rror ハブ
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夕暮れ

我らの使命も、今は後の祭り。

悪となりし財団は斃れた。

いったい彼らはどこで道を踏み外したのか?

そして我々が歩む足元に道はあるのか?

さぁ、何も知らぬ者たちに、事の顛末を語って聞かせよう。







 

警告: 閲覧資格確認

貴方がアクセスを試みているファイルはSCP-2202-JP報告書に関する内容が含まれています。閲覧済みの人員でなければアクセスは推奨されません。















序文

rrorハブはSCP-2202-JPで語られる世界観で起こる物語群からなります。rror世界を簡単に言うと、通常カノン→「わるいざいだん」カノン→「死の終焉」カノンを経る世界です。この3つのカノン間をまたぎSCP-2202-JPという謎に翻弄される人々が描かれます。それは時に喜劇であり時に悲劇となるでしょう。






以下の内容はSCP-2202-JPの解説です。SCP-2202-JPを読み、不明な点がある場合参照ください。なお、この内容はあくまで一解釈であり、それ以外の解釈は否定しないことに留意してください。このシリーズにおいては以下の解釈が適用されます。

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    Q. SCP-2202-JPってなんなの?
    A. 人間なら誰でも持っている記憶です。この記憶を人為的に除去することは財団の技術では不可能でした。

    そして人間にしか保持できない記憶です。多くのアノマリーや動物はその内容を覚えることも認識することもできません。報告書やデータに残そうとしても何らかのエラーが出るなどして失敗します。

    除去できず全人類が保持しているため収容はほぼ不可能(Keterクラス相当)と思われることと、危険性は0に等しいこと(Safeクラス相当)から、オブジェクトクラスは「2の湖の間にある場所」を意味するTiconderogaを与えられました。


    Q. SCP-2202-JPを財団はどうしたの?
    A. 先程SCP-2202-JPを除去することはできないと書きましたが、反ミーム技術により隠蔽することに財団は成功しました。しかしその隠蔽を行うと人間は電源をOFFしたかのように置物になってしまうのです!この隠蔽をなくせばまたONに戻ります。財団は、このOFF状態をΟオミクロン状態と呼んでいます。

    ただ反ミーム処理を行えば人間をOFFにできるという極めて有用な手段を見つけてしまった財団は、これを使用して人間の支配を行い始めました。反抗する者たちはすぐにΟ状態にされてしまいました。また、いくらGoIといえど大半は人間により構成されています。この技術により多くのGoIは制圧されてしまいました。

    財団はこの超技術の力に溺れ、パラテクノロジーを使用することを躊躇しなくなりました。そして多くのGoIを吸収し、パラテックの進歩に力を入れるようになりました。その結果、Ο状態にならないような現実改変者やオブジェクトの打破や支配をも可能としました。

    その結果財団に表立って反抗できるものはいなくなり、「わるいざいだん」の時代が訪れました。


    Q. 結局SCP-2202-JPって何の記憶なの?
    A. 死、異常、そういった未知なるものへの恐怖の記憶です。すなわち不死や蘇生者など死を超越した者や、異常となり果てて異常を異常と思わなくなった者はSCP-2202-JPを忘れてしまっています。SCP-2202-JPは財団という怪奇創作の世界において、なくてはならない記憶です。


    Q. SCP-2202-JPのメタタイトル、「rror」って何?
    A. SCP-2202-JPを指しています。それは恐怖TerrorぞっとするものHorrorであり、財団を映すMirrorであり、rror世界または人間に存在するエラーErrorなのでしょう。


    Q. 「rror」って何て読むの?
    A. 上に示した単語群から示すに「ラー」じゃないでしょうか。でも筆者は心の中ではこっそり「ロアー」と読んでます。


    Q. どうしてΩK-クラス("死の終焉")シナリオが発生したの?
    A. 特に語られていません。死の終焉カノンと同様にSCP-3448が原因かもしれませんし、そうではないかもしれません。


    Q. どうしてΩK後にSCP-2202-JPは消失したの?
    A. 人類が死ななくなり、死への恐怖を克服してしまったからです。


    Q. なぜΩK後に財団は要注意団体らに倒されてしまったの?
    A. ΩK以前、財団は人間相手にはΟ状態にすることで完封することに成功していました。そのためΟ状態にならない集団相手への対処技術が著しく低下しており、そのことに気づいたころにはもう手遅れになっていました。


