたが、20██/██/██、SCP-XXX-JPが給水装置を破壊したうえで収容室を水で満たし、一部を蝋化させることで破壊、収容違反が発生しました。この事案よりSCP-XXX-JPが蝋化させる対象は人間以外でも可能であると判明し、現在の特別収容プロトコルに改訂されるとともに、対象研究員には精神検査に偽装した記憶処理を行った上で上記の内容のみを報告されることが義務付けられました。
補遺: 20██/██/██、収容違反発生の際、対応した職員に対し大声で笑った後、リングを外し観察していることが確認されています。これ以降、リングの着脱は確認されていません。リングの裏面には"Fairy Tale ver Mimei"の文字が確認されました。
記事のタイトル: 人魚は嗤う
付与する予定だったタグ: Euclid 水棲 人間型 魚
主要な異常性: 人を蝋人形に変えるオブジェクトです。
記事の簡単な要約、オチ: 基本的には友好的だったり、好印象を与える人魚のオブジェクトです。ただし、悪印象を持った場合蝋人形にされたりする上に、誰か話し相手等々がいないと収容違反を起こします。
その他アピールポイントなど: SCP-836-JP-Jに対応させているオブジェクトです。その為、できたらで構いませんが SCP-836-JP-Jに対応する形で書いていただければと思います。また、題材として小川未明「赤いろうそくと人魚」を使用していますが、別に変更していただいても構いません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 全世界に配備されたSCP-XXX-JP発見システムを用い、SCP-XXX-JPの出現が確認された場合、最も近辺に存在する職員は一切の行動を中止し、SCP-XXX-JPの確保、移送に動いてください。また、SCP-XXX-JPの長期継続的収容は禁止されているため、初期収容体制が確立したのちは、SCP-XXX-JP基準収容資料に基づき行動を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは一般的にフラットウッズ・モンスター2と称される存在に酷似した実体です。SCP-XXX-JPの出自、年齢は本人の黙秘により不明ですが、ヒンディー語、英語、中国語、日本語での会話が可能であり、口調は気難しい中年男性のようだ、と表現されます。また、SCP-XXX-JPはその外見と後述の異常性を除けば、一般的な成人男性と同等の知識、及び耐久力程度であると推測されています。加えて、SCP-XXX-JPは出現に際し多くの場合、メガホン、カチンコ、撮影機材3を持って出現します。この出現は四ヵ月から一年の間隔で発生します。
SCP-XXX-JPの異常性はその予知能力、あるいは現実改変能力に起因します。SCP-XXX-JPは多くの場合、世界各地の何らかの被害が発生する事故、事件の直前に該当地区へ出現します。この出現においては、一般的にUFOと指定される異常物品を利用しているとSCP-XXX-JPの発言から確認されていますが、現在時点で映像以外にその実在は確認されていません。出現後、SCP-XXX-JPは出現地に一般的な映画撮影と同様に機材を設置し、待機します。この行為はSCP-XXX-JPの外見にも拘らず、SCP-XXX-JPの存在を確認したことのない人物には多くの場合無視される、あるいは興味を持たれないところからSCP-XXX-JPには何らかの方法で自分の存在を隠匿しているものと思われます。
SCP-XXX-JPが撮影準備を整えると、その後数分から数時間のスパンで大きな物的、人的被害を伴う事故、事件4が発生します。これらの事故、事件以前にSCP-XXX-JPを確保及び、該当地区から移送したところ、事故、事件は発生したものの、被害は軽微であったところからSCP-XXX-JPの異常性は予知能力と軽度の現実改変能力によるものであると推測されています。
以下は、初期収容時、SCP-XXX-JPに対して行われたインタビュー記録の抜粋です。
インタビュー記録XXX-JP-1(抜粋) 日付 20██/██/██
インタビュアー: ██研究員
対象: SCP-XXX-JP
«記録開始»
██研究員: こんにちは、SCP-XXX-JP
SCP-XXX-JP: こんにちはじゃないでしょうに、あのねえ、これは不当拘束ですよ? これ、任意でしょ? だったら俺、帰っていいじゃないですか
██研究員: そういうわけにはいきません。SCP-XXX-JP、あれほどの大事故を起こした理由をお聞きしたいのですが
SCP-XXX-JP: いや、そういう話じゃないでしょ、俺はね、許可証5取ってんですよ? 誰かに迷惑かけましたか? 令状はあるんですか? ないでしょ? 何なら弁護士呼びましょうか? …まったく、これだから俺はこういうとこ嫌いなんですよね
(以下、重要性のない内容が続く)
██研究員: SCP-XXX-JP
SCP-XXX-JP: だから、俺はそんな名前じゃないって。あー、もう、分かった、分かりました、答えればいいんでしょ? クソ、見つかったのが運のツキだ。いつか作品の中で爆破してやるからな。で、答えたら帰してくれます?
██研究員: 検討してみましょう
SCP-XXX-JP: はあ、で、何でしたっけ? ああ、俺が何であんな作品を撮ってるのかって話でしたっけ。だってみんな好きでしょ? 大災害、逃げ惑う人々、そしてその中で命を懸けて行われる感動的な愛と絆の物語…、さらに大規模なセットと映像表現、迫力のあるサウンド! …まあ、CGもいいんですけど、これはやっぱり生の衝撃ってのが今のトレンドらしくって、欲しいんですよね、そういう画が。そうじゃないとほら、観客って喜ばないでしょ? アイツら我儘だしバカなんですよ。映像と知名度のある役者、あとは少しのお涙ちょうだい加えときゃオモシロいと思うんだから。映画ってのはそういうもんじゃないでしょ。…はあ、そんなこと言ったって、俺もこれで飯食ってる以上は売れるもの作らなくちゃいけませんからね。で、何か俺の仕事に問題がありますか? 映倫的には問題ないと思うんですが
██研究員: …つまり貴方は映画を撮るためだけにあのようなことを?
SCP-XXX-JP: 撮るためだけってのは失礼でしょ。俺はアレで飯食ってるんだから。まあ、やっぱりいい素材ってのはあんまり転がってないから、ちょっとした脚色も加えたりはしますけどね? それは表現の範囲内でしょ
██研究員: …これまでに作成した作品はお持ちですか?
SCP-XXX-JP: ああ、持ってますよ。俺の手荷物ん中見てみてください。まあ、どれもこれも駄作ばっか。いいのは興行収入くらいだから、全部あげますよ。で、これで満足? 車、路駐禁止のところに停めちゃってるから早く取りに行きたいんですけど
██研究員: …インタビューを終了します
«記録終了»
このインタビューより数日後、SCP-███-JPの軽微な収容違反が発生、それに乗じSCP-XXX-JPが被害を深刻化させ、██研究員を含む数名の財団職員が犠牲になりました。この事案より、SCP-XXX-JPの継続的な収容は困難とされ、特別収容プロトコルは対処的な方法へと改訂されました。
補遺1: 20██/██/██以降、SCP-XXX-JPの出現が約三年に渡り停止しました。以下は出現停止直前のSCP-XXX-JP収容時、移送を行っていたエージェント・足利への聴取記録です。
内部聴取記録XXX-JP 日付 20██/██/██
インタビュアー: 楠木博士
対象: エージェント・足利
«記録開始»
楠木博士: では、証言していただけますか、エージェント・足利
エージェント・足利: はい、まず、SCP-XXX-JPが出現したという報告を受け、最も近くにいた私が初期収容を行うために直行しました
楠木博士: 確認は取れています。その後、エージェント・新田らと合流、SCP-XXX-JPの移送を行ったと
エージェント・足利: はい、そうなんですが…、当時の記録にもある通り、到着する以前に民間人との接触を許してしまいまして
楠木博士: 確認しています。近隣に住む当時5歳の男児ですね。これ以前のSCP-XXX-JP関連事案に名前が確認できました。おそらく、偶発的にSCP-XXX-JPを目撃していた為、SCP-XXX-JPの隠匿技術が作用しなかったものと思われます。既に記憶処理は行いましたが、彼がどうかしましたか?
エージェント・足利: ええ、わたしも直接会話をしたわけではなく、到着と同時にその少年とは別れていたようなのですが、その後、移送しているときにSCP-XXX-JPが、なんというか…
楠木博士: 貴女の感じたままで構いません
エージェント・足利: どう言えばいいんでしょうね、興奮していた? というかなんというか、子供とか、若者に戻ったというか…、ずっと「そうか、そうだったんだ、ずっと忘れていたんだ」みたいなことを延々と言ってました。少なくとも、これまでに確認した資料からはあまり想像できないような態度でしたね
楠木博士: …成程、確かにそれは関連しているかもしれませんね。処分の可能性もあるというのに正直なコメントありがとうございます、エージェント・足利
«記録終了»
インタビュー後、さらに二年間SCP-XXX-JPの出現が停止ししていることから、SCP-XXX-JPのNeutralized指定が議論されています。
補遺2: 20██/██/██、SCP-XXX-JPが再出現しました。それと同時に、飛行し人間を襲う巨大な頭目類、中国伝承における殭屍に類似した実体の盆踊り大会、自我を持つパンナコッタの洪水等が同時多発的に発生し、██名の民間人が犠牲になりました。財団の早期行動により被害は最低限で食い止められましたが、この事案を以てSCP-XXX-JPの収容体制が改訂されました。以下は、当該事案時録音されていたSCP-XXX-JPの発言です。
「思い出した! 俺はずっとこんな映画を撮ってみたかったんだ!」
記事のタイトル: こういうのが好きなんだろ?
付与する予定だったタグ: Keter 生命 人間型
主要な異常性: 映画を撮影しようとする(多分)異星人オブジェクトです。映画を撮るため、シーンの再現として世界を滅亡の危機に曝したりもします。
記事の簡単な要約、オチ: 著名な映画監督らしく、いままで商業的に成功する映画ばかり撮っていましたが、ついに嫌気がさして自分の好きな映画を撮るようになりました。ただし、ゾンビとかサメとかのB級映画だったため、以前よりも面倒な収容違反が発生します。
その他アピールポイントなど: コメディ寄りですがヤバい時はヤバいオブジェクトです。個人的に姿がフラットウッズモンスターであるのは譲れませんが、リサイクルされる方にお任せします。
この場所にあった没案は、リサイクルコンテスト2019のアイデアハブに移動させました。
アイテム番号: SCP-1872-JP "近江県民と██県民"
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1872-JP-1-A群はI5サイト群の一部であるサイト-8129の人型SCP収容房に、SCP-1872-JP-1-B群はサイト-8181ブラジル・アマパー州のサイト-81267の標準高脅威人型SCP収容エリア-2、及び-36にそれぞれ収容されます。SCP-1872-JP-1-A、-Bの接触実験にはSCP-1872-JP責任者への実験計画書の提出が必要で、各3体以下の使用しか認められていません。また、SCP-1872-JPのミーム的異常性から一部職員の文書アクセス制限・サイト立ち入り制限が設けられています。詳しくは特別収容プロトコル-別紙1をご覧ください。
未収容のSCP-1872-JP-1を収容するため、機動部隊京-4("堰き止め")を編成し、主に近江県下に展開して監視を強化します。また、SCP-1872-JP-1による演説を防ぐため、機動部隊ね-9("独自の戦い")と連携し、県議会及び県下の市町村議会に議員を派遣します7。
説明: SCP-1872-JPは、主として日本国内では100人に一人、国外では1万人に一人の確率で発生する、近江県に関するミーム的現象です。SCP-1872-JPにはSCP-1872-JP-A、SCP-1872-JP-Bの2種が存在し、それぞれに感染した人間をSCP-1872-JP-1-A、SCP-1872-JP-1-Bと呼称します。SCP-1872-JPは記憶処理では除去できないことが判明しています。現在、SCP-1872-JP-1-Aは███体、SCP-1872-JP-1-Bは██体収容されています。
SCP-1872-JP-Aは、現在の近江県の範囲に「滋賀県」という自治体が存在するという強迫的認識です。SCP-1872-JP-Aは、近江県の名前と正確な位置を認知していない人物に発現します。SCP-1872-JP-1-Aは、近江県の現在の県名は陰謀でありSCP-1872-JP-1-Bを含むそれを支持するものへ危害を加えなければならないという強い認識を持っている為、SCP-1872-JP-1-Aは結果として殺人や傷害、また精神科への措置入院事案を引き起こします。但し、SCP-1872-JP-1-Aは旧国名の「近江国」に対しては憎悪を引き起こしません。
SCP-1872-JP-Bは、SCP-1872-JP-Aの「滋賀県」という地名に対し殺意を覚えるという強迫的認識で、近江県の名前と正確な位置の両方を認知している人物に発現します。この異常性により、SCP-1872-JP-1-Aとの接触は、対象に対する強烈な害意が発生し、高い確率でSCP-1872-JP-1-Aとの戦闘状態に至ります。
SCP-1872-JP-1は主に以下の地域に広く分布しています。これらの地域のおおよそ半数は、過去に歴史的な事故、虐殺などの悲劇的な事件に関連する地域であるということが指摘されていますが、その他の半数については、全く因果関係を解明できていません。
- 日本
- 広島県広島市周辺
- 長崎県長崎市周辺
- 福島県浜通り地方
- 京都府舞鶴市周辺
- 長野県長野市周辺
- 青森県三沢市周辺
- 中国
- 天津市周辺
- 台湾
- 南投県周辺
- ドイツ
- 全地域(ユダヤ人のみ)
- フランス
- 全地域(アルジェリア系フランス人のみ。1969年以降に入国した人物は対象外)
- ルワンダ
- 全地域
- ブラジル
- 現在調査中
又、上記に拘わらず、首都圏などの人口密集地でも発見されています。
20██年、サイト-8181で発生した大量収容違反事案8によりSCP-1872-JP-1-Bが大量に死亡した際、その瞬間、近江県を中心とする世界中でヒューム値の上昇が認められました。また、サイト-8190において、偶然実験中で使用していたシャンク/アナスタサコス恒常時間溝の範囲内にあった地図帳から、「滋賀県」という地名や、滋賀県に因んだ施設名・地名(滋賀県庁、滋賀県立大学、更に滋賀県立という名前がついた高等学校など)が発見されたこと、更にルワンダでのベビーブームによるSCP-1872-JP-1-Aの大量出現などの記録やK式現実改変能動分析などの研究成果により、SCP-1872-JP-1-Aが-1-Bより多くなればその時点で過去改変が発生し、近江県は「滋賀県」となるという仮説が提唱されました。CK-クラスシナリオを防ぐため、財団はKeterへの再分類とサイト-81267の建設とSCP-1872-JP-1-Aのサイト-81267への隔離を行いました。
インタビュー記録-XXX-JP-290
対象: SCP-1872-JP-1-A-215
インタビュアー: 久米博士メモ: SCP-1872-JP-1-A-215は広島市出身。職場にて近江県について言及した同僚に対し暴行事件を起こしたため収容された。
<録音開始, 20██/██/██ UTC+9>
インタビュアー: まず、なんで、███さんを殴ってしまったのですか?
