<WXYZ>リサコン2019アイデア投稿・編集ページ

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    アイテム番号: SCP-XXXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid

    特別収容プロトコル: 発見されたSCP-XXX-JPの周辺にはフェンスを設置し、一般人の侵入を防いでいます。SCP-XXX-JPを用いた実験にはレベル4以上の職員の許可が必要であり、Dクラス職員以外の職員がSCP-XXX-JPに侵入する事は禁止されています。

    説明: SCP-XXX-JPは同一の外観ないし異常性を有する複数の鉄筋コンクリート構造の建造物です。本報告書の執筆までに日本各地で8棟のSCP-XXX-JPが発見されています(それぞれSCP-XXX-JP-1∼8に指定)。いずれも高さは約15mであり、開口部はアルミ製の扉1枚のみです。建造された年や建造した業者、所有者は記録に残っておらず、収容以前に行われた周辺住民に対する聞き取りでも"いつの間にか建っていた"以外の有益な情報は得られませんでした。しかし外壁に著しい経年劣化の痕跡が見られる事から、どのSCP-XXX-JPも建造されてから少なくとも10年程度が経過していると推測されています。

    SCP-XXX-JPの扉は施錠されていませんが、後述する条件に当てはまらない人間はそれを解放する事が不可能です。また経年劣化が進行しているため異常な物理的耐性は有していないと考えられますが、外壁を破壊する試みは全て失敗に終わりました。そのため、SCP-XXX-JPの内部、及び後述する"再体験イベント"に関する情報源は帰還した対象に限定されています。

    精神状態の悪化・不安定化が見られる人間(以下、対象とする)がSCP-XXX-JPを肉眼で視認した場合、直ちにSCP-XXX-JPへの侵入を試みます。この行動に強制力は無く、外部からの説得や警告によって容易に制止する事ができます。この際対象は自身がSCP-XXX-JPに侵入する事への明確な欲求を抱いている訳ではなく、"特に理由無く"侵入を試みたのだと主張します。

    対象はSCP-XXX-JPの扉を問題無く解放し、内部に侵入する事が可能です。この際対象以外の人間が同時に侵入を試みた場合、突発的な頭痛・眩暈・吐き気などの激しい症状が表れ、その間に扉は対象によって閉じられます。対象が扉を解放した際、扉が玄関と思しき場所に繋がっている事が確認できます。

    SCP-XXX-JPの内部では、対象は自身の精神状態が悪化・不安定化した主な原因となった出来事を映像として想起します(以下、これを"再体験イベント"とする)。再体験イベントは対象がSCP-XXX-JPの扉を完全に閉じた時点で開始しますが、SCP-XXX-JPの内部が実際に対象の記憶を基に変化しているのか、対象が幻覚を見ているのかは不明です。

    再体験イベントは10の段階に分けられ、段階を経る毎に想起する出来事は最近のものとなります。対象は再体験イベントの最中も自由に行動する事ができ、対象の言動によっては対象の実体験と再体験イベントの内容との間に差異が生じます。多くの場合、対象は再体験イベントによって多大な精神的苦痛を覚えます。

    再体験イベントにおいて、対象は付近にコンクリート造りの上り階段と下り階段を認識します。これは壁や床部、扉を開けた先などに存在するか、通常の階段と置換される形で存在します。上り階段を上る事で再体験イベントは次の段階に移行し、10回上った時点で再体験イベントは終了します。下り階段を1回でも降りると、再体験イベントは進行具合とは無関係に終了します。対象は階段を昇降する事によって発生する現象を不明な手段によって知覚し、各段階において自身の意思で階段を昇降します。いずれの場合においても、対象者は再体験イベントが終了した直後、SCP-XXX-JPの屋上の縁に立った状態で出現します。しかし、この後の対象の行動は再体験イベントをどのように終了したかによって変化します。

    10段階の再体験イベントを全て終了した対象を対象Aとします。対象Aは出現から数秒後に振り返り、屋上の中心付近まで徒歩で移動した後、消失します。その数分後、SCP-XXX-JPの扉から現れます。対象Aは"屋上からずっと階段を降りてきた"と主張しますが、SCP-XXX-JPの内部に関する質問には返答する事ができません。また対象Aの精神状態はSCP-XXX-JPに侵入する以前と比較して顕著に安定しており、精神疾患の改善・寛解が報告された事例も多数存在します。これについて、対象Aはしばしば再体験イベントを通して自身の過去と向き合った、考え直した、打ち勝ったなどと証言します。

    下り階段を降りて再体験イベントを終了した対象を対象Bとします。対象Bは出現の直後、屋上から飛び降りて自殺を図ります。しかしこの行動によって対象Bが死亡した事例は存在せず、対象BはSCP-XXX-JPの高さと比較して不自然な程の軽傷しか負う事はありません。この異常性については不明な点が多く、詳細は判明していません。
    対象Bは自殺を図った理由について、再体験イベントを経験した事による極度の精神的苦痛だと主張します。精神状態はSCP-XXX-JPに侵入する以前と比較して顕著に不安定化しており、精神疾患の発症ないし症状の悪化なども確認されます。また自殺願望の増大も見られ、以降頻繁に自殺を図るようになります。

    SCP-XXX-JP及び再体験イベントに関する記憶は記憶処理によって除去する事が可能ですが、それに起因する精神的影響は除去する事ができません。対象Bについては通常の治療や心理カウンセリングによって症状の軽減が可能ですが、比較的長期間の治療を必要とする傾向にあります。

    対象A/Bは以降SCP-XXX-JPの異常性に曝露する事がなくなり、扉を解放する事も不可能になります。

記事のタイトル: 生きろ

付与する予定だったタグ: scp-jp euclid 移動不可 建造物 精神影響 認識災害 場所

主要な異常性: 入った人間に「今までの人生の内、最も精神的に追い詰められた10の出来事」を再体験させる謎の建造物です。再体験の最中、付近に存在する階段を上る事で次の出来事に移行します。再体験後、対象は屋上に出現しますが、そこから飛び降りるか階段を下りて扉から出てくるか、自身の意思で決める事になります。飛び降りた対象の精神状態は以前より悪化しますが、そうでない対象の精神状態は顕著に安定しています。なお、飛び降りても死ぬ事は無く、不自然な程の軽傷しか負いません。