    Q. SCP-2202-JPの最後、何故Errorが出たの?
    A. 偶然にも、生天目博士の書き置きでSCP-2202-JPの内容を言い当ててしまった (SCP-2202-JPとは~全くわからないということがひどく恐ろしい。) ためです。




作品一覧

SCP-2202-JP - rror 著: Jiraku_MoganaJiraku_Mogana
GoIがいっぱい 著: Jiraku_MoganaJiraku_Mogana
そいつはヒトなのか? 著: Jiraku_MoganaJiraku_Mogana


タイムライン

黎明期
1999
SCP-2202-JP発見

生天目博士らによってSCP-2202-JPが発見された。果たしてその発見は財団にとって、人類にとって、世界にとって、幸福だったのか不幸だったのか。

技術開発

財団はSCP-2202-JPを使用した技術を開発し始めた。最初は知的好奇心からだったのかもしれない。しかしすでに歯止めは壊れてしまった。

支配期
「わるいざいだん」へ

財団は要注意団体への攻撃態勢を強める。すでにパラテックの魅力に囚われていた財団は他団体の技術をも我が物とする。その力は強大化し財団に表立って反抗する者はいなくなった。

「いやあヒトって一番のオブジェクトだと思うね。発狂するほどの記憶を内在しつつもみな平然と暮らしている」

支配と反逆の灯

財団の支配は盤石なものとなった。世界は傲慢なる秩序に包まれた。だが秩序ある所には混沌が生まれる。

「ようこそ、新生カオス・インサージェンシーへ」

壊滅期
2020/09/12
「死の終焉」発生

死神は鎌を置き人々に別れを告げた。それは財団の基礎が崩れることだった。財団最後の1週間が始まる。

暗黒期
2020/09/19
混沌の時代

財団は瓦解した。王は玉座から転がり落ちた。秩序はもうない。……ではこの世界の行く末は?混沌は増していく。

舞台の変遷
このカノン内では主に4つの時代区分が存在しています。

黎明期: ~2000年代後半
SCP-2202-JPが発見された時期で、財団の暴走が開始するまでの時期です。この中でΟ状態が発見され次の支配期へと移っていきます。主に通常カノンと同様ですが、「わるいざいだん」へと続く兆しのようなものはすでに芽生えているかもしれません。

この世の関節は外れてしまった。ああなんと呪われた因果か! ──ハムレット


支配期: ~2020年09月12日
SCP-2202-JP関連技術により世界が財団への統治下へ置かれた時期です。世界観は「わるいざいだん」カノンとほぼ同じですが、保有技術の差によって多少の差異があるかもしれません。

「これは最悪だ」と言えるうちはまだ最悪ではない。 ──リア王


壊滅期: 2020年09月12日~2020年09月19日
ΩKが発生してから財団が崩壊するまでの7日間です。虐げられた民衆とGoIの怒りが同時多発的に噴出して財団の暴走を超える混沌となり、支配に胡坐をかいていたこともありわずか1週間で財団は斃されます。ΩKの内容に関しては「死の終焉」カノンとほぼ同等ですが、多少致命傷からの回復が早い傾向があります。

在るのは無いものだけだ。 ──マクベス


暗黒期: 2020年09月19日~
財団が滅亡してからの時代です。SCP-2202-JPでの描写はありませんが正常性維持機関が存在しない世界となるため、混沌とした時代になることが予期されています。アノマリーを制御するすべは財団の崩御により散逸してしまったため、世界は滅びの運命をたどっていくことは間違いないでしょう。それを食い止めしぶとく人類が生き残っていくかは残された者たち次第です。