SCP-1872-JP-1-A-215: 「近江県」です。「近江県」が広まったこの状況が、絶対におかしいと思うんです。
インタビュアー: ……つまりどういうことですか?理解できません。
SCP-1872-JP-1-A-215: 知ってますよそれは。私だってうまく説明できません。インタビュアー: 具体的に、なぜ「近江」を恨むのか、そういうことが聞きたいのですが。
SCP-1872-JP-1-A-215: うーん……(数秒間黙る)……「近江県」が広まってしまったら大変なことになる、そういう概念が頭の中をもたげてしょうがなくて……。愛県心とか、あるいは「日本国」がある日「ホンジャマカ国」になってしまうような違和感……という訳では無いんです。
インタビュアー: 訳では無い?SCP-1872-JP-1-A-215: このままではなにかしらの悲劇が起きてしまう。そして僕はそれを避ける手段を持っている。それが、この身を燃やしてでも「近江県」をこの世から潰すこと。そう、あの日そういう感覚が突然舞い降りてきたんです。
インタビュアー: なるほど……目の前で子供が事故に巻き込まれそうになってるような感じ?
SCP-1872-JP-1-A-215: もっと、そんなものじゃないもっと酷いことです。
<録音終了>
補遺-XXX-JP-1: SCP-1872-JP新人オリエンテーションの録画より
プレゼンター: 亜臼博士
<録画開始, 20██/██/██ UTC+9>さて、みなさんは今まで「こんな危険なのにSafeなのか」というような体験を多くしてきたのではないでしょうか。しかし、多分「こんなどうでもいいのにKeterなのか」ってのは初めてでしょうね。ええ。近江県の名前という多分日本で一番どうでもいい県の名前の論争をするという、どうでもいいオブジェクトです。大阪の阪の字を転がる方に戻すか言い争ってるほうがまだ有意義です(会場笑)。しかしながら、皆さん。CK-クラスシナリオというのがありますよね。当然ながら、CK-クラスもK-クラスです。ええ。K-クラスシナリオというのは財団が定める「世界の終わり」みたいなもんですから、財団の言い分に沿えば「近江」が「滋賀」になったら、世界が終わったということになります(会場笑)。ええ。
しかし、注意しなければならないのはですよ、ここからが重要なんですが、近江が滋賀になることによって、歴史上に様々な変更点が発生するということなのですよ。近江県が歴史上に登場するのは大津県と犬上県が合併した1872年からですから、もう100年ちょっと経っている由緒正しい名前なんです。ええ。そこから今までの歴史上、日清日露戦争も、2度の世界大戦もありました。近江県が滋賀県になったせいで、これらの歴史の分岐点が変更されていたかもしれません(会場笑)。
いや、これは笑い事じゃないんですよ。(スライドを████の日記のコピーに移す)これは明治時代に書かれたある女性の日記のコピーなんですがね。ここには、こう書かれています。簡単にまとめますね。「おばが写真を持って、誰とお見合いしたいか聞いてきた。一人の男は福井県庁の役人で、一人の男は近江県庁の役人だそうだった。私は近江の方を選んだ。なんとなく県名がかっこよかったからだ」。変わった女性ですよね。県の名前で夫を決めるとは。
でも、その役人はゴタゴタでアメリカに移住します。そしてサンフランシスコで子供を産むんですが、その子供、実は[データ破損]の実の親なんですよ……ご存知ですか? 彼は戦時中、日系3世ながらもアメリカに忠誠を誓い、日本学の専門家という立場から、政府や財団にいろいろとアドバイスしたという男で、彼がいなければ日本のどこかに核兵器が投下されていたと言われています。そう、県名が、人が生まれてくるのを左右させるということはめったにありません。でも、一億人に一人でも居れば、十分歴史が変わってしまう可能性がありますよね。
だから、我々は近江県という100年間の歴史の重みを受け継いだ誇り高き県名を守ることに執着するのです。
<録画終了>
[[█footnoteblock]]
緊急司令
サイト-81267において収容違反が発生
機動部隊ろ-5-ブラジル分隊は直ちに現場に急行せよ
発生地点 | サイト-81267 |
原因 | 不明 |
現在 | SCP-1872-JP-1の大部分が南東方面へ脱走、現在逃走中 |
周囲の状況 | 周囲は直ちに死に至るものではない程度の高放射能量である。しかし、サイト自体が崖の上が存在しており、更に収容違反対象の特性より飛び降りる可能性が存在するため、直ちに発見することが望まれる。 |
補遺 | 過去改変性オブジェクト収容専門収容サイトにつき、CK-クラスシナリオが発生する可能性が存在する。CK-クラスシナリオ発生直後、情報の時空的錯誤が発生する場合がある。 |
記事のタイトル: 近江県民と██県民
付与する予定だったタグ: 人型 Keter ミーム
主要な異常性: 滋賀県が「近江県」である世界線で、近江県が「滋賀県」であると頑なに信じるミームに感染した人々と、近江県を「滋賀県」と呼ぶ人々は排除されなければならないというミームに感染した人々が喧嘩し合う。前者の人口が後者を上回ると1872年からの近江県の歴史が「滋賀県」に過去改変される。
記事の簡単な要約、オチ: 「近江県」側の世界線では日本に核兵器が投下されていなかった。
その他アピールポイントなど: 多分落ち以外は捨てても成立するので、枠組みを再構築したほうがいい感じになると思います(落ちを先に思いついて、異常性を無理やり付け加えたようなオブジェクトなんで……)。
アイテム番号: SCP-000-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-000-JPは、サイト-8237の緩衝措置が施された免震構造の収容室に収容されています。収容中は通常の観測機器に加え、SCP-000-JPの螺子巻きに観測装置を取り付け、状態を常に確認してください。収容室から持ち出す際はロボットアームを使い、全ての職員は直接の接触を控えてください。SCP-000-JPを研究、実験に使用するには、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。
説明: SCP-000-JPは、黒い機械式メトロノームです。外見上は損傷が無く、新品同様の艶を持ちます。SCP-000-JPを構成する部品は市販品のそれと同一ですが、振り子、遊錘、螺子巻きなどの、動作に関係する部品は操作することができません。各部品の耐久性は非常に高く、外部からの熱、衝撃、圧力などの破壊的干渉による影響を一切受けません。
SCP-000-JPは不活性、待機、活性の三種類の状態を持っています。通常は不活性状態ですが、不定期な間隔でその他二種類のどちらかに移行し、自身を中心とする半径5mの範囲(以降”射程”とします)に、それぞれ異なる異常をもたらします。
不活性状態では、上記以外の目立った異常性を持ちません。
待機状態では、SCP-000-JPは射程内の、一定の周期を持つ存在を対象とした異常性を示します。SCP-000-JPはそれらの一部に干渉し、周期を完全に消失させます。この変化は瞬時に完了するため、経過観察は現在まで成功していません。一度干渉された対象は、待機状態が終了した後も、通常の方法で周期を付与することは不可能となります。
対象の周期の消失に伴ってSCP-000-JPの螺子巻きは回転し、影響を受けた対象の数、規模、性質によって回転数は変動します。
活性状態では、SCP-000-JPは自発的に起動し、外見上は正常に動作します。起動から5~7秒経過すると、SCP-000-JPは射程内のいくつかの存在に干渉し、それらに自身の遊錘が示す数値(以降単純に”数値”とします)に基づく周期を付与します。付与された周期は活性状態終了まで持続し、外部からの干渉で止めることはできません。影響を受けた時点で対象の耐久性はSCP-000-JPのそれと同様になり、一切の破壊が不可能となります。活性状態が持続する間、SCP-000-JPの螺子巻きは徐々に解けていきます。完全に解けた例はありませんが、この動作から、活性状態にはある種の時間制限が存在すると考えられています。
SCP-000-JPの異常性は螺子巻きの巻き数に関係しており、巻き数によって影響の対象の数が大きく変動します。SCP-000-JPは現在までに、その異常性を用いて自己防衛や外部への攻撃に類する事象を数回誘発しています。自我の存在が懸念されていますが、未だ確証は得られていません。
実験記録-000-JP
以下の実験は、異常性の詳細解明のために実施されました。
実験記録-000-JP-1 - 199█/██/██
対象: 標準的な振り子装置1台
実施方法: 起動した対象とSCP-000-JPを実験室内に配置し、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは待機状態に移行し、対象の動作は瞬時に停止した。螺子巻きは約5回転した。3秒後にSCP-000-JPは不活性化した。-実験終了
実験記録-000-JP-2 - 199█/██/█
対象: 実験用ラット2匹(それぞれ対象a、bとする)
実施方法: 対象を別々のケージに入れた上で実験室内に配置。対象bは事前に心停止状態とし、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは活性状態に移行した、7秒後に対象bは蘇生し、活動を再開した。2秒後、SCP-000-JPが待機状態に移行すると、対象はどちらも痙攣し動かなくなった。螺子巻きは約10回転した。-実験終了
分析: 何故こんな回りくどいことをしたんだ?-██次席研究員
実験記録-000-JP-3 - 199█/█/█
対象: 580nmの可視光線
実施方法: 実験室内のSCP-000-JPに向けて対象を照射し、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは状態移行せず、不活性状態のまま沈黙した。3分間照射は継続されたが、対象は一切の影響を受けなかった。-実験終了
分析: 恐らく、周期を持つ実体がはっきりしていない波には干渉できないのだろう。むしろできなくて良かったと思うべきか。-██博士
実験記録-000-JP-4 - 200█/██/██
対象: 260Hzの可聴音
実施方法: 対象をスピーカーを用いて実験室全体に発生させ、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは待機状態に移行し、対象は完全に消滅した。スピーカーは稼働を続けていたが、音が響くことはなく、実験室内は完全な無音となった。3秒後にSCP-000-JPは不活性化した。-実験終了
補遺: 影響を受けた気体は全て回収され、密閉容器に保管されています。
分析: 成程、「射程内で振動する気体」と解釈すれば干渉できるというわけか。-███博士
実験記録-000-JP-5 - 200█/█/██
対象: SCP-000-JP
