ROCK WAR! ROCK WAR!
良き岩が戦争に行く時When a Good Rock Goes to War、 ロッキー・エンターテイメント、 偽善的な高地戦士たちの子ら、 フォートナイト岩、 神々のコロシアム、 ストーンヘンジ VS イースター島1
概観
我々の汚れの年 42343年、とある神々が娯楽を望んだが、ある難問に直面した。彼らはローマの剣闘士の決闘のような爽快なもの、しかしそれよりもはるかに壮観なものを欲していた。その一方で、この神々は、そのような決闘を余りにも野蛮な楽しみであるとし、その血生臭さを嫌っていた。2そうして彼らは「神々のコロシアム」─ 5つの部族の一枚岩たちを収容した巨大な闘技場を作り上げた。我々が偽善的な高地戦士たちthe Hypocritical Highlandersと呼ぶ創造者たちは、一枚岩たちに対し、自由放任主義的なアプローチにこだわっていた。
気まぐれなる神々は皆同様に興味を失い3、岩たちは自らの社会の手綱を自らの手に取らざるを得なくなった。
現在、このコロシアムは南極の氷原の奥深くにある。看守たちはこの闘技場の近くに基地を設置し、国際的な研究ステーションとして隠蔽している。入場は招待制のようである。ここから生じる疑問は、看守たちはどのようにしてそのような特権的な場所に入る許可を得たのかという事だ。4
知識
特徴:
- 闘技場は殆ど大理石製であり、一個の石から彫られている。偽善的な高地戦士たちは完璧を求めていたが、彫刻の素材として大理石よりも理想的なものがあるだろうか?端から端まで削る辛い仕事の必要はなく、神々は石をその思い通りの形にしたのだ。5
- 一枚岩の5つの部族が関係している。「嫉妬」、「色欲」、「耽溺」、「怠惰」、「傲慢」である。ブラザー・ネヴリンはこの罪の名に基づく様式が5つではなく7つの部族を暗示していることに不満を持ち、この命名規則に対する嫌悪を声高に主張している。6その内4つの部族は地面を滑って移動し、これらの輝かしき創造物はその肌に触れる鋼鉄の悪寒を感じ、劣化し始める。7
- 嫉妬: 御影石で出来ている。滑らかな1面を持ち、北欧のルーン文字が刻まれている。害虫のように繁殖し、その外見は崖の縁に似ている。ああ、彼らの声は何と不浄なものだろう。その叫び声は荒涼とした大地に擦り付ける千年氷河の響きである!
- 色欲: 砂岩で作られている。ブラザー・ネヴリンは、きれいに真っ二つに割れた彫刻と表現した。8彼らはまるで昆虫のようにあらゆる隙間に入り込み、増殖する。そして彼らはまさに虫けらのように弱いようだ。口語的に大砲の餌cannon fodderとして知られており、原始的なコミュニケーションを行う際の軋む音が記録されている。
- 耽溺: 黒曜石から彫られている。マヤ文明の彫像に似せて完璧に彫られている。個体数は少ないが、飛び道具を生み出すことができ、自身もその兵器の1つとして自爆することすらある。音は記録されていない。残念ながら、ブラザー・ネヴリンはこれ以上の詳細な説明へのやる気を持っていなかった。9
- 怠惰: 玄武岩で構成されている。大きな墓石に似ており、骨が埋め込まれている。最も素早く動き、他の部族とは異なり鉄を弱点としていないように見える。うめき声をあげて泣き叫ぶと言われている。10
- 傲慢: 未確認の物質で出来ている。モールス信号で通信しており、知性を有していることが証明されている。全面が完全に滑らかで、浮遊することができ、目だと説明されている、光を放つ開口部を持ち、ナスカ地上絵に似たエッチングが施されている。1112
- 観客たち: 過ぎ去った時代の様々な神々。これらの偽善的な高地戦士たちは、コロシアムを建設するために共に働いていたが、看守たちがここにやって来るまでの間、徐々に見世物への関心を失ってしまっていた。彼らは余所者を嫌い、劣っていると判断した者に対して入場を拒否するが、貴金属の贈り物で入場させてくれるよう説得することは可能だ。しかし、ブラザー・ネヴリンは、どのように入場券を手に入れたのかを説明するのに「賄賂」という言葉を使うことにこだわっている。
性質:
- 嫉妬の部族は1体の族長によって支配されており、専制政治的である。族長にはどうやら部族の中で最も頭の良い者が選ばれているようだ。挑戦者は部族の支配権を握るため、族長と決闘することができる。この決闘の勝者は、どちらが相手をだまして倒し、粉砕できるかによって決定される。13