記事の簡単な要約、オチ: このSCPによって精神に安定が齎された人間には、自殺願望の増大が見られる事が判明します。対象へのインタビューを行ったところ、共通して「自身の過去に蓋をして、無理矢理封じ込めて生きている」感覚に苛まれているという旨の証言が得られます。なお自殺を図った対象が死亡した例は無く、全員が「奇跡的に」軽傷で済んでおり、未知の異常性の影響下にある可能性が示唆される…というオチです。

その他アピールポイントなど: 「過去のトラウマ?だいじょーぶ元気出して!自分の過去と向き合ってみて!トラウマなんて大した事ないんだから!それでもダメだったら知らん!死ぬのは許さないよ」みたいな。オブジェクトに精神影響を齎された人々の哀愁と異常性の胸糞悪い感じを両立させたかったのですが、なかなか上手くいかず頓挫。


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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Euclid Keter

    特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JP-A/-Bは財団の収容下に無く、それぞれ機動部隊か-7("グッドコップ")、機動部隊か-8("バッドコップ")による捜索が行われています。

    説明: SCP-XXX-JPは記録上少なくとも42件の殺人事件の被害者であるとされている人物です。記録によるとSCP-XXX-JPは日本国籍を持つ34歳の男性であり、氏名は佐藤 ██、生年月日は1932年5月22日、身長170.7cm、体重69.6kgです。これらの情報はSCP-XXX-JPに関する全ての情報で共通していますが、公的記録や財団のデータベースにそのような人物は記録されていません。

    SCP-XXX-JPが実在する人間であるかどうかは不明です。後述する"再調査"以前にSCP-XXX-JPの死体を観察した人物はSCP-XXX-JPの実在を肯定する証言を行う一方、詳細な情報を述べる事はできません。また、SCP-XXX-JPの死体が保管されている筈の死体安置所や霊園にSCP-XXX-JPの死体は存在しません。しかし再調査が行われない限り周囲の人間はその事実を認識せず、SCP-XXX-JPの死体がそこに存在するかのように振舞う事が確認されています。

    SCP-XXX-JPが被害者であると記録されている殺人事件及びその時点でSCP-XXX-JPを殺害したとされている人物(以下、人物-A)に関する再調査を行った場合、確実に"SCP-XXX-JPを殺害したのは人物-A以外の何者かである"と結論付けられます。再調査以前に発見された、人物-Aが犯行を行った事を示す物品1は人物-A以外の何者かが犯行を行った事を示すものであると確認されます。この際、証拠品には再捜査の前後で一切の変化が認められない事から、再調査の前後で証拠品に対して何らかの認識災害が発生/消失しているものと推測されます。

    再調査以前に取得された、鑑定によって個人を特定可能な要素(以下、痕跡)は、再調査以前は人物-Aのそれと合致していたにも関わらず、再調査時には人物-Aも含めた警察や財団のデータベース上に記録されているあらゆる人間と合致しません。また鑑定の結果、それらの痕跡は全て同一人物が残したものであると結論付けられました。

    人物-AはSCP-XXX-JPを殺害するに至った経緯について、再調査以前は具体的な証言2を行いますが、再調査時には曖昧な証言をしたり、過去の発言と矛盾する主張を繰り返したりします。一方で人物-Aは「自身がSCP-XXX-JPを殺害した」という非常に強固な認識を抱いており、それを否定されると強い錯乱状態・恐慌状態に陥り、多くの場合暴力的な反応を示します。この精神影響はAクラス記憶処理によって一時的な除去が可能ですが、数分から数日の間に記憶は完全に復元されるため、完全な除去は不可能であると考えられています。

    他のSCP-XXX-JPを殺害したとされている人物に対してもインタビューが実施されましたが、D-1560と同様、曖昧な発言を繰り返すのみでした。また、それらの人物は総じてSCP-XXX-JPを殺害した事に関する強固な認識を有していましたが、それに対していかなる感情も抱いておらず、単なる事実として認識している事が確認されました。

    SCP-XXX-JPの異常性の詳細、ないしそれが何を対象としたものなのかは不明です。しかし、その性質からSCP-XXX-JPはそれ自体が異常性を保有しているのではなく、何らかの随意的または自然発生的な異常現象によって発生した副次的な存在であると推測されています。現在までにSCP-XXX-JPの異常性に関する様々な仮説が立てられ、検証が続けられていますが、有益な情報は得られていません。

    SCP-XXX-JPの関連が確認されている殺人事件は年間2∼10件のペースで増加しており、本報告書の執筆時点で42のSCP-XXX-JP実例が確認されています。また、財団の把握下に無いSCP-XXX-JP実例が存在する可能性のため、被害者の氏名が佐藤 ██である過去の殺人事件の再調査が継続されています。

    事案-XXX-JP-1:

    インタビュー中、█博士によってSCP-XXX-JP-Aが殺害されました。SCP-XXX-JP-Aは頸部を刃物で刺され、出血性ショックによって即死しましたが、█博士は警備員によって昏睡させられるまでSCP-XXX-JP-Aの死体を数十回刺突しました。█博士は複数回にわたる尋問、自白剤の投与にも関わらず黙秘を続けています。█博士はインタビューを開始した際には刃物を所持していなかった点に留意してください。SCP-XXX-JP-Aの死体は調査・解剖されましたが、異常は発見されず、現在はサイト-81██の死体安置所に保管されています。
    20██年█月█日、事案-XXX-JP-1に関する再調査が行われ、以上の記述が全て虚偽である事が判明しました。再調査の結果、SCP-XXX-JP-Aへのインタビューが行われている最中にサイト-81██のエントランスから不明な人物が侵入し、インタビューが行われているインタビュー室に入室、所持していた刃物でSCP-XXX-JP-Aの頸部を1度、█博士の胸部を3度刺突し、殺害した事が確認されました。その後対象は退室、サイト-81██から逃走しています。対象はこの間に何度も警備員やサイト内にいた財団職員とすれ違っていますが、█博士を含め対象の存在を認識した職員はいませんでした。
    █博士が暫定的に収容されていたとされる収容室に█博士は存在せず、その死体は事案-XXX-JP-1が発生したインタビュー室に放置されていました。再調査以前、事案-XXX-JP-1の担当職員の全員が█博士が生存し、そこに存在するかのように振舞っていた事が確認されています。また、サイト-81██の死体安置所にSCP-XXX-JP-Aの死体は存在しませんでした。その行方は現在まで不明です。

記事のタイトル: その死人に口は無かったのか?