実施方法: SCP-000-JPを一般的な水道水で満たした水槽に入れ、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPに水による何らかの影響は見られなかった。5秒後、SCP-000-JPは待機状態に移行し、内部の水が完全に凍結、体積膨張により水槽は破壊された。この時観測された温度は-███℃だった。3秒後にSCP-000-JPは活性状態に移行、同時に実験室内の温度が1███℃まで急上昇した。高温により一部の観測機器が破損したが、凍結した氷は一切温度が変動せず、溶けることもなかった。その後、掘削機を用いて氷を削り取り、SCP-000-JPは回収された。-実験終了
補足: 影響を受けた氷は全て回収されました。超低温を維持できるその性質から、他の収容プロトコルへの活用が期待されています。
分析: SCP-000-JPの数値は既知のものだけに留まらないようだ。果たしてどんな数値に干渉したのだろう?-███博士
実験記録-000-JP-6 - 200█/██/█
対象: SCP-139-JP
実施方法: 対象とSCP-000-JPを実験室内に配置し、経過を観察する。対象の異常性を考慮し、観測機器は50m以上離れた場所に設置。すべての手順は遠隔操作で行う。非常時に備え、対象とSCP-000-JPを迅速に引き離すためのプロトコルが制定された。
結果: [[削除済み]]周期、振動に関するオブジェクトとSCP-000-JPの接触を禁止します。-サイト管理者████
補遺: SCP-000-JPは199█/█/██、著名音楽家████氏の変死事件に関する警察の家宅捜査において、私室のオルガンに設置されていた所を発見されました。警察官として立ち会っていたエージェントにより回収されましたが、この時点では不活性状態だったため、その耐久性以外の異常性が発見できず、一時的にAnomalousアイテムとしてサイト8237に移送、収容されました。3日後、SCP-000-JPの収容ロッカーが不自然に破損しているのを研究員が発見し、その後の調査によって真の異常性が判明。現在の特別収容プロトコルが制定されました。氏がいつ、どのような経歴でSCP-000-JPの入手に至ったのかは調査中です。
要セキュリティクリアランスレベル3
事案記録-000-JP-1
20██/██/██、突如SCP-000-JPの収容室内に直径10mの漆黒の空間が出現しました。SCP-000-JPは空間に完全に飲み込まれ、一時的な観測不可状態となりました。即刻に回収が試みられましたが、空間はあらゆる物体、音、電磁波を吸収してしまい、回収は失敗しました。しかし、事案発生から10分後、空間は強い光と音を放ちながら消滅し、SCP-000-JPが収容室内に再出現しました。取り込まれた物体も問題なく回収され、事案は収束しました。
事案後も特別収容プロトコルは継続されています。空間の正体、及び出現した理由は現在もわかっていません。事案以降SCP-000-JPは不活性状態であり、更なる状態移行は確認されていません。
記事のタイトル: リズムに合わせろ
付与する予定だったタグ: Euclid 機械 破壊不能 時間
主要な異常性: 自発的に起動、停止を繰り返し、それに基づいて周囲の周期に影響を与えるメトロノームです。
記事の簡単な要約、オチ: 要するに周りのリズムを好き勝手にいじくる、意思を持った装置です。最終的には時間にまで干渉するところがオチです。
その他アピールポイントなど: このオブジェクトは異常性が比較的単純なので、人によって様々な形にすることができると思います。自分もこの記事の内容は5、6回改訂しているので、今の状態が気に入らない人もご自由に改変なさってください。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81-██の防水処理を施した標準的物品ロッカー内にそれぞれ一個ずつSCP-XXX-JP-Aと接続されているコードを引き抜いた状態で保管し、実験以外でSCP-XXX-JPの船底部に水分が付着するのを防いでください。もし、SCP-XXX-JPに水分が付着した場合、すぐに担当の職員を操縦者として認識させた上で水分を乾燥させ、非活性化状態を維持してください。
実験を行う場合はクリアランス3の職員の許可を得た上で、防弾処理が施されたチャンバー内で行ってください。もし、SCP-XXX-JPの行動に異常が発生した場合、職員はすぐに実験を中止し、チャンバー内から退避してください。
説明: SCP-XXX-JPは全長60cm程の艦船模型です。外見のモデルは旧日本海軍の夕雲型駆逐艦及びアメリカ海軍のギアリング級駆逐艦を組み合わせた物で、SCP-XXX-JPは、艦載砲、魚雷発射管、機銃に相当する部位(以降兵装と表記)が自由に可動する構造となっています。艦橋部にはマイクロカメラ、集音マイク、小型のスピーカが埋め込まれています。また、SCP-XXX-JPの材質はABS樹脂ですが通常の同物質と比較して遥かに高い耐久性と耐熱性を有しています。
SCP-XXX-JPは船底部に水分が接触する事で活性化状態へ移行し、艦橋部に内蔵されたスピーカーから発せられる女性の声で周囲の存在する人間と会話する事を事を試みます。この時、SCP-XXX-JPは自身を「██型駆逐艦█番艦██」と自称し、SCP-XXX-JPに対して質問を行うとほとんどの場合、自身の性能もしくは、戦歴を語ります。しかし、SCP-XXX-JPは活性化する度に名前、人格、自称する戦歴が変化することが確認され、現在19パターンが確認されています。(それぞれの人格からSCP-XXX-JP-1からSCP-XXX-JP-19と呼称する)
活性化直前にSCP-XXX-JPに接触した人物を自身の司令官と認識し、その人物(以降操縦者と呼称します)の命令に従います。また、SCP-XXX-JPが航行するのに十分な水深を有する水場に浮かべると活性化した地点から半径約2kmの水域を3ノットの速度で航行を開始します。しかし、操縦者の命令によって、SCP-XXX-JPは最大35ノットで操縦者の指示通りに航行します。SCP-XXX-JPは船底部に付着した水分を乾燥させると非活性化状態に移行します。
SCP-XXX-JPは兵装から約1mmから6mm程のプラスチック製の玉、全長3cm程の魚雷の模型等を発射する事が可能です。兵装から発射された玉、魚雷はサイズと材質にも関わらず一般的な重火器と同等の威力を有しています。(詳細はSCP-XXX-JP搭載兵器性能試験結果を参照)SCP-XXX-JPの発射できる玉及び魚雷等の弾数に制限はありません。しかし、それぞれの兵装を一定数を射出すると約2時間ほどの間SCP-XXX-JPは、その兵装を使用が不可能となります。
SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPの船体の各所に存在する全長1cm程から10cmほどの未知の金属で形成された円柱型部品の総称です。SCP-XXX-JP-Aの側面部には"HITOS"という刻印が刻まれ、他のSCP-XXX-JP-A及び前述の艦橋部の各機器とコードで直結されています。SCP-XXX-JP-Aは接続されているコードを抜く事SCP-XXX-JPから容易に取り外す事が可能であり、SCP-XXX-JP-Aの接続を絶つとSCP-XXX-JPは特異性を発揮しなくなります。
SCP-XXX-JPは20██年11月05日、██府██市の██大学の文化祭でミリタリ部の学生が活性化したSCP-XXX-JPを展示していたのを当時、大学OBとして██大学を訪れていたエージェント██が発見し、収容しました。当時、SCP-XXX-JPの所持者であったミリタリ部の部長である██氏のインタビューによると彼の小説のファンだと名乗る男から誕生日プレゼントとして贈られた物だと証言しました。しかし、SCP-XXX-JPを贈った男については「なぜか覚えていない」という証言をし、詳細な情報は得られませんでした。この後、関係者全員にAクラス記録処理を施し、カバーストーリ「特殊効果による演出」が適用されました。
インタビュー記録XXX-JP - 日付 20██/11/██
対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: 黒金博士
付記: SCP-XXX-JP-1の活性化を維持するために水を張ったタライに、SCP-XXX-JP-1を浮かばせた上で黒金博士を操縦者と認識させた状態で行っています。また、事前の確認でSCP-XXX-JP-1の状態である事を確認済みです
<録音開始, 20██/11/██**>
黒金博士: こんにちは、SCP-XXX-JP-1
SCP-XXX-JP-1: 艦長、早くを命令をください
黒金博士: じゃあ、君にいろいろ質問をしたいがいいかね?
SCP-XXX-JP-1: はい、なんでしょうか?
黒金博士: 君を制作したのは誰かね?
SCP-XXX-JP-1: 私は1941年3月16日に舞鶴工廠で対艦能力を妥協する代わりに対空及び対潜能力を重視された丙型駆逐艦9の一番艦として進水したので工廠の作業員という事になるのでしょうか。
黒金博士: え?君は模型だよね?
SCP-XXX-JP-1: 今はそうですが、以前は大東亜戦争に活躍した丙型駆逐艦の一隻として[編集済]と戦っていました。私が最初に実戦に参加したのはミッドウェイ沖海戦です(以降関係がないので省略)
黒金博士: なるほど分かりました。しかし、我々の記録では舞鶴工廠で君が建造されたという記録がありませんが?
SCP-XXX-JP-1: そんなはずがありません。何かの間違いです!
黒金博士: いえ、間違っていません。それに君はマリアナ沖海戦で日本海軍は勝利したと言いますが、マリアナ沖海戦は日本が敗北したはずです。
SCP-XXX-JP-1: 我ら帝国海軍の優秀な航空隊によって米海軍は壊滅的な損害を受けているはずです。
黒金博士: いえ、日本帝国海軍の航空隊は米軍を壊滅させるどころか、「マリアナの七面鳥撃ち」と評される程の損害を受けています。
SCP-XXX-JP-1: 七面鳥……新鋭機の烈風がグラマンに遅れを取るはずがありません。
黒金博士:[ため息]そもそも烈風は太平洋戦争に実戦配備すらされていないんですよ。そんなデタラメ、どこからでてくるんですか?
SCP-XXX-JP-1: そんな……そんな、わ、私達の今まで[ノイズ]て嘘だなんて[ノイズ]
黒金博士: SCP-XXX-JP-1、もう一度聞く。君を作ったのは誰だ?
(SCP-XXX-JP-1は10分間沈黙する)
黒金博士:SCP-XXX-JP-1?
SCP-XXX-JP-1: [絶叫]わたしがワタシになって、わわたしが私と混ざって、私のなかからあたしがぬかれて、あたしが私に塗りつぶされて、タスケテ、おかあさん、ワタシがわるいコだったから……(SCP-XXX-JPは絶叫と同時に兵装を無造作に旋回させる)
黒金博士: やばい、インタビュー中止! 全員、実験室内からすぐに退避しろ!!!
