<TUV>リサコン2019アイデア投稿・編集ページ

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tazentazen

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    評価: +6+x
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    アイテム番号: SCP-xxx-JP

    オブジェクトクラス: Euclid

    特別収容プロトコロル: SCP-xxx-JPの発生条件に該当する施設の正門は24時間体制で人間による警備を行います。SCP-xxx-JP-1により搬送されてきた人間(以下、患者と呼称)には、身元調査と精密検査を行い、適切な治療および記憶処理を行った上で解放します。SCP-xxx-JPおよびSCP-xxx-JP-1に関する目撃情報にはカバーストーリー"都市伝説"を適応し、必要に応じて目撃者の記憶処理等を行います。

    説明: SCP-xxx-JPは1970年から発生している、日本国内に存在する財団所有の病院や医療系研究所の正門へ1回あたり1人から5人の患者が搬送される現象です。SCP-xxx-JP発生条件は、該当場所の半径5m以内に人間が存在しないまま6分以上経過する事です。監視カメラや番犬など、人間以外の存在がある場合でも発生します。SCP-xxx-JP発生条件が満たされてから人間が再度来るまでの間に、ボンネットに赤色でアスクレピオスの杖が描かれた黄色い救急車(以下、SCP-xxx-JP-1)がサイレンを鳴らしながら該当場所へ突如出現し、車体後部から患者を放り出した後に即座に消失します。SCP-xxx-JP-1出現時間は最長でも10秒程度です。SCP-xxx-JP-1出現現場には患者以外の痕跡が一切残らず、あらゆる収容の試みは全て失敗しています。遠隔操作機器によりSCP-xxx-JP-1に取り付けられたGPSは、SCP-xxx-JP-1が消失後も全国の該当施設██ヶ所の周囲をランダムに時速80km前後で走行し続けている事を示しています。
    今まで搬送されてきた患者███名に異常性は一切無く、出現現場から半径50km圏内に存在する搬送条件に該当する人間からランダムに選ばれています。搬送条件は、SCP-xxx-JP発生条件が満たされた時に、何らかの疾病状態1で外出している事です。患者へインタビューを行った結果、全員が外出中に突然目の前にSCP-xxx-JP-1が出現し、逃げる間も無く不明の原理でSCP-xxx-JP-1の後部から車内へ押し込まれ、閉じ込められてから暫く激しく揺られている内に気がついたら地面に放り出されたと証言しています。SCP-xxx-JP-1内部には救急車にあるべき医療機器等は一切無く、ノイズが混じった複数人の悲鳴や怒号が絶え間なく響いている模様です。

    SCP-xxx-JP-1の運転席には、1959年に失踪した元財団医療部門研究員 ██氏に酷似した人物が座っています。
    ██氏は、SCP-██収容違反事故の唯一の生存者です。事故が原因で重度の身体的障害とサバイバー症候群2を患い、サイト-81██附属医療センターに長期入院していましたが、それ以外の異常性は見受けられませんでした。SCP-xxx-JPおよびSCP-xxx-JP-1と██氏との関連性は現在も調査中です。

記事のタイトル: 非緊急搬送

付与する予定だったタグ: Euclid 瞬間移動

主要な異常性: 自分と同じような疾患を患っている人を攫って財団に搬送する異常性を発露してしまった人。

記事の簡単な要約、オチ: 都市伝説・黄色い救急車は、財団のカバーストーリーだったという話です。以下の前提を元に書いています。
・1970年代(昭和45年頃)は未だ財団も発展途上。100km圏内に神出鬼没するオブジェクトには後手に回る事が多かった。
・昭和の都市伝説は全部カバーストーリー。ある意味、苦肉の策。
・██氏は海外出身で救急車は黄色いものと認識している。また、オブジェクトが攫う患者の割合は██氏の損傷状態と同じ。
・何らかの要因で異常性を得た██氏は、自分と同じ様な人間を救いたい一心で搬送しているが、同時に財団による医療センターから脱走した自分への処分を恐れて財団関係者の目の前には絶対に姿を見せない。

その他アピールポイントなど: 1000文字程度の短い記事に情報を詰め込みながらも明記せずに読者に察せさせて面白さが伝わる記事を目指して書きました。ただ、現状はあまり伝わらない様なので、自信のある方のリサイクルお待ちしております。


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    SCP-XXX-JP-1出入口の外観。

    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid

    特別収容プロトコル: 基底世界側のSCP-XXX-JP-1出入口周辺を常に監視し、関係者以外の内部への侵入を防いでください。SCP-XXX-JP-2には複数台のカメラを設置し、24時間体制で事象XXX-JP発生を監視するとともに、周辺海域に異常がないか確認し続けてください。

    SCP-XXX-JP-2から回収された物品のうち、SCP-XXX-JP-Aはサイト-L7に、SCP-XXX-JP-Bはサイト-81██に収容されています。その他の回収物の保管状況については付属文書XXX-JPを参照してください。

    説明: SCP-XXX-JP-1はサハリン島のネヴェリスコイ海峡沿岸に存在する、地下へと降る螺旋階段です。SCP-XXX-JP-1は金属製で、出入口を覆うようにして簡素な木造の小屋が建っています。SCP-XXX-JP-1内部は平行世界へと繋がるポータルとなっており、SSUIS2世界重複3に分類されます。