付与する予定だったタグ: scp-jp keter 記憶影響 蘇生 人間型 反ミーム 未収容

主要な異常性: 「42件の殺人事件における被害者」と記録されている男性です。その事件について再調査すると、なぜか「現在加害者だと思われている人物」とは別の謎の人物が犯行を行った事が確認されます。

記事の簡単な要約、オチ: 財団はなんとかして(インタビュー記録こそありますが、どうやって確保したのかは思いつきませんでした)オブジェクト本人と思しき男性を確保し、インタビューを行います。その最中、インタビュアーによって男性は殺害されました…しかしその事案を再調査した結果、例の謎の人物によるものだと判明。同時に「被害者」と「加害者」両名の実在が確認され、その行方も分からず終いとなってしまったため、Keterに再分類されました。

その他アピールポイントなど: 説明文冒頭のフックはそこそこだと思います。オチに至るまでの道筋が思いつかなかったり、オチ自体がしっくりこなかったりしたため没。オチを丸っきり変えてしまってもいいかもしれません。


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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Keter

    特別収容プロトコル: その性質上、SCP-XXX-JPの完全な収容は不可能です。警察内部に潜入しているエージェントはSCP-XXX-JPが関与していると思われる不審な通報や失踪事件を感知した場合、速やかに本部に連絡を行ってください。対象者が生存していた場合は記憶処理を施し、異常性の消失が確認された後に解放してください。対象者が消失していた場合、非異常性の失踪事件として処理されます。

    説明: SCP-XXX-JPは不定期に発生する異常現象です。1名の人間と、その付近の「開閉する部位/機構を備えており、かつその内部に十分な広さの空間が存在する物品」1つに対して発生します(以下、対象となった人間を対象者、物品を対象物と呼称)。SCP-XXX-JPが発生する条件として以下のような事項が確認されていますが、不明な点が多く詳細な発生条件は未確定です。

    • 対象者が他者から観察されておらず、また対象者の視界内にも他者が存在しない
    • 対象物の内部が人間によって観察/撮影されていない

    開かれた対象物の内部には全裸の人間の死体(SCP-XXX-JP-A)が存在します。SCP-XXX-JP-Aがどの時点で出現しているのかは不明です。SCP-XXX-JP-Aは対象者と同一の外見的特徴を有しており、また鑑定によって完全に同一人物であると証明されます。死因は個体によって異なりますが、明確な他殺の痕跡を示しており、死後間も無い状態です。基本的に出現するのはSCP-XXX-JP-Aのみですが、稀にSCP-XXX-JP-Aの死因に関連した非異常性の物品が同時に出現する場合があります。それらの物品には対象者の痕跡が残されており、SCP-XXX-JP-Aが対象者によって殺害された事を示唆しています。

    SCP-XXX-JPの発生以降、対象者がSCP-XXX-JPの発生条件を満たした場合、確実にSCP-XXX-JPが発生するようになります。対象者は常に他者と共に行動する、"開く"事を可能な限り避けるなどして、意識的にSCP-XXX-JPの発生を抑制しようとします。対象者がSCP-XXX-JP-Aに関する記憶を完全に喪失する事でこの異常性は消失します。

    SCP-XXX-JP-Aが内部に存在する状態の対象物を対象者が完全に閉じた場合、対象者及び対象者によって出現した全てのSCP-XXX-JP-Aは即座に消失します。消失した対象者が帰還した例は確認されていません。

記事のタイトル: クローゼットの骸骨

付与する予定だったタグ: scp-jp keter 死体 人間型

主要な異常性: 閉じている物を開いた時に、開いた人の死体が出現する現象です。死体が入ったまま物を閉じてしまうと、その人と出現した死体は消失します。

記事の簡単な要約、オチ: 特にありません。

その他アピールポイントなど: 棍棒コンに出そうとして間に合わなかった作品。「シンプルかつ薄気味悪いKeter」を目指したのですが、シンプルすぎたようです。オチもバックストーリーも無いため、どうとでも料理できると思います。ちなみに、タイトルは「隠しておきたい秘密」を意味する"skeleton in the closet"という慣用句から。


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    アイテム番号: SCP-XXXX-JP

    オブジェクトクラス: Keter

    特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの性質上、完全な収容は不可能です。SCP-XXXX-JP発症者の早期発見のため、日本国内の航空会社社員及び航空学生はSCP-XXXX-JPの検診を受けることが義務付けられています。

    説明: SCP-XXXX-JPはヒトに起こる遺伝子突然変異です。現在確認されている患者は12歳~55歳の男女で、内7割が航空会社社員又は航空学生です。また、現在までヒトからヒトへの感染と見られる動きはありません。
    SCP-XXXX-JPの治療法は見つかっていませんが、がん治療の応用によりある程度進行を抑えることが可能です。

    SCP-XXXX-JPを発症した患者は、次のような症状を示します。

    ステージ1
    多くの場合、主に手や腕に痒みや違和感を感じる。記憶力が低下する、言葉が出なくなるなど脳障害の症状を訴えた事例もある。

    ステージ2
    手や腕に羽毛のような産毛が生え始める。発生源は不明で、剥がすなどの行為や、薬物療法は効果を示さない。また、発症者の20%に、語彙力の低下や漢字を忘れるなど、言語能力の欠落が見られるようになる。その他、記憶力が大きく低下する、頭痛や吐き気などの症状が確認されている。

    ステージ3
    手や腕の羽毛が伸び、皮膚が覆われる。また、胸筋や腕周りの筋肉、また骨格が発達し始める。発症者の30%が漢字や言葉を忘れ始め、記憶力、思考能力が大きく低下する。うち約5%が他者との会話が困難になる。その他、筋肉痛や、頭痛、嘔吐を伴う吐き気、食欲不振などの症状が確認されている。