- 色欲の部族には明確なリーダーがいない。外敵を見張るため、常に団体行動を取る。彼らは優しい性格で愛されているが、無警戒な性格というわけではない。看守たちから回収した資料によれば、水晶と砂岩のおやつを与えれば、飼い慣らすことができるという。14
- 耽溺の部族は2体から4体の組を形成する。戦いの際には役割が決められているようだ。2体は近接戦に参加し、1体は遠距離から援護し、1体は自爆が必要な場合にのみ参加する。
- 怠惰の部族は部族とは言うが、それは名ばかりだ。各個体は出生後間も無く孤独な生活を送る。1516どの個体も攻撃性が高いらしく、動きの勢いを利用して攻撃を仕掛けてくる。しかし、その無謀さと孤独な生活のため、番を奪い合ったり、境界線から離れて観客を困らせたりして、個体数を減らしてしまう傾向がある。怠惰の罪が信じられないほどの速さで動くというのは全く皮肉だ。
- 最後に傲慢の部族。最も個体数の少ない部族であり、その統治の様式は真の民主主義である。質問の結果、彼らが個体ごとの意識を持っているのか集団的実体であるかについては明らかになっていない。17
観客たちは高慢な集団であり、彼らが劣っているとみなす存在と会話をすることを好まない。様々な形や大きさのものがあり、体は放射相称でも左右相称でもない。いずれにせよ、彼らは自分たちがどれだけの富や力を蓄積しているかについて仲間内で自慢する傾向があり、好意と引き換えに賄賂を熱心に受け入れるだろう。彼らは闘技場には干渉しないので、部族は長年の関心の薄れにも、看守たちが闘技場に入ってからの突然の関心の高まりにも気づいていない。ブラザー・ネヴリンは、彼らが看守たちの武器について「鉄の塊を撃ち出すプレート」であると話しているのを聞いたと記述していた。
傲慢の部族を除く全ての部族は、観客に疑いの余地のない忠誠心を示し、宗教的崇拝を示す表意文字を作成することが観察されている。
歴史と関連組織: 偽善的な高地戦士たちはこの企てにおいて最初の者ではなかったが、成功したのは彼らが最初であった。彼ら以前には、不愉快な者たちthe Obnoxious Ones、無知な孤立主義者たちthe Ignorant Isolationists、傲慢な建築家たちthe Arrogant Architects、そして最近では軽蔑的な彫刻家たちthe Scornful Sculptorsがいた。18これらのグループは全て、自身の正当性に誇りを持っていたが、偽善的な高地戦士たちは、特段に高慢であった。彼らはそのアイデアがばかげていると分かったときでさえ、建設の中止を拒否したのだ。
看守たちは、比較的温かくコロシアムに迎え入れられた。我々がまだそのような特権を手に入れていないという点は腹立たしいが、ブラザー・ネヴリンが簡単に書類を確保することができたのは、彼らのこのアノマリーへの対応が比較的甘かったおかげである。19
商人たちもまた、観客たちとのつながりを築こうとしているが、高地戦士たちの強欲な性格のため、この商売は順調ではないように見える。
焚書者たちは最近、看守たちが設置した基地を調査した後、闘技場を発見した。幸いなことに、観客たちは試合の邪魔をしようとした彼らに強い反感を示している。
泥棒男爵団はコロシアムの観客たちと共生的な関係を持っているように見える。泥棒男爵団から提供される奇妙な魔法の品々と引き換えに、偽善的な高地戦士たちは、傲慢の部族を構成する物質に似た物質を提供している。焚書者たちから回収された文書によれば、泥棒男爵団は最近、傲慢部族に似た作りの異常な製品を販売しているらしい。彼らは特に、その信じられないほど耐久性の高いアイテムを破壊できないことに腹を立てているようだ。20
我々が把握している限り、コロシアムの目的は元々の姿からあまり逸脱していない。偽善的な高地戦士たちはゲームとの交流をやめたかもしれないが、基本的にはバトルロワイヤルの基礎はまだ存在している。21バルナバス・スティンソン三世Barnabus Stinson the Third、ホウ素を集めたチオメシーThiomecy-Who-Gathered-Boron、名付けを願う私I-That-Wish-To-Be-Namedなど、いくつかの注目すべき存在がこの闘技場を訪れている。これらの存在のほとんどは、信じられないほど裕福であるという特徴を持っている。しかし、最近ではチケットのための賄賂の値段が下がってきたようだ。ブラザー・ネヴリンは入場した上に、場内の売店に行く余裕すらあった。