    画像2

    SCP-XXX-JP-2灯塔の内観。

    SCP-XXX-JP-2は平行世界内に存在する建造物です。SCP-XXX-JP-2は内部構造も含めてケリ灯台(Keri tuletorn)4に酷似していますが、特筆すべき相違点として以下の2点が挙げられます。

    • 実際のケリ灯台に見られる北側壁面の大きな損傷が存在しません。
    • 灯塔には回廊部分への出入口が存在せず、内部の螺旋階段はSCP-XXX-JP-1と連続的に接続しています。

    SCP-XXX-JP-2は周囲を海洋に囲まれた岩礁上に建っており、少なくとも半径10海里以内の範囲に他の陸地は存在しません。最上部の灯火は常に消灯しています。内部は無人ですが、家具などの多様な物品が残っています。

    SCP-XXX-JP-2周辺では、しばしば空中に多数の鱗翅目の幼虫が出現します(事象XXX-JPと指定)。財団による観測開始以来一貫して、1回当たり半日から3日程度に渡る集中的発生が、おおよそ1ヶ月に2回から6回のペースで見られています。出現する幼虫はクロシタアオイラガ(Parasa sinica)をはじめとする毒針毛を持つ種5に限られます。

    SCP-XXX-JPは1825年、当時のサハリン島を統治していた松前藩によって発見され、蒐集寮6の管理下に置かれました。発見当時、蒐集寮はSCP-XXX-JP-2より100点以上の雑多な物品を回収しましたが、そのうち異常性を確認されている回収物は以下に示す2種10点のみです。現在、全ての回収物は財団が保有しています。詳細については附属文書XXX-JPを参照してください。

    • SCP-XXX-JP-A: 異常に高い耐久性および耐水性を示す6通のロシア語の書簡であり、それぞれSCP-XXX-JP-A-1から-6と指定されています。使用されている紙の年代測定および文面の言語学的分析から、18世紀末から19世紀初頭頃に書かれたものと判明しています。SCP-XXX-JP-A-6のみ、他の5通と比較して明らかに筆跡が異なります。
    • SCP-XXX-JP-B: リョコウバト(Ectopistes migratorius)と近縁な未知の鳥類の白骨化した死骸です。死骸は全部で4個体分あり、それぞれSCP-XXX-JP-B-1から-4と指定されています。回収時は金属製の鳥籠に入っていました。右脚部に金属製の筒が取り付けられていることから、伝書鳩として使用されていたと推測されています。

    補遺1: 以下はSCP-XXX-JP-Aの内容の日本語訳です。

    SCP-XXX-JP-A-1:

    第六十六次定期報告の内容の重要性を鑑み、サンニコフ行政府は極東海域への特別調査団派遣を決定した。調査結果は半年以内に確定する予定である。貴官は通常業務を維持されたし。

    SCP-XXX-JP-A-2:

    サハリン島半離脱領域の急激な縮小は由々しき問題であるが、現時点では状況が明確でなく、遺物(липсано7)の更なる活性化は尚早である。通常業務の範囲で冷静に対処し調査終了を待て。

    SCP-XXX-JP-A-3:

    調査が完了した。特別調査団の報告を鑑みるに、誠に遺憾ながらサハリン島の離脱実現は極めて困難な状況となった。そちらの状況を報告せよ。

    SCP-XXX-JP-A-4:

    同盟会議はサハリン島の離脱および同盟加入の断念を決定した。直ちに遺物回収のための使節を派遣するので待機せよ。灯台守の任は遺物回収の時点で終了する。貴官も使節と共に帰国されたし。

    SCP-XXX-JP-A-5:

    派遣した使節より、極東オホーツク海域における虫食い(черветочина)の異常発生により灯台への到達が不可能であるとの報を受けた。こちらとしては虫食いの収束を待たざるを得ない。待機せよ。

    SCP-XXX-JP-A-6:

    サハリンの離脱という大命を果たせなかったこと、重ね重ねお詫び申し上げます。自身の不甲斐なさに忸怩たる思いを堪えきれません。このところ毎日のように起こる虫食いもきっと私への罰でしょう。サハリンは灯台だけ残してすっかり実存世界へと戻ってしまい、食料の備蓄ももう尽きました。本来であれば灯台守として使節到着まで待機するべきところですが、私の身はもう長く持ちそうにありませんので、この書き置きのみを遺して逝くことをお許しください。現に今も意識が朦朧と[以下判読不能]

    [以下、筆跡が前半と異なる]サンニコフの皆様、御機嫌よう。本場の蟹でも戴こうかと南の海からぶらり立ち寄ってみましたが、なにやらお困りの様子。皆様の船はいまだ虫食いで立ち往生していらっしゃるようですから、遺物は我々が代わりに拝借しておきます。部屋の中で斃れておられた可哀想な灯台守の方は丁重に水葬いたしましたからご安心ください。トゥーレの導きのあらんことを。

    ABC

記事のタイトル: 灯台守

付与する予定だったタグ: 幻島同盟 異次元 建造物 動物 鳥 死体 文書

主要な異常性: 異世界の海に建つ、無人の灯台です。

記事の簡単な要約、オチ: 幻島同盟の一員、サンニコフ島がサハリン(樺太)を仲間に加えるべく派遣した使者の拠点でした。樺太を幻島とする目論見は周辺海域を襲う"虫喰"に妨害され、そして間宮林蔵が「樺太は島」だと確定させたことによって潰えました。