    ステージ4
    腕がほぼ完全に翼に変化する。腕以外の全身にも羽毛が生え始める。レントゲン撮影の結果、上膊骨から末節骨にかけての骨格が鳥類の骨格に変化し、不要な部分が退化し始めていることが確認された。消化器官が変化し、激しい嘔吐や吐き気、痛みを伴う場合もある。また、食欲不振になり、穀物や種のみを食すようになる。発症者の70%が会話が出来なくなり、鳥のような動作をし始めることがある他、脳の運動に大きく影響を受ける。

    ステージ5
    全身がほぼ完全に羽毛で覆われ、骨格や内臓はほぼ鳥類のものと一致するようになる。鉤爪や嘴などが現れ、逆に歯や、骨と内臓の一部など、不要な部分は退化していく。ステージ5と判断された6ヶ月後には全ての事例で完全な鳥の姿になる。発症者の100%が会話が出来なくなり、知能は鳥の知能と同数を示す。

    ステージ4、ステージ5についての症状はまだ未確定で、発症者の意識の有無など詳しいことは分かっていません。また、変化する羽毛の色や形などの特徴は、既存の鳥類の中の一種で、発症者によって違うことが確認されています。

    インタビュー記録

    対象: ステージ2の発症者

    インタビュアー: ██博士

    付記: 対象は多少の言語の欠落が見られるが、まだ正常に会話できる状態である。

    <録音開始>

    ██博士: こんにちは。調子はどうだい?

    発症者: …頭が痛いです。あと、吐き気がします…。

    ██博士: 他に何か気になったことや、感じたことはないかい?

    発症者: そう、ですね……なんというか、自分が作り替えられてるような感じが、ずっとしてます。

    ██博士: どういうことだい?

    発症者: ええと、…自分の体が、自分のものでなくなってくような。夜寝る度に、起きたら自分じゃなくなってるかも、って思って、ちょっと、怖くなるんです。

    ██博士: なるほど。……突然ですまないが、君は、「鳥になりたい」とか思ったことはあるかい?

    発症者: …うーん……昔はあったかもしれないです。僕、空を飛ぶのが小さい頃からの夢で、パイロットに志願したんです…。…折角来年から研修が始まるところだったのに……。

    ██博士: …ありがとう。担当医師に頭痛薬と吐き気止めを処方してくれるように頼んでおくよ。ゆっくり休んでくれ。

    <録音終了>

    補遺:調査の結果、発症者は「鳥になりたい」と言う願望があったことが共通点として挙げられました。発症後、変化する鳥の種類は、患者の印象に残っている鳥などが反映されるようです。更なる調査を進めます。

記事のタイトル: 翼をください

付与する予定だったタグ: scp-jp keter 未収容 鳥

主要な異常性: 「鳥になって空を飛びたい」と願った人を鳥に変える

記事の簡単な要約、オチ: 飛行願望を抱いた人をだんだん鳥に変えていく奇病です。未完成のためあまり詳しく決まっていません。

その他アピールポイントなど: 「願うことの無責任さ」がテーマです。力不足で完成させることが出来なかった記事です。「『鳥になって空を飛びたい』と願った人を鳥に変える病」という部分以外は改変して頂いて構いません。


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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Safe

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは稼働中の浄水施設として扱われており、その内部への民間人の進入を防ぐため施設のフェンスには有刺鉄線が設置され、施設入口と駐車場脇には監視のため無線伝達式の赤外線カメラが取り付けられています。施設内への進入者が発見された場合、近隣に待機するエージェント6名が『偶然通りがかった市役所職員』ないしは『良識ある市民の一団』として退去するよう説得、または強制排除した後記憶処置を行います。現在SCP-XXX-JPの管理及びメンテナンスはフロント企業「相良地下ポンプ」に全面的に委託されており、SCP-XXX-JPに関する全ての通報はフロント企業を通じて財団に伝達されます。

    説明: SCP-XXX-JPは██県██████湖の湖畔に存在する浄水施設の一つです。その外観は湖畔に点在する同様の施設と変わりませんが、その内部では幻覚や幻聴、奇妙な構造の変化が確認されています。

    探査記録XXX-JP: これは初動調査の際に行われた最初の探査の一部抜粋です。探査を行ったエージェント3名は敵性環境用基本装備パッケ―ジに加え、以下の物品を装備していました。
    エージェント・三嶋(以下"三嶋"): 胸ポケットに指向性集音マイクを取り付けている
    エージェント・四ッ村(以下"四ッ村"): ヘルメットに超小型ビデオカメラを装着している
    エージェント・五野(以下"五野"): 私物のボディアーマーを着用している

    <記録開始>

    三嶋: 20██年██月██日、快晴。撮影者は三嶋。施設に到着。これより内部の調査を開始します。
    四ッ村: 録画開始。……どうかな、映ってる?
    (ビデオカメラが録画を開始。三嶋の顔を3秒間映した後、上半分にガラスがはめ込まれた標準的なアルミ製ドアを映す)
    三嶋: 緑が二つ点灯、OKです。
    四ッ村: ありがとう……五野はどこ行った、あいつは?
    (カメラが左右に往復する。三度目の往復が終わったとき、五野が施設の左側から姿を現す)
    五野: 北の軒下に格子付きの四角い換気口が一つ。西の壁の上に丸い換気口が3つ。他にドアや窓はない。
    三嶋: では、これより内部に進入します。
    四ッ村: 五野、手になってくれ。俺たちは耳と目だ。
    五野: おう。
    (カメラは五野が頷く様子を映す。彼は階段を上り、ドアに接近してノブを半分だけ回す)
    五野: 開けるぞ。
    四ッ村: 待てよ、今行く。一斉に入ろう。
    (カメラは階段へ移動し、五野の背後に付く)
    三嶋: 四ッ村を先頭に、五野、私の順番で入ります。
    五野: おう。
    四ッ村: うげぇ、まあいいや。準備はいいか?
    (早い呼吸音)
    (カメラは2秒間左に向く。三嶋が緊張した面持ちで待機している)
    四ッ村: 3、2、1、ゴー!
    (五野が扉を開き、激しい揺れと影によって映像が乱れる)
    (複数の足音)
    (四ッ村の低い唸り声)
    (カメラはその場に停止し、施設内を見回す。内部はまばらに機械類が設置されているだけで、閑散としている)