(黒鉄博士が退避した直後、SCP-XXX-JPが実験室内で兵装を無差別に使用する)
<録音終了, 20██/██/█**>
終了報告書: インタビュー終了直後から全弾を消費するまでの1時間に無差別射撃で実験室内に多大な損害を与えた後に静止する。この時、SCP-XXX-JP-1は操縦者に対して通常時と変わらない反応を見せたが、インタビュー時の出来事については知らないと主張した。
だが、SCP-XXX-JPの反応はどういう事だ?-黒金博士
付録XXX-JP-01
以下はSCP-XXX-JPの所持者であった██氏の自宅から発見されたSCP-XXX-JPが収納されていたと思わしき段ボール箱の内部から発見された手紙です
██さんへ
誕生日そして、██シリーズ完結おめでとうございます
高校生の頃から貴方のサイトに掲載されていた██シリーズを読んでいました。
そして、メル友になってからはミリタリー関連でいつも盛り上がりましたね
これは私のあなたへの感謝の気持ちです
私の発明を使ったこの世にほとんど存在しない会話をする艦船模型を送りますあなたのファンである██より
補遺: 20██/11/██に財団がSCP-XXX-JPを確保する前に所持していた██氏の証言及び██氏の自宅へ届けられていた郵便物の記録を元にSCP-XXX-JPの贈呈者だと思わしき人物及び現住所を特定することに成功し、機動部隊も-3(飛脚の番犬)によるSCP-XXX-JPの贈呈者及び未収用のオブジェクトの確保を目的とした調査が行われました。機動部隊が疑いがある民家に突入すると民家の内部は荒らされており、一室で血液で判別不能な書類をもった20代後半の男性の遺体を発見しました。同時に█個のSCP-XXX-JPの残骸及び用途不明の機器の残骸、██氏が所属されしているミリタリ部が発行している小説の冊子、██枚の書類、女性用衣装██着及びそれを着用した女性の写真██枚を押収しました。押収された書類の殆どはSCP-XXX-JPとは直接関係する物は存在していませんでした。しかし、押収された冊子に掲載されていた小説の内容がSCP-XXX-JPの供述と一致していた事が確認されています。
また、男性の遺体には以下の内容のメモが貼られていました。
押収文章XXX-JP-1
GもしくはFへ
遅かったな
HITOSの情報や実物はこっちがいただいておく。
代わりに[罵倒]なコイツの死体と材料の抜け殻は貴様らにくれてやる
煮るなり、焼くなり好きにしろナナシ
記事のタイトル:カタル駆逐艦
付与する予定だったタグ:(未定)
主要な異常性: 水に触れると人間の指示で動く、しゃべる、銃器相当の威力で攻撃する駆逐艦の模型のオブジェクトです"
記事の簡単な要約、オチ: "製作者のアジトを特定し、機動部隊が突入すると製作者は死亡しており、製作者の指導者らしき人物の捨て台詞が書かれているメモが残されている"
その他アピールポイントなど:(外野のオブジェクト制作技術者と彼らの指導者の存在を念頭に置いて制作しました。オチ以外は変えても構いません)
L
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181内低脅威度保管ロッカーの透明でない箱の中に保管されます。実験または特別な許可なしでSCP-XXX-JPに接触することは禁止されています。また、SCP-XXX-JP-1が発生した場合は銃などの直接接触しない方法で終了して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは平成11年に鋳造された1円玉です。後述する異常性を除けば他に変わった点は見受けられません。
SCP-XXX-JPは時速8.52kmで西の方角へ転がり続けます。壁などの障害物があった場合でも障害物に向けて突っかかるように転がり続け、停止することはありません。また、SCP-XXX-JPの回転速度は常に一定です。現在SCP-XXX-JPの停止及び進行方向の変更の試みは全て失敗に終わっています。
SCP-XXX-JPを人間が視認した場合対象の状態に関わらず拾いたいという気持ちになりますが、強制力のあるものではありません。もし人間がSCP-XXX-JPに接触した場合、対象はSCP-XXX-JPと同じ性質を持つようになります(以下対象をSCP-XXX-JP-1と表記)。SCP-XXX-JP-1は転がることを自らの意思で止めることが出来ません。SCP-XXX-JP-1は死亡することでその異常性を喪失します。
補遺: SCP-XXX-JPは██県██市のスーパーマーケットにおいて、「█人の客と従業員が突然転がり始め止まらない」という連絡があったことから発見されました。発見当時の詳しい状況については下記インタビューを参考にして下さい。
インタビュー記録
対象: ████(SCP-XXX-JP収容時に勤務中であったスーパーマーケット従業員である19歳の女性)
インタビュアー: ███博士
<録音開始>
███博士: それではインタビューを開始します。宜しくお願いします。
████: ……
███博士: ……まずあの事故が発生した当時の状況を教えていただきたいのですが…
████: …………あの時、███10のレジにはうちのスーパーの常連のクレーマーの男が来店していました。その男は来る度に悪態をついていて乱暴な言動も多かったのでレジの人皆に嫌われていました。
████: その男は███に「声が小さくて聞こえない」と難癖をつけていました。お前の耳が遠いだけだろクソジジイと思いながら私は彼女のレジを気にしていました。
███博士: …続けてください。
████: その男は怒りが頂点に達したのかレジの皿に小銭を投げて入れようとしました。……その時に1円玉が1枚転がり落ちたんです。落ちた1円玉を拾おうと男がブツブツ言いながら1円玉に触れた途端、男が急に転んで、ゴロゴロと転がって行ったんです。
████: 急に男が転んだからと心配して触れた███も男と同じく転がって行きました……███や男の転がった先に居たお客様、1円玉に触れたお客様も触れた途端に転がりだして……皆壁にぶつかったまま転がり続けていてとても辛そうでした……
<録音終了>
SCP-XXX-JPとSCP-XXX-JP-1個体は救出及び研究の為サイト-81██に移送されました。しかし、全SCP-XXX-JP-1個体の救出の試みは失敗し、全SCP-XXX-JP-1個体は死亡または財団の手によって終了されました。関係者にはAクラス記憶処理が施され、カバーストーリー「強盗殺人」が流布されました。その後、研究の結果によりSCP-XXX-JPの安全な収容手順が確立したためSCP-XXX-JPはサイト-8181に移送されました。
記事のタイトル: 転がる1円玉
付与する予定だったタグ: 未定
主要な異常性: 西に向かい転がり続ける1円玉です。これに触れた人も死ぬまで西に転がり続けます。
記事の簡単な要約、オチ: 傲慢なクレーマーのせいで、1円玉に異常な性質が付加されてしまいました。
その他アピールポイントなど: 私がサイトにメンバー登録して最初に書いた下書きです。評判が良くなかったのと私生活が忙しくなった為放置していました。執筆のいろはも分からない状態で書いた記事なので粗も多いですが、どなたか供養していただければ幸いです。またリサイクルに際し気に入らない部分は全部変えて頂いて構いません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Bにはサイト-81██の標準人型収容室に加え、専用の設備が収容室周辺に配置されます。SCP-XXX-JP-Bに対して1週間に1度、標準的な人型オブジェクトの収容手順とは別にマナー講座を受講させて下さい。SCP-XXX-JP-Bからの物品要求があった場合には審査の上、それを与えても構いません。アイテム番号での呼称が人権侵害に当たり収容違反に繋がる恐れがあるためSCP-XXX-JP-Bは本人の前では本名で呼称される必要があります。また、その危険性から専用の審査で95点以上を挙げたDクラス職員以外はSCP-XXX-JP-Bに直接の接触は禁止されています。SCP-XXX-JP-Bの専用設備、収容違反時や死亡時などの詳しい対処については別途資料を参照して下さい。
説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Cからなる事象の総称です。
SCP-XXX-JP-Aは異常性を持った銃と思しき武器です。SCP-XXX-JP-Aは目撃者に対し「SCP-XXX-JP-Bによる人間への殺害行為は仕方のないことである」と認識させる認識改変能力を持っています。この認識改変能力の対象にはSCP-XXX-JP-Bも含まれます。また、SCP-XXX-JP-Aから発射された弾は発射されると同時にSCP-XXX-JP-Bの視界に存在する標的とした人物の急所に命中します。このプロセスを阻止することは不可能であり、結果として標的は確実に死亡します。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bによって行使される際のみ出現するため、詳しい構造に関しては不明です。
SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aを所有する人間で、この報告書が書かれている時点では██ ██という15歳の日本人です。SCP-XXX-JP-Bは法律、マナーの違反行為や非道徳的な行為を行った人間及び自らに危害を加えようとした者を視認するとSCP-XXX-JP-Aを用いて殺害します。この違反行為や非道徳行為の判定はSCP-XXX-JP-Bによるものであり、個体差があります。
SCP-XXX-JP-Bに対する物理的、精神的な攻撃や記憶操作、ミーム汚染、情報災害、認識災害などのあらゆる攻撃は無効化されます。しかし、SCP-XXX-JP-B自身が違反行為や非道徳行為を行うと、突如として何もない上空からSCP-XXX-JP-Bに対し高エネルギーの光線のようなものが放たれます。その結果としてSCP-XXX-JP-Bは死亡します。SCP-XXX-JP-B自身に対する違反行為や非道徳行為の判定はその状況からとても厳しいものだと推測されます。SCP-XXX-JP-B個体の死亡後最短で2日、最長で74日以内に新たにSCP-XXX-JP-B個体となる人間が選ばれることが確認されています。SCP-XXX-JP-B個体に選ばれる人間は正義感が強い傾向にあります。また、現時点で日本でのみSCP-XXX-JP-B個体の発生が確認されています。
SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-Bにのみ認識可能であると推測される霊的存在です。現在収容中のSCP-XXX-JP-Bへのインタビューで初めて存在が明かされました。SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-Bの証言により「常に自分のそばにいる」「男性のような見た目と声」という特徴が判明しています。SCP-XXX-JP-Cを観測するための試みは全て失敗しています。また、SCP-XXX-JP-A、SCP-XXX-JP-Bとの関係性の詳細は現在調査中です。
補遺1: SCP-XXX-JP事例記録
事例 | 発生年月日 | 概要 |
---|---|---|
事例SCP-XXX-JP-1 | 20██/4/██ | 財団によって初めて確認されたSCP-XXX-JP事例。SCP-XXX-JP-Bは19歳の女子大学生で、 大学内の食堂の食券機に並んでいる際に列の割り込みが他の女子生徒により行われたため異常性に発現したと推測される。割り込みを行った女子生徒と加担者であるその友人の計4人を殺害した後食事を摂っていたが、食事の最中に突如光線に打たれ死亡した。摂っていたのは和食のようであったが汁物に手を付けた形跡がない。ご飯を二口続けて食べたのがマナー違反であるようだ―██博士 |
事例SCP-XXX-JP-2 | 20██/4/██ | 前回のSCP-XXX-JP事例から2日後に発生した事例。SCP-XXX-JP-Bは35歳の男性会社員で、退勤中の電車内で痴漢の疑いをかけられたところ異常性が発現。被害者の女性とSCP-XXX-JP-Bを拘束していた男性の計3名を殺害、さらにオブジェクト収容の任を受けて出動した機動隊員7名の内5名を殺害した。しかし、その後自宅の和室で焼死しているのが発見された。機動隊員による攻撃を全く受け付けなかったこと、攻撃を仕掛けなかった機動隊員は攻撃されなかったことを受け、次回事例発生時は説得によってSCP-XXX-JP-Bを収容するよう決定された。焼死体の足が畳の縁に乗っていた。これもマナー違反だが、少々厳しすぎやしないか―██博士 |
事例SCP-XXX-JP-3 | 20██/7/█ | 前回のSCP-XXX-JP事例から74日後に発生した事例。SCP-XXX-JP-Bは14歳の男子中学生で、同級生からいじめを受けている最中に異常性に発現した。いじめに加担していた同級生8名を殺害。その後、駆け付けたエージェント2名の説得を無視し、エージェントに対し攻撃を仕掛けようとしたところで光線に打たれ死亡した。悪いことをしていない人間への暴力は許さないということか―██博士 |
事例SCP-XXX-JP-4 | 20██/8/██ | 前回のSCP-XXX-JP事例から53日後に発生した事例。SCP-XXX-JP-Bは15歳の男子中学生で、集団で万引きをする高校生の集団をスーパーマーケットで見かけたため異常性が発現。万引きをした高校生3名を殺害した後駆け付けたエージェントの説得に応じ、収容された。 |
SCP-XXX-JPの発生した事例全てにおいて、カバーストーリー「無差別殺人」が適用され、目撃者にはAクラス記憶処理が施されています。
補遺2: インタビュー記録
[[█collapsible show="+ インタビュー記録を表示" hide="- インタビュー記録を隠す"]]
対象: ██ ██(SCP-XXX-JP-B)
インタビュアー: ██博士
付記: SCP-XXX-JP-Bに対する2度目のインタビューであり、主にSCP-XXX-JP-Cの詳細についての質問が目的である。なお、SCP-XXX-JP-Bの異常性を考慮し、インタビューはテレビ電話を用いて行われる。
<録音開始>
███博士: それではインタビューを開始します。まず改めて██さんの近くに居るという幽体の話をお聞かせ願いたいのですが……
SCP-XXX-JP-B: はい。以前お話ししました通り、あの高校生の集団を見たときに突然声が聞こえて、振り返るといたという感じでした。
███博士: それはどのような声だったのでしょうか?
SCP-XXX-JP-B: 男性のような声で、「あの者等に裁きを」と言った意味の言葉を延々私に喋っていました。それで気づいたらあの銃を持っていて、引き金を引いていました。
███博士: つまり最初から殺そうと思っていた訳ではないということですか?
SCP-XXX-JP-B: はい。確かに万引き行為には腹を立てていましたし、店員の方にお伝えしようとしたのですが……
SCP-XXX-JP-B: しかし、人を殺したというのに不思議と罪の意識はありませんでした。あの人達は死んで当然だと何故か思っています……
███博士: なるほど……
SCP-XXX-JP-B: 正直、怖いです……人を殺すのは重大な罪であるはずなのにそれを何も感じていないなんて……
SCP-XXX-JP-B: 私は父が検事であった影響で自分にも他人にも厳しく、正しく生きていこうと思っていましたし、事実そうしてきたつもりです。それなのに……あの、博士。
███博士: どうしましたか?
SCP-XXX-JP-B: 私はいつか、ここから出られる日が来るのでしょうか?
███博士: そうですね……以前お話した通り貴方の持つ銃と後ろの霊体の正体を解明し、あなたの安全性が証明されないと厳しいと思います。
SCP-XXX-JP-B: そうですか……博士、僕は何か悪いことしましたか……?