その他アピールポイントなど: 前回のリサコンでリサイクルされ好評を得たものの、リサイクル後の記事が自主削除で消滅したという数奇なネタです。勿体ないので今回もエントリーします。悲劇的な記事、幻島同盟の記事が書きたい方、いかがでしょう。最後の"ABC"はSCP-712-JPに出てきた人です。勿論、改稿の過程で削ってしまっても構いません。


TsukiyomizukuTsukiyomizuku

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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは財団の保有するウェブメールアカウント上に保管されます。製作者の身元の調査が継続されています。新しいSCP-XXX-JPが製作・流布される可能性があるため、財団のウェブクローラーによるSCP-XXX-JPの捜索が継続されています。


    説明: SCP-XXX-JPは、ウェブメールサービス上に存在する1通のメールです。SCP-XXX-JPの送信者欄には"pekepeke_shouya"というアカウントが表示されていますが、メールアドレスおよびIPアドレスが不明な方法によって偽造されているため、未だ特定されていません。"pekepeke_shouya"は、以前よりGoI-5869"ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード"との関連が疑われていました。SCP-XXX-JPのウェブ上の所在は不明な方法によって隠蔽されており、ウェブクローラーなどのいかなる方法を用いた捜索でも検出されません。

    SCP-XXX-JPに対しては"転送"以外の操作が不可能8であり、転送先のアドレス欄には、自動的に1つのアドレスが入力されています。入力されるメールアドレスのアカウントは、全てスパムメールを常習的に送信していることが判明していますが、SCP-XXX-JPが、どのようにしてスパムメール送信者を選別、メールアドレスを特定してるのかはいまだ不明です。

    SCP-XXX-JPを他のアカウントに転送すると、受信トレイからSCP-XXX-JPが消滅し、過去のSCP-XXX-JPの記録がサーバー上から削除されます9。転送されたSCP-XXX-JPは、オリジナルのSCP-XXX-JPが直接送信された形式となって受信されます。

    SCP-XXX-JPを保有するアカウントにログインすると、端末がSCP-XXX-JPに曝露し、一部が編集された"ザ・ウィグルス"の楽曲「Hot Potato」が、端末の周辺の不明な音源からループ再生され始めます。この現象は、端末の電源を切ると一時的に停止されますが、再び電源を入れると再開します。

    SCP-XXX-JPはランダムな周期でイベント-XXXを発生させます10。イベント-XXXは、以下の現象の連続発生によって進行します。

    1. 端末の画面全体に、大量のジャガイモを撮影した写真が表示される。
    2. 独特なサウンドエフェクトののち、成人男性の声で「[SCP-XXX-JPを保有していたアカウントの名]、アウト―!」という音声が、不明な音源から再生される11
    3. SCP-XXX-JPを保有しているアカウントへのログイン歴のある端末全てが、大量の湯気12の発生とともに爆発する。
    4. 爆発の瞬間、加熱処理されたジャガイモ(Solanum tuberosum L.)の塊茎が、爆風と共に初速約150km/hで飛散し、端末は消失する13
    5. SCP-XXX-JPが、イベント発生前に転送先アドレス欄に入力されていたアドレスに、自動的に転送される。
    6. SCP-XXX-JPを保有していたアカウントが消滅する。

    イベント-XXX発生時、曝露したアカウントが作成したスパムメールの送信数×100個のジャガイモの塊茎が発生することが、収容用アカウントを用いた実験により判明しています。また、それらのほとんどは芽が生えているか緑化が進んでおり、食用には適しません。

    SCP-XXX-JPのオリジナルは、Gmailを用いて送信されていました。内容は以下の通りです。

    発見経緯: SCP-XXX-JPは、「PCが爆発してジャガイモになる異常現象を引き起こすメール」として、2016年初頭から日本を中心とした各地でその存在と被害が確認されていましたが、前述の所在を隠蔽する異常性によって特定・収容が困難でした。

    しかし、2017/2/25に掲示板サイト███に、「謎技術なスパムメールが来た件www」というタイトルのスレッドが投稿されたことをきっかけに所在が特定され、収容に至りました。投稿は削除され、投稿を行った一般男性にはプロトコルに則った処置を施しました。

    事案記録XXX: 2017/10/5、SCP-XXX-JPがイベント-XXXによって未特定のアカウントに転送され、収容違反が発生しました。しかしその3分後、SCP-XXX-JPが財団の収容用アカウントの内の1つに転送されました。その後の調査の結果、SCP-XXX-JPが異常性を喪失していることが判明し、Neutralizedに指定されました。

    補遺: 事案-XXX発生の直後、イベント-XXXと思われる災害の通報をエージェントがキャッチし、機動部隊が調査に向かいました。調査を行った██県のアパートの一室からは█████個のSCP-XXX-JP-aが発見されましたが、住人は既に逃走していました。部屋内からは個人を特定する物品は確認されませんでしたが、後日SCP-XXX-JPの転送経路が復元された際、この住民が"pekepeke_shoya"であることが判明しました。SCP-XXX-JPが自身をスパムメールとして判定したことでイベント-XXXが発生したのではないかと考えられています。