    五野: 気をつけろ、どこかにいるぞ。
    四ッ村: 奥に部屋があるな。そこの階段……足場はなんだ?
    三嶋: 四ッ村は左、私は右から行きます。五野は階段の上から奥の監視を。
    四ッ村: 了解。
    五野: 了解。
    (カメラは左側の壁に沿って慎重に進む。右を向くと2mほどせり上がった足場の上で五野が拳銃を構えている)
    (四ッ村は窓に手を伸ばし、拳で軽く叩く。集音マイクがその音を拾っている)
    四ッ村: 普通の窓だな。たぶん。
    (カメラは配管や機械を乗り越えながらさらに進み、部屋の反対側に到着する。三嶋と五野は既に案内板の前にいる)
    三嶋: 撮影を。角度を変えて、5枚。
    四ッ村: 了解。
    (撮影された静止画像は無線通信を通じて車載コンピュータに転送された)
     

    五野: 倉庫と便所はチェックした。どちらも使った形跡が無い。綺麗すぎる。
    四ッ村: おい五野。裏手に風除室と出入口、北西にも出入口が二つあるぞ。どうなってる?
    五野: 先程はそんなものは無かった。階段もドアも、車庫も。
    三嶋: これは…どういう意味でしょう?
    (三嶋の左手が案内板の左上、『室』とだけ書かれた部屋を指す)
    四ッ村: シツ?
    五野: ムロ?
    (録音を解析した結果、このとき集音マイクが大音量のノイズを拾っていた)
    四ッ村: 妙なのが出てくる前にまずこの階を調べちまおう。地階は後でもいいだろ。
    三嶋: ええ。まずは管理室を。
    四ッ村: 了解。
    五野: 了解。

    <以下省略>

    補遺: 管理室より回収されたラップトップコンピュータから数点の文書ファイルと大量の画像が回収されました。どちらもほぼ全てのデータが破損しているため現時点での閲覧は不可能であり、桃川博士を中心とした情報ユニット-XXXがその復元作業に当たっています。
    回収時点で閲覧可能であった画像は以下の3点です。

    補遺2: 探査記録XXX-JP-2 (別ページを予定)
    不測の事態に備え、今回の探査では地上の移動指揮車(コールサイン:七橋)との無線通信を行う。

    • エージェント・三嶋(以下"三嶋"): 胸ポケットに集音マイクを取り付けている
    • エージェント・四ッ村(以下"四ッ村"): ヘルメットに超小型ビデオカメラを装着している
    • **エージェント・五野(以下"五野"): 私物のボディアーマーを着用している

    <記録開始>

    四ッ村: しかしこういうの、気分のいいもんじゃねえよな。
    五野: ボヤくなよ、伝染るだろ。
    四ッ村: 伝染るって、何がだよ。
    三嶋: はい、時間です!隊列は前と同じで行きましょう。
    (3人は前回の探査同様1階処理室南西側の入口から進入し、地下1階への階段前で停止する)
    三嶋: では、これより地階の探査を開始します。セット準備。
    (数秒の沈黙)
    三嶋: 探査開始、セット!
    四ッ村: セット!
    五野: セット。
    (カメラは五野に続いて階段を降りる。階段を下りる途中で、彼が背中越しに"有臭"のハンドサインを送る様子が写っている)
    五野: B1現着。
    四ッ村: なんか臭えな……おい窓があるぞ、地下によ。
    三嶋: 触らないでください。
    四ッ村: するかよ。しかし日が射してるってのは、どういうこった。
    (直後、金属物を二度叩くような音が遠方から聞こえる)
    (カメラは左側にあるドアへ向く。五野がその脇に待機している)
    四ッ村: なんだ?
    五野: ["不明"のハンドサイン]
    七橋: 七橋より三嶋、状況を報告せよ。
    三嶋: こちら三嶋、三名健在。B1に到着し周囲を検分中です。
    七橋: 了解、探査を続行しろ。方法は一任する。
    四ッ村: (小声で)トレーサーが動かないんで焦ってやがら……で、どうする。
    三嶋: 隊列を維持して探査を継続します。五野さん、銃を準備してください。
    五野: 了解。
    四ッ村: チクワ付けとけよ。仲間は呼ばれたくねえ。
    五野: ああ。
    (約1分間、カメラは拳銃を取り出し消音器を装着する五野を映す)
    五野: 準備よし。行こう。
    (3人は扉を開きポンプ室内に侵入、数分間室内の捜索を行った)

    五野: クリア。他の扉はなし。窓は全てすりガラスの嵌め殺し、外はおそらく一面の薄曇り。
    四ッ村: ポンプ室……ポンプ室ね、これが!案内図は役に立たねえな。まるきりデタラメだ。
    三嶋: 想像とは違いますが、機械類は全て稼働していますね。
    五野: 第2系列?
    四ッ村: どうした五野。
    三嶋: この看板でしょう。ほら、手すりに付いている、これ。
    (三嶋が屈みこみ、手すりから鎖でぶら下がる白い樹脂製の看板を指差す)
    四ッ村: お客様にも分かるよう付けてくだすったんだろ。行こうぜ、ここはドン詰まりだ。
    三嶋: 前処理室の奥にもう一つドアがありましたね。
    五野: ああ、案内図にはなかった。虎の口だな。
    四ッ村: そこに首突っ込むのが俺たちの仕事だ……行こう。
    (3名は前処理室に戻り、先ほどと同様の手順で奥の部屋に進入した)

    三嶋: おかしいですね。
    四ッ村: 四ッ村より七橋、応答を。
    指揮7: こちら七橋、何があった。
    四ッ村: 我々の現在位置は把握しているか?俺たちは今どこにいる?
    (カメラは落ち着かなげに部屋を見回している)
    指揮7: トレーサーは壁側……2番目の流量調整槽内を示している。
    三嶋: 三嶋より七橋へ、部屋の中はポンプ室がそのまま複製されたように見えます。
    指揮7: なんらかの異常を自覚した者はいるか?
    (カメラは三嶋と五野の二人を順番に映す。三嶋は首を横に振り、五野は右手を振る)
    四ッ村: こちら四ッ村。今はいない。
    指揮7: 了解だ。室内はチェックしたか。
    四ッ村: これからだ。
    指揮7: チェックが済み次第帰還してくれ、以上。
    四ッ村: 了解。
    五野: 珍しいな、もう帰れとは。
    三嶋: ええ。
    (このへんからだんだんおかしくなってくる予定でした)