<録音終了>
記事のタイトル: 裁きの雷
付与する予定だったタグ: 未定
主要な異常性: 人型、銃、霊体の3要素から成るオブジェクトです。人型は視界に入ったマナー違反者片っ端から銃で殺していきますが、人型がマナー違反をすると霊体に殺されてしまいます。
記事の簡単な要約、オチ: 最後のインタビューがオチとなっており、「今まで礼儀正しくやっていたのに、不幸な目に合う不条理」を描きました。また、人型Keterなのに結構自由に収容させてみたかったという意欲もありました。
その他アピールポイントなど: 霊体はゾロアスター教のウォフマナフを大まかなモデルとしています。その為、このオブジェクトが日本のみで発見されているのはおかしいなと思い海外のマナーを調べようと思ったところでデスコンのアイデアが浮かんでそのままになってしまいました。リサイクルに際し全面的に内容を変更して頂いて構いません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上現在完全な収容が出来ていません。SCP-XXX-JPによる被害を防ぐため、サイト-8174のDクラス収容房の床に衝撃吸収マットが敷かれます。SCP-XXX-JPへの対抗ミームは現在開発中です。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-8174内のDクラス収容房にて不定期に発生する異常現象です。SCP-XXX-JPのプロセスは以下の通りです。
- Dクラス収容房の天井が突如として光り始める。この光には異常な性質があると見られている(後述)。
- プロセス1の光を浴びたDクラスが何もない空間を伝って上へと昇り始める。この状態のDクラスは物理的、精神的な干渉を受け付けないことが確認されている。
- Dクラスは天井をすり抜け、消失する
- SCP-XXX-JP発生から5~20分後、天井からDクラスが突如として落下する。これと同時に光は消失する。
プロセス4の落下の衝撃によりDクラスは負傷或いは死亡することとなります。この落下の衝撃はSCP-XXX-JPの発生時間の長さと比例していることが判明しています。また、プロセス1の光に曝露したDクラスはSCP-XXX-JPのことを覚えていないことが判明しています。このことからプロセス1の光は直接浴びた人間に対する幻覚効果及び人体の霊的実体化を齎すものだと考えられています。
サイト-8174のDクラス収容房を空にしたところ、サイト-8174から一番近いサイト-81██で同様の現象が発生しました。また、Dクラス収容房にCクラス職員を入れた実験ではSCP-XXX-JPは発生しませんでした。その為、SCP-XXX-JPは飽くまでDクラス収容房にDクラス職員が収容されている場合にのみ発生すると考えられています。
追記: SCP-XXX-JP事象全体の約5%において、Dクラスが落下しないままにプロセス4が終了することが判明しました。これによるDクラスの消息は現在調査中です。
記事のタイトル: 神の慈悲
付与する予定だったタグ: euclid scp-jp クモ 日本生類創研 聴覚 強制力 視覚 幻覚 可視光 ポータル
主要な異常性:財団のサイト内のDクラス収容房で発生する異常現象です。これにより勝手にDクラスが怪我したり死んだり消えたりします。
記事の簡単な要約、オチ: 実は日本生類創研作のオブジェクトで、人体実験の為財団からDクラスを盗む……といったオチです。
その他アピールポイントなど: 元ネタは芥川の「蜘蛛の糸」です。短い記事を目指して書いたのでボリューム不足が否めません。その為、リサイクルの際は色々情報を足してゆくと良いかもしれません。
M
N
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準的人間型オブジェクト収容セル内に収容してください。SCP-XXX-JPは現在収容に対して協力的ですが、軽度の鬱傾向がみられるため月に一度医師によるカウンセリングが行われます。
オブジェクトに関する情報は人を介する伝達によって改変されるため、実験記録や対話記録はSCP-XXX-JPにより検閲を受けた印刷物か、SCP-XXX-JPの肉声を含む録音記録を直接渡してください。
また、SCP-XXX-JPの報告書を更新する場合、オブジェクトの情報に関する箇所のみオブジェクトによる訂正を加えてください。
説明11: SCP-XXX-JPは肉体的、精神的には異常性を持たないモンゴロイドの20代男性です。SCP-xxx-JPの異常性はSCP-XXX-JPが関係する情報(以下SCP-XXX-JP-aとする)が伝達される際に生じます。
SCP-XXX-JP-aには、他者を媒介して第三者へと伝達される度にランダムに虚偽の情報が本来の内容に加わる形、あるいは入れ替わる形で追加されるようになります。追加された情報が本来の情報に対して整合性が損なわれている場合でも、情報の発信者と受信者はSCP-XXX-JPに指摘されるまでは違和感を覚えません。また、両者が既にSCP-XXX-JPの情報を有している場合、情報発信によって追加された虚偽の内容が正しい物であるとして記憶されます。
なお、この報告書もSCP-XXX-JPの異常性の例外ではありません。
[[ collapsible show="実験記録(仮、内容は安っぽいので変更するかも)" close="閉じる"]]
**実験記録001 **
対象: SCP-xxx-JPの情報を持ち合わせていない職員5人
実施方法: SCP-XXX-JPに職員一名を接触させ、後述の情報を得る。その後、接触した職員はその内容を他の職員一人に口語で伝達する。伝達された職員は得た情報を他の職員一人に口語で伝達し、これを3人分繰り返す。全員に情報が受け渡されたのち、各職員はそれぞれが得た情報を紙に書き出す。
使用した情報は次のとおり
注意: 以下の内容は実験結果に加え、書き出しの際に何らかの虚偽が追加されている可能性があります。
・出身地
・性別
・年齢
・髪の色
・家族構成
結果:
人数 年齢 性別 髪の色 家族構成 元の情報 2█ 男 黒 父、母、弟 伝達1人目 22 男 黒、毛量は少なめ 父、母、弟、犬2匹 伝達2人目 20代前半 おそらく男 スキンヘッド 母、弟、犬12匹 伝達3人目 25 男 スキンヘッド 弟、犬1匹 伝達4人目 25 男 五分刈り 弟 分析: 他者を媒介するたびに虚偽の情報が本来の情報に対してランダムに追加、置き換えられた。
実験記録002
対象: SCP-XXX-JPの情報を有する職員5名
実施方法: 各職員は個別にSCP-XXX-JPと接触し、実験001と同様の情報を得る。その後、職員に一人ずつSCP-XXX-JPの情報を出来るだけ詳しく口語伝達させた。なお、自身の有する情報と伝達された情報に極端な齟齬が生じていると感じた場合は実験を中止するように各人に指示してある。
結果:
人数 年齢 性別 髪の色 家族構成 元の情報 2█ 男 黒 父、母、弟 一人目 22 男 黒 父、祖母、弟 二人目 23 男 黒、短髪 父、祖父母 三人目 27 おそらく男 黒 祖父母(父方、母方) 四人目 不明 男 黒 祖父母(父方のみ) 分析: 既に情報を有しているにも関わらず、被験者は齟齬は無いとして伝達を続けた。SCP-XXX-JP-aには新たに伝達された情報が正しいと思い込ませる何らかの効果を持つと考えられる。
[[ /collapsible]]
記事のタイトル: 尾ひれのついた男
付与する予定だったタグ: Euclid 人型
主要な異常性: 自身に関わる情報が伝播された際、真偽を問わず様々な情報が勝手に付随します。
記事の簡単な要約、オチ: オチで挫折して諦めた記事です。情報の錯そうで不気味感をだせたらいいな~と思ったのですが、難しすぎました。
その他アピールポイントなど: 「認識された情報の伝達により情報が増える」のがミソなのでこれだけ残してまっさら変えてもOKです。
O

車両と衝突する瞬間のSCP-XXX-JP-1例12
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの発生を阻止することは現時点では不可能であるため、収容プロトコルは隠蔽を主体とします。全国各地の交通の要衝となる市に機動部隊い-68("江戸加留多")の6つの分隊を配置し、SCP-XXX-JPが発生した地域に分隊を派遣します。現地では適切な記憶処理、カバーストーリー流布、および映像記録の回収・削除などの隠蔽作業、並びに物的被害の修復を行います。
SCP-XXX-JPの発生を未然に阻止する目的で、自家用車に犬を載せる行為を禁止する法案を成立させるように国会に働きかける計画が立案されていますが、実行は保留されています。
説明: SCP-XXX-JPは、日本国内の一般家庭において飼育されているイエイヌ(Canis lupus familiaris)を載せた自家用車が、公道を60km/h以上で走行している際に発生する異常現象です。現時点では、以上の前提条件以外に存在すると思われる詳細な発生条件は特定できていません。
SCP-XXX-JPが発生した場合、不特定の様々な種類の棒状の菓子類 物品(以下、SCP-XXX-JP-1)が突如として出現し、道路脇から自家用車の前方3m以内の位置を目がけて飛び出してきます。SCP-XXX-JP-1の全長は1.5m前後で統一されています。SCP-XXX-JP-1は当該車両が走行している車線の中央まで到達するとそこで停止し、車両と衝突してもその地点から一切移動せず、また破壊されることもありません。
SCP-XXX-JP-1と衝突した車両は衝撃によって必ず大破し、全ての乗員が即死しますが、同乗しているイエイヌには一切の損傷が発生しません。その後、イエイヌは数回の吠え声を発した後に、以下の文章を機械的な音声で読み上げます。この時のイエイヌがなぜ日本語を発声可能なのかは不明です。
オーット! おめでとう! 博士の限定版コレクション、ミスター・めいげんシリーズの"ミスター13・いぬもあるけばぼうにあたる"のテスターになったみたいだね! "ミスター・いぬもあるけばぼうにあたる"はキミに色々なものが「当たる」力を授けてくれる犬のおにいさんだ! くじ運がなくて困っているそこのキミ! "ミスター・いぬもあるけばぼうにあたる"の力で、みんなでドンドン当てまくっちゃおう! 正式発売する前に一足先に楽しもうね!
文章の読み上げ終了後、ほとんどの場合においてSCP-XXX-JP-1に何らかの変化が生じます。そして、SCP-XXX-JP-1とイエイヌが現場から消失します。現時点では、SCP-XXX-JP-1の発生・消失、およびイエイヌの消失を阻止する手段は見つかっていません。
3週間以内に2件以上のSCP-XXX-JPが連続して発生した例は今のところ確認されていません。SCP-XXX-JP-1の模している物品は、SCP-XXX-JP発生時に車両を運転していた人物と何らかの関わりを持っていることが確認されています。
事案記録: 以下は、現時点で確認されているSCP-XXX-JPの発生状況(全11件)のリストの抜粋です。記録は被害にあった車両の車載カメラや、イベント発生現場周辺に設置されていた監視カメラなどから得られたものです。いずれの事案も、カバーストーリー「悪質な当て逃げ事件」「電柱への衝突」などが適用されて隠蔽されています。
SCP-XXX-JP-い
発生日: 2015/10/██
発生地点: 埼玉県██市SCP-XXX-JP-1の外見: ███乳業が製造している棒アイス。
SCP-XXX-JP-1の変化: アイス部分が溶解し、棒を露出させた。棒には何も記載されていなかった。
被害: ███乳業の新製品開発局局長であった██ ██氏とその妻が死亡。██氏が飼育していたブルドッグが消失。注記: これは財団が最初に認知したSCP-XXX-JP発生例である。
SCP-XXX-JP-ほ
発生日: 2016/01/██
発生地点: 静岡県██市SCP-XXX-JP-1の外見: 同市に存在する███製菓が製造している棒状のスナック菓子。
SCP-XXX-JP-1の変化: 包装紙が破れ、内部のスナック菓子と包装紙の裏面が視認できる状態となった。包装紙の裏面に印字は存在しなかった。
被害: 現地に存在する駄菓子屋の店主だった█ ██氏が死亡。飼育していた芝犬が消失。注記: █氏の遺族に対する事情聴取にて、SCP-XXX-JPの発生前日に、芝犬が急激に自動車に対する嫌悪感を増大させていたという情報が得られた。
SCP-XXX-JP-と
発生日: 2016/03/██
発生地点: 島根県███市SCP-XXX-JP-1の外見: ███神社で販売されている棒状の御神籤が入った六角柱状の箱。
SCP-XXX-JP-1の変化: 棒状の御神籤が飛び出した。御神籤には黒い字で「凶」と書かれていた。
被害: ███神社の御神籤販売の担当者だった█ ██氏と息子2名が死亡。飼育していたプードルが消失。注記: SCP-XXX-JP-1が菓子類以外の物品の姿で出現した初の例である。
SCP-XXX-JP-り
発生日: 2016/06/██
発生地点: 岐阜県███市SCP-XXX-JP-1の外見: 多数の棒アイス類を取り扱う自動販売機。
SCP-XXX-JP-1の変化: 付属している液晶画面にスロットが出現。リールが回転したのち、「7・7・BAR」で停止した。
被害: 当地域で新発売されていた棒アイスの発案者である██ ██氏と家族3名が死亡。飼育していたラブラドールレトリーバーが消失。注記: イベント発生時に現場に偶然居合わせていた財団のエージェントがラブラドールレトリーバーおよびSCP-XXX-JP-1の確保を試みたが、いずれにも物理的な影響を与えることが不可能であったために失敗した。
SCP-XXX-JP-ぬ
発生日: 2016/08/██
発生地点: 宮崎県██市SCP-XXX-JP-1の外見: 山椒と見られる木材で作られた棒。形状から「すりこぎ」だと見られる。
SCP-XXX-JP-1の変化: 外見上の変化は発生せず、即座に消失した。
被害: 宮崎県の郷土料理「冷や汁」14を専門とする料理店の店長だった██ ██氏と娘が死亡し、大破した車両の部品により付近にいた小学生8人が重軽傷を負った。氏の飼育していた狆が消失。注記: SCP-XXX-JP-1に変化が発生しなかった理由は不明である。
11件目であるSCP-XXX-JP-る発生時の状況は、それ以前のSCP-XXX-JPとは大きく異なっていました。
SCP-XXX-JP-る
発生日: 2016/09/██
発生地点: 北海道██町SCP-XXX-JP-1の外見: SCP-XXX-JP-い〜ぬで発生していたSCP-XXX-JP-1、計10種類が同時に出現。
SCP-XXX-JP-1の変化: 外見上の変化は発生せず、消失もしなかった。
被害: 自家用車を運転していた不明な人型実体が死亡。イエイヌは同乗していなかった。注記: 回収されたSCP-XXX-JP-1群の組成を検査したところ、いずれも全ての部位が鋼鉄製であることが判明。その他の異常性は確認されず。死亡した人型実体を便宜上SCP-XXX-JP-2と分類し、さらなる調査を開始。
補遺1: SCP-XXX-JP-るで被害に遭った自家用車は、北海道███町に在住していた██ ██氏の所有物でした。SCP-XXX-JP-2の組織検査を行ったところ、頭部および手掌は██氏が飼育していた秋田犬、その他の部位は██氏自身の組織で作られていたことが判明しました。
周辺への聞き込みの結果、██氏は様々な種類の賭博を趣味とし、駄菓子を好物としていたこと、および2015年8月頃から連絡が取れなくなっていたことが判明しました。██氏の自宅を捜索したところ、地下倉庫から生命維持装置の取り付けられたベッドの残骸と10匹分の犬の骨が発見されました。
補遺2: SCP-XXX-JP-2が乗っていた自家用車から、1枚のメモ用紙が発見されています。回収した時点では、以下のような文章が書かれていました。
ただいま最終テスト中 さわるな
・霊魂から正式な身体に変更した際の調整
・棒自体の「当たり」にこだわる癖の矯正
・犬としての忠誠度の確認
回収から18時間後、上記の文章の下に以下の文章が追加で出現しました。メモ用紙の周辺に筆記用具などは存在しなかったため、何らかの不明な手段により遠隔操作で書き込まれたものと考えられています。
失格
人様の命を救うために自殺を優先するような名犬にミスター・めいげんの資格なし
開発費返せぇ!!