記事のタイトル: Chain Potato

付与する予定だったタグ: scp-jp euclid neutralized オンライン 交換 ゲーマーズアゲインストウィード

主要な異常性: スパムメール送信者にのみ転送されていくチェーンメール。受信するとPCが爆発し、熱くて不味いポテトが大量に飛び散る。

記事の簡単な要約、オチ: スパムメール送信者への嫌がらせにGAWのメンバーがつくったものであったが、そのSCiP自体がスパムメールに判定された。結果、自分のアカウントに返ってきて自爆。

その他アピールポイントなど: "画面の奥であざ笑ってるやつが勝手に自滅する"というある種のスカッと感を目指していました。"チェーンメールと爆弾ゲームって似てるな"というところから発想を発展させていったのですが、色々手を加えているうちに"GAWっぽくない""ポテトが急に出てくるのはおかしい"などの粗が出てきたため、頓挫しました。リサイクルの際はその辺を削るといいかもしれません。


TsukiyomizukuTsukiyomizuku

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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid Keter

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JPを中心とした、半径700mの封鎖施設によって収容されます。SCP-XXX-JPの影響を受け、異常性を持った水は一時的にシェルター内に貯蔵し、異常性の消失と共に海水中に還元してください。実験以外の目的で異常性を持つ水を施設外に出すことは禁止されています。イベント"昇雨"の進行を妨害する行為は、いかなる場合でも禁止されています。

    SCP-XXX-JP周辺は、常にカバーストーリー"メタンハイドレートの開発"を用いて閉鎖してください。イベント"昇雨"の発生の兆候がみられた場合、SCP-XXX-JPの周辺を財団保有の偵察船によって巡回し、一般人によるSCP-XXX-JP-1の目撃を防いでください。SCP-XXX-JP-2を目撃した一般人には、Aクラス記憶処理を施した上で解放してください。

    SCP-XXX-JP内で実験・調査を行う場合は、セキュリティクリアランス3以上の職員の許可を得たうえで行ってください。SCP-XXX-JPの拡大がみられた場合は、担当職員に報告、必要に応じて収容施設の拡大を行ってください。

    説明: SCP-XXX-JPは、太平洋海上(3█°██'██"N 16█°██'██W)を中心に存在する、直径約800~1000mの円形の領域です。SCP-XXX-JP内では、不定期にイベント"昇雨"が発生します。イベントの発生の一連の流れは以下の通りです。

    1. SCP-XXX-JPの上空高度約400mに、SCP-XXX-JPを覆う面積のポータル(SCP-XXX-JP-1)が出現する。
    2. SCP-XXX-JP内の海水のうち、0.001~0.005%が反重力性質と異常な屈折率(3.0401)を持つようになる
    3. 影響を受けた水が水滴となり、SCP-XXX-JP-1内に落下、吸収される。
    4. 3~10分ほど経過すると、SCP-XXX-JP-1が消滅、イベントは終了する。

    SCP-XXX-JP-1は透過性のポータルであり、今のところSCP-XXX-JPの影響を受けた水以外は、SCP-XXX-JP-1に吸収されることなく透過してしまうことが判明しています。また、SCP-XXX-JP-1の縁にあたる部分に存在する虹色の実体、およびSCP-XXX-JP-1中心に存在する光源はSCP-XXX-JP-1内部に存在しているため、接触できません。SCP-XXX-JPの影響を受けた水は、イベント"昇雨"の終了と共に反重力性質と屈折率、双方の異常性を失います。

    SCP-XXX-JPは、19██/██/██にエンジン事故により領域周辺を漂流していた漁船によってイベント"昇雨"が目撃され、救助後の目撃証言によって財団が存在を認知、収容に至りました。漁船の乗組員・目撃証言を聞いた一般人にはBクラス記憶処理を施し、解放しました。

    補遺1: SCP-XXX-JP内を調査した結果、領域の中心の水深約20mの位置に、未知の材質で構成された直径約1m、厚さ約20cmの円盤(SCP-XXX-JP-2)が発見されました。SCP-XXX-JP-2はあらゆる物理的影響を受けず、未知の方法によって海中の一定の座標に固定されているため、SCP-XXX-JP-2を破壊・移動させるあらゆる試みは失敗しています。

    SCP-XXX-JP-2は特定の周波数の電波を受けると、暗号化された電波信号を発生させます。内容は既知の宇宙言語を含む複数の言語による文章でした。以下は解読された信号の内容の一部です。

記事のタイトル: 逆さ雨

付与する予定だったタグ: scp-jp keter ポータル 移動不可 K-クラスシナリオ 地球外 通信 場所 物理法則 時空間 道具

主要な異常性: 海の真ん中から空に昇っていく雨。

記事の簡単な要約、オチ: 実は宇宙人が作った"地球"という栽培キットの排水口の栓の部分。昇っていく雨は、栓がちょっと緩んでしまい、少し水が漏れてしまっている状態。

その他アピールポイントなど: 最初の幻想的な雰囲気から、一気にシミュレーション仮説(?)に急降下する落差を狙って作りました。ただ、そもそも"地球は宇宙人の飼育ケージなんだよ!"という設定が食傷気味である点と、オチからどうしてもご都合主義が拭えなかった点から没となりました。リサイクルの際は思い切ってオチの方向性を変えてみるのもいいかもしれません。