    <記録終了>

記事のタイトル: 浄水場

付与する予定だったタグ: 建造物 地下 幻覚 精神影響

主要な異常性: このオブジェクトは異常な建造物…よくある"幽霊屋敷"です。それだけでは陳腐なので画像(視覚・情報災害)方面での異常性をくっつけようと思ってたのですが、何も思いつかないまま数年が経ってしまいました。東弊重工が関わってた(fac8.jpgの機械に"東弊重工"の名前が!)という設定で書こうとも思ったのですが、それもうまく行かず…。

記事の簡単な要約、オチ: このオブジェクトは内部構造が異常な浄水施設です。初期調査に向かったエージェント達と彼らの指揮者の掛け合いによる探査記録でその謎が明らかになっていきます。そして驚愕のオチが!(予定)

その他アピールポイントなど: 『写真を多用した探査記録を書きたい!』という思いで書き始めた記事ですが、〆方が思いつかぬまま数年が経ってしまったので供養していただくことにしました。
画像は全て私が撮影したものです。加工などの用途で元サイズ・別アングルなどが必要な場合はご提供しますので、DMなどでどうぞお気軽にお声がけください。(sign.jpgは既に文字を加工済です)


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    bridge.png

    SCP-XXX-JPの正面概観図

    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Safe

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの調査と隠蔽のため、その直上にセミサブ浮体式構造の臨時サイト-8150が設置されました。事例XXX-JP-甲により臨時サイト-8150は放棄されました。現在は財団船舶SCPSまぶちがその調査拠点に割り当てられています。
    SCP-XXX-JPの周囲50海里は財団の管理下にあり、その収容座標に接近を試みる物体はすべからく進路を変更されます。対象が勧告に応じずにキャップ・ゾーン(SCP-XXX-JPの半径30km圏内)に進入した場合は秘匿処置-イワナミが実行され、関係機関にはカバーストーリー「海上蒸発」が流布されます。処置後の対象と内容物は隠蔽座標アサヒ~サクラの11箇所から最も適切と思われる地点に配置され、秘匿期間の経過後一般に所在が公表されます。

    説明: SCP-XXX-JPは北マリアナ諸島の北西約700km地点に存在する全高74.2メートルの水中構造物です。その発見は19██年、フランス船籍の貨客船が「浮かぶ暗礁」に衝突、破損したとの報告が発端となりました。
    SCP-XXX-JPは三角錐状に配置された3本の巨大な金属柱を基礎として様々な区画が連結した構造であり、おおまかな外観はいびつな逆円錐形です。海面下約3メートルに位置するその最上部は完全な水平面3であり、かつ常に周囲と同じ色に変化する性質があるため、海上および空中からSCP-XXX-JPを視認することは極めて困難です。イメージング・ソナーによるSCP-XXX-JPの外形探知の試みは、全ての周波数帯において完全に音波が吸収され、画面に反射像が示されないという結果に終わりました。
    SCP-XXX-JPは確保から86年間海中に存在し続けるにもかかわらず、錆の発生や水中付着生物の付着といった劣化・汚損の兆候は確認されていません。また当オブジェクトは未知の手段ガンマ領域内のタウ固定鎖によって現座標に固定されており、海流によって漂流することはありません。

    SCP-XXX-JP内部区画: 当報告書では主要な区画のみを記述するに留めます。内部区画の詳細については資料XXX-JP-01~07を参照してください。

    観測所: SCP-XXX-JP第1階層正面から大きく突き出した箱型の区画です。前面に透過型ディスプレイとしての機能を持つ大型の窓を備えています。内装が唯一地球重力を考慮して施工されていることから、SCP-XXX-JPの転倒後に増築されたものと推定されています。内部には計測機器・操作盤と思しき機械設備が多数存在しており、その幾つかは現在でも正常に動作しています。第一次内部探査で進入に成功して以来いかなる異常性も観測されなかったことから、当区画は研究拠点として使用されています。

    司令塔: SCP-XXX-JP第1~5階層の前部を貫通する、最も厳重に装甲された楕円筒型の区画です。観測所の奥に存在し、第5階層の出入口からのみ進入できます。前述した吸音特性によって音波による装甲厚の検査は不可能でしたが、当区画へ通じる扉が厚さ540mmの気密ハッチであること、内部構造が第二次大戦期の戦闘艦の司令塔に類似していることからこの名称で呼ばれています。当区画の外壁両側面4箇所には船の舷窓に類似した外観の丸窓が組み込まれていますが、区画内部にそのような箇所は存在しません。従ってこれらは窓に偽装された何らかの観測機器であると推測されています。
    軽度の空間的異常(数週間おきに発生する震度1相当の揺れ)の他に異常は測定されていませんが、駐在職員からは「目を閉じると海の中が見える」「スピーカーから規則的なノイズが発生する」といった現象が幾度か報告されています。

    上部見張所: [編集済]

    中継点: 固定されていない設備は全て持ち去られており、室内の計器は操作に対して一切反応を示しません。また施設外への通用扉は未知の手段で閉鎖されており、内外から扉をこじ開ける試みは全て失敗しています。
    外周に展開した張出部には大径のねじ穴の開口、溶接部の切断跡といったなんらかの設備の撤去を示唆する痕跡が多数確認されていますが、今のところそれらについての情報は回収されていません。
    強度の時空間的異常が恒常的に発生しているため、当区画より下層への進入は通常禁止されています。

    下部見張所: [編集済]

    補遺1: 事例XXX-JP-甲
    一次探査で回収された断片的な資料を元にSCP-XXX-JP観測所の機器を操作する実験が行われたよ
    結果SCP-XXX-JPの真上に海水が吸い込まれて巨大な船体を形成したよ
    上にあった臨時サイト-8150は海面の変化をモロに食らって転覆、███名の死傷者が出たよ
    この件を受けてSCP-XXX-JPの調査と試験は一旦全て中止されたよ

    補遺2: 関連資料

記事のタイトル: ハイパーストラクチャ(すごく大きな上部構造物スーパーストラクチャなのでこのタイトルです)

付与する予定だったタグ: 艦隊 幻覚 人工

主要な異常性: 海中に浮いている謎の巨大構造物。財団世界の人々は気付いていませんが、実は巨大な軍艦の艦橋がひっくり返ったものです。なぜ艦橋だけがこんなところに?どこから来たもの?どこが作ったの?