補遺3: SCP-XXX-JP-る発生以降、10ヶ月に亘ってSCP-XXX-JP発生は確認されていません。メモ用紙の文章の内容から、SCP-XXX-JPはすでに無力化しているのではないかという意見が財団内で上がっていますが、現時点では確証は得られていません。
記事のタイトル: ミスター・いぬもあるけばぼうにあたる
付与する予定だったタグ: 犬 博士 乗り物 瞬間移動 などでいいんじゃないでしょうか。
主要な異常性: ランダムな家庭の犬と精神をすり替え、車に乗せられるとその度に色々な「当たる」ものを走行中の車に「当たる」位置に出現させます。
記事の簡単な要約、オチ: 要注意団体「博士」の失敗作です。オープンβテスト状態で無差別な被害を出していましたが、製品としての最終調整中に博士に反抗して自殺してしまいました。財団はこのミスターが起こす現象の方をオブジェクト指定しています。
その他アピールポイントなど: 基本的に発想の源が駄洒落なので、起きていることはバカバカしくしつつ、その中に博士の粗暴さとオブジェクトの悩みを匂わせられる記事にしたかったです。このアイデアは供養しますので、腕に覚えのある方に改稿をお願いしたいと思います。
コンテスト外での原案使用: 可。

回収時のSCP-XXX-JP15
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の警備付き保管庫に収容されます。プロトコル・チャンピオン(詳細は別紙参照)の実施時を除き、SCP-XXX-JPを保管庫から取り出すことは禁止されています。
現在のSCP-XXX-JP-1であるD-1160は、サイト-81██病棟に昏睡状態を保って収容されています。SCP-XXX-JP-1が生命活動を停止する兆候を見せた場合、プロトコル・チャンピオンが実施され、新たなSCP-XXX-JP-1が補充されます。
説明: SCP-XXX-JPは任天堂が開発した携帯型液晶ゲーム機「ゲーム&ウオッチ ボール」16の1個体です。重要な差異として、SCP-XXX-JPは、ゲーム内の各種のキャラクターの移動を60FPS17のコマ割りで滑らかに表示することが可能です。これは、キャラクターのゲーム内における位置および姿勢が数種類のみに定められている通常のゲーム&ウオッチとは大幅に異なるものです。SCP-XXX-JPのゲーム内容(登場キャラクターおよびルール)は通常の商品と差はありませんが、GAME Bにおける得点の上限が存在しない点18、いかなる手段を用いてもハイスコア記録のリセットが不可能であるという点は異なります。回収時の調査から、これらの異常性はいずれも製造段階では発現していなかったものと推定されています。回収時のハイスコアは12380点でした。
SCP-XXX-JPの異常性は、人間がSCP-XXX-JPをGAME Bに設定してプレイし、ハイスコアを更新した際に発現します。人間以外の生物やロボットによるプレイでは条件を満たしません。条件を達成したプレイヤーは、そのプレイがゲームオーバーになった時、全身をプレイ時の姿勢で硬直させます。直後に、プレイヤーは姿勢を保持したままその場で0.5秒間隔で消失と再出現を各4回ずつ繰り返します。以上の現象が全て終了したのち、プレイヤーはSCP-XXX-JP-1へと変化します。
SCP-XXX-JP-1は、1秒間に1回しか身体の移動を行えなくなった人間です。外部からの観察では、SCP-XXX-JP-1は1秒毎に瞬間移動を行なっているかのように見えますが、原則として通常の人間の身体機能を超えた移動を行うことはできません。例として、「歩行」している最中のSCP-XXX-JP-1が1秒毎に瞬間移動する距離は、通常の人間が1秒間で歩行して移動できる距離と同等です。この異常性はSCP-XXX-JP-1の体内の臓器の移動にも適用されていると考えられていますが、観察には成功していません。なお、SCP-XXX-JP-1に接触している物体は、その期間中のみSCP-XXX-JP-1と同様の異常性を持ちます。
SCP-XXX-JP-1の瞬間移動は、瞬間的に消失・再出現を行うことによるものではなく、1/60秒以下の極端な短時間のみ実際に身体を動かすことで成り立っています。そのため、手を振る・走る・跳ぶ等の一般人においても瞬間的な加速度がかかる運動をSCP-XXX-JP-1が試みた場合、SCP-XXX-JP-1は空気中における音速を超える速度で身体を移動させることになります。結果としてSCP-XXX-JP-1を中心とする衝撃波が1秒毎に発生し、周囲の物体や人物に重篤な被害をもたらすことに繋がります。一方で、これらの移動によって発生するはずの身体負荷に対し、SCP-XXX-JP-1は身体・精神ともに特に反応を見せません。しかし、SCP-XXX-JP-1は日常生活に必須の動作(例えば、食物を咀嚼するための口の開閉運動)でも衝撃波を容易に発生させてしまうため、自力での生命維持は困難です。
SCP-XXX-JP-1となった人間からSCP-XXX-JPの影響力を取り除く手段は、現在2通りが確認されています。
- 1.他の人間がSCP-XXX-JPをプレイして再度ハイスコアを更新する。この場合、後からハイスコアを更新したプレイヤーが新たなSCP-XXX-JP-1となり、以前のハイスコアを所持していたプレイヤー(SCP-XXX-JP-1)が異常性を喪失します。
- 2.SCP-XXX-JP-1が死亡する。この場合、まだ生存している人間の中で、SCP-XXX-JPにおいて最も高いスコアを所持していたプレイヤー(原則、現在のSCP-XXX-JP-1より前にSCP-XXX-JPの影響を受けていた人間)が再び異常性を獲得します。ただし、次回の異常性発現のために更新しなければならないハイスコアは以前のSCP-XXX-JP-1が出したものがそのまま引き継がれます。なお、SCP-XXX-JPをプレイしたことがない人間が0点のスコアを所持しているものとして扱われているかは未解明です。
現在のSCP-XXX-JPのハイスコアは13810点です。プロトコル・チャンピオン実行チームにより、雇用から月例解雇までの期間である1ヶ月以内の練習でこのスコアを更新する見込みのあるDクラスの選定が随時行われています。
記事のタイトル: ワンフレーム・パー・セコンド
付与する予定だったタグ: scp-jp euclid 電子デバイス ゲーム 振動。瞬間移動はつけてません。
主要な異常性: 異常性のあるゲーム&ウオッチです。このゲームでハイスコアを所持している人間は、コマ送りで表示されているかのごとく、1秒間に一度しか身体を動かせなくなります。
記事の簡単な要約、オチ: ゲームのようなピコピコ運動をリアルの人間が行うと、コマ送りの瞬間に音速を超える速度で体が瞬間的に動くため、それによる衝撃波が発生して広範な被害をもたらします。
その他アピールポイントなど: 説明しか書いてない状態なので、このオブジェクトにどのような由来をつけるか、はたまたどのようなインシデントを起こさせるか、諸々ご自由に設定していただければと思います。
コンテスト外での原案使用: 可。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-81██の樹木型オブジェクト収容ユニットに一般的な電柱とともに収容されます。収容ユニットの地面はアスファルト・コンクリートで舗装されます。未成熟のSCP-XXX-JPには週1回以上の水やりが必要ですが、成熟したSCP-XXX-JPは生存に栄養や水分を必要としないため、これらを与える必要はありません。成熟したSCP-XXX-JPの周辺に自動車を持ち込むことは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは、既知の植物種のいずれとも近縁関係にないと考えられているつる植物であり、その外見は一般的に電柱の支線として用いられるワイヤーに類似しています。SCP-XXX-JP個体は、地面に固着するための黒色の根、黄色と黒色の縞模様を持つ円筒状の茎、電柱に取り付いて体を固定するための灰色の巻きひげ数本から構成され、巻きひげは互いに縒り合わされることにより極めて高い強度を有しています。また、巻きひげには空気振動を感知する感覚毛が生えており、これを用いてSCP-XXX-JPは周囲の物体の移動を検知していると思われます。SCP-XXX-JPは葉などの葉緑素を含む器官を持っていません。SCP-XXX-JPの体組織の組成は通常の植物と同様にセルロースが主体ですが、鉄元素および金元素の含有量が有意に高いことが示されています。
SCP-XXX-JPは舗装道路のアスファルトに根付くことが可能です。未成熟のSCP-XXX-JPは根を用いて活発に水分や無機栄養素を吸収し、生長します。茎の長さが1.8m程度になった時点でSCP-XXX-JPは成熟し、以降は根から水分や栄養素を吸収することは無くなります。後述の捕食行動時を除き、成熟したSCP-XXX-JPは代謝活動を行わず、成長および枯死する様子も観察されていません。SCP-XXX-JPがどのように発生・繁殖するのかは現時点では不明です。現在、成熟したSCP-XXX-JPの発見場所は、自動車がある程度高速で走行している公道に限定されています。
成熟したSCP-XXX-JP個体は不定期に捕食行動を行います。SCP-XXX-JPの周囲2m以内を歩行者が通過した際、SCP-XXX-JPは電柱から離れ、縒り合わされている巻きひげを解きます。この時点で標的となった歩行者は突如として脱力発作を起こし、SCP-XXX-JPに抵抗することが不可能になります。これはSCP-XXX-JPが茎から電流を周辺の空気中に放出し、獲物の運動神経細胞を麻痺させるためです。その後、SCP-XXX-JPは巻きひげを用いて歩行者の四肢や胴体を搦め捕り、車道を時速60km以上で走行している自動車の目前へと投擲します。この行動によって歩行者は自動車と衝突し、胴体が腹部で両断されて即死します。胴体の両断は車両の重量や衝突部位にかかわらず必ず発生するため、何らかの異常な力学的プロセスが働いている可能性があります。SCP-XXX-JPは歩行者の遺体の切断面に複数の巻きひげを刺入し、巻きひげの先端から歩行者の臓器や血液を吸収します。このプロセスは3〜5分ほどで終了し、SCP-XXX-JPは再び巻きひげを縒り合わせて電柱に取り付いた状態に戻ります。一連の捕食行動の結果、SCP-XXX-JPの巻きひげは5〜7cmほど伸長します。巻きひげの構造は人間の皮膚や筋層を切開または貫通して臓器に至るには不適当であるため、自動車にこれらの機能を代替させているものだと推測されています。
捕食行動の性質上、標的となった歩行者がSCP-XXX-JPの攻撃を防ぐことは困難です。適切な絶縁服を着用することで運動神経の麻痺を防止することが可能ですが、SCP-XXX-JPの巻きひげは強靭かつ高速で活動するため、逃走は容易ではありません。財団の標準的な対衝撃強化服を着用することで、SCP-XXX-JPの捕食行動によって自動車に衝突した際のダメージを低減し、歩行者を生還させることが可能ですが、後述の理由により推奨されません。