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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPおよび周辺地域は、私有地として管理し民間人の立ち入りや、ドローン等による上空からの撮影を禁止して下さい。常に交代で、収容担当職員が周辺地域に常駐しSCP-XXX-JP-1の回収を行って下さい。SCP-XXX-JP-2の新たな発生を防ぐため、回収作業は2人以上で行って下さい。回収したSCP-XXX-JP-1は不透明な袋に保管し、天候の回復により消滅するのを確認して下さい。担当職員はSCP-XXX-JP内の森林整備を兼任し、想定外の異常現象が発生した場合、直ちに指定された収容サイトに状況を報告して下さい。SCP-XXX-JP-2等が撮影された場合、想定外の情報流出を防ぐため、カバーストーリー「出来の悪い合成写真」が流布される事になっています。異常性が消滅したSCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2は回収し、指定された収容サイトに輸送して下さい。SCP-XXX-JP-3は追跡し非異常性の画像媒体等に差し替えた上で、回収して下さい。

    説明: SCP-XXX-JPは鹿児島県の屋久島に存在する、約10m2の温帯林です。範囲内の中心に、太陽を模した印が刻まれている高さ約3mの石碑が確認されています。直径0.5mm以上の水滴が連続して1時間以上降った場合、範囲内にSCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2が出現します。降水が無く、SCP-XXX-JP上空の雲量が1~3になった場合、SCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2は消滅します。GPSによる追跡が試みられましたが、追跡に成功した例は報告されていません。

    SCP-XXX-JP-1は、2m×2mの白地の布です。SCP-XXX-JP内の樹木1本毎に、1枚が枝に引っかかるような形で出現します。物理的な干渉が不可能であり、非常に強い撥水性と防水性を示します。SCP-XXX-JP-1を直接視認すると、SCP-XXX-JP-1で頭部を覆った状態で、SCP-XXX-JP内で自ら縊頸による自死を図るようになります。この影響は、外部からの呼びかけで簡単に制止する事が可能です。記憶処理を行うことで、影響を完全に除去可能である事が確認されています。SCP-XXX-JP-1の影響で縊頸による自死を行った場合、死亡から約5分後に頭部から下が脱落します。この状態になった死体の頭部は、SCP-XXX-JP-2に指定されます。

    SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1に包まれた状態でSCP-XXX-JP内に自生するクロヅル(Tripterygium regelii)のツルによって吊された、人間の頭部です。現在、26体の存在が確認されています。吊されている樹木、ツルおよび頭部は物理的干渉を受けず、破壊が不可能です。出現するたびに位置が変化しますが、全ての実体が共通して石碑の方向を向いています。また、調査の結果、全ての実体が笑顔のような表情である事が判明しています。新たな実体が出現した場合、出現から24時間以内にSCP-XXX-JP周辺の降水が止み、地域上空の雲量が一時的に1~3になり気象観測において晴れが確認されます。その際、不自然な強風の発生などが確認されています。SCP-XXX-JP-2が、写真や動画などの記録媒体に記録された場合、記録されたSCP-XXX-JP-1およびSCP-XXX-JP-2は異常性が消滅します。SCP-XXX-JP-2を撮影した画像、動画データはSCP-XXX-JP-3に指定されます。

    SCP-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-2を撮影した画像、動画データです。現像した写真、デジタルデータのどちらでも異常性を示しています。記録されてから24時間経過すると、異常性が活性化します。記録中のSCP-XXX-JP-2は、徐々に頭部を地面の方向に向けるような動作を行うようになります。記録から72時間経過した時点で、ツルが千切れ地面に落下し、頭部の目線が常に撮影者の真正面を向く地点で制止します。SCP-XXX-JP-1は記録から96時間経過した時点で風化し始め、最終的に消滅します。その間、頭部は眼孔から赤黒い液体を排出し続けます。また、SCP-XXX-JP-2は唇を動かし、以下の発言を繰り返し続けます。

    ヒヲカエセ

記事のタイトル: どんと晴れ

付与する予定だったタグ: scp-jp euclid 石 観測 死体 植物 精神影響 視覚 場所

主要な異常性: 雨が降ると、本物の人間の死体で作られた「てるてる坊主」が出現・増殖する屋久島の温帯林。

記事の簡単な要約、オチ: 雨が多い屋久島に存在する温帯林。雨が降ると、白い布が発生する。布を見ると、頭に被って首吊り自殺をしたくなる。自殺すると、頭部から下が脱落し、「てるてる坊主」が完成する。完成すると、晴れになる。オチとして、写真を撮るなどで「雨の状態」に閉じ込めると、恨みを言われる。

その他アピールポイントなど: 「てるてる坊主」のオブジェクトが思い付いたので、書いた下書きです。アカンチャーニエという怖い話も元ネタです。また、これは削除済み記事になります。自分なりに考えた削除理由としては、SCPっぽくないホラーであり、オチもよく分からない。要素を詰め込みすぎ、異常性がもう一捻り欲しかったという感じです。


VideoGameMonkeyMONOVideoGameMonkeyMONO

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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid Keter