記事の簡単な要約、オチ: 未定です。「調査が進んである程度自由に動かせそうになった!でも試運転を狙ったGOCの襲撃をかわそうとして逃げ回った挙句に別の世界に行っちゃった!現在捜索中!」という案を考えていましたが、文章にできませんでした。

その他アピールポイントなど: ヘンテコな艦橋で有名な軍艦"扶桑"にまつわるオカルト話をヒントにした記事です。外見がちょっと似ているだけで架空の艦ですし、どちらかといえばSF方向に舵を切った(船だけに)案なので、"艦隊"記事を書きたいけど実在の船とか全然詳しくないし…という方にもオススメです。とはいえ現状ではツギハギ状態なので、全て使うことにこだわらず、一部だけでもリサイクルして頂ければ幸いです。
あと画像がないとどんな形してるかさっぱりわからないと思いますので、昔作ったのですがライセンスの問題で使えなくなった画像を置いておきます。画像を自作される場合のご参考になれば幸いです。
先頭に置く予定だった画像
『扶桑』とのサイズ比較(933は当時の仮ナンバーです)


yzkrtyzkrt

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    アイテム番号: SCP-XXX-JP

    オブジェクトクラス: Safe Neutralized

    特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8132にある、海洋生物飼育室にある1×1×1mの水槽飼育してください。一般的なマダコ飼育と同様の方法で行い、1日に3度、給餌としてアサリを与えてください。

    説明: SCP-XXX-JPは異常性を持った(Octopus vulgaris)です。SCP-XXX-JPはあらゆる媒体からの自身についての情報の漏洩を拒み、その記録媒体の情報を隠蔽します。

    SCP-XXX-JP-JPは新潟県魚沼市のマリンピア日本海水族館において、大量にを吐き出し、姿が見えないマダコとして展示されており、それを不審に思った財団のエージェントにより、確保されました。

    以下はSCP-XXX-JPの情報を伝える試みをした実験です。

    方法 結果
    DクラスにSCP-XXX-JPについて読み上げさせる。 報告を始めてすぐDクラスは強く咳き込んだ。なおも続けさせた所、過呼吸を起こし、口からを吐き出したため中止した。後の調査では脳の大部分がで染められていたことが判明している。
    DクラスにSCP-XXX-JPについて記述させる。 記述を始めて15秒後、紙面が黒く染まった。
    SCP-XXX-JPを撮影する。 撮影した画像、映像は黒く染まり、レンズはで染められ、洗浄出来なかった。
    電子媒体での記録 以下の通り

    以上の実験の記録から、SCP-XXX-JPについて、影響を受けない報告書の作成は不可能とされました。

    補遺: SCP-XXX-JPが水槽内で死亡しているのが発見されました。原因は職員がSCP-XXX-JPに対する詳細な情報を得られなかった事による飼育ミスです。また、遺伝子検査では通常のマダコと変わらないことが報告されています。また、これ以降の報告書やその他媒体で異常性が見られなくなったため、SCP-XXX-JPはNeutralizedに指定されました。

記事のタイトル: 恥ずかしがり屋のタコ-JP

付与する予定だったタグ: 反ミーム Safe neutralized 頭足類 など

主要な異常性: 自身に付いての情報を全て隠蔽するタコです。黒塗りはドラッグ反転で中身が確認できるので試してみてください。

記事の簡単な要約、オチ: 全て隠蔽するタコが隠蔽しすぎて自滅しちゃったよ。というオチです。正直ありがちなのでここら辺から変えていく必要があると思います。

その他アピールポイントなど: まず見た目のインパクトがある記事ですね。ただ読みづらさもあるのでどこにフックを作っていくかという部分が難しいと思います。投稿後に外部サイトで『タコの飼育記録をつけてみたりしたら面白いんじゃないか』などアドバイスいただきました。参考にしてみてください。


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     ある天気の良い昼下がり、郊外にひっそりと建っている工場があった。
     背の高い木々が何本も植わっている工場の入口には、金属製のプレートに達筆な文字で『東弊重工』と彫られていた。
    「なぁ、知ってるか。財団って奴らが居るらしいんだけどよ、俺らの工場で作ったものを集めているらしいんだ」
    「ほほぉ」
     その部屋には、数人だけが居て、作業机に座って会話を楽しんでいたり、壁際に凭れ掛かって携帯電話を弄ったりしていた。時計の針が指すのは十二時と十五分。彼らは今、昼休みの最中だった。
     二人の若者が話している間に、もう一人の若者が入ってくる。
    「それ、俺らのファンって事か?」
    「いやぁ、出荷前に取って行く事もあるらしいぞ」
     若者達はあまり情報通ではないらしい。
     若者の一人がまことしやかに噂話を聞かせると、他の二人は感嘆の声を漏らし、それが本当なのか聞いた。若者はこっくりと頷くと、二人は再び感嘆の声を漏らした。
    「過激なファンだな」
    「"団"って付くんだからファンクラブなんじゃないのか」
     そこに、彼らの先輩らしい四十代程の男が入っていく。細身で、使い込まれた作業服がよく似合う男だ。
    「あ、先輩。今財団っていうのの話をしてるんですよ」
    「財団だぁ?」
     露骨に顔を歪め、ばしばしと青年の肩を叩いた。
    「そんな奴らの話をするんじゃない。聞きつけてきたらどうするんだ」
    「そんなゴキブリじゃないんだから……」
     青年は痛そうに先輩の手を払いのけた。
     先輩は財団について知っているらしい。彼は「俺の自信作を取引先に送る前に盗んでいった上に、工場を丸ごと潰した事が何度もある」と話した。先ほど若者が話していた噂話はこの先輩の体験談のようだ。
     それを聞いて別の若者がその言葉に深刻そうにつぶやいた。
    「工場の物全てが欲しいなんて、なんて過激なファンなんだ」
     他の若者たちも頷き合った。
     ファンが過激になりすぎないように抑えるのも製作者の役目だよな、と若者の一人が言った。
    「非公式ファンクラブとは言え、ファンクラブだ。メッセージ送ったら読んでくれるんじゃないか」
    「おお、そうだ」
    「新作も付けて『強奪は辞めてください』って言えば聞いてくれるだろ!」
     そうだ、そうだと若者たちが言い合った。
     先輩は目を細めて三人を見ていた。薄く笑っていることから、「成功はしないだろうが好きにやらせておいてやろう」という姿勢であるのが分かった。