なお、自動車の運転手や現場に居合わせた人間にはSCP-XXX-JPの捕食行動が認識されることは無く、単に歩行者が車道に飛び出して交通事故死したものとして扱われます。これはSCP-XXX-JPが自らの捕食行動を隠蔽するために発達させた認識歪曲特性であると考えられています。上記の性質は、収容後に実施した、サイト内の車道傍に設置したSCP-XXX-JP付近をDクラス職員に歩行させる実験により判明しました。
SCP-XXX-JPが1回の捕食行動で捕食する歩行者は1名です。捕食行動を行なった後のSCP-XXX-JPは、何らかの要因でその場所から移動するまで、さらなる捕食行動を行うことはありません。
収容以前のSCP-XXX-JPは捕食対象の歩行者を何らかの基準に従って選択していたと考えられていますが、どのような手段で対象を選別していたのかはまだ判明していません。収容後のSCP-XXX-JPは、移送によって捕食行動が可能な状態になっている場合、常に捕食可能範囲に入った最初の歩行者を標的としています。
SCP-XXX-JPは、捕食行動の完遂から数日後に消失し、捕食行動によって死亡した歩行者に衝突した自動車の運転手の住居の周辺の、公道および電柱が存在するいずれかの地点へと転移します。SCP-XXX-JPの次回の捕食対象は、当該運転手であることが殆どですが、大規模な転移直後はこの限りではありません。また、SCP-XXX-JPが捕食行動を完遂する前に何らかの要因で捕食行動の実行が妨害された場合、その時点で即座にSCP-XXX-JPは消失し、極めて遠距離への転移を行います。これはSCP-XXX-JPの再発見に重大な支障をきたすため、SCP-XXX-JPの捕食行動を妨害することは推奨されていません。
(追記)現在、SCP-XXX-JPは消失・転移することはありません。
SCP-XXX-JPが消失する際に、不明な手段によって、次回のSCP-XXX-JPの捕食対象の口座預金の全額が消失することが判明しています。
回収記録: 財団がSCP-XXX-JPを発見したきっかけは、2016年9月下半期に愛知県名古屋市で発生した、11件の歩行者飛び出しによる交通事故です。極めて短期間に集中して事故が発生していた上に、被害者の一部が事故当時に「一文無し」であったことが財団の注意を引き、現地のエージェントが最後に発生した事件現場の周辺を捜索しました。その結果、月初めに撮影された現場の写真と比較して電柱の支線が一本増えていることを発見したため、当該支線をSCP-XXX-JPとして確保しました。しかし、収容したSCP-XXX-JPをサイト-81██に移送してから30時間後にSCP-XXX-JPが消失したため、SCP-XXX-JPに空間転移能力があると考えられ、収容困難として暫定的にKeterクラスに分類されました。
この事案以降、財団は名古屋市で発生する飛び出しによる交通事故の全件監視を開始しました。続く3件の事故現場ではいずれもエージェント到着前にSCP-XXX-JPが消失していましたが、3件目の事故における自動車の運転手とコンタクトを取り、対象の住所を把握することに成功しました。2016/10/12に当該人物の住居の周囲を捜索したところ、捕食行動開始前のSCP-XXX-JPを発見。2回目の確保を試みましたが、道路工事に偽装するために現場の交通規制を行なった時点でSCP-XXX-JPが消失したために失敗しました。その15分後に、兵庫県神戸市にて男性の切断された上半身が線路内に投げ込まれる事案が発生したため、消失したSCP-XXX-JPが神戸市に転移していると判断されました。
それ以降は名古屋市での飛び出し事故の発生件数は激減し、代わって神戸市で事故発生件数が急増しました。SCP-XXX-JPの次回の標的と予想される人物に対し、対衝撃強化服を支給する、自宅から外出させない等の計画が立案されましたが、いずれもSCP-XXX-JPの更なる予期せぬ地域への転移が予想されるとして却下されました。
最終的に、2016年10月██日に愛知県名古屋市で発生した事故現場にて3回目のSCP-XXX-JP確保が行われ、成功しました。この時にSCP-XXX-JPに捕食された犠牲者である榊原 ██氏は、1回前のSCP-XXX-JP出現時に発生した事故における自動車の運転手とは異なる人物でした。本来犠牲となると予想されていた運転手について調査したところ、神戸市の自宅で自殺している当該人物が発見されました。
警察による捜査に先立って財団が榊原 ██氏の自宅を捜索したところ、以下の物品が回収されました。
- 未成熟のSCP-XXX-JP個体██本。1本ずつ小分けにしてコンクリートブロックに植えられていた。
- 榊原 ██氏を除いた、SCP-XXX-JPに捕食された犠牲者の名簿20名分。犠牲者1人につき1名の「遺族」と称する架空の人物名が付記されていた。名簿の下に欄が1つ追加され、上記の自宅で自殺した人物の名と、「上」という文字が書かれていた。
- オレンジ色の擦り切れたジャケット。背面には「阿檀組」の文字と、東洋の龍とアダンの木を象ったロゴが墨で描かれている。なお、「阿檀組」という名称の団体は公的には確認されていない。
現在、SCP-XXX-JPと榊原 ██氏との間に何らかの関係が存在していたものとみて調査が進められています。
榊原 ██氏の口座預金を照会したところ、数日おきに数百万〜数千万円単位の入金が計21回なされたのち、最終的に███,███,███円になった預金の全額が何者かによって不正に引き落とされていたことが判明しました。入金および引き落としの名目は、単に「入金」であった1件19を除き、全て「損害賠償金」となっていました。財産の行方は現在不明です。
再収容以降、1ヶ月に亘ってSCP-XXX-JPの消失が発生しなかったことから、何らかの理由でSCP-XXX-JPの転移能力が失われたと判断され、オブジェクトクラスがSafeへと変更されました。回収経緯から、元々SCP-XXX-JP自体は転移能力を持たず、他の存在がSCP-XXX-JPの転移を行なっていたとする説が有力視されています。榊原 ██氏が物質転移能力を有していたかどうかは定かではありません。
記事のタイトル: 金蔓
付与する予定だったタグ: scp-jp safe 植物 貨幣 捕食 etc.
主要な異常性: 電柱に擬態した植物です。捕まえた通行人を車道に投げ飛ばして車に轢殺させ、犠牲者の肉体を食べます。さらに、犠牲者を轢いてしまった車の運転手は財産を奪われ、次回の捕食対象に指定されてしまいます。
記事の簡単な要約、オチ: このオブジェクトを裏で操るマフィア系の組織が存在しており、その下っ端がオブジェクトの転移先を自在に設定して複数の犠牲者を生み出し、仕立て上げられた加害者から金を分捕っていました。最終的には次の犠牲者となるはずだった人物が自殺してしまったため対象が狂い、オブジェクトを操っていた張本人がオブジェクトに食われます。
その他アピールポイントなど: アノマリーを用いて犯罪行為働くタイプのGoIって意外と本部にもいないなーと思って書き始めていた作品です。当たり屋グループの都市伝説をモチーフとして、逆に「人を当たり屋に仕立て上げるオブジェクト」にする予定でした。歩道を歩いてる時にいきなり車道にぶん投げられる恐怖というのもベースになっています。
なお、この下書きは方向性が二転三転した挙句SCP-1259-JPになりました。貴方なら、原案とも1259-JPとも毛色が違う、また別の作品として完成させられるのではないでしょうか?
コンテスト外での原案使用: 可。
P
painappuru does not match any existing user name
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPと「頸椎とその神経支配」はサイト-8181の低脅威度物品保管庫に収容されています。SCP-XXX-JPを用いた実験を行う際、観測者は半径15m以内に侵入しないでください。新たなSCP-XXX-JPが回収された場合、収容されているSCP-XXX-JPと差異が無いか報告を行った後、問題がなければ全て焼却してください。
説明: SCP-XXX-JPは直径5cm×高さ1cmの7個の木製の円柱(SCP-XXX-JP-1)、直径5cm×高さ2cmの男性の顔がプリントされた木製の円柱(SCP-XXX-JP-2)1個の総称です。SCP-XXX-JPは日本の玩具である達磨落としに酷似しています。一つ一つのSCP-XXX-JP-1には、それぞれ頸椎の解剖学的呼称がプリントされ、個別の色が着色されています。
SCP-XXX-JPの特異性は達磨落としを行いSCP-XXX-JP-1が打ち抜かれた場合に発現します。それ以外の方法で異常性は発現せず、SCP-XXX-JP-1の数や打ち抜く順番によって特異性の法則が変化することはありません。SCP-XXX-JP-1が打ち抜かれた場合、未知の手段によってSCP-XXX-JP-1に書かれている人間の頸椎が、SCP-XXX-JP-2の顔の方向の空間に転移します。この異常特性の効果範囲内はSCP-XXX-JP-2を中心として15mです。SCP-XXX-JP-1を抜いた人間はこの影響を受けません。
SCP-XXX-JPは「頸椎とその神経支配」という題名のA5判の書籍に付属していました。書籍の内容は概ねタイトルと一致します。書籍自体には特異性はありません。書かれている出版社や著者は実在しないということが調査によって判明しています。
発見記録XXX-JP
██県██市の医療系専門学校から「授業中にみんなが動かなくなった」という生徒の通報を受け、その通報の異常を察知した財団が警察官に扮したエージェント数名を向かわせました。その結果、通報者の同級生と教師の合計██名が頸椎損傷による呼吸筋の麻痺によって死亡しているのを発見しました。また、通報者の机の周囲に犠牲者の第1頸椎が全員分確認できました。事件当時の状況では何が特異性を持っているのか判断できなかったために、生存した生徒をそのままサイト-████に輸送、尋問を行いました。
対象: 通報者であり事件当時唯一生存していた生徒、川上██
インタビュアー: エージェント・█
付記: 対象は同級生と教師が死亡していることを知らない
インタビュアー: 川上さん、落ち着かれましたか?川上██: [不愉快な表情で]まぁ、えぇ、それなりには。
インタビュアー: 同意も無く拘束してしまい申し訳ありません。あなたは今事件の容疑者としてここにいます。あなたの無実を証明できればすぐにでもここから出られるはずです。そのためにも我々に事件の時の状況を話してください。
川上██: あの時私たちは█時限目の授業で解剖学を学んでいました。
インタビュアー: 周りの人間が動かなくなった時、あなたは何をしていましたか?
川上██: [視線を露骨に逸らして]授業の日に配られた教材についていたダルマ落としで遊んでいました。
インタビュアー: なぜ遊んでいたのです?
川上██: 何故と言われましても…なんとなくとしか。
インタビュアー: 教諭であった相垣さんは生徒の教育に対して熱心な方と聞いていますが?