祈りによって救われない限り幕切れに待ち受けるのは絶望のみ。 ──テンペスト

GoI・PoI
多くの要注意団体は支配期には壊滅あるいは財団に吸収されているでしょう。このカノンの財団はパラテックの活用をためらわないため、多くの要注意団体の技術を我が物としています。

GOC: わるいざいだんカノンとほぼ同様です。組織としては死に体で残党がいくらか残っているにとどまっています。有用な技術や人員は財団に吸収されています。

マナによる慈善団体:わるいざいだんカノンと同様に壊滅済みです。

アンダーソン・ロボティクス、プロメテウス研究所、日本生類創研、東弊重工: 財団に吸収されフロント企業扱いとなっています。財団の支配体制に反抗する一部の研究者や技術者は離反しています。

dado: 支配期に彼とみられる人物が一般市民からの通報により確保され、間もなく死亡しています。これは本人であったかは確定しておらず、暗黒期にdado作成の薬品が出回っているかもしれません。

サメ殴りセンター: ΩK後無尽蔵にサメを殴れることを喜んでいます。

Are We Cool Yet?: 財団の支配時代はアナーティストたちにとって不遇の時期でしょう。威勢のあるメンバーは即座に財団によって駆逐され、残った賢いメンバーたちは市民からの通報に怯え慎ましく過ごしています。壊滅期に財団に大きな打撃を与えるのは彼らの芸術かもしれません。

ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード: 支配期に構成員が散り散りとなっていましたが、壊滅期にゲリラ的な活動を再開します。風刺は、支配を打ち倒さんとする狂人どもの背中を押します。

ワンダーテインメント博士: 初代のワンダーテインメント博士は財団により終了されています。彼の親族のイザベラ・ワンダーテインメントがその名を引き継いでいますが、潜伏を余儀なくされています。

マーシャル・カーター&ダーク株式会社: 財団により吸収され資金源として活用されています。ただし財団の目の届かない範囲での裏取引や着服を繰り返しているため、会社規模や幹部の資金状況は変わっておらず、財団壊滅後も変わらぬ勢力を保つでしょう。

Gpエクスプレス: 前身会社のMC&Dと同様に財団に吸収されましたが、複数のGoIの壊滅により規模の縮小を余儀なくされています。配達員の半数がリストラされたという報道がありました。

ウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションズ: 要注意団体にしては珍しく通常カノンとあまり変化がありません。ただし、「わるい」雰囲気はその退屈ボーリングな街まで伝わっていることでしょう。

恋昏崎新聞社: 財団への反抗心は有していますが、取材ソースや頒布先を徹底的に潰されており、ほぼ活動休止状態に陥っています。ただし壊滅期には遺憾なくその財団への敵意を発揮します。

闇寿司: 組織として肥大化する前、支配期に財団によって駆逐されています。首領の闇を殺害されており、暗黒期に至っても活動は見られていません。

勝 (SCP-1134-JP): 支配期は財団の支配を避け、一般の寿司屋として潜伏していました。暗黒期になってから活動を開始し、スシブレードを広めていきます。

鉄錆の果実教団: 支配期を待たずして壊滅しています。
執筆
もしrror世界内の記事(以下rror作品)を執筆したいという奇特な方がいらっしゃった場合、以下の内容に関わる記事を書きたい場合は必ずJiraku_MoganaJiraku_Moganaまで連絡を取ってください。場合によってはrror作品と認定されないことがあります。
  • 時代区分の転換を描いた作品
  • 壊滅期に属する作品
  • rror作品群にすでに登場している人物の重大な変化(所属変更、死亡など)を描いた作品(ただしその登場人物が自身でrror作品に初出させた場合はその限りでない)
要するにrror世界や登場人物の根幹に関する記事を書きたい場合は、事前に相談いただきたいということです。すなわち、比較的幅の広い時代区分である、支配期や暗黒期の作品を書きたい場合は連絡必要はあまりないと思われます。
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