     何を送るか、と言って青年の一人が机の中から一枚のリストを出した。この工場で作った作品の一覧である。その半分は名称に線が引かれていて、恐らくはオーダーメイドの品で、すでに出荷されたか、製造中止されたかだろう。この東弊重工では、製品の量産が重視されるのではなく、技術と研究が重視されるため、同じものが作られる事があまりない。
    「可愛いのがいいな。癒される奴。蛇とか」
    「この針金の龍なんかどうだ」
    「動物型限定かよ」
     わいわいと三人が案を出し合う。コンパクトで、持ち運びが簡単で、ファンを満足させられる品というのは、自然と選択の幅が狭まった。けれど、財団が集めているものは節操がなさすぎる為、彼らはどれを選んでよいのか分からなかった。
     五個ばかり案が出た頃、黙っていた先輩が溜息をついて口を挟んだ。
    「おい、なんだそのチョイスは。」
    「先輩」
    「可愛くって癒されるっていうんなら、俺が片手間に作っている『メカニックネコちゃん♡』だろ!!」
     そして先輩は近くを歩いていた、本物の猫と寸分違わない、灰色の縞模様の猫の腕の下を掴んで持ち上げた。
     猫は嫌そうに「にーあー」と鳴いた。
    「あの……先輩、ハートマークは必要なんですか?」
     若者の一人が、恐る恐る聞いた。
     先輩は勢いをつけて「馬鹿野郎!!」と怒鳴りつけた。
    「可愛いものには敬意を払ってハートを付けなきゃいけないんだ!!」
     先輩が掴んでいる猫がそろそろ下してくれとばかりに「に"ぁ"」と低い声で鳴いた。
    「くっ……こんなに可愛いにゃんこを財団なんぞに送り出すのは気が引けるが、ファンと聞いちゃ話が別だ。可愛がってもらえよ、にゃんこ」
     猫は床に下ろされた途端、弾かれた様に逃げ出した。
     若者たちは顔を見合わせて、少し間をおいてから頷き合い、拳を天に突き上げた。
     工場には雄叫びが発生し、「『メカニックネコちゃん♡』!!」のコールが暫く続いた。

     後日、サイト-81██に東弊重工から白い箱が届いた。
     外封されていた手紙には、以下のような文章が記載されていた。

    SCP財団日本支部の皆さまへ
    日頃のご愛顧に感謝して、我々の新作である『メカニックネコちゃん♡』を贈ります。
    これに免じて、出荷前の製品や工場への襲撃はご遠慮いただけると幸いです。

     ██博士は手紙から目を離して、贈られてきた白い箱を見やった。
    「何だ……? 爆弾でも入っているのか?」
     予め呼んでおいた爆弾処理班に箱を開けさせる。
     するとそこから、灰色の縞模様の猫がひょっこりと顔を出し、「にぁ」と鳴いた。
     それから軽くジャンプして地面に降りると、██博士の足にすり寄ってきた。
     握っていた手紙を落としかけて掴み直すと、裏にも何か書かれている事が分かった。

    『メカニックネコちゃん♡』の仕様書
     電源はありません。くず石を食べて稼働します。
     嫌がる事をすると噛むことがあります。
     名前を呼ぶと鳴きます。こちらに来るとは限りません。
     『踊って!』と話し掛けるか、首元にあるスイッチを押すと、数分間踊ります。
     それでは、可愛がってあげてください。

    「……」
     博士が猫の首元にある小さなボタンを押すと、猫は二本足で立ち上がり、腰を振ったり、手を振ったりして踊りだした。
    「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
    「……」
    「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
    「分からん……私は一体何を見せられているんだ?」
    「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
    「一体! 何が! 起こっているんだ!?」
     その時、██研究員がやってきて、「██博士!」と手を振って近寄ってきた。
     ██博士を探していたらしい。
    「この書類なんですが」
    「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」
     猫の踊りはラストスパートに掛かっている。
     心なしか表情が活き活きとしている。
    「何ですこの」
    「分からん!! 一体!! 何を見せられているんだ!!?」
    「博士!?」
     猫は取り押さえられ、後日、人を混乱に陥れるミームを持つオブジェクトとして収容された。
     やはり東弊重工は危険な存在である。

記事のタイトル: ファンタスティック東弊重工

付与する予定だったタグ: Tale 東弊重工

主要な異常性: 人を混乱させる

記事の簡単な要約、オチ: 東弊重工からサイト-████に何かが配達された。
 ██博士が危険なオブジェクトが入っているのかと箱を開けると、可愛い猫が飛び出してきた。
 猫は博士の足に頭を擦り付けて甘えてきた。
 何事かと硬直していると、箱の中から説明書が出てきた。
「くず石を食べて動きます。
 嫌がる事をすると噛むことがあります。
 名前を呼ぶと鳴きます。こちらに来るとは限りません。
 『踊って!』と話し掛けるか、首元にあるスイッチを押すと、数分間踊ります。
 それでは、可愛がってあげてください。」
 ██博士が猫の首元のスイッチを押すと、「にゃんにゃん! にゃんにゃん!」といいながら踊りだした。██博士は呆然と立ち尽くしていたが、██研究員が来ると我を取り戻したように頭を抱え、「俺は一体何を見せられているんだ!?これは何だ!?」と混乱を呈し、猫は研究員によって取り押さえられた。
 後日、猫は人を混乱させるオブジェクトとして収容された。やはり東弊重工は危険な存在である。

その他アピールポイントなど: Taleだとどうしてもふざけてしまうので記事に書き直してみたい。猫は可愛い。お茶目で頭のネジが抜けた東弊重工工場員も可愛い。


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