川上██: 勿論、先生はこんな僕にも熱心に教えてくれました。ただ、それでも私は勉強をしようとしなかったんですよ。勉強自体が私に合っていなかったのだと思います。そんなことが分かっていたのに私は…ただ何をするわけでもなく毎日席に座っていたんです。あれが起こる日も同じようにしていました。
インタビュアー: 続けてください。
川上██: 授業が始まってすぐに、先生は教科書と教材をみんなに配り始めました。先生が言うには友人に生徒に知識をつけて貰いたいのだがどうすればいいのだろうと聞いてみたら、友人の書いた本を勧められたのだと、君たちに少しでも知識を身に着けて欲しいのだと。…先生はみんなに向けて言っていましたが、本当は私一人に向けて話していたんじゃないかと思います。
インタビュアー: それでもあなたは先生の期待を裏切ったのですね。
川上██: [沈黙]はい。ただ裏切ったとしても先生にその態度を見せるのは嫌だったんです。なので、隠れてさぼろうとしました。倒したりしたら大きな音が出て先生に見つかるので、二個重ねたあとにペンで押してたんですけど…力加減を間違えて机の外に飛ばしちゃって、先生に見つかると思ったら、すぐにみんな一斉に倒れてたんです。みんなどうしたんだろうと思って立ち上がったんですけど、何もないはずの場所になにかがあってつまずいてたんです。あれは、その、教科書でみたことがある形をしていて、液体まみれで…
川上██: [█十秒の沈黙]インタビュアー: 以上で終了とさせていただきます。
川上██: …あの、先生たちは生きてますよね?脊椎が損傷しただけだから、動けなくはなっても死ぬことは無いと思うんですがその
[以下、川上██の発言が続いているがインタビュアーが録音を終了したためにインタビュー終了]
終了報告書: その後、実験によってSCP-XXX-JPの特異性を確認、川上██は異常存在である可能性は無いと判断し記憶処理ののち解放しました。全てのSCP-XXX-JPは回収され、収容のために残した数点を除いて焼却されました。
追加文書SCP-XXX-JP
教諭相垣██氏の周辺を調査した際、自宅でSCP-XXX-JPに関する情報を書き記した日記を発見しました。内容は川上██に対しての事柄が大半を占めています。以下の文章はその抜粋です。
█月2█日
また川上がテストで欠点を取った。一年の時も留年ぎりぎりだったが、今年はそれ以上に酷い。本人とそのことについて話したが、本人も気にしているようだ。担当教諭として私が何とかしなければならない。
█月█日
どんな指導をしても川上の成績は伸びない。川上は本当に勉学に励む気があるのだろうか?いや、本当はあるに違いない。無いのならすぐにでも学校を辞めているはずだ。専門学校も無料で授業を受けられるのではない。川上は親からのお金で学校に通っている。少なくともその自覚と責任はあるはずだ。きっと私の指導が川上に合っていないのだろう。だが私の指導が合っていないとすればどうすればいい?他の教諭たちよりも優れた指導をしていた自覚があったのだが。
1█月█日[この時期から文字が乱れ始める]
時間だけが過ぎていく。このままでは国家試験どころか進学すら危うい。川上のために私はこれ以上何が出来るのだろう。誰か教えてくれ。
1█月3█日[発見記録XXX-JPで起きた事件の数日前。日記はここで途絶えている]
今日は何という幸運な日だろう。焦燥に駆られ店で酒を飲む量が増える日々だったが、そこで答えを知る人間と出会えた。その男は言った、「その生徒が努力しようとしないのは、自分の置かれている立場がどれだけ恵まれているのか知らないからだ。そして、果たすべき事を果たさなければ、それが恐ろしい事態を招くということを知らないからだ。」と。聞いた瞬間、文字どうり雷に打たれたかのような衝撃が包んだ。これを書いている今でさえ、彼の言葉が一語一句私の体に染み入るような感覚に陥っている。まるで全身が彼の言葉でできているかのような感覚さえ覚える。川上にもこのことを教えなければならない。すぐにその旨をあの男に伝えると、彼は素晴らしいものを川上のために作ってくださった。きっとこれならば川上はきっと努力してくれるはずだ。
記事のタイトル: 達磨落とし
付与する予定だったタグ: Safe 道具
主要な異常性: 達磨落としとして遊んだ場合、周囲の人間の椎骨が飛びます。
記事の簡単な要約、オチ: 落ちこぼれの生徒のために四苦八苦していた教師が、何者かによって洗脳され、このオブジェクトを教材として使用します。結果、落ちこぼれ以外の生徒と教師は死亡します。
その他アピールポイントなど: 一度このままの状態で投稿しましたが、専門学校であるにも関わらず教材が幼稚ではないかという指摘を受けました。その指摘からどのように改稿すればいいのかわからず、ここに至った次第です。胸糞悪い方向性を目指しましたが、変更してもらっても構いません。
記事のタイトル:第二級救世主認定試験
付与する予定だったタグ:Euclid 文書 衛星 未収容
主要な異常性:財団のSCPデータベースに実在しない資格の試験指示書という形で追加された謎の怪文章です。この文章を閲覧した職員に試験を強制的に受講させると脅しますが、特に強制力はありません。
記事の簡単な要約、オチ:このSCPは凄い能力があって所持者を万能的な現実改変能力者にできるみたいな事を説明していますが、身動きが取れないので記事の閲覧者に助けを求めます。
その他アピールポイントなど:折りたたみやタブを多用している為、サンドボックスへのリンクという形で投稿させてもらいました。冗長でオチもパッとしないものですが、使えそうな部分があれば使ってやってください

データ圧縮の際のSCP-XXX-JPの描画ウィンドウの様子20。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは財団中央情報センターのサーバー内にレベル4情報プロテクトをかけた状態で保存され、これ以外の財団内における長期保存データが存在しないようにして下さい。データのコピーはレベル4のセキュリティクリアランスを持つ職員の許可により行い、実験は必ずローカルのコンピュータ上で行って下さい。実験終了後、使用したコンピュータのストレージ及びコピーに用いた記録媒体は溶解処理を行って下さい。SCP-XXX-JP及び流失した可能性のある既知のSCP-XXX-JP-1のについて、世界中のアンチウィルスソフト開発元に対してコンピュータウィルスの判定リストデータとして加えることを義務付け、発見時に通報するバックグラウンドプロセスの搭載を義務付けます。これに加え、RAISAとフィールドエージェントによるあらゆる情報機器に対するSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1の捜索が継続的に行われます。
説明: SCP-XXX-JPは異常な性質を持つデジタルデータの圧縮・解凍ソフトウェアです。データドライブ上では"Mandelbrot_compression.bin"という██.█MBのバイナリ形式のファイルですが、GUI21を起動中のあらゆるOS上でファイルを実行すると、OSに依存したレイアウトの同一の機能を持つウィンドウが立ち上がります。SCP-XXX-JPは最低でも倍精度で2.0G FLOPS以上のCPUかつ256MB以上のDRAMの環境22であれば問題なく動作し、暗号化するファイルのサイズに上限はありません。インターフェイス上の文はOSの言語設定に準拠した文字で書かれており、立ち上げ時に圧縮モードが解凍モードかを選択する画面が表示されます。
圧縮モードでは、インターフェイス上には暗号化するファイルと出力ファイルのパスを入力するカラム、実行ボタン、白い描画ウィンドが表示されています。双方のパスを入力し実行ボタンを押すと、描画ウィンドウ上に横軸で-2から1、縦軸で-1から1までの範囲のマンデルブロ集合23が最初に表示されます。以降複素平面24上の一点に向けてズームを行うアニメーションが表示され、一定時間経過後ズームが停止し、同時に出力フォルダにSCP-XXX-JP-1に指定される.mandという拡張子の圧縮ファイルが生成されます。解凍モードにおいても同様のレイアウトのインターフェイスが表示され、入力ファイルにSCP-XXX-JP-1を指定したときのみ実行可能です。暗号化時と異なり、復号化の実行後は瞬時にズーム状態のマンデルブロ集合が表示され、解凍されたファイルも同時に生成されます。
SCP-XXX-JP-1は可変のファイルサイズのデータです。SCP-XXX-JP-1はヘッダ部以外に任意倍精度の2つの複素数と一つの整数25を格納しており、整数の長さ分の数列26を表しています。この数列をマンデルブロ集合の計算を用いた一定の手順27で整数の数列に変換した時、出力された数列を2進数に変換して先頭の1を取り除いたものは圧縮元のデータと一致します28。この際漸化式の計算をヘッダで指定された任意倍精度で計算しなければ正確なデータとはなりませんが、この性質によりSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPを用いずとも通常の計算機での解凍が可能です。また、この圧縮方法によりSCP-XXX-JP-1は元データのサイズに対して圧縮率が指数関数的に増加し、大容量のデータであるほど高効率で圧縮することが可能です。SCP-XXX-JP-1の生成アルゴリズムについては不明ですが、仮に総当りでの計算を行った場合、財団の持つ最高の情報処理システムの全リソースを用いたとしても1GBのデータの圧縮には█.█×10████年の時間がかかると試算されています。
[[collapsible show="+ SCP-XXX-JP-1の解凍アルゴリズムについては、こちらの図解も参照して下さい。" hide="- 閉じる。"]]

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SCP-XXX-JPは内部データの解析の結果既知の如何なる命令セットとも対応が取れず、あらゆるアルゴリズムの解析の試みは失敗しています。また実行中のプロセスの解析でも漸化式の計算の痕跡は発見されず、描画データや出力ファイルが突然メモリ上に現れることが確認されています。このことから、SCP-XXX-JPは未知の演算装置のリモートインターフェイスであると考えられています。しかし、現在までにSCP-XXX-JP実行中のコンピュータからのあらゆる種類の信号の検出に失敗しています。また、この理由から情報漏洩の可能性が否定出来ないため、SCP-XXX-JPを用いた財団内部情報のデータ圧縮は禁止されています。実験において圧縮を行う場合は出来る限り乱数データを使用し、どうしても有意なデータの圧縮が必要である場合は公共性の高いデータを用意して下さい。
補遺1: SCP-XXX-JPは2010/10/14、███社のデータアーカイブ用サーバー上で発見されました。出現時のアクセス記録や監視カメラの映像には不審な点は見当たらず、サーバー上のデータ更新時間はファイルが突然出現したことを示しています。データ発見後すぐさま米国政府を介した███社との協定により、異常なデータとして財団へと管理が引き継がれました。その後の調査と実験によりSCP-XXX-JPの性質が判明し、財団のインターネット監視網他のSCP-XXX-JPの存在が確認されなかったため、Safeクラスオブジェクトとしての収容が決定しました。
SCP-XXX-JPを通して計算を行っているシステムの能力、或いはそのアルゴリズムの特殊性を除けば、SCP-XXX-JPは一見単なる便利なデータ圧縮方法として見えるだろう。しかし、このオブジェクトの本質はそこではない。圧縮に上限がないという事実と、SCP-XXX-JP-1が我々の手でも解凍可能であるという事実が、マンデルブロ集合が実際にこの世界のあらゆる情報の取りうるパターンを予め包括しているという可能性を示しているということだ。即ち、このたった二行の数式から生み出される無限のパターンの中には、たかだか有限の可能性しか取り得ないのこの宇宙29の過去から未来までの全ての情報、いわゆるアカシックレコード30が既に含まれているかもしれないのだ。マンデルブロ集合を正確にこの宇宙に再現する方法は存在しないためこの仮説を証明する手段はないが、SCP-XXX-JPを作り上げ、その動作中に何処かで計算を行っている者が居るとすれば、その存在はこの無限の記録の中から宇宙の全てを引き出すことすら可能なのかもしれない。 —██博士
補遺2: 20██/██/██、複数のP2Pファイル共有サービスにおいて、大量のSCP-XXX-JP-1が"謎の暗号データ"として流通しているのが発見されました。発見は一次放流の時刻から5時間後であり、経由サーバーやクライアントのローカル及びキャッシュ上の殆どのコピーの削除には成功しましたが、未だに幾つかのコピー先の追跡は成功していません。また、一次放流者の追跡は、経由したと思われるプロキシサーバーの盗難31により失敗しています。これらのデータを解凍したところ、個人情報から大企業や国家の機密情報まで多岐に渡っており、拡張子の特徴もありダウンロードした者は解凍に成功した可能性があります。未収容のSCP-XXX-JPを保有し、多くの機密情報を保持する未知の団体が存在する可能性が浮上したため、オブジェクトクラスのEuclidへの格上げと現在の特別収容プロトコルの策定が行われました。
[[collapsible show="+ 未収容の可能性があるSCP-XXX-JP-1の内、主要なもののリストはこちら。" hide="- 閉じる。"]]
ファイル名 | 解凍後サイズ | データの概要 |
---|---|---|
Prime.mand |
[編集済] |
[編集済]までの素数の完全なリストです。公開されればRSA暗号の強度が大幅に低下すると考えられます。 |
Panama.mand |
██.█TB |
[編集済]の完全なデータです。すでに解凍された上拡散されており、流出についてのカバーストーリー[編集済]が適用されています。拡散元の特定には至っていません。 |
PRISM.mand |
███PB |
[編集済]により収集された[編集済]の全データです。データが大きいため、100P FLOPSのシステムでも解凍に████年かかると考えられます。 |
[削除済] |
[削除済] |
[削除済]。最優先の捜索対象です。 |
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全リストの参照には、レベル4以上のセキュリティクリアランスを持つ職員の許可が必要です。
記事のタイトル: マンデルブロ圧縮
付与する予定だったタグ: scp-jp euclid 数学 情報 コンピュータ 記憶媒体
主要な異常性: どんな巨大なデータでも超高効率で圧縮可能なソフトウェアです。
記事の簡単な要約、オチ: オブジェクトそのものは任意のデータの圧縮・解凍ソフトウェアであり、マンデルブロ集合が無限のパターンを持つことを利用した圧縮アルゴリズムを持ちます。オブジェクトが異常なのは、どれほど高性能な計算システムを用いても、本来ならこのアルゴリズムで圧縮を行おうとすれば宇宙の年齢を遥かに超える時間がかかるという点です。そして反対にこの圧縮ファイルの解凍は非異常性の手段で容易に実行可能で、元データがよほど大きなものではない限り通常のコンピュータでも十分可能であるという特徴があります。財団の研究者は、このオブジェクトの存在はマンデルブロ集合の中にこの宇宙のあらゆる情報が含まれている可能性を考えています。
オブジェクトの発見からしばらくして、このオブジェクトと同様の手段で圧縮された情報が世界中のP2Pネットワーク上に放流され出し、財団は対処に追われています。回答した情報には各国政府の機密情報などが存在し、その中にはあなたのユーザー名の個人情報ファイルが・・・(少しメタ的な視点ですが、これをオチとして考えていました)。その他アピールポイントなど: マンデルブロ集合のGifと説明画像は自作で、見た目のインパクト重視で置いています。数式などの圧縮方法の理論は現実味を出すためのフレーバーですが、一応破綻はしないようにしたつもりです。しかしオブジェクトの異常性にこだわったのは良いものの、最初は上記の通りのオチの弱さを突っ込まれ改稿することに。オブジェクトの性質から展開できるストーリーの追加を検討しましたが、しっくり来る案が思いつかずボツになりました。リサイクルに際しての参考として、作者としては
- 博士のコメントに存在するこの世界のあらゆる情報がマンデルブロ集合内部に圧縮可能であるという予測から、解凍した情報にとんでもないものが混じっていた系
- このアルゴリズムの再現に賭けた数学者の狂気
あたりの2つの方向性での話の展開を考えていました。
をコンピュータ上でそれぞれ計算します。このとき、$C_m$が発散するかどうかの判定条件である$z_n > 2$を満たしたときの計算回数$n_m$を$0\le m \le M$まで並べた整数の数列${n_m}$が出力となります。
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