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは大型動物用収容ユニットに収容します。天井部分は厚さ2mの金属でシリコン剤を設置したもととしてください。1日に3度、ネコ用のフードを与えてください。ストレス軽減のため遊具の設置が認められています。SCP-XXX-JPは消滅したため収容不可能です。新たに発見されたSCP-XXX-JP同種の遺体については、冷凍保存されます。

    説明: SCP-XXX-JPは、体長2mのイエネコ(Felis silvestris catus)によく似た生物です。未知の原理で中空に浮遊することが可能でこれにより移動を行います。呼吸器官を有していますが、酸素がなくともATPを作ることができ、ミトコンドリアが変異したハイドロジェノソームを保有しているため、酸素がない状態でも活動することが可能です。

    頭部が非常に硬い未知の金属に覆われており、収容室の天井に何度も頭部をぶつける姿が確認されています。SCP-XXX-JPが天井に頭部をぶつける速度は、SCP-XXX-JPの成長に合わせて指数関数的に上昇していることが確認されています。また、頭部の未知の金属に覆われている範囲は徐々に拡大しており、いずれ全身を覆うと推測されています。地面に接地することを極端に嫌がり基本的に浮遊して移動を行います。

    SCP-XXX-JPは、SCP-XXX-JPを飼育していた民間人である、塚田 賢二氏が標準のイエネコと比較し巨大化したイエネコに疑問を持ち、動物病院にて品種鑑定を依頼したことから財団の目を引き収容に至りました。

    以下は、塚田 賢二氏へのインタビュー記録です。

    インタビュー記録XXX-JP

    インタビュー対象: 塚田 賢二氏

    インタビュアー: 薮下研究助手


    <記録開始, 2015/01/11>

    薮下研究助手: インタビューを開始します。早速ですが、SCP-XXX-JPの発見経緯について教えていただけますか?

    塚田氏: あれは、2014/01/17くらいだったかな。たまたま外出してたら、砂埃だらけで木に引っかかってるのを見つけて助けてあげたんです。それからどうにも懐かれてしまって今まで飼っていたんですよね。

    薮下研究助手: その時点では特に異常な点は見当たりませんでしたか?

    塚田氏: 保護した当初は普通のネコでしたね。ちゃんと地面を歩いてましたし、大きさも普通のネコをそう変わりませんでした。

    薮下研究助手: いつごろから異常性を発揮し始めましたか?

    塚田氏: 保護してから半年くらいかな、空中に浮かぶようになるし、体も異常に大きくなってきて、獣医師に見せて何の生き物か判断してもらおうと思ったんです。結局あれって何なんですか?

    薮下研究助手: 我々も現在調査中です。それで最後の質問ですが、SCP-XXX-JPの正体についてなにかヒントとなるようなものは思いつきますか?

    塚田氏: 見当もつきませんよ。流れ星の見えた日の翌日に見つけたってことくらいです。

    薮下研究助手: ありがとうございます。参考にいたします。それではインタビューを終了します。

    <記録終了>

    塚田 賢二氏は記憶処理を施し、解放しました。

記事のタイトル: 彗星ネコ

付与する予定だったタグ: scp-jp keter 生命 動物 猫 金属 地球外

主要な異常性: 彗星の中にいるネコ。彗星を操作し、宇宙空間を飛び回ります。

記事の簡単な要約、オチ: 地球に衝突し、彗星が粉々になってしまって露出したネコ。だんだん彗星を復元させていき、巨大になっていく。どの程度まで大きくなるかはわかりません。
どうやら群れを形成する生態らしく放置すると地球に別の彗星が来襲するか、もしかしたらすごい速度で飛び立っていき収容施設を破壊するかもしれません。

その他アピールポイントなど: 発案当初は子彗星を拾った子供がそれを育てていって親彗星が地球に衝突する…といった流れにしようとおもっていたのですが、脱線に脱線を重ねこんな感じになりました。


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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Safe

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは█████高等学校の敷地内に、温室を設置して管理しています。█████高等学校はカバーストーリ―「違法建築」により、別校舎を建築し現在SCP-XXX-JPが管理されている旧校舎は廃校となっています。SCP-XXX-JPは、ヒトが触れることがないよう、温室を鉄柵で覆ってください。

    説明: SCP-XXX-JPは、█████高等学校旧校舎の温室に植えられている、高さ3m程のツクシシャクナゲ(Rhodoleia championii)██本です。季節に関係なく花を咲かせる点、花の色が赤色であることを除いては一般的なツクシシャクナゲと外見上の相違点はありません。このツクシシャクナゲは█████高等学校園芸部に所属していた、月島 菫氏によって管理されていたことが判明しています。また月島 菫氏は、温室内で自害したと推測されており、遺体が教員によって発見されています。学校側としてはいじめを苦にした自殺であるとの見解を発表しています。

    SCP-XXX-JPの異常性は、SCP-XXX-JPに触れた人間(以下SCP-XXX-JP-1)に対し発揮されます。SCP-XXX-JP-1が他の人間に接近した場合、接近された対象は面識の有無に関わらずそれを拒絶するようになります。縛り付け移動を不可能にしたうえでSCP-XXX-JP-1を近づけるなど、強制的に接近させることは可能です。また、臓器移植や輸血を行ったことのある人間がSCP-XXX-JPに触れた場合、臓器不全や吐血を引き起こし、多くの場合死亡します。

    SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPに触れてから平均して3日経過すると、SCP-XXX-JPの元へ向かうことのみに執着するようになります。SCP-XXX-JPの元へ到達したSCP-XXX-JP-1は、自殺を図ります。SCP-XXX-JP-1は死亡後、平均して10日かけ分解され、SCP-XXX-JPの養分となります。SCP-XXX-JP-1が分解されるのと並行して、SCP-XXX-JPは花を咲かせ、果実をつけます。この果実を食した生物は、摂食してから24時間後にツクシシャクナゲが体を裂いて発生します。このツクシシャクナゲにもSCP-XXX-JPと同様の異常性が発見されました。

    以下はSCP-XXX-JP-1を椅子に縛り付けたDクラス職員に接近させた際の反応です。

    対象: D-48045

    距離: 10m

    反応: D-48045は近寄りがたい雰囲気を感じると証言している。若干の発汗と心拍数の増加が確認される。

    対象: D-48045

    距離: 5m

    反応: D-48045は威圧感や嫉妬心、嗜虐心を感じると証言している。今すぐ接近させるのをやめてくれと懇願する。更なる発汗と心拍数の増加、手足の震えが確認される。

    対象: D-48045

    距離: 1m

    反応: D-48045は失神する。発汗と心拍数、手足の震えはこの時点で安定する。

    対象: D-48045

    距離: 0m(SCP-XXX-JP-1にD-48045を触れさせる)

    反応: D-48045は反応を見せない。後のインタビューにて、失神している間、█████高等学校に在籍していた、月島 菫氏の経験を追体験していたとの証言が得られている。

    以下は、D-48045へのインタビュー記録です。

    インタビュー記録XXX-JP

    インタビュー対象: D-48045

    インタビュアー: 薮下研究助手


    <記録開始, 2019/04/01>

    薮下研究助手: インタビューを開始します。SCP-XXX-JP-1に接近されたときのことを教えてください。まず10mから。

    D-48045: 近寄りがたい雰囲気を感じました。それとこの人には近づいてはならないと体が拒否しているようでした。

    薮下研究助手: 5m時点ではどうでしょうか。

    D-48045: 威圧感や嫉妬心、嗜虐心を感じました。気を失いそうになるほどの感情の爆発を感じました。

    薮下研究助手: 1m時点では実際に失神しましたね。

    D-48045: はい。恐怖のあまり失神しました。こんな体験初めてです。

    薮下研究助手: 触れられたときはどうですか。何か感じましたか。

    D-48045: 失神していましたが、触れられたのははっきりとわかりました。その瞬間、彼女の体験したことを追体験したんです。

    薮下研究助手: 彼女とは?

    D-48045: 月島 菫さんです。█████高等学校の1年生でした。

    薮下研究助手: 何を追体験したのでしょう。

    D-48045: 彼女の虐められた経験です。彼女はいわゆる高嶺の花とされる存在でした。それをうらやんだ他の生徒に虐めを受けていました。トイレにいると上から水をかけられました。お弁当を捨てられました。靴を隠されました。伸ばしていた髪を切られました。それでも"私"はあのシャクナゲがあれば耐えられたんです。あの子に元気をもらえたんです。それがそれがそれがそれが!

    薮下研究助手: 落ち着いてください。あなたは月島氏ではないでしょう。

    D-48045: …すいません。落ち着きました。なんだかまだ彼女が私の中にいるような気がして。それで学校に植えられてるシャクナゲの木が心の拠り所だったんですけど、それを知った教育委員長の娘が校長先生に温室の取り壊しを打診したんです。校長はそれを快諾して、温室が取り壊されることになりました。"私"はそれが悲しくて悲しくて、死ぬのなら一緒に死にたいと思ってシャクナゲの元で自害しました。

    薮下研究助手: ありがとうございます。それでは。

    D-48045: あ、それと1つ。

    薮下研究助手: なんでしょう。

    D-48045: 彼女の存在をあの木の中に感じます。今でも彼女とつながってる気がして。

    薮下研究助手: 感じるというと。

    D-48045: …いえ、すいません。なんとなくそう思っただけです。

    薮下研究助手: そうですか。ありがとうございます。これにてインタビューを終了します。

    <記録終了>

    月島 菫氏の自宅を調査した結果、日記帳が発見されD-48045の証言の内容と一致したことが確認されました。

記事のタイトル: 高値の花

付与する予定だったタグ: scp-jp safe 移動 記憶影響 樹木 自律

主要な異常性: 触れた人間を強制的に”高嶺の花”とする植物。触れた人間には近寄れない。無理やり近寄るとなんらかの異常性が発生する。

記事の簡単な要約、オチ: オブジェクトは自殺した少女が乗り移ったツクシシャクナゲ。目的はこの世にある孤独というものがどんなに辛いものか知らしめて、その後に自らの元に温かく迎え入れること。完全に善意で行動しているけどもエゴでしかない。

その他アピールポイントなど: エゴイズムをうまく表現できず断念しました。また異常性についてももっとうまくやりようがあるかと思います。


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    アイテム番号: SCP-XXXX-JP

    オブジェクトクラス: Safe

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの発生場所は一般人が立ち入れない様に厳重に封鎖してください。SCP-XXX-JP-1と認定される人物が発見された場合は、標準的人型収容室に収容し、死体は焼却処分としてください。