接触:
各部族は独自の伝統と文化を発展させてきた。
- 嫉妬の部族に接触する際には、彼らは強さと狡猾さを重視していることに注意してほしい。彼らは貴方に出会った時、敵対的に行動する。30秒間、彼らに潰されないようにすることでその強さを証明するまで、しつこく追いかけてくる。22道具などの使用を認めていないということはなさそうなので、有利を取るために道具を使おう。岩の部族全体を統率したいと思わない限り、族長に挑戦はしないことだ。
- 色欲の部族は臆病なグループであり、砂岩や石英を与えることは、信頼を構築する上で十分である。彼らはすぐに怯えてしまうので、急な動きは避けよう。不純物の入った物を与えると、アレルギー症状を引き起こし、不信感が生じるので注意すること。
- 耽溺の部族に接触する際は、彼らがそっと触れてくるまで、可能な限り目を合わせないようにすること。大人数で会うのは敵意の表れとみなされるので避けよう。
- 今のところ、怠惰の部族をなだめる方法は知られていない。できるだけ避けよう。23
- 傲慢の部族は、看守たちから礼儀作法の標準的な方針を採用した。しかし、彼らは看守たちから文書を盗むように頼まれても従順である。このような忠誠心のなさから、彼らの周囲では警戒を怠らないようにするべきだ。24
- 偽善的な高地戦士たちの不愉快な態度は、何千年にもわたるゼノフォビアに由来していることを理解すること。彼らの偏屈さに腹を立てるのは理解できるが、供物を与えるつもりがないならば、彼らとの交流は避けるように。看守たちは残念ながら、彼らに装身具などを与え、甘やかしてしまった。その結果、あらゆる交流は供物を伴い、それがないならば貴方はそれを軽視していると彼らに思い込ませることになった。それに、観客を1人でも怒らせてしまったなら、我々は貴方を助けることができない。ブラザー・ネヴリンは幸運にも、驚くべき頭の傷で追いかけてきた者を無力化することができたが、そうでなければ、これらの強大な存在にちょっかいをかけるような愚か者には死がつきまとう。
他の詳細: 一般的なエリアは多かれ少なかれ様々な要注意団体で溢れかえっていることを考えると、観客たちが安全を保証してくれると確信できる場合を除いて、しばらくの間は闘技場を訪れないことをお勧めする。自分の庭で再現できる光景を見るために、焚書者たちに拷問されたり、泥棒男爵団の奴隷にされたりする、そんな馬鹿者たちと我々の間に繋がりがあるとは思わない。そう、我々は皆を兄弟姉妹として尊敬しているが、ある程度の常識も期待している。25
観察と物語
疑念
実を言うと、この闘技場を作った時の偽善的な高地戦士たちの意図を確かめた人は誰もいない。ブラザー・ネヴリンが強く主張しているように、この見世物は面白いものではなく、その歴史のほとんどの期間で注目度は低いように見える。
さらに、現在の観客たちが元々の高地戦士たちであるという主張の信憑性には議論の余地がある。その理由の一つは、観客全員が取引材料以外のものを作ることを拒否しているからだ。27
それから、傲慢の部族はその存在そのものに謎が多い。と言うのも、彼らがあまりにも都合の良い種族であると思われるからだ。知性を有する一方、彼らは観客たちに不穏な忠誠心を持っている。彼らは観客たちを見つけ、意思疎通ができるが、他の部族にはそれが出来ない。看守たちの記録によると、この忠誠心はまだ衰えていないようだ。ブラザー・ネヴリンからの報告によると、この種族は看守の影響力を弱めるために活動しているのかもしれないという。ブラザー・ネヴリンはまた、彼らが他の部族よりも非常に大きな優位性を持っていると述べているが、彼らは全員が平和主義的である。これが高地戦士たちの設計上の見落としなのかどうかは不明。28
そして最後に、コロシアムでは比較的時代錯誤な出来事の変化があるようだ。看守の研究者が研究のために闘技場に入ると、観客たちは興奮した様子で、まるでその研究者が初めて会った人間であるかのように振る舞う。 しかし、商人たちや泥棒男爵団との交流は、少なくとも千年前から人間と交流していたことを示唆している。さらに、記録によると、これらの取引で彼らは大量破壊兵器を保有していることが判明している。にもかかわらず、彼らは基本的な銃器の使い方を理解していないようだった。もしかすると、高地戦士たちはブラザー・ネヴリンが思っているよりも賢く、世間知らずな顔をしながら何か本当の思惑を隠しているのかもしれない。29