    説明: SCP-XXX-JPは、██県██市に存在する16m×13mの範囲です。SCP-XXX-JP内に入ると、入った者(SCP-XXX-JP-1)、及び入った者とお互いに「友達」等の存在14と認識しあっている人物(SCP-XXX-JP-2)を対象とした異常現象が発生します。SCP-XXX-JP-1が存在している間、SCP-XXX-JPの異常性は一時的に消失します。

    SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPに入ってから1週間〜2週間ほどするとSCP-XXX-JP-2と頻繁に喧嘩をするようになります。喧嘩は同一のSCP-XXX-JPと回数を重ねる毎により暴力的なものに変わっていき、5回目の喧嘩でSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2を必ず殺害します。この喧嘩によってSCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-2以外の人物が傷を負う事はありません。

    この異常現象は下記の2つの場合にのみ終了します。

    1つ目はSCP-XXX-JP-2が全員殺害された場合です。この場合、SCP-XXX-JP-1は平均4日後に一定の内容を含んだ遺書を遺し自殺します。

    2つ目はSCP-XXX-JP-1をSCP-XXX-JP-2と隔離した場合です。この場合、SCP-XXX-JP-1は自身の身体的な異常性を利用して強引にSCP-XXX-JP-2と接触しようとします。接触が不可能と判断した際は、SCP-XXX-JP-1はその場で最も早く実行できる方法で自殺し、その後3日以内に全てのSCP-XXX-JP-2は何らかの原因で死亡します。

    SCP-XXX-JP-1は、上記の2つの場合を除きどのような傷・病気であっても一瞬で治癒し、死亡することはありません。

    SCP-XXX-JPは、20██/██/██に██ ██氏が友人██名を殺害したのち自殺した事件15の後に、その事件の調査に当たっていた警察官が次々と似た内容の事件を起こしたことから財団に発見され、収容されました。

    以下は収容当時のSCP-XXX-JP-1へのインタビュー記録です。

    インタビュー記録XXX-JP

    対象: SCP-XXX-JP-1(初期収容の際にSCP-XXX-JPと共に収容された)

    インタビュアー: 井岡博士

    付記: 対象はインタビュー中にずっと涙を流していました

    <録音開始>

    井岡博士: インタビューを開始します。

    SCP-XXX-JP-1: おう。

    井岡博士: 最初の質問です。なぜあなたは『友達』を殺害しようとしているのですか?

    SCP-XXX-JP-1: ? なんでだよ、そのくらい普通だろ?(言葉に嗚咽が混じり始める)

    井岡博士: いえ、通常であれば友達とは会話や遊びなどで交友を深める物だと思います。

    SCP-XXX-JP-1: うーん、そう言われてもなあ… あの場所に入ってからは俺と俺の友達の中では殺し合いが普通の付き合い方なんだよ。ほら、よく言うだろ?「喧嘩するほど仲がいい」って。

    井岡博士: わかりました。では次の質問に移ります。

    井岡博士: あなたはSCP-XXX-JPという場所についてどうお思いですか?

    SCP-XXX-JP-1: SCP-XXX-JP?ああ、あの場所か。あの場所は…(10秒程度思考)あの場所は聖地みたいな場所だな。

    井岡博士: 聖地とは?

    SCP-XXX-JP-1: あそこに入った瞬間、██ ██…たしかあそこで事件を起こした奴だったな。そいつの思想が神の言葉みたいに頭の中に降りてきた感じがしてよ、そして今の自分になれたんだ。(発言中何度か口を閉じようとする仕草を見せる)

    井岡博士: そうですか…(3秒程度思考)では最後の質問とさせていただいます。

    井岡博士: あなたは、今のような思想のあなたになった事について、後悔などはお持ちですか?

    SCP-XXX-JP-1: (嗚咽を強くしながら)無いぞ。少しもな。

    <録音終了>

    終了報告書: インタビュー中の対象の状態からSCP-XXX-JPに触れる事による異常性の影響を受けるのはSCP-XXX-JP-1の行動や発言のみで、精神状況は異常性の影響を受けないという仮説が立てられています。対象はこの後終了されましたが、終了される際に対象は笑顔を浮かべていました。

記事のタイトル: 喧嘩するほど仲が良い

付与する予定だったタグ: scp-jp、safe、場所、強制力

主要な異常性: 中に立ち入った人間は「友達(もしくはそれに近い存在)」を全て殺し、その後に自殺するとある場所

記事の簡単な要約、オチ: 中に立ち入った人間は体が強制的に動いてしまうだけであり、精神までには強制力が及んでいない。なので、殺したくなくても「友達」を殺してしまう、ということになる。ちなみにこのSCPに認定されている範囲は、昔起こった殺人事件で被害者の血が飛散した範囲と同一である。

その他アピールポイントなど: 胸糞悪い記事を作りたくて書いてみたのですが、表現が露骨になってしまったり、オチの残り一押しというところであまり良く書けなかったりなどあり埋もれてしまいました。ここからさらに胸糞悪い展開に繋げて蘇らせて頂ければ幸いです。


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